50ポンドのパワーブロックに遭遇!

パワーブロック

こんにちは、鹿野一郎です。
日曜日に、千葉ニュータウンのジョイフル本田に買い物に行ったら、そこにPOWERTECのパワーラックとALEXのラバープレートが展示してあって、びっくり仰天しました。そのことについては、昨日、一昨日の投稿でここに書きましたが、もう一つ、初めて見たものがありました。
それはパワーブロックです。
今日はこのとこについて語りたいと思います。

パワーブロックとは

パワーブロックを持っている人がこの文章を読んだら、きっと、「何もわかっていないなあ」と笑われてしまうでしょう。
僕はパワーブロックを使ってトレーニングをした事がないので、感覚的なことは何もわからないからです。
逆にパワーブロックを知らない人は、何のことはわからないと思うので、簡単に説明します。
パワーブロックというのは、ダンベルです。
でも昔ながらのダンベルと違って、今時のダンベルです。
昔ながらのダンベルというのは、円盤に穴が開いたプレートと、バーからなります。
バーにプレートを装着して組み立てます。
それに対してパワーブロックは見た目はほぼ直方体です。
大きさはティッシュペーパーの箱より二回り大きいぐらいでしょうか。
重さの変更が簡単にできるのが特徴です。
形はほぼ直方体ですが、一つの鉄の塊ではなく、10個以上の細かいパーツの集合体になっています。
僕が昨日見たのは50ポンド(約23kg)セットでしたが、全てのパーツを合わせると50ポンドになるということです。
なのでイメージとしては、半分のパーツを使えば11kgぐらいになるという感じです。
どのパーツを使ってトレーニングをするかは、ピンの抜き差しだけでワンタッチで変更できるそうです。


なので、昔ながらのダンベルと比べると重量変更がとても簡単です。

例えばダンベルを使って、16kgでカールをやった後、28kgでショルダープレスをし、20kgでサイドレイズをしようと思ったら、昔ながらのダンベルだと、その度にカラーを外して、プレートを外したり付けたりして、そしてまたカラーで止めなければなりません。
それも左と右で2回やらなければなりません。
でもパワーブロックだとピンの抜き差しだけで済むのでとても楽なんです。

パワーブロックの評判

僕はパワーブロックを使ったことはないですが、インターネットで見ている限り、パワーブロックを悪くいう人はいないようです。
多くの人が「これは良い」と言っています。
なので一度使ってみたいと思っていたんです。
店に展示してあったのは50ポンドセットでした。
でも展示品なので、重量変更ができないようにワイヤーで縛ってありました。
そのダンベルを手に持つことはできましたが、左右に50ポンド(約23kg)のダンベルを持ってしまったら、僕の筋力ではそれ以上何もできませんでした。

結局手に持っただけで何も試すことはできませんでした。

重心はバーの中心と一致している?

ここまでずっとパワーブロックと呼んできましたが、これは商品名であって、総称としてはブロッック型ダンベルというようです。
類似品もたくさん出ています。
これもインターネットで見聞きした情報ですが、やはり本家のパワーブロックが類似品よりも優れているようです。
値段も高いですが。

ところでパワーブロックの重心は、バーの重心と一致しているんでしょうか?
バーの重心は当然バーの中点の断面の中心になっているはずです。
対称性から間違いなくそうなるはずです。
そして左右に同じ重さ、同じ厚さのプレートをつける限り、組み上がったダンベルの重心は、バーの重心と一致します。
なのでダンベルを手に持つ時、どんな向きで持っても手に掛かる重さは一定になります。
例えばダンベルを他に持った状態で、一度床に下ろし、90度回転させてから持ち直しても重さは同じだし、さらに90度回転させてから持ち直しても同じになります。この対称性が昔ながらのダンベルの利点でもあります。

でもパワーブロックの場合は、自動的に上と下が決まっています。
握りては上にあるので、上下を逆にして持つことや、横に90度倒して持つことはほとんど不可能です。
これはショルダープレスやワンハンドローみたいに、鉛直方向に往復するだけの運動の場合は何も問題がないと思うんですが、カールやサイドレイズ、フロントレイズみたいに軌道が弧を描く場合はやりにくさを感じるのではないかと思います。

パワーブロックの重心が、重さ何kgにしても必ず握りての重心と一致するように作られているならば、重力に対しては昔ながらのダンベルと同じレベルの対称性を持つことになりますが、もし少しでもずれているならば、握りての重心の周りの重力のモーメントがゼロではなく、傾斜角によって変化することになるので、カールやサイドレイズ、フロントレイズでは負荷のかかり方が変化し、やりにくいと感じると思うんです。

でも、そんなことを指摘する人は1人もおらず、皆が絶賛しているので、きっと重心が一致するように作られているんでしょう。
日曜日はそこまで確認する事が出来なかったのでまた今度ジョイフル本田に行って確認してみたいと思います。

確認する方法は簡単です。
ダンベルを手で握って、少しずつバーを回転させて、重さに変化がなければ大丈夫という事です。
ただ、店頭にあるのは50ポンドのダンベルなので、かなり力を要すると思いますが。

パワーブロックの利点と欠点

パワーブロックの利点は主に二つだと思います。

 1 重量変更がとても楽にできる
 2 オンザニーがやりやすい

そして欠点もあると思います。

 1 50kgより重いダンベルを組めない
 2 パワーブロックの重量をバーベルに流用できない
 3 値段が高い
 4 高重量を扱う時にストラップを巻き付けにくいらしい

まず利点について述べましょう。
重量変更がしやすいというのは、圧倒的な差で、これはもうパワーブロックの最大の利点と言って良いでしょう。
余計な手間がかからないのは何より重要です。

オンザニーというのは、ベンチに座ってショルダープレスをするときの前段階の動作です。
ショルダープレスをする時はダンベルを肩の上に持った状態からスタートしますが、ダンベルが重いので、膝の上に置いたダンベルを腕の力だけで肩の上まで運ぶ事が出来ません。なので、膝で押し上げながら腕で引き上げて肩の上に持っていくんです。
この動作をオンザニーと言います。
これは肩側ずつ行います。
例えばまずは右膝と右腕でダンベルを右肩の上に運び、次は左を同じ要領で運びます。
この時に昔ながらのダンベルだと、ダンベルバーが膝に刺さるような形になるので、結構痛いです。でもパワーブロックだと側面は平面なので、全くそういうことは起きないんです。これは座り姿勢でダンベルのショルダープレスをする人には大きな利点だと思います。

僕も以前はこれをやっていました。
バーが膝に刺さるのは嫌なので、バーを避けて、プレートの部分が膝に乗るようにすれば出来なくはないですが、パワーブロックだったらはるかにやりやすいだろうと思います。

次に欠点ですが、これは気にしない人が多いと思いますが、一応挙げさせてもらいます。
褒めるばかりの内容にしたくないので。

まず、怪力の人に取っては最大で40kgというのは物足りないと思います。
ワンハンドローなどは強い人はもっと重たいダンベルでやるともいます。
その場合に不向きかなと思います。
また、高重量のワンハンドローをする時は、握力補助のためにストラップを使う事がありますが、昔ながらのダンベルに比べてストラップを握り手に巻き付けにくいという感想をインターネットで見た事があります。
もしかしたら引く種目ではこのような不便さがあるのかも知れないです。

そして当然、値段が高いです。
ジョイフル本田では値段を見てこなかったので、ネットで調べてみましたが、40kgセットで13万円近くするようです。
パワーラックが買えてしまう値段ですね。
到底ダンベルの値段とは思えません。
良いものは高いという事なんですね。

そして僕が強く思うのは、パワーブロックの重りをバーベルに流用できない事が大きな欠点だと思います。
部屋がとても広くて置き場所に困らない人は良いですが、僕みたいに四畳半の和室でトレーニングをして、その部屋で寝ている人間からすると、ダンベル用のプレートがバーベルに流用できないのは、かなり大きな欠点です。
僕がダンベル用に買ったプレートは、7.5kg2枚、5kg4枚、3kg2枚、2kg2枚、1kg2枚ですが、これは全てバーベルにも使えます。
なのでそっちの方が良いと思っています。
でもこれは自宅にバーベルを持っている人の意見であり、ダンベルしか持たないなら関係ないですね。

側面が平らなので、オンザニーはやりやすいでしょう。

最後に

ここで問題提起した、パワーブロックの重心はバーの重心と一致しているか?
という問題を解決するために、今度またジョイフル本田に行ってみたいと思います。
そこで確認します。
ついでに値段も見てきます。
そして、ネットで見たストラップが巻き付けにくいということについても、店までストラップを持っていって確認してきたいと思います。

今回はこんなところです。
ありがとうございました。

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