ジムの思い出 その3(船橋市民体育館)

ジム

こんにちは。鹿野一郎です。


いつのことか正確には覚えていませんが、僕が大学生だった時、一度だけ弟と二人で船橋市運動公園体育館(船橋市夏見台6丁目)のトレーニングルームに行った事があります。
僕が大学生だったのは、昭和62年(1987年)から平成4年(1993年)までだったので、その頃に行ったことになります。
僕はその当時は千葉市のみつわ台体育館でウエイトトレーニングをしていました。
空手もやっていました。
弟は高校で体操部に所属しており、やはりウエイトトレーニングをしていました。
一度、一緒にやろうということになり、この体育館に行ったんです。
どうやって行ったのか記憶にありませんが、おそらく車で行ったんだと思います。
この体育館は、交通の便が良いとは言えず、公共交通機関で行くならば、船橋駅からバスに乗ることになります。
実際にそのバスに乗ったことはないですが、おそらく20分以上かかるのではないかと思います。
なので、それだったらいっその事、体育館まで自転車で行ってしまった方が楽でした。
というものの、往復で12kmもあったので、おそらく車で行ったんだと思います。

その日、僕は生まれて初めて本物のバーベルを見ました。
トレーニングはしていましたが、みつわ台体育館にはバーベルもダンベルもなく、全てマシーンだったので、バーベルを見るのは初めてだったのです。
当時のそのトレーニングルームにあったバーベルのプレートは銀色でした。
プレートなのに曲線のデザインで、とても変わったプレートでした。
その当時は、テレビで見るバーベルと少し違うなと思ったぐらいでしたが、その後、2021年5月現在まで、そのようなプレートは見た事がありません。
本当に変わったバーベルでした。あれは一体何だったのでしょうか。

プレートには重さが書いていなかったのか、それともとても小さく書いてあって気づかなかったのか、とにかく重さが分からなかったので、そのプレートをバーベルシャフトに左右2枚ずつ付けました。
そして僕がベンチに寝転んで、シャフトを握ります。
バーベルをラックから外そうと思ったら、びくともしません。
そんなはずはないと思って、再び渾身の力を込めて思い切り押しましたが、それでもびくともしません。
弟は、ダサい兄貴を笑っていました。
僕はその状況が信じられませんでした。

すると、脇でトレーニングをしていたおじさんが、「にいちゃん、それは100kgだよ。挙がる訳ないよ。」と教えてくれました。
まさかそのバーベルが100kgとは思っていませんでした。
後で知ったのですが、シャフトが20kgで、プレートも1枚20kgでした。
それを左右に2枚ずつ付けたので、合計100kgだったんです。
その当時の僕はベンチプレスのマシーンだったら100kg以上挙げていたと思いますが、マシーンとバーベルでは全然感覚が違いました。
100kgのバーベルはとても重くて全く挙がらなかったんです。

というより、僕はその日初めて本物のバーベルに触れたので、その日にいきなり100kgに挑戦するのは無謀すぎました。
マシーンで100kg挙がる人は、初めてバーベルを扱うんだったら、60kgぐらいから始めて、80kgぐらいで終わりにするのが無難だと思います。
マシーンは軌道が決まっいるので、どんな押し方をしても問題ないですが、バーベルの場合はちゃんと真上に押さないと、腹側や頭側にずれてしまい、危険です。
そう、初めてバーベルでベンチプレスをした時は、とにかく不安定で、危険だと思いました。
こんなに危なっかしいなら、バーベルなんか使わないで、マシーンでトレーニングをした方がよっぽど良いと思いました。
マシーンでのトレーニング経歴が長い人が初めてバーベルでトレーニングをすると、多くの人が同じような感想になると思います。
ましてやダンベルを使ってベンチプレスをするとなると、さらに不安定で、危なっかしくなります。

でも不思議なもので、慣れてくるとバーベルの方が断然良くなるんですよね。
ボディービルダーの人々は、バーベルよりもダンベルを使ってトレーニングをすることが多いようですが、僕はパワーリフティングをしているので、ダンベルではなくバーベルでトレーニングしています。
ダンベルとバーベルだと、バーベルの方が高重量を扱えるので、パワーアップを目指す場合はバーベルの方が良いようです。
でも、ボディービルダーのような体を作り上げたいならば、バーベルよりもダンベルの方が向いているようです。
あまり詳しい事はわかりませんが。

この日、このトレーニングルームで、弟と二人でトレーニングをしたのですが、この場面以外は全く覚えていません。
どっちが筋力が強かったのか、当然力比べはしたと思いますが、記憶にはありません。
ただ、この100kgのバーベルがびくともしなかったということだけが、はっきりと記憶に刻み付けられているのです。

その後、長年トレーニングをしていますが、一体いつ、バーベルでベンチプレスが100kg挙がるようになったのか、これも記憶にありません。
ベンチプレス100kgというのは一つの節目であり、目標だったはずなので、達成した時のことははっきりと覚えていても良さそうですが、記憶にないです。
学生時代はずっとマシーンでトレーニングをしていて、バーベルでトレーニングをするようになったのは、社会人になってからなので、バーベルでベンチプレス100kgを達成したのも、社会人になってからだと思います。

ありがとうございました。

ジムの思い出その4へつづく

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