こんにちは、鹿野一郎です。
今日は2023年2月19日の日曜日です。
昨日の土曜日に、妻の友達のマミちゃんが旅先で具合が悪くなってしまったので、僕が車で迎えに行きました。
妻は、1泊2日の予定で大学時代の友達のマミちゃん、かほりさんと3人で熱海に行っていました。
2日目の朝、マミちゃんがとても具合が悪くなってしまって、新幹線で千葉まで帰れないと電話がかかってきました。
時刻は11時20分で、僕は朝食を作って食べ、洗濯物を干して、これから愛犬の散歩に行くところでした。
妻が、「悪いんだけど、熱海まで車で迎えに来てくれない?」というので、驚きました。
Googleマップで調べてみると、自宅から熱海まで3時間半もかかります。
そんなにかかるんだったら熱海に着く頃にはすっかり元気になっていて、「ご苦労様。帰っていいわよ。」なんて事になるんじゃないかと思いました。
でも、妻がどうしても来てくれというので、無駄足を覚悟の上でロングドライブを楽しむ事にしました。
愛犬の散歩は娘に代わりに行ってもらう事にして、歯を磨いてから出発しました。
相模湾はとても綺麗でした。
車に乗り込んで、カーナビをセットして家を出ました。
僕は熱海には行った事がありませんでした。
人々から聞いた話から、昭和の頃にはとても栄えたけれど、その後すっかり寂れてしまってシャッター商店街のようになっているのだと思っていました。
ホテルの2軒に1軒は潰れていて、生き残っているところも開店休業状態なのだろうと思っていました。
Googleマップでは東名高速を使う事になっていましたが、東名には乗れませんでした。
おそらくカーナビも東名に行くように指示を出していたと思うんですが、守れませんでした。
なるべく早く着きたかったので、時速100kmぎりぎりで走り続けました。
そのためには3車線道路の一番内側を走る必要があったんですが、カーナビが突然、「130m先の出口を左方向です。」などと言うんです。
隣の車線にはトラックさんがびっしりつながっていて、わずか130mで2車線も変更して出口に向かうなんてことは出来ませんでした。
もっと早く言ってよ!!という気分です。
結局、道なりに行くと横浜新道という道路に入り、その終点まで行きました。
終点で自動的に一般道に切り替わり、国道1号になりました。
そこから藤沢まで国道1号線を走ったんですが、とにかくひどい渋滞でした。
自転車の方が速いだろうというレベルの渋滞でした。
その後、茅ヶ崎に出ました。
茅ヶ崎に行くのは生まれて初めてでした。
サザンオールスターズが何度も歌ってきた、茅ヶ崎の海が左手に見えます。
海沿いの西湘バイパスを西に進むと、左手には相模湾がひらけています。
道路は海岸線のすぐ上を走っているので、道路の向こうはすぐに海です。
九十九里浜の場合は、砂浜の幅が100mから200m以上あるので、例えば九十九里有料道路を走っていても、すぐ目の前が海という感じではありません。
すぐ目の前が砂浜で海はその先に少し見えるという感じなんですが、西湘バイパスは高いところから海を見下ろす感じて、海がとてもよく見えました。
僕は房総の海がとても好きですが、相模湾もとても綺麗でした。
左手が海で、左前方に山が見えます。
おそらくあの山の向こうが熱海なんだろうと思いました。
大磯ロングビーチの前を通りました。
子供の頃、テレビのコマーシャルでよく見ていたので、一度は行ってみたいと思っていましたが、初めてその前を通りました。
大磯ロングビーチというのは砂浜の名前だと思っていましたが、プールの名前だったんですね。
知りませんでした。
箱根の峠越えは面白かったです。
熱海は海沿いの街なので、このまま海沿いの道を行けば着くはずでした。
が、何故かナビが右に曲がるようにいうので、内陸に入っていきました。
すると道路標識で箱根という文字が出てきました。
なぜ箱根なんだ?箱根って、熱海より遠いんじゃないのか?そんなことを考えながら走っていると、山道に入りました。
完全に山を登っています。
昨日はとても天気が良く、窓を開けて走るか、窓を閉めるなら冷房を入れないと暑いぐらいでしたが、だんだん気温が下がって来て、足元が冷えて来ました。
標高が上がっているからです。
気づくと道の両側にまだ雪が残っています。
熱海に向かっているのに、何故箱根の山を登っているのだろうか?
僕は箱根にも行った事がなくて、箱根と熱海の位置関係がわかっていなかったので、とにかく不思議でした。
やがて箱根の峠の頂上の標識が見えました。
確か標高864メートルと書いてあったように思います。
筑波山の山頂とほぼ同じ高さです。
なるほど、雪が残っているわけですね。
やがて下りに入りましたが、道路標識が、この先7kmにわたって急な下り坂なので、エンジンブレーキを使えと言っています。
傾斜角も標識に書いてありますが、ところによって8%だったり、12%だったりしました。
かなり急な下り坂です。
僕の車はホンダのスパイクという車です。
形はフリードとほとんど同じです。
オートマチックの車なので、ギアをD(ドライブ)からL(ロー)に落として走行します。
山道ではなるべくフットブレーキを踏みたくなかったんですが、傾斜が本当に急なのでギアがLでも、たまにフットブレーキを踏んでいました。
僕の前の車は名古屋ナンバーの白いスバルです。
車種名まではわかりませんでしたが、おそらくレガシーだと思います。
その前は多摩ナンバーの白いボクシーでした。
ボクシーはおよそ時速40kmで降り続けます。
その後にスバルがいて、その後に僕がいます。
僕の後には車はいませんでした。
ボクシーはやたらめったらフットブレーキを踏んでいます。
おそらくエンジンブレーキを使えという文字が見えなかったか、見えても従う気がなかったのか、どちらかでしょう。
あんなにブレーキを踏み続けて大丈夫なのだろうかと心配になりました。
まあ、フェード現象とか、ベーパーロック現象なんていうのは、教習所では習いましたが、僕はそんな経験はした事がないし、友達でも経験のある人はいません。
だから大丈夫なんだろうと思いましたが、あの長い下り坂で、しかもボクシーです。
もし目一杯大人が7人乗っていたら、さすがに危ないかも知れないと思いました。
一方、スバルは全くブレーキランプが点灯しません。
僕はL(ロー)で走っているのに、フットブレーキは必要でした。
なるべく踏まないようにしていましたが、きついカーブで車間距離が詰まり、1mぐらいまで接近してしまったら、さすがにブレーキを踏まない訳にはいきませんでした。
でも、スバルは全くブレーキを踏まないんです。
とても不思議でしたが、もしかしたらあの車はマニュアルだったのかも知れないです。
マニュアルだったら、ロー、セカンド、サード、トップの4つのギアがあり(車種によってはオーバートップという5番目のギアもありますが)、トップがD(ドライブ)に相当します。
僕の車のL(ロー)は、以前マニュアル車に乗っていた時の感触からすると、ギアの重さはセカンドぐらいです。
つまり、もしスバルがマニュアル車で、ギアをローに入れて走っていれば、全くブレーキを踏まない運転ができるのだろうと思いました。
フェード現象を起こして止まれなくなってしまった車のために、緊急待避所が設けてありました。
おそらく3つあったと思います。
知らない人向けに説明します。
ブレーキの踏み過ぎで、ブレーキディスクが熱くなってしまい、摩擦係数が低下するとブレーキが効きにくくなります。
これがフェード現象です。
これ自体も危険な現象ですが、この状態でさらにブレーキを踏み続けると、ブレーキオイルが加熱されて気泡が発生するそうです。
この気泡がクッションになってしまって、ブレーキペダルを踏んでも、圧力が伝わらなくなり、ブレーキがかからなくなるのがベーパーロック現象です。
こうなってしまった車のために緊急待避所があります。
カーブの外側に設けられた上り坂のようなものです。
ブレーキが効かなくなって、ハンドルだけで地獄のドライブをしている車は、カーブを曲がらずに緊急待避所に突っ込めば、急激な上り坂によって減速し、安全に止まるというものです。
ただ、なめらかな上り坂ではなく、段々畑のような段差が作ってありました。
その方が衝撃が強くなるので車が止まりやすいんでしょう。
以前、別の場所で見た緊急待避所は上り坂が砂で作ってありましたが、箱根のものは土でした。
土で段々畑のような上り坂が作ってあるんです。
いくらブレーキが効かなくなってしまっても、あそこに自ら突っ込むのはかなり度胸が必要だと思います。
ほとんど神風特攻隊だと思いますよ。
車は止まると思いますが、激しく打ち上げられて転倒するかも知れないです。
かなり怖いと思います。
僕は学生時代に友達の影響で車に凝りました。
そして男の60回ローンでスターレット・ターボSを買いました。
中学の時の同級生数人から、箱根に走りに行こうぜと2回誘われた事がありましたが、都合が悪くて行けませんでした。
箱根の峠攻めには憧れていましたが、タイミングが悪くて行く機会はありませんでした。
今回初めて箱根の峠を走りましたが、あんなところで峠攻めをしたら命がいくつあっても足りないと思いました。
でも箱根のドライブはとても面白かったです。
長い坂道を下り終えると、熱海の街でした。
熱海の渋滞はひどかったです。
ナビでは行き先を熱海駅にしていました。
山から降りてくると、左手に来宮という駅が見えます。
この駅の次が熱海です。
でも、ひどい渋滞でした。
熱海は街全体が坂というよりも山肌というぐらいきつい坂で、道は細くてくねくね曲がっています。
なのにホテルやリゾートマンション、普通のマンションが、通勤ラッシュの電車の中の人々ようにびっしりとたっています。
渋滞に捕まっていると、自分がどこにいるのかさっぱりわかりません。
道はカーブしているので前方が見えないし、信号も道路標識も見えないからです。
両側には旅館やホテルが立ち並び、景色は塞がれています。
そして車が数珠繋ぎになっていて、一向に動きません。
でも、道の両側にはぞろぞろと観光客が歩いています。
結構な坂道ですが、みんな楽しそうに歩いています。
歩行者に抜かれるレベルの渋滞はかなりひどいですよね。
車が完全に止まっているので、ナビの操作が出来ました。
目的地を熱海駅から妻たちが泊まったホテルに変えました。
すると、妻から電話がありました。
あ、もしもし。
ホテルで滞在延長はできないと言われちゃったから、とりあえずホテルを出て今ラブホテルにいるの。
マミちゃんはまだ寝ていて、いつ起きるかわからないから、それまで適当に熱海観光でもしていて。
ぼくは「わかった。」と言って電話を切りましたが、ふざけるなよ!!!と思いました。
この状態で観光もクソもあるかよ!さっきから全く動かないんだよ!
それに人をいきなり呼びつけておいて、適当に観光しろとはどういう事なんだよ!
と怒りが収まりません。
とりあえず車を止めたいので近くのコンビニを探しました。
一番近いのはセブンイレブンです。
ナビによると直線距離が200mで、道のりは1.1kmだそうです。
ふざけんなよ馬鹿野郎!
いくら山道でも酷すぎだろ!
一体どんな迷路なんだよ!
とナビに腹を立てながら、セブンイレブンに行くのはやめてやっぱり熱海駅に行くことにしました。
本当にひどい渋滞でしたが、ようやく信号を抜けて前に進めました。
熱海駅が近づくと人通りがますます増えて賑やかになって来ました。
そして熱海仲見世通り商店街という商店街のアーケードが見えました。
人がたくさんいます。
それを見たら僕が俄然観光ムードが盛り上がって来ました。
駅のロータリーに入ると、ロータリーの中に駐車場がありました。
誘導係が3人もいて、丁寧に誘導してくれました。
家を出てから3時間30分が経過していました。
トイレと食事が必要でしたが、こうなったら食事は採算度外視で贅沢なものを食べてやろう思いました。いひひひ
すると、また妻から電話がかかって来ました。
あ、もしもし。
今マミちゃんが目を覚ましたから、今すぐ来てくれる?
場所はホテルアーバンだからナビで調べて。
じゃあ。(ガチャ!)
僕は再び怒りが爆発しました。
適当に観光していろと言ったのはどこのどいつだ?
今度はすぐに来いだと?
一体何様なんだよ!
僕は怒りに任せて車のドアを開け、外に降り立ちました。
まずはトイレです。
もう我慢の限界です。
JR熱海駅は僕が想像していたよりはるかに立派な駅でした。
駅ビルに入るとすぐにトイレが見つかったので、そこで噴水を発射しました。
次は食事です。
もうはらぺこでした。
すぐに来いと言われていますが、こういう時、一番早いのはコンビニでおにぎりを買って運転しながら食べる事です。
でもこれからマミちゃんとかほりさんを車に乗せるのに、おにぎりの匂いをつけてしまうのは嫌だなと思いました。
となると次に早いのは富士そばです。
でも熱海駅のロータリーには富士そばは見当たりませんでした。
マクドナルドならあったので、そこで食事をすることにしました。
何が悲しくて熱海まで来てマクドナルドのビックマックを食べなければならないのでしょう?
その後、すぐに車に戻って、カーナビでホテルアーバンを調べましたが、たくさんありすぎてわかりません。
iPhoneで「ホテルアーバン 熱海」と調べたら住所がわかったので、ナビに入力しました。
妻には「今から向かう、10分で着く。」と電話して出発しました。
熱海の山の上の方が道が狭くてクネクネ曲がっていて、坂道ばかりで車には向かない街ですが、一番下まで降りてくると道路は片側2車線あって、とても走りやすかったです。
まさに観光地という感じでした。
熱海がこんなにひらけているとは思ってもいませんでした。
海も綺麗だし、お城もあるし、今度ゆっくり旅行で来たいなと思いました。
が、あろうことか道を間違えてしまって全然違う方に行ってしまいました。
どこかでUターンをしなければと思っていると、熱海秘宝館につきました。
僕はこの熱海秘宝館はよく知っています。
行ったことはないですが、よく知っています。
そこでUターンをしてホテルアーバンに向かいました。
ぼくはバーベルブログを書き始める少し前から、執筆屋あんちゃさんのブログ、「まじまじぱーてぃー」を読んでいます。
あんちゃさんは24歳で会社を辞めてブロガーとして食っていく覚悟を決めた人です。
熱海秘宝館というのは、僕のようなおじさんが喜ぶようないやらしい展示物がたくさんある場所だそうで、あんちゃさんはそこに1人で行きました。
24歳の女の子がです。
その時の記事が大ブレイクして、一躍あんちゃさんは有名ブロガーの仲間入りを果たしました。
その場所に僕も来たんだなと思うと、ちょっと感慨深かったですが、寄り道をしている時間はないのでホテルに向かいました。
妻たち三人と合流
ラブホテルの脇に車を止めて、妻にLINEを送ろうと思ったら助手席のドアが開きました。
妻がそこにいました。
妻は荷物を助手席に置いた後、後のスライドドアを開けて、マミちゃんを支えながら車に乗せます。
マミちゃんに会うのは数年ぶりですが、予想していたよりもはるかに具合が悪そうだったのでとても驚きました。
顔色は真っ白で、喋るのも大変な感じでした。
完全な重病人です。
熱海の病院には連れて行かなかったのか?
熱は計ったのか?
薬は何か飲んだのか?
と次々と質問したい事が湧いて来ましたが、妻とかほりさんがついていた訳だから、僕は何も口を挟まずに運転に徹することにしました。
次にかほりさんが挨拶をして車に乗って来ました。
かほりさんに会うのは、僕と妻の結婚式以来、15年ぶりです。
全然変わっていませんでした。
かほりさんは新幹線で帰るそうなので、まずはかほりさんを熱海駅まで送って、それからマミちゃんを千葉の自宅まで送ることにしました。
僕が家を出たのは11時20分、熱海駅に着いたのは3時50分、妻たちに合流したのは4時30分でした。
熱海駅まで行くと、妻とかほりさんは人通りの多さに驚いていました。
前日の金曜日はこんなではなかったそうです。
そこでかほりさんは降りて、新幹線で帰って行きました。
かほりさんの家は茨城県のつくば市です。
結婚前にかほりさんの家に招待してもらった時、旦那さんの他に小学1年生の男の子と、幼稚園にも入っていない女の子がいましたが、今では大学生と高校生になっているそうです。
僕はロングドライブが大好きで、去年の春には一人で車で鳥取砂丘に行きました。
去年の夏は一人で山形、秋田、岩手までドライブしました。
今年の春は鹿児島まで行きたいと妻に提案していたので、熱海まで迎えにくるのは楽勝だろうと思ったようです。
現に、相模湾は綺麗だったし、箱根の峠は面白かったので、文句は全くないです。
マミちゃんは車に乗ったらすぐに眠りに落ちました。
想像よりかなりひどいと思いましたが、妻によると朝はもっと酷かったのだそうです。
朝から夕方までずっと寝ていたからこれでもだいぶ良くなったと言います。
自宅で妻の電話を受けた時は、そんなにひどい状況だと思いませんでした。
だから、どうせ出発して高速に乗った頃に、「大丈夫そうだから新幹線で帰るね。」という電話が入るんだろうと思っていました。
でも、全然違いました。
熱海まで行ったのは正解でした。
ちなみにマミちゃんは独身です。
ご両親が体が悪くて、介護が必要なので、結婚はしないとかなり若い頃に決意したそうです。
帰りの運転はとても慎重に
カーナビの言う通りに帰ると、また箱根の山を登ることになります。
でもあのクネクネ道は病人には優しくないので、海沿いの道で帰りたいと思いました。
そのため助手席の妻がスマホでGoogleマップを見続けて、僕に指示を出し続けてくれました。
(妻のスマホとカーナビはペアリングしていません)
熱海ビーチラインという有料道路を通って海沿いに走りましたが、とても海が綺麗に見える良い道路でした。
でもずっと海沿いに行く事はできないようで、途中から内陸に入りました。
そして東名高速に乗り、横浜を過ぎて東京に入りました。
後に重病人が乗っていると思うと、運転はかなり慎重になります。
ブレーキとカーブがとにかく普段より丁寧でした。
運転をしていて思ったんですが、熱海というのは道路の面では開発が遅れていると思います。
僕はてっきり、家の近くで高速に乗ったら、そのまま熱海のすぐ近くまで行けるものと思っていました。
でも海沿いの有料道路はまだ完全ではないし、熱海の背後には箱根の山があるので、なかなか車だとアクセスが難しいようです。
一方、横浜には地下トンネルの高速道路がいくつもありました。
あんなトンネルの高速道路を掘れるならば、熱海ももっと行きやすくなるだろうと思いました。
例えば平塚のあたりからトンネルに入って、トンネルを抜けると熱海に着くという具合だと素晴らしいと思います。
でも、その熱海自体がひどい渋滞に見舞われているので、アクセスを良くしても意味がないと思います。
熱海は車ではなく、電車で行くのが良さそうです。
やがて千葉県に入ると、帰って来たという思いがしました。
考えてみれば11時20分から、わずかの休憩を除いてずっと運転しています。
結構疲れて来ました。
車内には暖房を入れていましたが、途中からとても暑くて暖房を止めたくて仕方なかったです。
でも後には重病人がいるので、とにかくマミちゃんを家に送るまでが我慢だと思い、耐えました。
夜の9時近くになって、ようやくマミちゃんのマンションの前につきました。
妻は家の玄関まで送ると言って一緒に車を降りました。
僕は帰りやすいように車を回しておきましたが、暖房は止めて窓を全開にしました。
生き返った気分でした。
とにかくこれでマミちゃんを無事に家まで送る事ができました。
任務完了です。
帰り道で妻からいろいろな話を聞きましたが、随分と大変だったようです。
熱海の病院に連れて行ったらPCR検査か抗原検査を受ける事になってしまうだろうから、どれだけ時間がかかるかわからないし、陽性だったら帰れなくなってしまいます。
コロナの疑いがあるなら新幹線に乗るわけにも行きません。
そこで僕に迎えに来てもらうことを思いついたそうです。
もしマミちゃんが検査を受けて陽性だったら、かほりさんと妻と僕は濃厚接触者になってしまいますが、それでも車で連れて帰るのがベストだと判断したそうです。
車中での様子を見ていて僕はインフルエンザだと思いました。
僕も過去に1回やった事がありますが、初日は39度以上の熱が出て、起きることも出来ず、ずっと寝ていました。
2日目もずっと布団に入っていましたが、さすがに眠くないので本や漫画を読んでいました。
3日目にようやく動けるようになって病院に行ったのでした。
それと同じに見えました。
僕たちが帰宅したのは9時半でした。
妻は何度も僕にお礼を言っていました。
一度でいいと思うんですが、何度も何度も言われました。
今日、マミちゃんからは妻宛にお礼にメールが届いたそうです。
体調も少しは良くなったそうです。
おそら明日には動けるようになってくれるでしょう。
思わぬ形で妻たちの旅行先に僕が訪ねて行くことになり、僕も観光気分を味わえました。
妻がマミちゃん、かほりさんと旅行に行くのは僕と結婚してから初めてのことです。
これからは年2回ぐらい3人で旅行をしたいと言っています。
もちろん、大賛成です。
妻が言っていましたが、熱海には若者もたくさんいました。
若いカップルもいれば、若者のグループもたくさんいました。
おそらくコロナで外国に行けないから、卒業旅行として熱海に来ているのではないかと予想していました。
そう考えると、今の若い人たちには本当に気の毒な事だと思います。
もうすぐマスクもつけなくて良いようになるようだし、人々がもっと自由に旅行に行けるようになると良いと思います。
今回はこんなところです。
ありがとうございました。