コアラ小嵐さんの動画「知らなきゃヤバイジムマナー10選」を見て

ジム

こんにちは、鹿野一郎です。
今日は2022年の2月19日の土曜日です。
今日、YouTubeで、コアラ小嵐さんの動画「知らなきゃヤバイジムマナー10選」を見ました。
面白い動画でしたが、これはGoogleのワイヤレスイヤフォンとスマートフォンを宣伝する、案件動画でした。
この動画で紹介しているジムマナーは、僕に取っては当たり前の事ばかりだったんですが、その動画を見た人達のコメントを見ると、マナーの悪い人が多すぎてトレーニングしにくいとか、これからジムに通うのでタメになりますとか、こういう動画は全てのジムで流して欲しいというものが多かったです。
僕にはそれが驚きでした。
今回は、このジムマナーについて、書かせていただきたいと思います。

コアラ小嵐さんのジムマナー10選

動画のタイトルにジムマナー10選とあるんですが、この10個のマナーを箇条書きにしてくれているわけではなかったので、今ひとつ10ヵ条の内容がわかりにくかったです。
動画を見てコアラ小嵐さんが言っていたのは、以下の内容だと思います。

(1)ストレッチエリアでは靴を脱ぎましょう
(2)大声を出さないようにしましょう
(3)ウエイトは静かにおろしましょう
(4)バーベルにはカラーをつけましょう
(5)周りの音が聞こえないと危ないので、イヤフォンで音楽を聴きながらトレーニングをする
   ときは、片耳で聴きましょう
(6)使ったプレートは自分で片付けましょう
(7)バーベルのプレートは左右均等に外しましょう
(8)パワーラックの中でダンベルカールをするのはやめましょう
(9)ダンベルを1人でたくさん使うのはやめましょう
(10)トレーニングをしながらスマートフォンを見るのはやめましょう
(11)マシーンに座ったまま長時間スマートフォンを見るのはやめましょう
(12)トレーニング後に自撮りするときは他の人が写り込まないようにしょう
(13)ジムで上半身裸になるのはやめましょう


ほとんど全て当たり前の話に思えましたが、この中で、初心者の人が一番気をつけた方が良いのは(7)だと思います。
これは事故につながる危険性があるので、とても重要なことですね。
僕はこれに関するインシデントを2回見た事があります。
どちらも怪我人はいなかったですが、危ないところでした。
成田市体育館のトレーニングルームで、ある男性が、スクワットの後にバーベルのプレートを片側ばかり取り去ってしまった結果、軽くなった方が持ち上がってバーベルが傾き、重い方のプレートがシャフトから滑り落ちて床に落下するのを見ました。
プレートが落下した場所のすぐ近くでその男性のお子さんが遊んでいたので、本当に危ないところでした。
成田市体育館のトレーニングルームでは、中学生以下は立ち入り禁止だったと思いますが、このような事を防ぐためのだと思いました。
この男性は、上記の(4)と(7)を守れていなかったため、我が子を危ない目に遭わせてしまいました。

(1)のストレッチエリアでは靴を脱ぎましょうというのは、僕は守っていませんでした。
ジムなので、土足の人はいないと思います。
全員上履きを履いていると思うんですが、それを履いたままストレッチをするのはいけないのでしょうか?
今は僕はジムではストレッチをしていないので、問題ないですが、かつてゴールドジムに通っていた時は、上履きを履いたままストレッチエリアでストレッチをしていました。
理由は、前屈をするときは、靴を履いていた方が踵が返ったままの状態を作りやすいからです。
足を伸ばして座って、上体を倒す前屈をするとき、つま先は伸びているよりも、返っている方が、よりイタイ目に遭います。
その方がちゃんとしたストレッチになると思うので、僕は上履きを履いてやっていました。
もっときっちりとストレッチをしたいならば、立ったまま前屈をすれば完璧ですね。
立ったままだと、つま先を伸ばすのは不可能なので、強いストレッチがかかります。
立ったまま前屈をして、胸が太ももにつくぐらいの柔軟性は欲しいですね。

(2)の大声ですが、僕は一度だけ津田沼のゴールドジムで、スタッフの方から注意を受けた事があります。
160kgのバーベルでスクワットをしていた時でした。
当時の僕にとっては、160kgのスクワットというのは、潰れる可能性と隣り合わせで、怖いものでした。
今は160kgは全く怖くありませんが、180kgだと怖いです。

その怖い160kgで連続5回挙げることに成功した後に、注意を受けました。
決して大声を出しているつもりはありませんでした。
恐怖心と戦いながらスクワットをしているため、声が自然に漏れているという状況です。
自分としては、その程度の声なら許容範囲だろうと思っていたので、注意を受けたことは正直不満でした。
そして、ジムでは高重量に挑戦できないんだなと思いました。
ジムで声について注意を受けたのは、その時だけでした。

(8)のパワーラックの中でダンベルカールをするのは、本当に迷惑ですよね。
僕はそういう人を見た事がありませんが、スクワットをするためにジムに行って、そういう人が目の前にいたら、文句を言いたくなるでしょう。
他に、ネットなどでは、パワーラックの中で腕立て伏せをするのはやめてくれという意見も見た事がありますが、腕立て伏せなら家でやって欲しいですね。

パワーラックでバーベルカールをするのはどうなんでしょうか?
僕はたまにやりますが、それはジムがガラガラに空いているからです。
ジムが混雑していて、パワーラックの順番待ちが起こっているような状況だったら、さすがに僕もパワーラックでバーベルカールはしないです。
その場合は、イージーバーを使ってやると思います。

ジムでのトレーニングと自宅でのトレーニング

もし、ある人がホームジムでトレーニングをするんだったら、上記の13ヵ条の全てに違反していても、何も問題はないでしょう。
でもジムでトレーニングをするとなると、それは良くないマナーとなってしまいます。

僕はスクワット、ベンチプレスと懸垂以外は基本的に自宅でトレーニングをしています。
自宅にバーベルとダンベルがあるからなんですが、自宅でのトレーニングは、ジムでのトレーニングよりも、はるかに快適です。
周りに誰もいないし、機材は全て自分の物なので、何も遠慮をする必要はないです。
インターバルがいくら長くても問題ないし、洗濯物を干しながらトレーニングをしたり、掃除をしながらトレーニングをすることも可能です。
また、YouTubeの筋トレ動画を見ながらトレーニングをすることも可能です。

なので、ジムのマナーの悪い人々に辟易としている方は、バーベルの購入をお勧めします。
ベンチやラックがなくても、バーベルがあればかなりのトレーニングができますよ。
経験者として言わせていただくと、自宅で使うバーベルは、サイズに気をつけた方が良いと思います。
もしトレーニングルームにする部屋が6畳ぐらいの広さならば、ジムにあるオリンピックシャフトは大きすぎて邪魔になります。
長さ220cmのバーベルは、6畳間では、左右の隙間が狭くなって、プレートのつけ外しがとても大変です。
僕はかつて、弟からもらった200cmのシャフトを持っていました。
それを6畳の和室で使っていましたが、200cmでも長すぎて不便でした。
僕が今使っているバーベルシャフトは160cmです。
そして使っている部屋も6畳です。
6畳間だと160cmがちょうど良いと思います。
これだとフロアプレスをするときの手幅もちゃんと確保できます。
ただし、ワイドスタンスのデッドリフトをする場合は、シャフトが短いため、スタンスも狭くなります。

160cmの僕のバーベルです。6畳間だと、このぐらいの長さが適切だと思います。

僕が通っているジムは、いつもガラガラです。
僕が平日の昼間に行くから空いているのかも知れないですが、とにかく空いています。
なので、コアラ小嵐さんの動画への書き込みを見て驚きました。
マナーの悪い人が多すぎてジムに行きたくないというのは信じられないコメントです。
本当に、大声をあげてトレーニングをし、バーベルやダンベルを乱暴に扱い、上半身裸になって、自撮りをしまくって、しかもワイヤレスイヤフォンをしているため、注意しても聞こえないというような人がいるんでしょうか?
そういう人が何人もいたら、確かに通う気は無くなりますよね。
僕が通っているジムの会員の多くは、おじいさんとおばあさんなので、全く想像できないです。

ベンチプレスがしたいのに

ずっと前に津田沼のゴールドジムでこういう事がありました。
僕はベンチプレスをしに行ったんですが、その日は全てのベンチ台が塞がっていました。
仕方がないので、インクラインベンチプレス(以下インクラインBPとします)をすることにしました。
ぼくは普段はインクラインBPはしないので、仕方なくやるという感じでした。
ベンチプレスの台が空いたらすぐにそっちに移ろうと思ってやっていました。

インクラインBPを1セットやって周りを見てみると、ベンチプレスの台は3つともまだ塞がっています。
でも、そのうち1つは、単にお兄さんがベンチに座っているだけで、ベンチプレスはしていません。

僕はそれを見て思いました。

鹿野一郎
鹿野一郎

あれ?終わったのかな?
終わったならすぐにどいて欲しいんだけどな。


でも、そのお兄さんは、一向に動く気配がないので、僕はインクラインBPをもう1セットやって、再び周りを見渡します。
依然としてベンチ台は全て塞がっていますが、さっきのお兄さんはまだベンチに座ったままでした。
僕は、

鹿野一郎
鹿野一郎

終わったならどいて欲しいよな。
一体、いつまでそこに座っているんだよ。
休憩なら他でやってくれよ。

と思いました。
もちろん、思うだけですよ。
面と向かってこんな事を言ったら、喧嘩になってしまいますからね。

仕方なくインクラインBPの3セット目をやりました。
そのお兄さんは、まだそこに座っています。
しかも何故か僕の方を睨んでいるように見えます。

鹿野一郎
鹿野一郎

なぜだ?
何故あのお兄さんは、僕を睨んでいるんだ?
彼が加害者で、被害者は僕だぞ!

そう思って、仕方なくまたインクラインBPをします。

もうこれ以上は無理というぐらいのセット数をこなして、僕は終わりにしました。
結局最後までベンチプレスの台は空かなかったので、ベンチプレスは出来ませんでした。
僕がインクラインBPの台から引き上げると、そのお兄さんは立ち上がり、近づきてきました。
そのお兄さんの顔には、

やっと終わったのかよ!
さんざん待たせやがって!

と書いてありました。
僕はそのお兄さんの顔を見てようやく事態が飲み込めました。
ですが、

鹿野一郎
鹿野一郎

絶対に悪いのはそっちだろ!

と思いましたよ。
僕はずっとインクラインBPをやっていたので、正常な使い方をしていました。
対するお兄さんは、ずっと何もせずにベンチに腰掛けていたんです。

そのお兄さんがベンチプレスの台を占領しているから僕は仕方なくインクラインBPをやっていたんです。
迷惑をかけているのはどっちだよ!こら!と言いたくなりましたよ。

言いたくなっても、実際に言ってしまうと喧嘩になってしまうので、言いませんでした。

もしジムで本当に喧嘩が起こったらどうなってしまうんでしょうか?
僕もそうですが、筋トレをしている人の中には格闘技の経験者も多いと思います。
しかもみんな並外れた筋力を持っているし、周りにはダンベルやプレートやバーベルシャフトなどが多数置いてあります。
もしAさんとBさんで小競り合いが起こり、止めに入ったCさんが殴られて、Cさんも参戦することになり、以下同様に止めに入った人が次々に新規参入して、バトルロイヤル状態になってしまったら、どれほどの怪我人が出るんでしょうか?
考えるだけで恐ろしいですね。
ダンベルで殴られるとか、5kgのプレートをフリスビーみたいに投げつけられるなんて、考えるだけで恐ろしいです。

悪気は全くなかったんですが、うっかりしていました。

昔、さいたまスーパーアリーナのゴールドジムでこういう事がありました。
僕がスクワットを終えて、バタフライのマシーンをやり始めたら、おじいさんが僕に次のように言いました。

使った機材はちゃんと片付けないと。
やりっぱなしはダメだよ。


僕は何のことかわかりませんでした。
バワーラックのバーベルのプレートは全部取り外して片付けたつもりでしたが、見てみると何故か20kgのプレートが1枚だけシャフトに残っていました。
あれ?おかしいな。
片付けたはずなのにな。
と思って、すぐにパワーラックに戻って、それを片付けました。
そしておじいさんに、「大変失礼しました。教えていただいて、ありがとうございました。」というと、おじいさんは満面の笑みで「どういたしまして。」と答えてくれました。
おそらくあのおじいさんは、相当な勇気を振り絞って、僕に教えてくれたんだと思います。

もし僕が凶暴な荒くれ者だったら、注意されたことに逆上し、暴れ出さないとも限りません。
教えていただいたおかげで、僕は片付けもできない極悪人にならなくて済みました。

相手に悪気はありませんでした。

これも昔の話です。
僕が成田市体育館のトレーニングルームで、パワーラックを使っていた時です。
スクワットをやっていて、重さは多分150kgぐらいだったと思います。
あるセットが終わって、インターバルを取り、次のセットに入ろうと思った時、バーベルの異変に気がつきました。
右側のプレートが減っているんです。
左側はさっきと同じプレートが付いていますが、右は明らかに減っていました。

鹿野一郎
鹿野一郎

何故だ?片付けた覚えはないのに。

と思って当たりを見渡すと、体の大きい欧米人(と思われる外国人)が隣でベンチプレスをしていて、しかも、僕が使っていたプレートが、バーベルに装着されていたんです。
僕は、自分の目を疑いました。
この人は、僕がインターバルをとって休憩している間に、僕が使っているバーベルからプレートを抜き取ってベンチプレスをしているのか?
そんな人間、この世にいるのか?

単に間違えたとしても、ラックからではなく、使用中のバーベルからプレートを持っていくなんて事があるんでしょうか?
それとも、僕が背の低いに日本人だから、舐めているんでしょうか。
いや、ここは日本です。
いくら相手が180cm級の強そうな欧米人でも、日本で日本人相手に喧嘩を始めるのは、とても不利です。
それはないでしょう。

ということは、その巨人は単に間違えたんだと推測されます。
そう思って、僕は巨人に言いました。

鹿野一郎
鹿野一郎

Excuse me!

I was using these plates.
These plates, from here?

こう言って、スミスマシーンの右側を指差すと、巨人は驚いた後に笑い出し、謝りながら僕の肩をポンポン叩きました。
そしてプレートを全部返してくれました。
すごいミスだと思いますが、本当に単なる間違いだったようです。
自分はそういう事をしないように、気をつけたいです。

でも、考えてみれば、そういう間違いが起こったという事は、僕はカラーをつけていなかったんでしょうか?もしそうならば、僕もマナー違反をしていましたね。

成田市体育館のパワーラック
成田市体育館のパワーラックです。

必殺の教えたがりおじさん

昔、まだ僕が若かった頃、佐倉市民体育館のトレーニングルームでトレーニングをしていたら、自衛隊員のような迷彩柄の服を着たおじさんが声をかけてきました。

(セリフ)

鹿野一郎
鹿野一郎

君、いい体をしているな。
でも、もう少しスタンディングをした方がいいな。

僕は、「スタンディングって何ですか?」と聞き返しました。
それは、スタンディング・ショルダープレスの事でした。
おじさんが言うには、大胸筋の盛り上がりや、腕の太さを考えると、肩が小さすぎると言うのです。
こっちに来いと言われて、マシーンの使いかた、重量の設定の仕方、回数などについて説明を受けました。
えーと、全部知っているんですけど、と内心思いましたが、相手はおじさんなので、大人しく言う事を聞いていました。

そして最後は、「俺の言う通りにトレーニングをしていれば、どんどん筋肉はつくんだよ。ガハハハハ。」と言い、とても楽しそうでした。
別に僕は不愉快ではありませんでした。
そしてそのおじさんにはその後も何度か会いました。

佐倉市民体育館のトレーニングルームには、今はどうか知りませんが、当時はサンドバッグがありました。
おじさんはある日、サンドバッグを叩いて、蹴っていました。
その当時僕は空手をやっていたので、見てすぐにおじさんが格闘技の素人だとわかりました。
パンチに全然腰が入っていないし、回し蹴りに至っては、一体どこでそんな蹴り方を教わったんだ?というぐらいひどかったです。
あれじゃあ、100発食らっても痛くも痒くもないでしょう。

でも、おじさんに突きや蹴りの出し方を教えてあげる事はしませんでした。
面倒だったからです。
もし僕が異常なまでの空手好きだったら、あそこで色々と教えてあげたのかも知れないですが、面倒だったので、見て見ぬふりをしました。
それを考えると、必殺の教えたがりおじさんというのは、尋常じゃないトレーニング好きなんでしょうね。

ジムでの出会い

ジムでマナーが悪い人は、確かに、たまにいました。
でも、ジムでは良い出会いもたくさんありました。

もう会うことはないと思いますが、天台スポーツセンターで知り合った、リーダーや部長さんと話をするのは楽しかったです。
成田市体育館でもいろいろな人と知り合いになりました。
転勤でいなくなってしまったり、高齢で来なくなってしまった人もいましたが、楽しい交流でした。
そして、成田市体育館で、知り合った老師に誘われたから、僕はパワーリフティングを始めることになりました。
これはホームジムではあり得ない、ジムならではの長所ですよね。

終わりに

もし、本当にマナーの悪い人が多くて迷惑に感じている人がいるならば、ジムを変えるのも一つの手かも知れないです。
ジムによってはガラガラに空いているので、そういう人に遭遇する確率もかなり下がるでしょう。
筋肉系ユーチューバーの方々が、ホームジムでやっている絶叫系の拷問トレーニングを、そのまま真似してジムでやったら、確かに大迷惑です。
その辺は、ジムのスタッフの方々も、きちんと風紀を守るために毅然とした態度を示していただきたいと思います。
ジムに行くのはゴリゴリのマッチョマッチョだけでなく、普通のおじいさんとおばあさんも行くので、そういう方々に恐怖心や嫌悪感を与えないようにして頂きたいと思います。

でも、あの絶叫系の拷問トレーニングも、そろそろ流行のピークを超え、終息に向かうと思われます。
なので、おそらく春頃まで我慢すれば、またジムは平和な環境に戻るような気もします。
(最近の他のジムを見ていないので、完全に想像で書いていますが)

今回は、こんなところです。
ありがとうございました。

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