長時間労働は悪だと思います。

その他

こんにちは、鹿野一郎です。
今日は2022年5月13日の金曜日です。
なるほど、13日の金曜日ですか。
13日の金曜日に黒猫を見ると、不吉なことが起こると、昔は言われていました。

今から42年前、僕が小学校6年生だった7月13日の金曜日、朝食を取っていると庭を黒猫が横切りました。
弟がそれに気付き、母は不吉な事が起こらなければ良いわねと言いました。

夜、家族で食事をしていると電話がかかって来て、母が出ました。
昔の黒電話で、玄関に置いてありました。
母の様子から只事ではない何かが起こった事はわかりました。
母は途中から泣き声になり、「まだ何も親孝行をしてないのに」、と繰り返しました。
まさかおじいちゃんかおばあちゃんが死んだのかと思いました。

その電話は祖母に死を知らせる電話で、かけてきたのは叔父さんでした。
母の弟です。
祖母は65歳でした。
心臓が突然破裂して、瞬時に命を落としました。

それ以来、13日の金曜日になるとその事を思い出します。
今日は、今のことろ黒猫は見ていません。

長時間労働は悪だと思います。

今朝はいつものように6時に起きて朝食を作りました。
普段はそのまま起きているんですが、今朝は朝食の後、寝室に戻り、8時半まで寝ていました。
体が疲れているし、寝不足だったからです.

昨日は仕事がハードな曜日でした。
僕は予備校講師をしている54歳の男です。
昨日は昼の1時から90分授業を3つ、120分授業を1つやりました。
終わると夜の9時です。

若い頃だったらこのぐらいのコマ数は軽くこなしていましたが、この年になると本当にキツイです。
毎週木曜日がキツイんですが、先週のキツさは激烈でした。
キツい木曜日なのに自宅でブルガリアンスクワットを左右10回5セットずつやり、駅まで歩いて行ったため、激しく体力を消耗しました。

その反省から、昨日の木曜日は午前中に何のトレーニングもしませんでした。
それだけでなく、昨日も朝食の後は寝室に戻って睡眠を補充しました。
昨日は7時から9時半まで眠りました。
駅までは歩いて15分の距離ですが、職場の最寄駅からも15分に歩かなければならないので、昨日は車で通勤しました。
これで往復60分の徒歩を省く事が出来ました。

結果として、昨日の疲労度はマシにはなりましたが、「激烈」から「強烈」に変わったぐらいで、キツイ事には変わりありませんでした。
1学期の授業はあと8回残っています。
2学期にもさらに12回の授業があります。
なんとか乗り切るしかないです。
火曜日と木曜日は疲労が激しく、命を削って働いているような気がします。

このような状況なので、どうやったら木曜日をもっと楽になる過ごせるか?と考えてしまいます。
可能なら木曜日の朝は、愛犬の散歩を妻に代わって欲しいです。
愛犬の散歩を省くことができれば、歩く歩数を5000歩くらい減らせるので、結構楽になると思います。
でも、これはおそらく却下されるでしょう。
疲れるなら筋トレをやめれば良いと言われるのが目に浮かびます。

ならばどうするか?
一番効果があるのは、座って授業をする事です。
これは抜群の効果をもたらしてくれるでしょう。
前に万歩計を腰につけて授業をした事がありますが、大体90分あたり1500歩ほど歩いていました。
今もこのぐらい歩いていると仮定すると、木曜日は1日の授業で6500歩は歩いている事になります。
コレがゼロになったら物凄く楽になるのは間違い無いでしょう。
実際に、座って授業をしている先生もいますが、それでも僕はそれはしたく無いです。
座って説明すると、説得力が半減するような気がするんですよ。
少なくとも僕の場合は、立って説明しないと授業にならないような気がするします。
なので、座って授業は使用不可能な最終兵器なんです。

ではどうやって体の負担を減らすか?
これも実現不可能な話ですが、電動の車椅子を買って、校舎内の移動はそれでするという方法があります。
講師室から教室への4往復や、講師室内でコーヒーを取りに行く時、洗面台に手を洗いにいく時など、結構歩きます。
これが全て車椅子になったら本当に楽だと思います。
とにかく座りたい!それが切実な願いだからです。
さすがにトイレの中まで車椅子で入る訳にはいかないので、トイレに行くときは、入り口で立ち上がると思います。
まあ、どうせ実現不可能なんですが。

昔は若くて体力があったので、150人の生徒を相手に授業をする時もマイクを使わず、地声で授業をしていました。
今はもうそんな事はしたくないし、多分出来ないので、80人のクラスでもマイクを使っています。
ボソボソと小声で話すようにすれば、疲れ方もかなり違うと思うんですが、それではわかりにくい授業になってしまうので、どうしても言葉には力が乗ります。

去年までば木曜日は昼から浪人の授業を2つやって、2時間半の空き時間の後に、120分の高2の授業をしていました。
それは全くキツくなくて、むしろ楽な曜日でした。
空き時間には原稿仕事をしていました。

今年は生徒の募集が好調だったようで、クラスが増設され、2時間半の空き時間だったところに授業が入りました。
お金を稼ぐ時間効率が良くなったと喜んでいましたが、やってみたらとんでもなかったです。
命を削る過酷な労働だと思います。
来年は絶対にこんなシフトでは働きません。

そして今年の残り20回の授業も、どうやったら楽にこなせるのか、もっと知恵を絞って考えたいと思います。

今日のトレーニング

今日は、上でも述べた通り、朝食の後、8時半まで寝ていたので、トレーニングはちょっとしか出来ませんでした。
ちょっとというより、フロアプレスしか出来ませんでした。

今日の内容は以下の通りです。

フロアプレス
 39kg10回、54kg10回、64kg10回、74kg10回、84kg7回、86kg5回、4回



1月22日にベンチプレスで右肩を痛め、3月末までベンチプレスとフロアプレスは休んでいました。
4月からリハビリをしています。
5月1日にはリハビリ中なのにパワーリフティングの試合に出て、ベンチプレスはなんとか105kgを成功させました。
試合での自己ベストは107.5kgで、プライベートなトレーニングでは何回も110kgを成功させています。

あと1か月あれば試合で110kgを挙げられると思っていましたが、予想通りに順調に筋力が回復しています。
試合の前は84kgが4回しか挙がりませんでしたが、今日は7回挙がりました。
来週は86kgを7回か8回ぐらい挙げたいです。

フロアプレスをする時は、畳の上にじかに寝ると、バーベルシャフトが胸につく前に肘が畳についてしまうので、背中に板を敷いて高さを出しています。
この方法でフロアプレスをすると、ベンチプレスに比べて使用重量が10kgぐらい下がります。
おそらく、脚でブリッジを組んで踏ん張ることができないからだと思います。

反対に、畳にじかに寝てフロアプレスをすると、可動域が狭くなって、使用重量はベンチプレスより10kgぐらい増えます。
以前はじかに畳に寝てやっていましたが、最近は必ず板を敷くようにしています。

じかに畳に寝る方が準備と片付けが楽だし、怪力になった錯覚を得られて良いんですが、ベンチプレスの記録を伸ばしたいなら、しっかりと可動域を確保するべきですよね。

本当はあと5セットぐらいやりたかったんですが、時間の都合で中断してせざるを得ませんでした。
長時間労働は悪ですね。

自分のバーベル

職場の忙しい先生

今日、柏の校舎で僕よりひとまわり若い、同じ科目のサンシャイン先生と一緒でした。
僕は今日は柏で3時から浪人生の90分授業を1つやり、夜は千葉で高校3年生の150分授業をします。
それほどキツくない曜日です。

ただし、金曜日は隔週で実施する授業が1時から入っているので、来週は浪人の授業を2つやります。
僕が長時間労働は辛いと言うと、サンシャイン先生はすごい話を始めました。

彼は今日、午前中に高校で50分授業を4つやって来たそうです。
そして3時から浪人の90分授業を2つやり、夜は高校3年生の150分授業をするそうです。
しかも今日だけでなく、毎日そんな感じだと言います。
真面目な話、過労死ラインを超えているかも知れないです。
計算してみると、サンシャイン先生の今日の授業に時間は530分です。
つまり、8時間50分です。
その時間、立ちっぱなし、喋りっぱなしでは、体も気持ちも持たないでしょう。
彼は口癖のように仕事を減らしたいと言っていますが、確かにその通りですね。
常に疲れに支配されているようで、元気な姿は最近は見たことがないです。

おそらくその労働時間では仕事以外のことは何も出来ないと思います。
僕も30代の前半の頃は無茶苦茶働いていましたが、あの頃は朝目覚めたら、まずため息をついていました。
もうあんな生活には絶対に戻りたくないです。
サンシャイン先生も少しは仕事を整理しないと、早死にしてしまうんじゃないかと心配になりました。
他に模試の仕事も抱え、教材の仕事もしているそうなので、生き地獄だと思います。

そのサンシャイン先生は独身で実家暮らしです。
つまり、家を建てたり、マンションを買ったりしていないし、家賃も払っていません。
お金を使う時間もないだろうから、相当貯まっているだろうと思います。
半分冗談で、

(セリフ)

鹿野一郎
鹿野一郎

もう、一億円ぐらい貯まってるんじゃないの?

と尋ねたら、

さすがにそれはないですよ。
僕はコマ単価が安いですから。

という返事が返ってきました。

僕は、おや?と思いました。
そう思いませんか?

もし1000万円とか2000万円ぐらいしか持っていなかったら、「さすがにそれはないですよ。」という答は返って来ないですよね。
そういう返事が返って来るということは、少なくとも5000万円ぐらい持っているんじゃないでしょうか?

彼は予備校講師と高校教師の掛け持ちを、かれこれ20年近くやっているので、毎年の300万円貯めたとしても、6000万円ぐらい持っている計算になります。
住宅ローンのない人は強いですね。

サンシャイン先生に結婚の意思があるのかないのか、僕は知らないですが、彼の実家を彼が継ぐことはもう決まっているそうです。
つまり、家はただで手に入るそうです。
しかも実家というのが、池袋の一戸建てというんですから、大変な坊ちゃんですね。
実に羨ましいです。

仕事を減らしたいなら高校の仕事を辞めれば良いじゃんと促しましたが、恩義があるから辞められないそうです。
じゃあ、予備校の仕事を大幅に減らせば良いじゃんと言うと、予備校にも恩義があるので断りにくいと言います。
僕も模試と教材をやっているのでわかりますが、確かに模試も教材もチームを抜けるのは言い出しにくいです。

長時間労働は悪だと分かっていても、仕事を減らす事が出来ない人が沢山いるのは、悲劇だと思います。
僕は今年は、水曜日の浪人の仕事を断って、水曜日の仕事は夜だけにしましたが、まるで天国ですよ。
桁違いに楽だし、自分の時間がちゃんと持てます。
こんな事ならもっと早めに断れば良かったと思っています。

思えば正月の休みを獲得するのに10年かかりました。

年末年始は冬期講習があります。
大晦日と元日だけが休みで、1月2日から授業があります。
三が日をちゃんと休みたいと思ったら、1月2日から5日間のタームの仕事を全て断らなければなりません。
若い頃はそれが出来ませんでした。

もちろん独身の頃は、1月2日から働く事に抵抗はありませんでした。
でも、結婚したら正月は休みたいと強く思うようになりました。
教務に頼んで年明けのタームは休みたいと言っても、生徒が待っていると言って押し切られ、やむなく働きました。
何年かして、朝から夜まで働くのではなく、午前だけ働くという形を手に入れる事が出来ました。
その状態がしばらく続き、年明けのタームを完全に休みに出来るようになるまで、10年かかりました。
10年の間に若い先生が何人か入り、僕が断っても大丈夫な状況になったんでしょう。

サラリーマンをしている人々は仕事を減らす事は可能なんでしょうか?
予備校講師なら週休3日とか週休4日も可能です。
収入源に耐えられるんだったら、簡単に減らせます。
今は予備校は冬の時代で、昔のように生徒が多くないので、講師が休みたいと言ったら、引き留めもなくあっさり減ります。

サラリーマンの方々はおそらく、

来年から週休3日でお願いします。

とか、

来年からは水曜日は午後出社でお願いします。

とは言えないですよね。

僕はサラリーマンをやった事がないので、わからないですが、仕事を減らそうと持ったら、残業をしないぐらいしか手がないんじゃないでしょうか?
まわりがみんな残業しているなから、「私、定時で帰ります。」というのはかなり言い出しにくいですよね。

一部の大企業では、週休3日制を模索する動きもあるようですが、日本中のすべての労働者が週休3日で、定時退社が出来るようだったら、素晴らしいですね。

4年ほど前、寝不足があまりにもキツいので、木曜日は高2の授業をせず、浪人の授業が終わったら家に帰ると教務に言いました。
もちろん、年度の変わり目で、来年はそういうシフトにして欲しいと言いました。
教務はその要求を飲んでくれましたが、代わりに空いていた水曜日の昼間に横浜で浪人の授業を2つ持つ事になりました。
千葉県佐倉市から横浜まで仕事に行くのはキツかったですが、木曜日の仕事は4時半で終わるようになり、家には6時前に帰れるようになりました。

木曜日、家族3人で夕飯の食卓についた時、妻が、「これが本当のゆとりだね。」と言ったのをよく覚えています。
しかし、翌年には横浜で僕が担当していた講座が廃止になり、木曜日は再び高2の授業を持つようになってしまいました。
あの時、収入源の恐怖に負けずに、それでも高2はやらないと宣言していれば、今のキツいシフトもなかった事になります。
断る勇気があるかないかですね。

なんか、まとまりもなく、長時間労働に対するうらみつらみを書き連ねてしまいましたが、これが今日、僕の心から湧き出して、ブログに書きたい事だったんです。
1日の終わりには、頑張った自分に乾杯して、缶チューハイとウイスキーを流し込みます。
ささやかな息抜きの時間です。

恐怖の電話

たった今、仕事を終えて帰宅しました。
上の文章は、校舎間を移動する通勤電車の中で、iPhoneで書きました。
ここから下は自宅のパソコンで書きます。

9時40分に千葉の校舎で授業を終えて、講師室に戻ると、事務の女の子が教務部から電話がかかってきていますと取り次いでくれました。
何の用かと思ったら、「明日の3限に池袋で代講をお願いできないでしょうか?」という電話でした。
僕は、「明日 代講」という言葉を聞いて頭が真っ白になってしまいました。

鹿野一郎
鹿野一郎

明日?
明日ですか?
明日っていつでしたっけ?
明日は、  土曜日じゃないですか!!
土曜日に授業があるんですか?
あ、そうか。
僕は休みだけど、予備校は普通に授業をしているんですね。
明日3限に池袋ですか?
と言うことは、始まるのが1時10分だから、家を出るのは11時前ですね。
で、終わりが2時40分なので、帰宅は5時前ですね。

 

     (しばし沈黙)

 

そうすると、用事と重なってしまうんですけど。

 

 

そう言うと、教務の担当者は、明るい声で、「わかりましたー。ありがとうございましたー。」と言って電話を切りました。

明日はデッドリフトをする日なので、代講なんてやってられません。
僕が断ってもきっと誰かがやってくれるでしょう。
土曜日に休んでいる人はたくさんいると思うので。

よりによって、「長時間労働は悪だと思います。」という記事を書いている日に、代講の依頼が来ました。
しかも休日をつぶす代講です。

まさに恐怖の電話です。


代講を引き受ければお金になりますが、お金よりデッドリフトです。
そして、夜は娘をトランポリン教室と塾に送り迎えします。

今回はこんなところです。
ありがとうございました。

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