「身長170cmない男には人権がない」という話 

その他

こんにちは、鹿野一郎です。
今日は2022年3月1日の火曜日です。


僕は予備校講師をしているんですが、昨日、2021年度の最後の授業をしました。
受験生向けの授業は全て1月で終わっていて、2月は高校2年生の授業をしていました。
1月までは忙しかったですが、2月は週休5日でした。
そして今日から21連休です。

昨日、職場で2人の先生と話をしていたんですが、「身長170cmない男には人権がない」ということを言った人がいるという話題が出ました。
僕はそれを活字のニュースで、タイトルだけ読みました。
具体的に誰がどういう状況でそういう発言をしたのかは知りませんでした。
てっきり、背の高い男が自慢のためにそういう発言をしたのかと思っていましたが、違うみたいですね。


発言したのは迷惑系ユーチューバーの男性だと思っていましたが、昨日聞いた話では、どうやら女性だそうです。
職業はプロゲーマーだとか。
日本でももうプロゲーマーというのは職業として成り立つんでしょうか?
それとも、アルバイトとしてYouTubeでゲーム配信をして稼いでいるんでしょうか?

発言者が女性というのを聞いて僕は驚きました。
完全に背の高い男だと思っていたからです。


教えてくれた先生も詳しい事情は知らないみたいですが、プロゲーマーの女性がある男性にしつこく言い寄られていて、それを断るためにそのセリフが出たそうです。
本当かどうかはわかりませんよ。
でも、昨日の職場での話はそういう流れになりました。

臼井城址公園です。本文とは関係ありません。

腕周り40cmない男は、脳筋としてはダメ

筋肉系ユーチューバーのサイヤマングレートさんが2022年2月20日に公開した動画では、サイヤマンさんが若い女性トレーニーのカウンセリングをしていて、このセリフを引用しました。
大体、以下のようなことを言っていたと思います。

身長170cmない男には人権がないと言った人がいるみたいだけど、脳筋としては腕周り40cmない男はダメだよね。
もちろん人権はあるよ。
人権はあるんだけど、脳筋としてはちょっとね。


細かい言葉遣いは違うかも知れないですが、大体こんな感じの話でした。
女性トレーニーの人は全国レベルのコンテストで何度も優勝しているほどの人なんですが、その人に、彼氏にするならば、腕周り40cm以上は必要条件というような感じでカウンセリングをしていました。
もちろん、これは台本のあるYouTubeの動画なので、あくまでも見せ物としてやっているんだと思います。
サイヤマンさんに、誰かを攻撃するような意図は全くなかったと思います。

職場でこの話をしてから、

鹿野一郎
鹿野一郎

僕は腕周りが39.5cmしかないからダメなんですよ。

と言って力こぶを作って見せたら、2人の先生は驚いていました。
その腕でもダメなんですか?
一体、どんだけ太ければ良いんですか?
と驚きながらも呆れていました。


まあ、脳筋の世界なので、仕方ないでしょう。
僕ももっと鍛えて早くそっちの世界に行きたいです。

ところで、サイヤマンさんの身長は163cmで、僕は164cmです。
サイヤマンさんは自分が170cm以下なので、あのセリフを引用したんだと思います。

この手の話は昔からいくらでもありますよね。
僕はその後、歌手の倖田來未さんの、

35歳になると、羊水が腐るんですよ。

というセリフを引き合いに出しました。


2人の先生は、同時に、「あーー、あれね。」と反応しました。
ラジオでしゃべっていたそうですが、僕はそのラジオは聞いていません。
後日、活字で読んだんですが、要するに倖田さんは、自分はもう若くないから早く相手を見つけて結婚して子供を産まないと、という意味で言ったようです。


でも、この発言は大炎上しました。
後日、倖田さんは泣きながら謝ることになったそうです。
僕はこの謝罪の映像は見ていません。
活字で読みました。
倖田さんを責めるコメントも活字で読みました。
「自分はいつまでも若いままでいられると思っているのか!」
「羊水は妊娠して初めて出来るということを知らないのか!」
とうようなコメントを見た記憶があります。


僕は、過剰反応だと思いますよ。
ラジオの番組で、自分が若くないから健康な子供を産むために早く結婚しなきゃ、という文脈で言っているんだったら、笑って聞き流す話だと思います。

今回の「身長170cmない男には人権がない」という発言も、普通の人が一般論として言う分には全く問題ないと思います。


ただ、国会議員が国会の答弁でこういうことを言ってしまったら、アウトだと思います。
最悪の場合は、議員辞職に追い込まれるかも知れないですね。
または、公立学校の先生が授業中にこの発言をしたら、ちょっと問題になると思います。
何かを茶化す目的で言っているなら、別に良いと思いますが、本心から身長170cm以下の男性を差別する目的で言ってしまったら、アウトでしょうね。

臼井城址公園から見た西印旛沼です。本文とは関係ありません。

「偏差値65ないヤツは人間じゃねえ」

僕は1986年に浪人していました。
代々木ゼミナールの津田沼校に通っていました。
予備校の先生は、高校の先生と違って、強烈な個性を持っている方が多かったです。
いろいろな先生がいましたが、英語のある先生はすごかったです。
まず、存在感がすごかったです。
顔は赤黒くて、おでこに縦に無数の傷がついているように見えました。
体も大きくて、顔が「北斗の拳」(という漫画)のラオウ(というキャラクター)に似ていたため、影ではみんなラオウと呼んでいました。
そのラオウ先生は、ほぼ毎週こうおっしゃっていました。

英語の偏差値が65ないヤツは人間じゃねえ。

すごい迫力です。
その頃、僕は英語の偏差値は毎回63で、65に届いていなかったので、

鹿野一郎
鹿野一郎

くそう!

僕は人間じゃなかったのか!

絶対人間になってやるぞ!
今にみてろ!


という思いで勉強しました。

そして11月の最後の模試で、なんとか偏差値68を叩き出すことができて、人間になれました。

僕は今、予備校講師をしています。
今のこの令和の時代に予備校講師が授業中に、「偏差値65ないやつは人間じゃねえ。」なんて発言したら、下手をしたらクビになります。
クビにならなくても、翌年にはその校舎には出講できなくなるでしょう。
おそらく生徒からも父兄からもクレームの嵐になると思います。

でも、どうなんでしょうか?
僕はそういうセリフは言わないですが、そういうセリフを言われて、自信をなくし、落ち込んで、暗く沈んでしまう生徒がいるんでしょうか?
いるんでしょうね。おそらく。
そういう生徒がいるから、そういう発言をしないようにとお達しが出てしまうんでしょうね。

もしある生徒が、予備校の先生から面と向かって一対一で「お前は偏差値が65ないから人間じゃない!」ときつい口調で言われたら、それはショックだと思いますよ。
それは本当に良くないことで、生徒もダメージを受けると思います。
でも、授業中は違うと思います。
先生は1人ですが、生徒は何十人もいるので、授業中に「偏差値65ないやつは人間じゃねえ。」と言われても、ほとんどの生徒は気にしないと思います。
でも、100人の中の1人、200人の中の1人が傷つかないように、そういう発言は控えましょうと言うのが、今の世の中です。

僕は正直、堅苦しくて居心地が悪いです。


悪意のある個人攻撃は絶対に良くないと思いますが、不特定多数に向けた一般論として言うなら、多少極端な内容でも、笑い飛ばす世の中の方が、僕は生きやすいです。

2021年ベンチプレス栃木県大会の会場のバーベルプレートです。

「筋トレする男の人って意味わからない」

タレントの小島瑠璃子さんが少し前に、「筋トレをする男の人って意味わからない」というような発言をして炎上しました。
僕はその映像は見ていませんが、小島さんを攻撃するコメントは活字で読みました。
おそらく小島さんが言いたかったことは、次のような内容だと思います。

野球とかサッカーとかラグビーなどのスポーツを通して身についた筋肉と違い、ボディービルなどをしている人達は筋肉のためのトレーニングをしている。
しかも見せるための筋肉のためにトレーニングをしている。
そんなことをしても意味がないじゃん。

半分ぐらい想像で書いているので、もしかしたら全く違うかも知れないですが、多分こういう意見なんだろうと思いおます。
それは全くもって、その通りなので、

鹿野一郎
鹿野一郎

おっしゃる通り!
その通りでございます。

と受け流せば良いと思います。
ボディービルダーとかフィジーカーなどは、コンテストで自分が納得する結果を出すためにトレーニングをしていると思います。


コンテストに出ない、トレーニーも、もっと胸板を厚くしたいとか、腕を太くしたいとか、ベンチプレス100kgを挙げられるようになりたいという目標を持ってやっていると思います。
そして、筋トレが楽しいからやっているんだと思います。
それを理解できない人がいるのは当然で、その人の発言にいちいち食ってかかるのはおかしいと思います。

インターネットでは他にも「男で体脂肪率が10パーセント以上あるやつは、生きてる価値がねえ。」というセリフも見たことがあります。
へえ。
で終わりですね。

昔、本屋で、「55億円貯めずして何が人間か!」というタイトルの本を見ました。
へえ。
で終わりですね。


立ち読みもしませんでした。

誰かがこういう発言をするたびに、いちいち攻撃して、けしからんと言っていたら、毎日怒っていなければなりませんよ。
自分自身が直接攻撃されているのではなく、一般論として誰かが自慢をしたり、悪口を言ったりしているのならば、放っておくのが一番だと思います。

昨日の、講師室での話題で、僕が小島瑠璃子さんの話を出したら、一緒に話していた先生が、

こじるりは千葉東高校出身ですよ。

と教えてくれました。
僕はそれを聞いて、「おお、頭がいいんだ。」と思いました。
同時に、もしかしたらうちの予備校に来ていたんじゃないかな?とも思いました。

昨日は千葉校で授業だったんですが、千葉東高校はすぐ近くで、多くの生徒が通っているからです。
小島さんは今28歳だそうなので、10年前は高校3年生ということになるでしょう。
もしかしたうちに予備校に来ていたのかも?
もしかしたら僕は知らずに会っていたのかも?
なんていう妄想をしてしまいました。

僕はバラエティー番組は見ないので、小島瑠璃子さんをテレビで見たことはないです。
でも、Yahoo!のニュースには良く登場していますよね。
例の、筋トレ意味わかんない発言でも、登場していました。

少年時代の口の悪い仲間達

僕が小学生だったのは昭和49年から54年までです。
あの頃の小学生は恐ろしく口が悪かったです。
特に男子の女子に対する態度は、今の令和の世の中と全然違いました。
もしかしたら僕が通っていた小学校だけかも知れませんが、女子にはほぼ全員、ひどいあだ名が付けられていました。


例えば、「ゴキブリ」「はなくそマン」「はな毛ババア」「インベーダー」「ゲロミ」「うんこ」などです。

毎日のように「死ね」「ブス」「殺す」と言っていたように思います。
そしてあの頃は、先生による体罰も当たり前で、僕はほぼ毎日先生のゲンコツを食らっていました。
それが小学生の普通の姿だと思っていましたが、今は全く違います。

僕の娘は今6年生ですが、男子も女子もみんなお互いに下の名前で呼び合うそうです。
特にあだ名というのはないようです。
男子には「君」をつけ、女子には「ちゃん」をつけるようです。
仲の良い友達同士では呼び捨てにするようですが、そうでない場合はちゃんと「君、ちゃん」を付けて呼ぶようです。
昨日なども、男女混ざって公園で野球をしていたようですが、僕の時代では信じられないことです。

僕の時代は男子は男子だけで遊び、女子は女子だけで遊んでいました。
男子は「缶蹴り」「警泥」(泥警ともいうそうですね。)「野球」などをしていました。
女子が何をしていたのかは知らないですが、きっとおままごとやお人形さんごっこをしていたのではないでしょうか?

あの頃と比べると今の方が遥かに子供達は仲が良く、いさかいが少ないと思います。
昔に比べて今の方が小学校は平和なようです。

でも、一般社会ではそれが生き過ぎてしまって、他人の発言にやたらと攻撃的な人(しかも匿名で)が多いように感じます。

成田山公園の池の鳥(カモ?)です。本文とは関係ありません。


自分のことを言われていないなら、笑って受け流したいですね。
僕は、そう思います。

今回はこんなところです。
ありがとうございました。

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