パワーリフティング関東大会に出場しました。

パワーリフティング

こんにちは、鹿野一郎です。
今日は2022年11月7日の月曜日です。
昨日、僕はパワーリフティング関東大会に出場しました。
関東大会に出るのは2017年以来5年振りです。
2017年の開催地は千葉県で、会場は市原のゼットエー武道場でした。
そして今年も開催地は千葉県で、会場はゴールドジム幕張ベイパークアリーナ体育館でした。

今回は、スクワットで自己ベストの更新ができると期待していたんですが、無理でした。
昨日の結果は以下の通りです。

体重 73.8kg
SQ 170kg成功、175kg失敗、175kg失敗 記録は170kg(自己ベストタイ)
BP 100kg成功、105kg成功、110kg失敗 記録は105kg
DL 170kg成功、180kg成功、185kg失敗 記録は180kg
トータル                    455kg(自己ベストタイ)


スクワットは期待に反して全然駄目でしたが、ベンチプレスとデッドリフトは絶望的な状況からよくここまで持ち直したと思います。
また、今回の試合は本当にレベルの高い試合で、日本記録が4つぐらい出たと思います。

今回の関東大会

関東大会に出るのは2回目でしたが、5年前の前回とはかなり会場の雰囲気が違っていて、最初は場の雰囲気に圧倒されました。
今回の試合にはスポンサーがたくさんついているようで、広告がたくさんあり、シューズやラック、ボディーケア用品の販売ブースまで出ていて、とても派手な会場でした。
大型スピーカーでBGMまで流しているんですよ。
千葉県大会では考えられない話です。
しかもYouTubeで試合の様子をライブ配信していました。
そのための実況と解説者もいて、今まで出て来た千葉県大会とはまるで様子が違いました。
僕は別世界に迷い込んでしまったような場違い感を強く感じました。
しかも今回の試合も、僕が所属するチームから試合に出たのは僕だけで、仲間がいませんでした。
関東大会なので、千葉県だけでなく、東京、神奈川、埼玉、栃木から選手が来ていました。
選手は総勢58人でした。

会場はゴールドジムの体育館でしたが、どうやらいつの間にか海浜幕張には3つ目のゴールドジムが出来たようです。
海浜幕張にはこれまで2つのゴールドジムがありました。
ワールドビジネスガーデンというツインタワーの上層階に一つと、駅の目の前のビルの4階にありました。
そして今回の試合は、駅からは結構離れた場所にありました。
そのゴールドジムに体育館が併設されていて、そこで関東大会が開催されました。
後で述べますが、とても道がわかりにくくて苦労しました。

このツインタワーの上層階にゴールドジムがあります。

試合は午前の部、午後の部に分かれて行われました。
僕は午後の部で、検量が1時15分から、試技の開始は3時15分からでした。
でも開会式が9時半なので、9時半に会場に着くように家を出ました。
千葉県大会の場合は、僕の認識に間違いがなければ、午後の部の選手も開会式の前に受付をしなければならないので、朝から行かなければならないのです。

でも、結果としては9時半に行く必要はありませんでした。
検量が始まる時にその場にいれば、オーケーだったようです。
今回の試合では受付というものはありませんでした。
それどころか、事前にホームページから印刷して、記入しておいた問診票は、提出を求められなかったので、そのまま持ち帰って来てしまいました。
さらに入場に際して、検温もありませんでした。

会場が、恐ろしくわかりにくかったです。

それと、場所が必殺にわかりにくかったです。
海浜幕張駅から徒歩13分となっていましたが、僕は1時間以上かかってしまいました。
9時半の開会式に間に合うように家を出たはずなのに、会場についたのは10時15分で、開会式は終わっていました。
会場の場所はあらかじめGoogleマップで調べておきました。
会場の住所を入力すると、目的地は幕張総合高校のすぐ隣だとわかりました。
(実はこれが間違いなんですが)

海浜幕張には高校が3つあります。
渋谷幕張高校と昭和学院秀英高校と幕張総合高校です。
僕は学生時代に学習塾で数学の先生をやっていました。
受験の時は生徒の結果を見るために、生徒達の受験番号を控えて各地の高校へ結果を見に行っていました。
そのため、渋谷幕張も昭和学院秀英も幕張総合高校も場所は知っていました。
高校のすぐ隣なら、行けばすぐにわかるなと思ったんですが、全然駄目でした。
結論を先に書くと、Googleマップの表示が間違っていて、全然違うところを歩いていたんです。

そして、荷物が重かったです。
僕は背中にリュックを背負い、手には大きめのスポーツバッグを持っていたんですが、これが重くて、3分歩くと右手から左手に持ち替えて、また3分歩くと左手から右手に持ち替える有様でした。
総武線の幕張本郷駅からバスで京葉線の海浜幕張駅まで出て、そこから歩いて行く事にしたんですが、すでにこの時点で僕はミスを犯していました。


海浜幕張の駅まででなく、会場のすぐ近くまで行くバスがあったはずなんですが、どこ行きのバスに乗れば良いのか控えておかなかった上に、駅に着いたら忘れてしまっていました。
スマートフォンで調べるのは画面が小さくて無理だったし、幕張本郷の駅前にはバス乗り場がたくさんありすぎてどのバスに乗れば良いのかわからなかったので、目の前にいた海浜幕張駅行きのバスに乗ったんです。


海浜幕張から13分歩けばいいんだから、調べるよりましだと思いました。

千葉県に住んでいない人にはわからない話だ思うので、ちょっと説明します。
幕張本郷駅から海浜幕張駅までは歩いて30分程度です。
電車で行くとなると、おそらく西船橋まで戻らなければならないので、下手をすると1時間近くかかります。
なので、一番早い方法はバスになるんです。


荷物がなければそのぐらいの距離は歩きますが、荷物があったのでバスに乗る事にしたんです。

会場が海浜幕張駅から徒歩13分という情報はあまり正確ではありませんでした。
徒歩13分は、場所を知っていて、最短ルートを知っている人が早足で歩いた場合に達成可能な高いハードルで、初めて行く人が探しながら行ったら、その何倍も時間がかかります。
まずは公園を横切って幕張総合高校の近くに出ました。


もうかなり近いはずだと思って、iPhoneを取り出してGoogle マップで場所を調べます。
やはり、かなり近いです。
僕は地図を見ながら、高校のすぐ脇の道に入って奥へ進んでいきます。
そしてまたGoogleマップを見ると、すでに行き過ぎている事になっていました。
おかしいなと思って少し引き返してみましたが、どこにもゴールドジムの看板は見えません。
あるのは障害者職業総合センター、千葉市幕張勤労市民プラザ体育館、高度ポリテクセンターというものでした。
いくらなんでも勤労市民プラザ体育館では関東大会はやらないだろうと思って、高度ポリテクセンターの敷地に入っていきました。
そこに体育館が見えたからです。


入り口に回り込むとき、非常口から中の様子が少し見えましたが、審判員と思える人々が多数いました。
濃紺のブレザーにグレーのズボンです。
ここで間違い無いと思って、正面玄関に回ると、そこでやっていたのは職業五輪の予選だったようです。
じゃあ、会場のゴールドジム幕張ベイパークアリーナ体育館はどこにあるんだ?と僕は途方に暮れてしまいました。


Googleマップがここだという場所に行っても、そこにはゴールドジムなんか影も形も無いんです。

時計を見ると、9時34分でした。
開会式が始まっています。
僕は時計を見て、思わず「なんて馬鹿なんだ俺は!」と声を出してしまいました。
もう駄目だ。
家に帰ろうかとすら思いましたが、検量は1時15分からなので、何とかそれまでに着ければ良いと考えを変える事にしました。
現状で打てる手段は一つだけでした。

海浜幕張の駅まで戻って、タクシーで連れて行ってもらう事です。
荷物が重かった上に、1時間も歩いていたので体力を使い果たしていました。
駅まで歩くのも辛かったですが、なんとか駅まで戻って、タクシーの運転手に次のように言いました。
「幕張ベイパークウェルネスセンターってわかります?」
何故そういう聞き方をしたかというと会場の住所が、千葉県千葉市美浜区若葉3-1-37幕張ベイパークウェルネスセンターだったからです。
そうすると、運転手の方は、「ゴールドジムのところですか?」と聞き返してきました。
僕はそうですと言って、タクシーに乗り込みました。
運転手の方の説明だと、あそこはわかりにくいそうです。
その近くの美容院に行こうとした女性が、道に迷ってしまって、どうやっても着かないので、駅の駐車場に車を止めてタクシーに乗り込んで来た事があったと言います。
カーナビがあってもたどり着かない場所というのはかなり手強いです。

でもそういう場所は実際にあります。
前に家族旅行で富士山に行ったとき、御殿場口の5合目に行こうと思ったら、ナビでどうやって検索しても別の場所が表示されてしまってかなり困ったことがあります。
その時は、最終的に紙の地図で場所を確認して行ったんですが、ナビも万能では無いんです。
そして今回は、Googleマップですら狂っていました。

タクシーでゴールドジムの前まで連れて行ってもらいましたが、幕張総合高校の隣という情報は完全に間違っていました。


あれじゃあ、何時間歩いても見つかる訳がないです。

僕はタクシーを降りて、ゴールドジムに行って、体育館の場所を聞こうとしました。
すると、入り口に次のように書いてありました。

パワーリフティング関東大会に出場する選手、役員の方は、入り口を通らず、右手の扉から直接体育館に入ってください。

その表示を見て、僕は右手の移動しました。
まずカフェがあって、角を曲がって建物の壁沿いに行くと、建物の裏に出ました。
そこは駐車場になっているだけで、どこに体育館なんてありません。

どうなっているんだ?
体育館はどこにあるんだ?

もう訳がわからなくなって、ゴールドジムの受付に行って詳しく話を聞きました。
そしてやっと入り口を見つけることができました。
体育館と言っても、ビルの中に作られた体育館で、外観はただのビルなんですよ。
外観からではあれえが体育館とはわかりませんでした。

これが会場です。体育館に見えますか?

結局、会場に着くまでに、重たい荷物を持って7700歩(iPhone調べ)も歩いてしまい、体力をかなり無駄に使ってしまいました。
試合が終わって帰る時、方向感覚を頼りに駅まで歩いてみましたが、最短コースを歩けば確かに13分で行けると思います。


でも、カーナビやGoogleマップでも正しく場所が表示されないなら、他の人々はどうやって会場にたどり着いたんでしょうか?
試合の前日、暇だったから会場の下見に行こうかと思ったんですが、どうせ行けばすぐにわかるからと思って違う場所にドライブに行ってしまいました。
会場の下調べをしておくべきだったと痛切に反省しました。
あと、Googleマップを過信してはいけないという事も学ました。

期待していたスクワットは駄目でした。

これまで僕のスクワットの試合でのベストは170kgでした。
でも今回はスクワットの調子が良かったので、170kg、175kg、180kgと挑戦してすべて成功させるつもりでした。
コスチュームチェックをし、検量をした後、食事をしてから着替えました。
そしてシューズも履き替えたんですが、そのときに足をつってしまいました。
シューズを履くために、爪先を伸ばしたらふくらはぎがつってしまいました。
足をつるというのはこれまでに何度か経験していますが、今回のはとても痛かったです。
ふくらはぎの筋肉が断裂したのかと思いました。
しばらく身動きできませんでしたが、手で揉みほぐしていると、だんだん痛みが和らいできました。
左のシューズを履いてから次は右を履こうとしたら、右も爪先を伸ばした途端につってしまいました。
またやってしまった!と思いながら激痛に耐え、痛みが去るのをじっと待ちました。

水抜きをするとつりやすくなるというのは他の選手の人々から聞かされていましたが、こういう事だったのかと理解しました。
あまりにも脚が痛いので試合を辞退して帰ろうかとも思いましたが、試合までまだ2時間あったので、ギブアップはしませんでした。


着替えが終わって、痛みもすっかり引いて、ウォームアップ場に移動しようとした時、またやってしまいました。
しかも完全な自爆です。
ただ、移動すれば良いのに、椅子を立つ直前に、なんでさっきはあんなに痛い思いをしたんだろうか?ちょっと爪先を伸ばしただけなのに、と思ってまた爪先を伸ばしてしまいました。
すると、またふくらはぎをつってしまい、激痛が襲ってきました。
もう、絶対に爪先を伸ばしてはいけないと理解しました。

まずは20kgのシャフトからウォームアップをしますが、ふくらはぎが痛かったです。
60kg、100kgとウォームアップを進め、120kgでウォームアップをしている時は、左のふくらはぎのなかで何かがこりこり動いている感じがしました。痛みも少しありました。
140kgでウォームアップをしている時は、そのまま崩れ落ちてしまうのではないかとひやひやしながらやっていました。
周りの人も、この人、ウォームアップで潰れそうだと思っているに違いないと感じました。

最後に160kgを1回だけ挙げて、試技に臨む事にしました。
午前中、女子の試合を見ていて思ったんですが、今回の審判はスクワットのしゃがみについては非常に判定が厳しくて、何故あれで駄目なんだろうかと思うことの連続でした。
なので、普段より深くしゃがまないと判定でアウトになると思っていました。

試技上に出て主審に礼をしてからバーベルを握り、頭を下に通します。
バーベルをラックから外すと、170kgのバーベルは少し重かったです。
顔を上げて正面を向くと、主審が「スクワット!」と言います。
それを聞いて息を大きく吸い、しゃがみ込みます。
一番底までしゃがんで立ち上がりました。
バーベルはちょっと重かったですが、問題なく立ち上がれました。
膝をしっかり伸ばして、顎を引いて主審の合図を待ちます。
「ラック!」の合図でバーベルをラックに戻しました。
判定は白2つ、赤1つでした。
赤がつくとは思っていませんでしたが、成功しました。
あれでもまだしゃがみが浅いという判定です。

次の175kgはもっと深くしゃがまなければならないと思いました。


2本目です。
バーベルは175kgです。
175kgなら問題なく挙がると思っていましたが、問題はしゃがむ深さです。
バーベルを担いで3歩後に下がります。

合図の後、ほとんど限界までしゃがんで立ち上がろうとすると、バーベルがとても重くなっていました。
途中で止まってしまいましたが、なんとか粘ります。
客席の見物人は、もう潰れるなという顔でこっちを見ています。
絶対につぶれないぞ!と闘志を燃やして粘りに粘ります。
潰れるか、持ち堪えるのか、自分でもわかりませんでしたが、長い時間の末に何とか立ち上がることができました。
僕が立ち上がったのを見て、2人の女性が小さく拍手をしてくれるのがわかりました。
やった!挙がった!と思いましたが、判定は赤3つで失敗でした。
しゃがみの深さには問題がなかったはずなので、途中でバーベルが下がったという判定だったんでしょう。
残念ながら175kgは失敗しました。

次は3本目です。
もう180kgに挑戦するのは不可能です。
175kgに挑戦しても、あの深さまでしゃがんだら次は立てないとわかっていました。
では、どうするか?
3本目をパスしてベンチプレス、デッドリフトに体力を温存するか?
いや、僕はスクワットの自己ベストを更新するためにここに来たんです。
パスはありえませんでした。
でも175kgできっちりしゃがんだら立てないとわかっていました。

そこで僕は賭けに出ました。


しゃがみの判定は毎回厳しいわけではなく、緩い時もあり、厳しさにゆらぎがありました。
次の試技は確実に立ち上がれるように、しゃがみをやや浅くし、たまたま判定が緩ければチャンスはあると思う事にしました。
そして3本目は、おそらく大腿部が床と水平になるくらいの深さまでしゃがんで立ち上がりました。
普通の判定だとぎりぎりアウトになる深さです。
それでも立ち上がるのに苦労しました。
あれより少しでも深くしゃがんでいたら、立てなかったと思います。
判定はどうかと思ったら、赤3つでした。
残念ながら世の中そんなに甘くありませんでした。

かくして僕の記録は170kgとなり、自己ベストタイでした。
自己ベストの更新ができなくてとても悔しいです。

前回5月に170kgを挙げた時は、学校上履きを履いて、ニースリーブなしで挙げました。
今回はウエイトリフティングシューズを履いて、ニースリーブもつけていたのに、同じ結果でした。
つまり、内容としては前回より悪いです。
ウエイトリフティングシューズとニースリーブを使えば、プラス15kgぐらいは挙がると思います。
つまり、185kgを挙げて、前回と同等なのでは無いかと思っています。
そう考えると今回のスクワットは本当に駄目でした。

フォームの矯正でパワーダウンしていたベンチプレスはよく持ち直しました。

ベンチプレスは今回は絶望的な状況でした。
一時は第1試技の重さを90kgにしなければならないかと思ったほどでした。
それを思えば、よく持ち直したと思っています。
去年までの僕はベンチプレスを3ヶ月やると右肩を怪我して、3ヶ月休むということを繰り返していました。
今年の6月に怪我をする原因を考えて、フォームを矯正しました。
それまでは手幅が広すぎたので、少し狭くし、手首を伸ばさずに手首を返してベンチプレスをするようにしました。


そうすると右肩に痛みが出なくなり、それ以来現在までベンチプレスで怪我はしていません。

以前は81cmラインに人差し指が乗るように握っていましたが、それだと手幅が広すぎると気づいたので、今は81cmラインに小指が乗るように握っています。
また、手首を伸ばしてバーベルを上げ下げすると、右肩に負担がかかる事がわかったので、手首を返してバーベルを上げ下げするようにしました。
そうしたら途端にバーベルが重くなり、使用重量が露骨に下がりました。
それでも怪我をしないことが最優先と思い、ずっとそのフォームでやってきました。


試合が近づいても一向に筋力が向上せず、第1試技で100kgに挑むのは無理だと思うようになりました。

これまでの試合で、第1試技は100kgか105kgでした。
90kgから始めるなんてプライドが許さん!とも思いましたが、3回失敗して失格になってしまっては元も子もないので、90kgから行こうと思っていました。
ところが、試合の前の水曜日にジムで試合形式で試技をしてみたら、90kgも100kgも簡単に挙がったので、第1試技は100kgにしました。


僕のベンチプレスのベストは107.5kgです。
105kgは失敗した事がないですが、110kgはこれまでに何回も挑戦して、ことごとく失敗してきました。
今回の試合は100kg、105kg、110kgで臨む事にしました。
105kgは挙がるだろうと思っていましたが、110kgは半々だと思っていました。

第1試技です。
名前を呼ばれて試技場に出ていき、主審に礼をしてからベンチに寝ます。
ブリッジを組もうとしたら、ちょっとベンチが高かったようで、かかとが床につきにくかったです。
100kgのバーベルをラックから外して、主審の合図を待ちます。
「スタート!」の合図でバーベルを胸まで下ろして静止させます。
「プレス!」の合図で押しあげます。
簡単に挙がりました。
「ラック!」の合図でラックに戻します。
第1試技は白3つで成功しました。

第2試技が始まるまでの間にシューズを履き替える事にしました。
スクワットが終わった後、かかとが高くなっているウエイトリフティングシューズを脱いで、学校上履きに戻したんですが、ベンチに寝ると、かかとが浮きそうだったので、再びウエイトリフティングシューズを履く事にしました。
もしここでまた足をつったら、もうベンチプレスは出来なくなるので、足首を伸ばさないように慎重に履き替えました。


シューズを履き替えたため、第2試技ではブリッジが組みやすかったです。

105kgのバーベルをラックから外して合図を待ちます。
天井の照明が眩しかったですが、目をつぶる訳には行きません。
105kgのバーベルは100kgより重かったですが、問題なく押しあげる事が出来ました。

次はいよいよ110kgです。
もしこれが挙がればベンチプレスの自己ベストです。
110kgは試合で3回ばかり押しあげた事がありますが、バーベルが傾いたり、途中で一度下がったり、ラックにこすったりしたため、すべて失敗になっています。
今度こそ絶対にあげてやる!と意気込んで臨みましたが、無理でした。
胸から3cmぐらい浮いたところでバーベルが止まってしまい、やがて潰れてしまいました。

結果は105kgでした。
でも、一時は90kgから始めようかと思っていた事を考えれば、よくここまで持ち直したものだと思います。
ベンチプレスの後、ウエイトリフティングシューズから学校上履きに履き替えましたが、この時も足をつらないように慎重に履き替えました。

サボって弱くなっていたデッドリフトは、なんとか180kgが挙がりました。

3種目目はデッドリフトです。
ウォームアップをしようと舞台裏に行くと、3つのラックのうち1つはまだベンチプレスのままになっていて、残り2つはラックが片付けられてデッドリフト仕様になっていました。
でもデッドリフト仕様になっているバーベルは2つともすでに140kgになっていたので、僕はベンチプレスのラックを解体してバーベルを60kgに組み直す事にしました。
僕がバーベルのプレートを外し始めると、何人かが手伝ってくれました。
シャフトだけにしてから床に置いて、ラックを脇にどかして、シャフトにプレートをつけます。
まずは60kgで10回挙げました。
いうまでもなく軽かったです。


千葉県大会の時は、こうやってウォームアップをすると、知らぬ間に後に10人ぐらい並んでいるもんなんですが、今回は本当に人数に対して機材が多かったので、そういうことはありませんでした。
60kgの次は100kgですが、今すぐにやる必要もないので、しばらく間をあける事にしました。
自分の席に戻って、おにぎりを食べて、また舞台裏に戻ります。
100kgを5回挙げて、自分の席に戻ってお茶を飲みます。
しばらくしてまた舞台裏に行って140kgを5回あげて、また自分の席に戻ってアンパンを食べます。
そして舞台裏に戻って160kgを3回挙げました。
これまででは考えられないぐらいのんびりしたウォームアップです。

第1試技は170kgです。
バーベルは思っていたより重かったですが、簡単に挙がりました。

第2試技は180kgです。
当然170kgより重かったですが、なんとか挙がりました。

次の第3試技を何kgにするかは迷いました。
僕のデッドリフトの自己ベストは185kgです。
これを更新するつもりならば、187.5kgか190kgです。
でも、デッドリフトは絶不調だったので、デッドリフトでの記録の更新は考えていませんでした。
頭にあるのはトータルでの自己ベストの更新でした。
僕はこの段階で、SQ170kg、BP105kg、DL180kgを挙げているので、暫定トータルは455kgです。
これは自己ベストタイです。
これを少しでも更新するならば、182.5kgにするのが一番確実性が高いです。
180kgを挙げた時のバーベルの重さを思い出して、185kgなら挙がるんじゃないかと思いました。
182.5kgの方がより安全ですが、端数が出るのが嫌で、185kgで勝負する事にしました。

名前を呼ばれて試技場に進み、主審に挨拶をしてバーベルの前に立ちます。
もうこれが今日の最後の1発です。
これが挙がれば自己ベスト更新です。
455kgから460kgに更新されます。
455kgから460kgでは1パーセントちょっとしか記録が伸びませんが、聞こえが随分と違うような気がしました。


何がなんでも挙げてやる!と目から炎を吹きながらバーベルを握ります。
腰を下ろし、上体を反って、顔を上にあげ、そのまま後ろに倒れ込むように力を込めて立ち上がります。
バーベルはゆっくりと床から離れました。
やった!と思いましたが、床から5cmぐらいの高さまで挙がったところで止まってしまいました。
絶対に引き切るんだ!!!と根性を振り絞ったんですが、やがてスタミナが切れて、バーベルは床にどすんと落ちてしまいました。
残念ながら、記録更新は出来ませんでした。

今回の記録はスクワットが自己ベストタイ、トータルが自己ベストタイで、記録の更新はありませんでした。
おそらく今後、トレーニングの仕方を根本的に見直さない限り、毎回このような結果になるんだと思います。
今のトレーニングの質、量だと455kgぐらいで頭打ちなんだと思います。
今後、どうやってトレーニングして行くかはちゃんと考えたいと思います。

女子のデッドリフトを見ていて思った事

午前中はやる事がなく、主に女子の試合を見ていました。
午前中は女子と男子の一部の試合をしていました。
やっぱり試合観戦としては男子の方がパワーがあるので見ていて面白いです。
でも女子もかなり強かったです。

女子なのにベンチプレスで80kg以上を挙げたり、デッドリフトで150kg以上を挙げる人が何人かいました。
スクワットでも130kgぐらい挙げていました。
別に体つきががっしりしている訳でもなく、見た目は普通の女子の選手がそういう重量を挙げるんです。
運動不足の男性よりよほど強いです。

女子のデッドリフトを見ていて思った事があるんですが、バーベルを引いて、膝が伸びた後、上体を起こす時に難儀している人が何人かいました。
僕にはその経験がないのでちょっとわかりません。
膝が伸び切ってしまったら、上体を返すのは簡単な事だと思うんですが、膝が伸びた後、上体を返すのにものすごく時間がかかるんです。
これは男子では見られない傾向だと思います。
脚が強くて背中が弱ければ、膝が伸びた後、上体を返すのに苦労する事になると思います。
逆に脚が弱くて背中が強ければ、膝さえ伸びれが確実に決まります。
という事は、女子選手には、脚は強いけど背中はそうでもない選手が多いのでしょうか?
詳しい理由はわかりませんが、女子選手には膝が伸びてから苦労している選手が多いと感じました。

日本記録がいくつも出ました。

今回の関東大会では日本記録がいくつか出ました。
数えていなかったので正確な数はわかりませんが、おそらく4つぐらい出たと思います。
全部男子だったと思います。

一番強烈な印象だったのは、59kg級の24歳の選手がベンチプレスで190kgを挙げた事でした。
59kg級で190kgですよ!
これは驚異的な記録ですよ。
僕の記憶では74kg級のベンチプレスの千葉県記録は170kgだったと思います。
59kg級で190kgなんていうのは規格外の大記録です。


アナウンスでも言っていましたが、これはパワーリフティングの日本記録だけでなく、シングルベンチプレスの日本記録も塗り替える大記録だったそうです。

選手が関東記録、日本記録に挑戦する時は、アナウンスでそのように説明し、「会場の皆様、大きな声援をお願いいたします。」というので、観客も俄然集中します。
コロナ対策のために声援を送る事は禁止されているのに、大きな声援をお願いしますというアナウンスには苦笑してしまいました。
観客の人々は拍手で応援していました。

他にも200kg超えのベンチプレスや、340kgのスクワットなどを見ましたが、圧巻でした。
340kgのスクワットなんて、YouTubeでも見た事がないです。
競技用の赤いプレートは25kgありますが、それを左右に6枚ずつつけると320kgのバーベルになります。
その上からさらに小さいプレートをつけて340kgのバーベルを組んでいました。
選手がバーベルを担ぐと、バーベルシャフトがしなります。
本当にものすごい迫力のスクワットでした。

それにしても340kgとは、僕の2倍ですよ。
なんという力なんでしょうか。


340kgのバーベルなんて、僕だったらラックから外すことすら出来ないような気がします。
もし外す事ができても、戻す事ができなくて、そのまま潰れてしまうんじゃないでしょうか?
潰れなかったとしても、骨が折れて結局痛みで潰れるような気がします。
僕は220kgのバーベルまでなら担いだ事がありますが、340kgはまさに未知との遭遇です。
果たしてラックアウト出来るものなのか、試してみたいですが、恥ずかしくて出来ないですね。

ジムで340kgのバーベルを組んだりしたら、それはそれは注目を集めてしまうでしょう。
そしてスクワットもしないでラックから外して潰れるなんて、みっともなくて出来ないです。

日本記録に挑戦する時は、立ち話をしていた人もウォームアップをしていた選手も集まってきます。
みんながシーンとなって選手の試技に注目します。
成功すれば割れんばかりの拍手が送られ、失敗してもわずかのため息のあとに拍手が送られます。
とても良い雰囲気だと思いました。

ある選手がデッドリフトの日本記録に臨んだ時です。
例によって会場の人が全員集まってきて注目します。
シーンと静まりかえった中、選手は渾身の力を振り絞ってバーベルを引きますが、びくともせず、失敗しました。
その時は会場中から、あー、という声が漏れ、それでも拍手が送られました。

パワーリフティングの試合だと、自分の記録とは別にそういう面白さがあります。
それにしても日本記録がいくつも誕生するなんて、僕がこれまでに出た試合の中では一番レベルが高かったと思います。

今後について

次の試合は来年の春です。
今回、スクワットが駄目だった理由はよく反省して検討し、対策を立てたいと思います。
ベンチプレスは矯正した新しいフォームでも105kgが挙がったので、このまま怪我をせずにやっていけば、次こそ110kgを挙げられると思います。
デッドリフトは一時期サボったために露骨に筋力がダウンしました。
今後はサボらずにきついトレーニングをこなしていこうと思います。

9月から試合に向けて頑張ってきましたが、全て終わりました。
10月2日のパワーリフティング試合会場は、申し込みはしたものの、手違いでお金を払えていなかったので、出場できませんでした。
10月16日のジムの内輪の最強王者決定戦はくじ運が悪くて1回戦で負けてしまいました。
昨日のパワーリティング関東大会は、自己ベストの更新は出来ませんでしたが、自己ベストタイの記録を残す事はできました。

これで減量からも解放された訳ですが、正月に向けてここからまた減量していこうと思います。
昨日は起きた時の体重が74.8kgで、1時15分の検量は73.8kgでパスしました。
そして今朝の体重は、もう77.2kgでした。
今月末までには75kg以下にして、年末には73kgぐらいにしたいと思います。

今回はこんなところです。
ありがとうございました。

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