こんにちは、鹿野一郎です。
今日は2022年の2月11日の金曜日です。
昨日、北京冬期オリンピックの男子フィギュアスケートのフリープログラムが行われました。
日本からは羽生結弦選手(ショートプログラム8位)、宇野昌磨選手(ショートプログラム3位)、鍵山優真選手(ショートプログラム2位)の3人が出場しました。
2014年のソチオリンピック(ロシア)、2018年のピョンチャンオリンピック(韓国)で金メダルを取っている羽生結弦選手は、ショートプログラムで、スケートの刃が穴にハマるという不運に見舞われて、8位と出遅れました。
僕は羽生結弦選手の演技は、ソチでもピョンチャンでも全部生放送で見て来ました。
そして、今回の北京もショートプログラムは生放送で見ました。
ですが、肝心なフリープログラムを生放送で見逃してしまいました。
難航した在宅勤務
昨日は、夜に高校2年生の授業がありました。
昼間は在宅勤務があり、入試問題のチェックをしなければなりませんでした。
なので、朝から計画的に行動しました。
娘が小学校に行った後、洗濯物を干して、愛犬の散歩に行ったら、すぐに仕事に取りかかりました。
アイアン・メイデン(というイギリスのヘビーメタルのバンド)のアルバムを聞きながら問題を解いて行きました。
ファーストアルバムの「Iron Maiden」を聴き終り、セカンドアルバムの「Killers」を聴き終り、4番目のアルバムの「Piece Of Mind」を半分ぐらい聴いたところで、一応全て解き終りました。
ですが、一題解答群に正解のない問題がありました。
自分が間違えているのかも知れないと思って、何度も問題文を読み返し、何度も解き直しました。
直感的に答を出す方法や、厳密な計算をして答を出す方法、グラフを用いて答を出す方法など、いろいろ試しましたが、どれをやっても同じ答になり、解答群には正解がありません。
昼間にフリープログラムの試合が行われているので、この作業は時間との戦いでした。
インターネットで各選手の得点がリアルタイムで分かったので、羽生選手の出番まではまだ時間がありました。
どうしても問題に間違いがあるとしか思えなかったんですが、ひとまず中断して、昼ご飯を食べる事にしました。
この時点で、羽生選手の登場まであと4人だったので、昼ご飯を食べても間に合うと思いました。
そして、急いで昼ごはんを食べて、洗い物をして、テレビをつけると、羽生選手の演技が調度終ったところでした。
えっ!
と思いましたが、手遅れでした。
画面では羽生選手が片足でスピンをしている映像をスローで映していました。
まだ得点は出ていませんでした。
果たして4回転半ジャンプは跳んだのか?
わからないまま、得点が出ます。
その時点で1位でした。
なんという事でしょう!
これだけは絶対に見逃すまいと思って、一昨日から準備をしてきたのに、見逃してしまいました。
アナウンサーの喋りからすると、どうやらジャンプは成功したように聞こえました。
ですが、スマートフォンを見ていた妻は、
羽生君はダメだったようよ。
と言います。
という事は、挑戦した事が満足という事なのでしょうか?
全く事情が分からないまま、最後のネイサン・チェン選手まで演技を見届けました。
選手の演技が終るたびに、暫定で上位3名がいる部屋(グリーンルームというのでしょうか?)の様子が映りますが、羽生選手は常に笑顔でカメラに手を振っていました。
僕はその表情を見て、何かほっとしました。
重圧から解放されたのだろうと思いました。
そう言えば、あまり羽生選手の笑顔というのは見てこなかった気がしますね。
少女マンガから飛び出してきたような少年の顔をしていますが、いつも厳しい表情をしていたように思います。
ちなみに、在宅勤務の方は、ペアの先生と電話で連絡を何度か取って、やっぱり出題ミスがあるという結論に至りました。
今どきの若者
全ての演技が終った後のインタビューを聴いて、つくづく感心しました。
宇野磨選手(24歳)も鍵山優真選手(18歳)も、若いのに実にしっかりとした受け答えをしていて、本当に感心します。
僕が18歳や24歳の時だったら、あのような受け答えは絶対に出来ないです。
なんという立派な若者なんだろうかと思います。
羽生結弦選手のインタビューは映像で見る事が出来ず、今朝になって新聞の活字で読みましたが、彼の受け答えも素晴らしいと思います。
結果は4位ですが、本人が満足しているならば、それが一番良いと思いました。
僕はソチオリンピックで偶然羽生選手の金メダルを生で見たため、ピョンチャンも生で見る事になりました。
そして怪我から復帰して、ぶっつけ本番のオリンピックで連覇の偉業を成し遂げたのは本当に凄い事だと思いました。
いくらなんでも3連覇はきついだろうから、今回は彼自身が納得する形で終ってくれればそれが一番良いと思っていました。
なのに、フリープログラムを見逃しました。
しかも、NHKのデイリーハイライトを録画し忘れたので、録画でも演技を見ていません。
インタビューの映像も見ていません。
何でこんなにひどい失敗をしたんだろうと、自分の段取りの悪さをのろいました。
話が少しずれますが、女子スピードスケートの3000mで金メダルを逃した高木美帆選手のインタビューも、悔しさがにじみ出る物でしたが、実に冷静で、客観的な受け答えだったと思います。
もし僕だったら、あのインタビューで、猛烈に愚痴をこぼしていたはずです。
そう言えば、女子モーグルの、河井案里選手、じゃなくて、川村あんり選手が期待された金メダルを逃した後のインタビューも、立派だったと思います。
寒い中でずっと立っているインタビュアーをいたわる言葉もあり、17歳とは思えない器の大きさを感じました。
本当に皆さん凄かったと思います。
ですが、一つだけ、とても気になった事がありました。
同じく女子モーグルの日本の女子選手のインタビューでしたが、ちょっと名前はわかりません。
その選手はインタビューで次のような事を言っていました。
私は、練習でうまく滑れてもちっとも楽しくなくて、一体なんのために生きているんだろうとずっと思って来ました。
でも、今日、スタート台に立った時、はじめて楽しいと思えました。
この言葉はとても気になりました。
競技がうまく出来ても楽しくないというのは良く聞く話です。
でも、だからと言って、一体なんのために生きているんだろうというのは、話が飛躍し過ぎなんじゃないでしょうか?
例えば、生まれながらの貧乏で、靴も買えず、一年中同じ服を来て、食事は学校の給食のみ、友達からはいじめられ、勉強もスポーツも苦手で、家庭環境も地獄のようだったら、一体なんのために生きているんだろうと思う事もあるだろうと思います。
でも、スキーをやり、しかもモーグルをやり、オリンピックにまで出場する選手なんだから、そんな環境のはずはないですよね?
世間でいう普通よりも、かなり恵まれていないとモーグルなんて習う事すら出来ないと思います。
確かに今の世の中では、若い人が生きるのが辛いとつぶやくのを耳にする機会は多いです。
勝手な想像ですが、就職活動がうまく行かないとか、仕事がきつくて人間関係もぎすぎすしているとか、家族とうまく行かないとか、いろいろな理由があるのかも知れないですが、オリンピックに出場する選手にまで同じような事が起こり得るのでしょうか?
オリンピックに出られる選手は、それだけで幸せなのではないかと、僕のような凡人は思うんですが、違うのでしょうか?
僕は昔から、若い人々が頂点を目指して必死に努力し、成長して行く姿を見るのが好きです。
そういう意味で、オリンピックは面白いです。
プロ野球とかサッカーとか相撲は見ないんですが、オリンピックは結構見ます。
今どきの若者は、僕が若者だった頃に比べると、礼儀正しく、知性的で、行儀良いと思いますが、その反面で、もしかしたら心に暗いものを持っているのかも知れないです。
そうでないといいんですが。
宇野昌磨選手について
宇野昌磨選手の事は僕はほとんど何も知らないです。
そもそもフィギュアスケートはオリンピックしか見ないので、オリンピックでの演技とインタビューしか見た事がないです。
でも、彼には何かすごみを感じます。
ピョンチャンオリンピックで彼は銀メダルを取りますが、インタビューで言っていました。
「もし自分のプログラムをノーミスで演技出来たら、羽生選手を上回って金メダルを取れるとわかっていました。」
でも、最初のジャンプですっ転び、金メダルの可能性はなくなりました。
その時点で彼は内心笑ってしまったそうで、もういいや、あとは気楽にやろうという感じで演技をしたそうです。
その結果、銀メダルでした。
大した選手だと思いましたが、彼のインタビューは一貫して、低姿勢で、実に控えめです。
僕とはまるで逆の性格で、尊敬の念すら覚えます。
ピョンチャンで銀、北京で銅、2大会連続でメダルを取ったほどの選手なのに、インタビューは控えめだし、実に客観的で冷静です。
本当に凄い若者だと思います。
おわりに
冬期オリンピックで楽しみなのは、やっぱり女子スピードスケートの団体パシュートです。
昔は団体追い抜きといいましたが、この競技はなんだかんだ言って、随分前から注目しているような気がします。
前回、ピョンチャンでの金メダルはリアルタイムで見ていました。
その前のソチでは、決勝でずっとリードしていたのに、最後の1周で逆転されて銀メダルになったのを良く覚えています。
今回、いつその競技が行われるのか知らないですが、見逃さないようにしたいです。
まさか、もうおわっているという事はないですよね?
ちゃんと調べてリアルタイムで見られるようにしたいと思います。
ありがとうございました。