ウエイトトレーニングとめまい、失神

トレーニング

こんにちは、鹿野一郎です。
今日は、ウエイトトレーニングとめまい、失神について思うところを語りたいと思います。

1 トレーニングで力を入れる時は息を吐きながら

僕がウエイトトレーニングについての本を読んだのは、大学生の時に買った、「トレーニングバイブル」(チャック・ウィルソン著)が最初です。
チャック・ウィルソンというのは当時日本で売れていた外国人タレントで、ベンチプレスのチャンピオンでもありました。
その本の中には、トレーニングで力を入れる時は、息を吐きながらすると書いてありました。
強い力を出すと肺の中の空気圧があがるので、それを外に逃してあげないと体に悪影響があるというような説明だったと思いますが、大昔に読んだ本なのであまりよく覚えていません。
強い力を出す時というと、スクワットとデッドリフトを思い浮かべますが、僕はデッドリフトで意識を失いそうになったことがあります。
2016年12月24日のことです。
なんと、クリスマスイブのことだったんですね。すっかり忘れていましたが、日記を調べてみたら、この日でした。
この日の日記には以下のように書いてあります。


デッドリフトの最後の1回を挙げたとき、頭の中で何かが動いたような感じがした。カチッ、またはプチッという音も聞こえた。
後頭部で、頭の表面から2cm程度内部で何かが動いた。
骨がずれたのか、筋が切れたのか、血管が切れたのか,神経が切れたのかはわからなかったが、バーベルを下ろしたあと、膝をついてしまった。
そのまま座り込みたかったが、周囲の目があるので大事にしないためにすぐに立ち上がってバーベルを片づけ始めた。
具合が悪かったので随分悪い事まで連想してしまったが、無事に車を運転して自宅まで辿り着けた。
家に着く頃にはすっかり元気になっていた。おそらく呼吸が追いつかずに酸欠状態になっていたのだろう。


この日はデッドリフトばかり10セットもやっていたので、それが良くなかったのでしょう。
おそらくインターバルも短かったんだと思います。
この時以来、デッドリフトをする時は、インターバルを長めに取るようになり、必ず息を吐きながら引くようになりました。
そしてその時以来、デッドリフトで体調を崩した事はないです。

2 自宅のフロアプレスで

先週のことですが、自宅でフロアプレスをしようと思って床に寝転んでバーベルの下に入り込むと、ぐるぐると世界が回り始めました。
めまいです。普段はめまいなんか感じる事はないんですが、この時はぐるぐると回りました。
落ち着いたので、バーベルを腹で押し上げて胸の位置まで引き上げました。
これがフロアプレスのスタートポジションです。
肘は床についていて、前腕がバーベルを支えています。
ここからバーベルを押し上げていくんです。
バーベルの重さは94kgでしたが、最初の1回目を押し上げたときにまた世界がぐるぐると回り始めました。


でもやめませんでした。
フロアプレスはベンチプレスに比べるとかなり安全で、バーベルを床に落としてもバーベルシャフトは腹にも喉にも顔にもぶつからないんです。
プレートの半径の方が腹の厚みよりも大きいからです。
なのでめまいが起こった状態で構わずやり続けたら、5回目、6回目あたりでめまいはなくなり、10回目まで無事に押し上げられました。
そして次のセットからはめまいは起こりませんでした。
これが風呂プレスだったからよかったですが、スクワットだったら大変ですよね。
スクワットをやっているときにめまいなんて考えるだけで恐ろしいです。
軽いバーベルならば良いですが、一回挙がるかどうかの重いバーベルだったら大怪我につながる可能性があります。
そう考えると、レッグプレスやハックスクワットなどのマシーンの方が遥かに安全ですね。
これらのマシーンだったら、やっている最中にめまいが起きても事故や怪我につながる可能性はかなり低いと思います。

3 運転中のめまい

一度だけ、車を運転している時にめまいがしたことがありました。
交差点を右折しているときにめまいが起こり、とても慌てました。
交差点を曲がったところで車を止め、めまいが治るまでじっとしていました。
あれは本当に怖かったです。
めまいなんて人生でも数えるほどしかないんですが、よりによって運転中に出るとは恐ろしいです。
一体、めまいというのは何故起こるのでしょうか。
今度調べてみます。

4 コアラ小嵐さんのベンチプレスでの失神

筋肉系ユーチューバーのコアラ小嵐さんはホームジムで一人でベンチプレスをしているときに、失神して意識を失ったことがあります。
コアラ小嵐さんが2020年12月30日に公開した動画では、はっきりとその様子が映っています。
下にこの動画のリンクを貼っておきます。興味のある方はご覧ください。
彼にとっては自己ベストへの挑戦で、140kgでベンチプレスをしたときですが、全く挙げることができず、バーベルをおろしたらそのまま潰れています。
そして潰れた後に意識を失っています。
挙げる時ではなく、潰れるときに意識を失っているというのはなんとも不思議ですが、意識を失うほど強い力をベンチプレスで出せるということでもあると思います。
僕の場合はベンチプレスはとても弱いので、自己ベストに挑戦してもそれで意識を失うなんて事はないと思います。
だからと言って油断して乱暴なトレーニングはしませんが、失神するほど強い力をベンチプレスで出せるのは凄いことだと思います。
あの時、コアラ小嵐さんはどうやったら失神するのを避けられたのでしょうか。
ウォーミングアップもちゃんとやっていたようだし、やっぱり強い力を一気に出したから失神したということなのでしょうか。

彼が使っているハーフラックはパワーテックのWB-HRシリーズの古い型で、セーフティーバーの長さはたったの19cmしかありません。
でもそのとても短いセーフティーバーのおかげで彼は助かりました。
もしセーフティーバーがなくて、失神した状態で胸に上に140kgのバーベルが乗っていたら、とても危険な事になっていたでしょう。

5 自己ベストの一発勝負はしない方が良い?

僕がデッドリフトで倒れた時は、一発の自己ベストに挑戦したわけではありませんでした。
ただ、短いインターバルで10セットもやったのは良くなかったです。
デッドリフトで自己ベストを更新した後、倒れてしまう人の動画をインターネットで何度も見ました。
デッドリフトにはそのような危険性があるんだと思います。
デッドリフトで失神する人を、試合会場では見たことがありませんが、インターネットではよく見ます。
となると普段はあまり自己ベスト狙いの一発勝負はあまりしない方が良いのかも知れないですね。

6 相模湖プレジャーフォレストの大空天国

家族旅行で相模湖プレジャーフォレストに行った時、そこの大空天国というアトラクションに乗りました。
妻は絶叫マシーンは大嫌いなので、絶叫マシーンにはいつも娘と二人で乗っていました。
娘はジェットコースターが大好きですが、バイキングはちょっと苦手でした。
その娘が入り口まで来たら怖がって大空天国に乗らないと言い出したので、僕は渋々一人で乗ることにしました。
こんなの、輪切りにしたバイキングじゃないか、どこが怖いのか全くわからないと思って乗りましたが、シートベルトを締めたときに急に不安になりました。
普通、ジェットコースターなどに乗る時は、シートベルトを締めた後、上から鉄製のガードを下におろして、そこから首だけが出て、肩をしっかり支えてくれます。
そして客は大抵、そのガードを掴むか、前のシートの背面にあるバーを掴みます。
でも、大空天国はシートベルトをしたらそれで終わりで、上からガードは降りてこないし、どこにも捕まるところがないんです。
前のシート自体がないので、シートの背面にバーなんかあるわけがありません。
それどころか、足も踏ん張るところがどこにもありません。
完全に宙ぶらりんです。
手も足も宙ぶらりんで、どこにも捕まることができず、足も踏ん張れないんです。
その状態で大きく揺れ始めました。
最初は勢いよく前方に押し出されましたが、その時は「大したことない。これなら大丈夫だ。」と思いましたが、そう思ったのはその瞬間だけでした。
後方に思い切り押し出されると、地面が頭上に見える位置まで押し上げられました。
手も足も宙ぶらりんです。
僕は思わず絶叫し、それ以来声が全く出なくなりました。
そして前に後ろにと振られているうちに、意識が遠のいていくのを感じました。
ダメだ。このままでは意識を失う!そう思ってなんとかしなければと考えると、良い方法を思いつきました。
目を閉じてしまうんです。
そして僕は今、自宅の布団で横になっているだけだと念じ続けました。
そのおかげで最後まで意識をつなぐことが出来ましたが、この大空天国は僕が乗ったアトラクションで最もおそろしいものになりました。
もう2度と乗りたくありません。

7 トレーニングでの失神を防ぐには

僕の考えとして、トレーニングでの失神を防ぐには以下の三つに注意していれば良いのではないかと思います。

(1) 力を出す時はゆっくりと息を吐く
(2) インターバルは長めに取る
(3) 自己ベストの一発勝負はなるべく避ける

この3つを心がけていれば、トレーニング中に失神する事は、結構防げるんじゃないでしょうか。
ただ、パワーリフティングの試合に出るならば、(3)は絶対に守れませんけどね。
でも試合で失神する人は今まで見たことがないので、この辺の難しい話は僕にはわかりません。

でも、ふと気付いたら失神してたなんて経験はしたくないですね。
ふと気づいたら居眠りしていたという経験は何度もありますが、失神はごめん被りたいです。

ありがとうございました。

外部リンク。コアラ小嵐さんのベンチプレス失神の動画

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