ウエイトリフティングの真似事 その1

自分のバーベル ウエイトリフティング

こんにちは、鹿野一郎です。
最近、ウエイトリフティングについて色々調べてるんですが、だんだん興味を持つようになってきました。
僕は5年前の12月からパワーリフティングをしていますが、パワーリフティングをしていると伝えると、「ああ、これですね。」と言って、両腕でバーベルを頭の上に持ち上げる仕草をする人が多いです。
「それはウエイトリフティングですよ。パワーリフティングは別競技です。」となり、スクワット、ベンチプレス、デッドリフトの3種目の合計重量を競うのだと説明しますが、今度はデッドリフトがわかりません。

1 ウエイトリフティングはどこで習う?

僕の職場にはボディービルをしている人が二人います。パワーリフティングをしているのはおそらく僕だけだと思います。
でもウエイトリフティングをしている人はいません。
ウエイトリフティングというのは謎の競技ではないですか?
オリンピックの正式種目なのに、どこに行ったら習えるのかわかりません。
空手をやりたいとか、柔道をやりたいという社会人は、道場に入門すれば習えますよね。
剣道もそうです。
水泳の場合は、スポーツクラブの会員になって泳ぐことはできますが、本格的な水泳を大人に教えてくれる場所はあるんでしょうか?
世の中のスイミングスクールはほとんどが子供向けだと思います。
バスケットボールやバレーボールをやりたい場合もやはり大人向けのスクールというのはないんじゃないでしょうか?
小学校の体育館などで土日の夜に集まって同好会的に活動しているグループはあると思いますが、おそらく社会人向けのバスケ、バレーのスクールはないと思います。
では、ウエイトリフティングはどこで習えるのでしょうか。
おそらく高校か大学の部活動でやっていない限り、習うのは難しいのではないでしょうか。
僕は千葉県に住んでいますが、日本ウエイトリフティング協会のホームページによると、社会人にウエイトリフティングを教えてくれる施設は千葉県には1箇所しかないそうです。
場所は九十九里で、僕のうちからだと車で片道1時間半かかります。
週に一回ぐらいなら行けなくもなさそうですが、それ以上の頻度で行くにはちょっと遠いです。

2 ウエイトリフティング部のある高校

千葉県にはウエイトリフティング部がある高校が三つあります。
市川昴高校、八千代西高校、松戸国際高校です。
ウエイトリフティングの練習をするならば、バーベルを床に落としても平気な環境がないとダメですよね。
となると普通のジムでウエイトリフティングの練習をするのは事実上不可能ということになりますよね。
ほとんど全てのジムで、ダンベルやバーベルを床に落とすことは禁止されているからです。
高校のウエイトリフティング部の練習場を見ると、とても広いスペースがあります。
体育館の半分ぐらいの広さでしょうか。そこにはバーベルが何本も置いてありますが、バーベル以外の機材はほとんどありません。
スクワットをするためのスタンドぐらいで、パワーラックのようなものはありません。ベンチもありません。
そういう意味で、普通のトレーニングジムとはまるで違います。
広い部屋にバーベルだけがあって、ひたすらそれで練習するようです。
床は、バーベルを落としても大丈夫なような作りになっているようです。
分厚いゴムマットが敷いてあるようですが、それだけでなく床の作り自体が通常より頑丈でなければいけないと思います。
また、ウエイトリフティングのバーベルは通常のジムにある物と違って、床に落とすことを前提に作ってあります。
通常のものよりもコーティングが厚めに作ってあるそうです。
僕はウエイトリフティングはやった事がないので、詳しいことは何も知りません。
選手がどういうメニューで練習しているのかも、今後、少しずつ調べていくつもりです。

3 頭の上に110kg!

ロンドンオリンピックで三宅宏実選手が110kgのバーベルを頭の上に持ち上げるのを見た時、驚嘆しました。
なんであんな事ができるんだ!という衝撃がありました。
これはクリーン&ジャークで話ですが、スナッチの映像を見たときはもっと驚きました。
床に置いてあるバーベルを一気に頭の上まで持っていく姿は、まるで手品でも見ているような感覚でした。
クリーン&ジャークでは、床に置いてあるバーベルをまず、第一の動作、クリーンで、胸の前まで持ち上げます。
そして第二の動作、ジャークで足を前後に開いて重心を落とし、頭の上まで押し上げます。
それに対してスナッチは床に置いてあるバーベルを一つの動作で一気に頭の上まで持ち上げます。
とても器用でなければ出来ない技に思えました。

4 ウエイトリフティングは教わらないと出来ない?

その驚きがあったため、僕は長い間、ウエイトリフティングというのは専門のコーチについてもらって、個人指導を受けないと出来るようにならないんだと思っていました。
もちろん選手として一流を目指すなら、一流の指導者に教わるべきだと思いますが、趣味として遊びでウエイトリフティングをするならば、実は見様見真似でも出来るのではないかと思うようになりました。

最初は誰だって下手ですよね。
でも鬼の継続と鬼の改善でだんだんサマになっていくと思うんです。
考えてみれば、僕もパワーリフティングを始めてからの4年半で、スクワットやベンチプレス、デッドリフトのフォームは随分と変わりました。
前は素人丸出しでしたが、今はそれなりに競技者っぽく見えるフォームに変わってきたと思います。
そうやって時間をかけて、ゆっくりと成長していくものなんでしょう。

それと、いきなり重いバーベルを挙げようと思うから不可能だと感じるのであって、軽いバーベルから徐々に慣らしていけばある程度は出来るようになるんじゃないかと思うようになりました。

5 初めての真似事

なので今日、初めてウエイトリフティングの真似事をしてみました。
まずは24kgのバーベルでやってみました。9kgのシャフトに7.5kgのプレートを2枚つけて24kgです。
これは僕のバーベルで、自宅でやってみました。
ジムでは出来ないので、場所は自動的に自宅になります。
24kgのバーベルでクリーンを10本だけやってみました。
これまで、クリーンはとても難しいと思っていましたが、さすがに24kgだと出来ます。

何が難しいと思っていたのかというと、床に置いてあるバーベルを引き上げると同時にしゃがみ込んでシャフトの下に入り込むという動きが難しいと思っていました。
自宅でショルダープレスをするときは、床に置いてあるバーベルをまず胸の前まで引き上げます。
そしてそこからショルダープレスを始めます。
床に置いてあるバーベルを胸の前まで引き上げるのは、僕に取っては69kgが限界でした。
69kgのバーベルでのショルダープレスは1回しか出来ませんが、無反動で肩と腕の筋力だけで挙げられるので、全身の反動を使って挙げるなら、80kgぐらいは挙がるだろうと思っています。
もしかしたら90kgぐらい行けるかも?とも思います。
この69kgを引き上げるときは、体は立ったままで、引き上げると同時にしゃがみ込むなんていう事は怖くてできません。
でもクリーンの正確な動作を覚えれば、もっと重たいバーベルも挙げられるようになると思うんです。
なのでまずはフォームの習得が優先だと思います。
ということで24kgでやってみました。
結論としては、出来るけど難しいです。
初めてだからなんでしょうが、バーベルを引き上げてしゃがみ込んでバーベルを胸の前でキャッチすると、どうしても前に足が一歩出てしまいます。
またしゃがみ込む時にかかとが浮いてしまいます。
ウエイトリフティングの動画を見ると、クリーンでかかとは浮かないはずなんですが、僕の場合は浮いてしまいます。
なのでしばらくは24kgのまま続けて、前後のバランスが崩れなくなり、かかとが浮かなくなるまでは続けようと思います。
それができたらちょっとずつ重くして行こうと思います。

ちなみに今日は脚がズタズタで、やっていて辛かったです。
一昨日ジムでスクワットをしたんですが、その筋肉痛がかなりはっきりと残っていて、しゃがむのが辛かったです。
だから10本でやめてしまいました。

6 スナッチ型スクワット?

あともう一つ。
以前、千葉市の天台スポーツセンターのトレーンニングルームで見た事があるんですが、ある人が広いて幅でバーベルを頭上に持ち、Y字型に立ったまま、しゃがんで立つというスクワットをしていました。
最初にそれを見たときは、「なんだあれは?あの人はスクワットのやり方を知らないのか?」と思いましたが、そうではなく、あれはスナッチの補助種目なんだろうと思います。
スナッチでバーベルを頭上でキャッチしたとに立ち上がる動作そのものですからね。
あのスクワットのことを何と呼ぶのかわからないので、ここでは便宜的に「スナッチ型スクワット」と呼ばせて貰います。
そのスナッチ型スクワットもやってみましたが、これは24kgでもキツかったです。
まず、脚よりも肩がキツかったです。
普通のスクワットだったら、24kgなんていうのは何も担いでいないのと同じですが、スナッチ型だととても重く感じました。
しかも、クリーン同様に前後に体がふらついて、安定感がありませんでした。
これも慣れるまでは当分24kgでやった方が良いと思いました。
それにしても思いがけなかったです。
たったの24kgがあんなに重くなるなんて。
脚にスクワットの筋肉痛がなければ少しは違うと思うんですが、それでも背中に担ぐスクワットとは全然違います。
実はウエイトリフティングというのは、考えていたよりも遥かに多くの要素を必要とする全身運動なのかもしれません。

7 YouTubeでは

YouTubeでは、筋肉系のユーチューバーの動画が無数にありますが、ウエイトリフターによる動画はないなと思っていました。
パワーリフターによる動画はたまにありますが、ウエイトリフターによる解説動画はないと思っていました。
が、それはそう思っていただけで、探せば実はたくさんあるんですね。
それどころか試合の様子を中継した、とても長い動画もたくさん公開されています。
それらを片っ端から見て、少しずつ勉強して行こうと思います。

僕はパワーリフティングは、一応本気でやっています。それは今後も変わりません。
でもその傍で、遊びとしてウエイトリフティングの真似事もしてみたいと思っています。

8 やりたいから

2021年5月3日に開催された第29回東京ノービスボディービル選手権大会の75kg以下級に、千葉県のパワーリフティング74kg級の選手が出ていたのでびっくりしました。
パワーリフティングとボディービルを掛け持ちするのは大変なことですが、やりたいからやっているんでしょう。
それを見て、僕もウエイトリフティングの真似事でいいからやってみようと思いました。
仕事ではなく、趣味でやっていることなんですから、自由にやりたいようにやれば良いと思いました。
これからしばらく、気が済むまではウエイトリフティングの真似事をしてみたいと思います。

ありがとうございました。

ウエイトリフティングの真似事その2へつづく

タイトルとURLをコピーしました