2021年ウエイトトレーニングの総括

トレーニング

こんにちは、鹿野一郎です。
今日は2021年10月26日の火曜日です。
パワーリフティング千葉県大会が終わって2日が経ちました。
今回の試合は失格、記録なしに終わってしまいましたが、種目別に見ると、スクワットとベンチプレスで進歩がありました。
スクワットの自己ベストは165kgですが、試合では170kgを成功させることが出来ました。
ベンチプレスは自己ベストが107.5kgで、今までは110kgは何回挑戦しても挙げることが出来ず、毎回潰れてきました。
でも、一昨日の試合では第2試技と第3試技で110kgを押し切ることが出来ました。
判定では失敗になってしまったので、自己ベスト更新にはなりませんでしたが、押し上げたという事実が進歩だと思っています。
でも第3種目のデッドリフトで190kgがびくともせず、失格になりました。
それによってスクワットの170kgという公式記録も煙となって消えました。

公式記録の更新はありませんでしたが、僕自身はスクワットとベンチプレスで進歩があったと思っています。
ベンチプレスは何年もずっと110kgの壁に阻まれ、毎回潰れて来たので、とうとう押し上げたという感慨があります。
今回は、この試合に向けて行ったトレーニングを種目別に振り返ってみたいと思います。

スクワット

試合は10月24日でしたが、僕がこの試合の発表を知ったのは7月9日でした。
なので、7月、8月、9月、10月のトレーニングを振り返りたいと思います。
スクワットの月間ボリュームは7月が25.8トン、8月が53トン、9月が21.3トン、10月が6.8トンでした。
8月が突出して多いです。
僕としては8月と9月はハイボリュームのトレーニングをしていたつもりですが、9月は2回しかスクワットが出来なかったので、月間ボリュームは少なくなっています。
スクワットが出来なかった理由は、一つは二日前のデッドリフトの13トンのトレーニングの筋肉痛が抜けていなくて、痛くで出来なかったこと。
もう一つは、娘を病院に連れて行くなど、用事が重なってジムに行く時間が取れなかったことです。

病院は仕方ないとしても、デッドリフトをやりすぎてスクワットが出来なくなったのは、避けることが出来たと思います。
10月もボリュームが少なくなっていますが、これは10月11日のトレーニングの前の筋力測定で、左の内股を痛めてしまったからです。
この怪我のため、10月11日、18日のトレーニングが出来なくなってしまい、ボリュームが少なくなりました。
怪我がなければ11日は目一杯トレーニングをし、18日は軽めにトレーニングをして、24日の試合に備えていたでしょう。

1日あたりのスクワットのボリュームは8月30日の13トンが最高でした。
この日は100kg39本、120kg29本、140kg31本、160kg7本、180kg1本で、13トンでした。
次に多かったのは8月19日の11.7トンで、以下順に9月25日10.9トン、8月23日10.6トン、9月20日10.1トンと続きます。
1日あたりのボリュームが10トンを超えたのは、今年ではここに挙げた5日だけでした。

今回は9月一杯まではハイボリュームのトレーニングをして、その後徐々にボリュームを減らして、重さをあげていき、試合に向けて調整するという方針を取っていましたが、ハイボリュームのトレーニングはもっと続けても良かったと思います。
僕の場合は試合の2週間前までハイボリュームのトレーニングをしても大丈夫ではないかと思っています。
それほど重いバーベルを扱う訳ではないので、回復にそんなに時間がかからないと思うからです。
次の試合では、試合の2週間前まで目一杯のボリュームでトレーニングをし、最後の2週間で回復を目指したいと思います。

それと、バーベルの重さですが、今回は100kg以上の重さのバーベルをカウントしていましたが、次は120kg以上のみカウントするようにしようと思います。
140kgでスクワットをした後に、100kgでやるとまるで休憩時間のように楽でした。
それは、本当にボリュームを稼ぐためのトレーニングで、脚に負荷がかかっていなかったのではないかと思うようになったからです。
120kg以上のバーベルのみで、8月のように月間53トンのトレーニングを2ヶ月、3ヶ月と続けたら、体はボロボロになると思いますが、強くなれると思います。

あとは怪我をしないことですね。
今回の怪我は、注意深くやっていれば避けられる怪我でした。
怪我でトレーニングが出来なくなるほど馬鹿馬鹿しいことはないので、そこは気をつけたいです。

つまり、次の試合に向けてのトレーニングは以下のようになります。

(1)3ヶ月程度、月間50トン程度のハイボリューム期間を設ける。
(2)120kg以上のバーベルを挙げたときしかボリュームにカウントしない。
(3)試合前2週間は回復に努め、ボリュームを少なくしていく。
(4)怪我をしないように念入りに準備運動、ウォームアップをする。

ベンチプレス

ベンチプレスの月間ボリュームは、7月が14.1トン、8月が31.2トン、9月が13.1トン、10月が10.9トンでした。
やっぱり8月が突出して多いです。
8月は月の後半がすべて休みで仕事がなかったので、トレーニングに集中出来ました。
1日あたりのボリュームが最も多かったのはスクワットと同じ8月30日で、8.5トンでした。
その次は8月19日で、8.4トンです。
1日あたりのボリュームが8トンを超えたのは、今年はこの2日間だけです。
ベンチプレスは5/3/1プログラムに従ってやって来ましたが、それは今後も続けるつもりです。
ただし、5/3/1プログラムのメインセットはボリュームがとても少ないと思うので、メインセットを3周してから補助セットに入ろうと思います。
そして1日あたりのボリュームは8トンを目安に頑張りたいと思います。

スクワットと違って、ベンチプレスは試合の1週間前まで目一杯やっても回復が間に合うと思います。
今回は、ハイボリュームのトレーニングをて、ベンチプレスで成果をあげることことが出来たので、今後は1日8トンが普通になるぐらいの感覚で取り組んでいきたいと思います。

試合前には試合と同様に「止め」を入れてやりますが、普段は「止め」は入れずに、タッチ&ゴーでやるつもりです。
それは、74kg級ベンチプレス千葉県記録保持者(167.5kg)の方がそう言っていたからです。
この方は、以前は同じチームにいましたが、今は新しく自分のチームを作って独立してしまいました。
まだまだ色々教わりたいことがあったので、残念です。

ベンチプレスは、試合前は毎月30トン程度のボリュームでトレーニングをしたいと思います。

フロアプレス

フロアプレスとは、床に寝転んでベンチプレスの要領でバーベルを押し上げる種目です。
ジムでこれをする人はいないと思います。
僕は自宅でこのフロアプレスをします。
理由はベンチプレスの台がないからです。
あれば当然ベンチプレスをします。

フロアプレスの月間ボリュームは、7月が41.7トン、8月が116.9トン、9月が72.6トン、10月が25.1トンです。
やっぱり8月がダントツに多いですね。
月の後半はずっと休みだったので、ほぼ毎日フロアプレスをしていました。
毎日やると回復が追いつかなくて逆効果ではないかと思っていたんですが、やってみたら逆効果どころか、効果絶大でした。
今回の試合で、ベンチプレスで110kgを押し切ることが出来たのは、このフロアプレスのトレーニングがあったからだと思います。
10月に入ってボリュームが下がっていますが、これには2つの理由があります。
一つ目は、試合前だからセーブしてやっていたという理由、もう一つは背中に板を敷いてストロークを大きくしたため、使用重量が下がったという理由です。
フロアプレスをするとき、僕の場合はバーベルを下げていくと、シャフトが胸に着く前に、肘が床についてしまいます。
胸板や背中が分厚い人の場合はそんなことはないのかも知れないですが、僕の場合は肘が先に着きます。


なのでベンチプレスに比べると可動域が狭くなります。
7月から9月まではそれでも、その状態でトレーニングをして来ました。
10月になって試合が近づいたので、背中に厚さ18mmの板を敷き、板の下にさらに厚さ8mmぐらいのタイルマットを敷いてフロアプレスをするようにしました。
こうすると肘が畳に着く前にシャフトが胸につくようになり、ベンチプレスと同じストロークで出来るようになるんです。
これまでは面倒だから板を敷かないでやってきましたが、これからは毎回板を敷いてやることにします。

何故考えが変わったのかというと、試合で失敗になりながらも110kgを押し切ることが出来たからです。
74kg級マスターズ2の千葉県記録は112.5kgです。
あと少しで手が届きます。
これまでは毎回110kgのバーベルに押しつぶされて、110kgが難攻不落の大阪城だったんですが、それを攻略できる見込みが立ったので、一気に千葉県記録を自分の方へ引き寄せることが出来ました。
ならば次の試合で確実に物にしたいので、試合と同じストロークでやろうと思うようになったんです。
背中に板を敷くと、使用重量は10kgは下がります。
なので、この条件で8月の116.9トンを上回るのは並大抵のことではないですが、1月も2月もこれを上回るぐらいトレーニングしたいです。
おそらく試合は4月の第1日曜日だと思うので、3月の中旬までバリバリにやっていこうと思います。

1月、2月のフロアプレスの目標は月間120トンとします。
無茶苦茶な設定ですが、これぐらいやれば、目標を達成できると思います。

デッドリフト

デッドリフトの月間ボリュームは、7月が29.1トン、8月が42.2トン、9月が32.2トン、10月が14.0トンです。
これも8月が最も大きいですね。
デッドリフトも10月11日にやってしまった左内股の怪我によって、10月のトレーニングが1回飛んでいるので、10月のボリュームがとても少なくなっています。
試合の二日前にジムのバーベルで190kgを挙げていたのに、試合当日は190kgがびくともしなくて失格になりました。
試合前日に十分に睡眠が取れなかったことと、試合当日に食べすぎてしまったことが理由で、試技の時は眠くて仕方なかったのが、原因だと思っています。
試合の後も本当に疲れていて、帰宅した後もお風呂に入る気力がありませんでした。
すぐに自分の部屋に引っ込み、お酒を飲みながらテレビを見ようと思ったんですが、あまりにも眠かったので、お酒も1口か2口飲んだところで終わりにしました。
テレビも途中で消して、泥のように眠りました。
睡眠の管理も試合のうちだと思い知らされました。

デッドリフトはずっと5/3/1プログラムでやって来ましたが、仮装MAX240kgのWeek1の3セット目がクリアできなくて、何度も足踏みしました。
仮装MAX240kgのWeek1の3セット目は184kg5回です。
これが挙がらなくて2回足踏みをしました。
別の機会に184kgを5回挙げたことはあるんですが、プログラムに従ってやっているときはあがりませんでした。
今後、再び5/3/1プログラムでデッドリフトをやっていきますが、これもメインセットは3周ぐらいやろうと思っています。
そうやってボリュームを稼いでいきたいです。

デッドリフトは、1月、2月は月間40トン以上のボリュームでトレーニングをしようと思います。

試合会場で見た国体選手の人々

今年の夏は三重のとこわか国体が中止になったため、急遽代表選手たちは今回の試合にで出場できることになりました。
今回の試合には39人のエントリーがあり、それがCグループ、Dグループ、Eグループの3つに分けられました。
僕はEグループだったんですが、Eグループには国体の代表選手が4人もいました。
男子が3人で、女子が1人です。
彼らはすごかったです。
スクワットのウォームアップは、国体の代表選手2人と一緒にやったんですが、ウォームアップでも、バーベルの前に立ってからバーベルを担ぐまでのルーティーンが他の選手とは違います。
なんというのか、とにかく動作の一つ一つがサマになっています。
明らかにただ者ではないのがわかります。
そして国体の代表選手の方々はウォームアップの量もとても多かったです。
僕はスクワットのウォームアップは、20kg5回、60kg5回、100kg3回、140kg1回で終わりにしましたが、この何倍もの量をこなしていました。
女子の国体選手の人は26歳という若さでしたが、この方は自分の番が回ってくるはるか前に、20kgのシャフトで10回ぐらいウォームアップをしていました。
おそらく出番までまだ1時間以上あったと思います。
そして出番が近づいた時も多めにやっていました。
ちゃんと数えていた訳ではないですが、覚えている限りで書くと、40kg10回、60kg10回、80kg3回、90kg1回をやっていました。
僕はそこでウォームアップを終えてウォームアップ上から去りましたが、その後もその方はずっとウォームアップをやっていました。
本当にずっとやっていました。

僕がスクワットのウォームアップをしていた時、僕と同年代ぐらいの男性が、「ちょっとやらせて貰って良いですか?」と言って、ウォームアップに入って来ました。
僕は「何kgにしますか?」と尋ねましたが、答は160kgでした。

鹿野一郎
鹿野一郎

この人は、ウォームアップの1発目がいきなり160kgなのか?

と思い、恐怖を感じました。
そしてその人は凄まじい集中力と唸り声で、160kgを1回だけあげると、お礼を言って去って行きました。
この方は試合では180kgを挙げていましたが、驚いたことに階級は59kg級でした。
信じられない怪力です。

国体の代表選手の方々は、チョークの使い方やウォームアップの仕方、試技に入る時のルーティーンなど、とにかく独特の雰囲気を持っていて、別格な人々だという印象がありました。
僕自身はパワーリフティングの試合に初めて出た時は、素人丸出しでしたが、その頃に比べると、バーベルの扱い方などは少しはサマになって来たかと思っています。
でも彼らの振る舞いはまるで別次元です。
僕もどんどんトレーニングを積んで、強くなることが出来たら、ああいう雰囲気が身につくのでしょうか。
おそらくつかないと思います。
ベンチプレスでブリッジを組む時の入念さは僕なんかとは全く違います。
とにかく入念にブリッジを組みます。
そしてブリッジが高いから、可動域が狭くなるんです。
一番狭い選手はベンチプレスの可動域はおそらく15cmぐらいしかなかったと思います。
僕の場合はどんなに頑張っても30cm以上あると思いますが、その半分ぐらいしかありません。
ああいうブリッジが組めるようになったら、記録も伸びるだろうなと思います。
そのためにはもっと柔軟性を高めないとダメですね。

試合のビデオを見てわかったこと

試合当日はビデオで同じグループの人々の試技を録画していました。
そのビデオはまだ全部は見ていませんが、自分のベンチプレスの試技を見てみると、確かに失敗の判定になったのがわかります。
2本目、110kgを押しあげた時は、明らかに右が先に上がり、左が遅れて上がっていました。
バーベルは大きく傾いていて、とても成功と呼べる試技ではありませんでした。
赤旗が3本上がったのは納得です。

そして3本目、またしても110kgで失敗の判定になったんですが、それも納得しました。
バーベルは水平を保ったままゆっくりと、ゆっくりと持ち上がっていたんですが、ビデオを見ると途中で一度下がっているのがわかります。
わずか数センチですが、途中でバーベルが下がったら、それで失敗になるんです。
試合当日は失敗の理由がわからず、審判が厳しいと思っていましたが、あれは僕が審判でも失敗にしていました。

まだスクワットは見ていませんが、スクワットの2本目で170kgが失敗になったのも、きっと明らかにしゃがみが浅かったからだろうと思います。

元教え子のエイジ君

今回の試合には、3年前に予備校で教えていたエイジ君も来ていました。
彼は浪人時代から、大学に入ったらパワーリフティングをやりたいと言っていました。
でも本当に試合会場で会った時はびっくりしました。
今回彼に試合会場で会うのは3回目でした。
彼はこれまでは66kg級に出ていたんですが、今回は74kg級にあげて来ました。
僕と同じ階級です。

鹿野一郎
鹿野一郎

体重はどのぐらいなの?

と聞いたら、74kgギリギリぐらいですという返事でした。
てっきり70kgぐらいかと思ったんですが、74kgギリギリということなので、この試合のためにずいぶん増量して来たことになります。
前回までは66kg以下だったので、8kgも体重を増やして乗り込んできたということです。

エイジ君はスクワットで152.5kgを挙げました。
大学生としてはかなり強いと思います。
僕が大学生の時だったら、100kgも怪しかったと思います。
彼のベンチプレスとデッドリフトの結果は知りませんが、デッドリフトの第3試技を終えた後、成功の判定を見て大きな唸り声を上げていたので、きっととても嬉しかったんでしょう。
彼はデッドリフトは強いので、もしかしたら僕が挙げられなかった190kgよりもっと重いバーベルを挙げたのかも知れないです。

しばらく休んだらまたトレーニングを再開します。

試合は終わりました。
今週1週間は何もトレーニングをせずに休むつもりです。
来週からトレーニングを再開しますが、スクワットは左内股の怪我がちゃんと治るまで休むつもりです。
今後の目標としては、とりあえず年末に向けてきちんと体重を落とすことです。
これはパワーリフティングとは関係なく、単なるボディーメイクです。
やっぱり皮下脂肪はなるべくない方が良いです。

年末までに体重を70kgまで減らすことが出来たら嬉しいです。
今回はこんなところです。
ありがとございました。

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