こんにちは、鹿野一郎です。
今日は2022年6月12日の日曜日です。
今日は映画館で今公開中の「トップガン マーベリック」を観てきました。
元々観る気は全くなかったんですが、ひょんな事から観に行くことになりました。
とても面白かったです。
1986年に公開されたトム・クルーズ主演の「トップガン」の続編ですが、前作を見てトム・クルーズや戦闘機に魅せられてしまった人には強くお勧めします。
昨日の講師室で
一昨日の金曜日、職場で僕の向かいに座っているサンシャイン先生が、映画トップガンを見てきたと言いました。
面白かったそうです。
サンシャイン先生は高校と予備校で授業をしている先生で、40歳の男性です。
人気講師で、高校でも予備校でもびっしり授業が入ってしまっています。
おまけに原稿仕事も立て込んでいて、いつも疲れた顔をしています。
珍しく昨日は疲れた顔をしていなかったので、そのように伝えると、木曜日が休みで、トップガンを見てきたからリフレッシュできたと言っていました。
トップガンと言えば1986年公開のトム・クルーズ主演の大ヒット映画です。
その続編が作られて、公開されているというのは、先月娘と「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」を見に行った時に、映画館の予告編で少し見ました。
あれだけ大ヒットした映画の続編なので、全く期待していなかったし、見るつもりもなかったんですが、サンシャイン先生がとても面白かったというので、見に行くことにしました。
ちなみにサンシャイン先生は1986年の前作も見たそうです。
でもその当時、彼はまだ5歳だったはずなので、映画館で見たのではなく、ビデオかDVDで後になって見たのでしょう。
そういう僕もトップガンは映画館では見ませんでした。
1986年は僕が浪人していた年なので、映画館には行きませんでした。
大学に入ってから、友達の家でビデオテープで見ました。
あの頃は、トップガンは本当に流行っていて、みんなトム・クルーズのファンだったと言っても過言ではないです。
アメリカ空軍の全面的な協力を得て作られた映画ということでしたが、僕はあの映画の最後の実戦のシーンはあまり面白いと思っていませんでした。
それよりも、訓練で、トム・クルーズが教官を撃墜しようと(訓練なので本当に撃墜はしないです、ロック・オンするという意味です)、山肌スレスレに飛びながらどこまでも教官を追い続ける場面が好きでした。
あの場面はBGMも好きだったし、教官の「良い腕だ。」というセリフも好きでした。
僕はシルベスター・スタローンに憧れて筋トレを始めたと話しましたが、サンシャイン先生はそれを聞いて、「そうだったんですか!」と驚いていました。
そして、シルベスター・スタローンの映画は見たことがないと言います。
え?そんな事ある?
シルベスター・スタローンの映画を見たことがない?
ランボーって、見たことない?
と聞いてみると、「ランボーって、どんな話なんですか?」と質問されて、言葉を失いました。
「シルベスター・スタローンの作品で他に有名な作品って何ですか?」と問われたので、「ロッキーが有名だよ。」と教えます。
ロッキーもランボーも聞いたことはあるけれど、見たことはないそうです。
言葉を失いましたが、そうかも知れないです。
「ランボー怒りの脱出」は1985年公開で、サンシャイン先生が4歳の時です。
僕が思うに、スタローンが一番人気があったのは、「ランボー怒りの脱出」(1985年)、「ロッキー4」(1985年)の頃で、どちらもサンシャイン先生が4歳の時の作品なので、見たことがないのかも知れないです。
でも、ちょっと解せないですね。
僕が物心ついた時には、ブルース・リーはもう死んでいましたが、彼の映画はほぼ全部見ましたよ。
もちろん映画館で見たものはないですが、「ドラゴン危機一髪」(1971年)、「ドラゴンへの道」(1972年)、「燃えよドラゴン」(1973年)、「死亡遊戯」(1978年)、「死亡の塔」(1980年)を見ました。
今でも「燃えよドラゴン」のセリフを収録した2枚組のLPレコードを持っています。
おそらくサンシャイン先生は、そんなに映画を見ない先生なのではないでしょうか?
サンシャイン先生としばらく映画の話をしてから、チャイムなったので授業をしに行きました。
授業中、僕はこれまでにトム・クルーズの映画をどれぐらい見ただろうかと考えていました。
結構ありました。
次の休み時間に
授業を終えて講師室に戻って、サンシャイン先生に、僕がこれまでに見たトム・クルーズの映画は以下の通りだと話しました。
トップガン(1986年)学生時代、仲間はみんなハマっていました。 ハスラー2(1986年)ポール・ニューマンのハスラーの続編です。 レインマン(1988年)ダスティン・ホフマンと共演 デイズ・オブ・サンダー(1990年)カーレースの映画です。 7月4日に生まれて(1989年)よく覚えていません。 インタビュー・ウィズ・バンパイヤ(1994年)ブラッド・ピットと共演。 ミッションインポッシブル(1996年)スパイ大作戦のリメイク版です。 アイズ・ワイド・シャット(1999年)当時の奥さんのニコール・キッドマンと共演しました。 マグノリア(1999年)主役がたくさんいる映画でした。 ミッションインポッシブル2(2000年) バニラ・スカイ(2001年)映画館で見て感動しました。ああいう死後の世界は羨ましいです。 マイノリティー・リポート(2002年)映画館で見ましたが、ちょっとがっかりしました。 ラストサムライ(2003年)映画館で見ました。山奥の侍が英語ペラペラなのが不思議でした。 コラテラル(2004年)映画館で見ました。トム・クルーズはただの殺人鬼でした。 宇宙戦争(2005年)映画館で見ました。物凄く恐ろしい映画でした。 ミッションインポッシブル3(2006年) ミッションインポッシブル ローグネイション(2015年)
すると、サンシャイン先生は、「僕はそんなに見ていませんよ。先生、物凄くたくさん映画見ていますね。」と答えました。
その後、サンシャイン先生の後に座っていたカーズ先生が「僕はインタビュー・ウィズ・バンパイヤですね。」と言って話に入ってきました。
カーズ先生は、授業の開始が僕たちより遅くて、さっきはいませんでした。
聞くと、インタビュー・ウィズ・バンパイヤを映画館で見たそうで、とても気に入り、レーザーディスクまで持っていたそうです。
僕はテレビで吹き替えで見ただけでしたが、それでもトム・クルーズの素晴らしい演技力がよくわかりました。
まさかあのトム・クルーズが吸血鬼を演じるとは夢にも思いませんでした。
主演にトム・クルーズを使うと決まった時、原作者の人は大反対したそうですが、完成した映画を見てトム・クルーズを絶賛したと言います。
本当にそのぐらい素晴らしい演技だったと思います。
カーズ先生は、車が大好きで、常時3台を所有し、これまでに50台以上の車を買ってきました。
カーズ先生はトップガンについても語っていました。
あの当時、映画の影響を受けて、KAWASAKIのニンジャ(という900ccのバイク)を買った友達がいたそうです。
僕も、トップガンの影響で、Gパンに白いTシャツを着て、その上に革ジャンを着るようになったと話します。
顔は全然違うんですが、ファッションを真似したくなりました。
すると、カーズ先生は、映画の中でトム・クルーズが着ていたのと同じ革ジャンを調べて買ったと言います。
G1という革ジャンだそうで、12万円も叩いて買ったそうです。
でも、本物は物凄く硬くて、身動きが取りにくかったと言っていました。
カーズ先生は身長が180cmもある大男なので、本物の革ジャンを着ても似合うと思いますが、僕は164cmの小人なので、イトーヨーカ堂で15000円の革ジャンを買って満足していました。
トップガンを見なかったら、革ジャンは買わなかったでしょう。
1986年のトップガンの中で、トム・クルーズが滑走路の脇を走り、横を戦闘機が離陸していき、トム・クルーズがガッツポーズを取る場面があります。
僕がその場面を話し、あれはかっこいいというと、カーズ先生もサンシャイン先生もうなずいていました。
サンシャイン先生が昨日トップガンを見てきたから、僕は明後日見にいくとカーズ先生に言いました。
すると、カーズ先生は、シン・ウルトラマンを見てきたと言います。
思わず、えっ??と聞き返してしまいました。
ウルトラマンですか?
カーズ先生によると、面白かったそうです。
カーズ先生は今年で50歳の男性で、ウルトラマンは、「ウルトラマン80」から見始めたそうです。
僕はもう中学生だったので、卒業していました。
昔のウルトラマンを知らなくても面白いし、知っていたら最も面白いと言いますが、いくら勧められても、ウルトラマンを見に行く気にはなれませんでした。
カーズ先生は他にガンダムも見に行くそうです。
映画館で見たトップガン
映画館はまあまあの人の入りでした。
空席は半分ぐらいでしょうか?
1986年のトップガンは、映画の始まり方がとてもカッコいいと思います。
あの始まり方は全ての映画の中で最も好きです。
ちなみに終わり方が一番好きな映画は、シルベスター・スタローンの「ロッキー3」(1982年)です。
「トップガン マーベリック」の始まり方は、なんと1986年のトップガンの始まり方と同じでした。
でも、音楽の編曲が違うし、画面も違うので、やっぱり1986年のあの始まり方には勝てないと思いました。
映画の冒頭で、空母から次々に戦闘機が離陸していきますが、映画館で見ると迫力が違いますね。
やっぱり映画は映画館で見るのが一番だと思いました。
前作のトップガンに比べると、今回のトップガンはストーリーが明確でした。
NATOの取り決めに違反して、核開発を進めるならずもの国家の核施設に、核燃料が持ち込まれる前に爆撃して潰すというミッションです。
トップガンの卒業生12人をさらに鍛え、ミッションを成功に導くのがトム・クルーズに課された任務でした。
上でも述べましたが、僕は前作のトップガンでは、トム・クルーズが教官をレーダーでロックオンするために、山肌を這うようにして飛び続ける教官をどこまでも追っていくシーンが一番好きでした。
でも今回の映画の訓練のシーンはそういう場面が盛りだくだんで、しかも撮影の仕方が前作より遥かに迫力があって、とても面白かったです。
ほとんど不可能への挑戦と思われる難しいミッションを成功させるために、優秀なパイロット達が死力を尽くします。
やがて訓練が終わり、実戦に出動します。
前作のトップガンでは、ミグとのドッグファイトの場面はあまり面白くなかったと思っています。
ミサイルの発射も、敵機への着弾も、画面が平面的で動きが少なく、見ていて迫力がありませんでした。
もっと立体的に激しいカメラワークで撮影できないものかと思ったものでしたが、今回のトップガンは物凄かったです。
凄いとしか言いようがないです。
どこまでが実写で、どこからがCGなのかわからないですが、凄まじい迫力でした。
僕の感想としては、文句なしに1986年の前作を上回っていると思います。
全然違います。
でも、今のトップガンが前作を上回る大ヒットになるかと言われたら、そうはならないと思います。
前作のヒットはあまりにもすごかったので、あれを超えるのは無理だと思います。
それに、長引いたコロナなどで、今人は映画を見なくなっていると思います。
特に若い人の中には、2時間大人しく座っているのが耐えられず、スマートフォンをチラチラ見ていないと落ち着かない人もいるそうです。
昔に比べて映画を見る人そのものがかなり少なくなっているので、今後は大ヒット作はなかなか生まれないと思います。
1986年のトップガンの影響力
僕の浪人時代からの友達のDERAさんは、トップガンが大好きでした。
トップガンで、マーベリックとグースがバーで女の人をナンパする場面があります。
二人でマイクを持って、女の人の後に忍び寄り、肩をポンポンと叩いてから二人とも伏せて、起き上がりながら歌を歌い、女の人の気をひいていきます。
DERAさんはその場面がとても好きで、いつかああいうナンパをしてみたいと言っていました。
冗談で言っているのかと思ったら、ある日友達と二人で本当に映画そのままのナンパをしたそうです。
うまく行ったのか、行かなかったのか、結果は覚えていませんが、そのぐらいにあの映画の影響力は強かったです。
僕も随分長い間、白いTシャツに革ジャンという服装をしていました。
大学の卒業旅行で、仲間で九州に行った時の服装は全部それですよ。
今ではもう革ジャンも白いTシャツも持っていませんが。
僕の友達の友達には映画「バックドラフト」(1991年)を見て、消防士になった人がいますが、僕が知る限り、トップガンを見て航空自衛隊に入った人はいないです。
でも、いてもおかしくないぐらいの影響力がありました。
カーズ先生とトップガンの話をすると、大学時代のいろいろな思い出が鮮明に蘇りました。
そして、今日、映画館で久し振りにトップガンを見ると、1986年当時のことを色々と思い出しました。
前作から36年が経過して、トム・クルーズがいまだにパイロットという設定には無理があると思っていましたが、映画を見て納得しました。
最後に
講師室で、トップガンやトム・クルーズの話で大いに盛り上がりましたが、シルベスター・スタローンの話で盛り上がることはありませんでした。
カーズ先生がスタローンをどう思っているのかは知らないですが、サンシャイン先生に見たことがないと言われて、話題にする気がなくなりました。
確かに前作のトップガンは凄かったし、いろいろな影響を受けました。
ファッションに興味ゼロだった僕が革ジャンを着るようになったぐらいですからね。
でも、スタローンが僕に与えた影響は計り知れないです。
スタローンのようになりたくて筋トレを始めて、35年以上経った今もまだ続けているんですからね。
筋トレをしたから猫背も治ったし、筋トレが僕に与えてくれた自信というのは計り知れないものがあります。
一緒に盛り上げれる仲間が身近にいないとしても、僕にとってはシルベスター・スタローンが本物のヒーローです。
今日はサンシャイン先生のおかげで、とても面白い映画を見ることができました。
来週の金曜日は是非ともまたトップガンの話で盛り上がりたいと思います。
ありがとうございました。