NIPPYOの1kgのプレートの救出に成功しました!!

ダンベル

こんにちは、鹿野一郎です。
今日は2022年1月14日の金曜日です。

昨日、妻と買い物をしている時に、ふと、ある事を思い立ちました。
それは、昔、リビングのゴミ箱の背面に両面テープで貼りつけてしまった、NIPPYOの1kgのプレートを剥がそうという事です。
僕は1997年の夏に、実家を出て一人暮らしを始めました。
29歳でした。
リビング用に買ったゴミ箱は、ちょっと奮発して当時の僕としては高目の値段のものを買いましたが、重心が高くて非常に不安定でした。
ちょっと足をぶつけただけですぐにひっくり返ってしまい、ゴミが散乱しました。
何か良い解決方法はないかと考えて、こともあろうに、ダンベルのプレートをゴミ箱の背面に貼りつけてしまったんです。
そうしたら重心がとても低くなり、そのゴミ箱は二度と転倒しなくなりました。
この時の話は下に内部リンクを張っておきますので、興味のある方はご覧下さい。

1997年8月以来、このプレートはずっとここにいました。

僕がダンベルを買ったのは、1987年10月16日でした。
場所は、船橋西武のスポーツ用品売り場でした。
でも、ダンベルを買ったからと言っても、なかなかトレーニングはしないもので、1997年に一人暮らしを始めた時は、ダンベルは置物と化していました。

鹿野一郎
鹿野一郎

どうせ使わないんだから、ゴミ箱の背面に貼りつけて、転倒防止に使った方が有意義だ。

と思ったんだと思いますが、浅はかでした。
僕が持っているNIPPYOのプレートは7.5kg2枚、5kg4枚、3kg2枚、2kg2枚、1kg2枚ですが、その1kg1枚が使えなくなった事によって、そのあとどれほど苦労した事か、当時の僕には想像も出来なかったんです。

ですが、今日、とうとうそのプレートをゴミ箱から剥がす事に成功しました。
前にも剥がそうと試みた事はあるんですが、その時はゴミ箱を破壊しなければ取れないという結論に達しました。
でも、今は時代が違います。
今はインターネットで何でも調べられる時代です。
両面テープの剥がし方を検索してみたら、いろいろな方法が出てきました。
これだけ方法があるならば、ゴミ箱を破壊しなくても外せるはずだと思い立ったんです。

両面テープを剥がす方法

妻と買い物をしている時に、iPhoneで、「両面テープ 剥がし方」を検索してみたら、いろいろな方法が出てきました。
大体以下のような感じです。

(1)ドライヤーの熱で両面テープを弱らせる
(2)お酢で両面テープを弱らせる
(3)食器用洗剤で両面テープを弱らせる

まずは(1)を試しましたが、これはほとんど無駄でした。
プレートを温めても、接着部分は裏側なので、意味がないです。
プレートそのものが高温にならない限り、接着部分が加熱される事はないし、ゴミ箱の中にドライヤーを突っ込んで底面を温めても、どんどん周りに熱が逃げて、エネルギーの無駄遣いでした。

なので、(2)のお酢を使おうと思ったんですが、栓を空けたら、もう臭いがダメでした。
これも諦めて(3)の食器用洗剤を使う事にしました。
プレートの周りにぐるりと一周洗剤をまいて、しばらくしてからマイナスドライバーで剥がしにかかります。
余り力を入れるとゴミ箱が壊れてしまうので、ゆっくりと力を入れて行きます。
すると接着面から、メリメリと音が聞こえて来ます。

鹿野一郎
鹿野一郎

手応えあり!

辛抱強く、場所を変えて力を入れ、メリメリ、場所を変えて力を入れて、メリメリ、を繰り返しました。
すると、やがての果てに、バリッと言って外れました。

食器用洗剤が効きました。プレートがようやく剥がれました。

やりました!
1997年8月から2022年1月まで、24年と5ヶ月の間、ゴミ箱の背面に貼りつけられ、陽の光すら浴びる事がなかったプレートをとうとう救出しました。
ロビンソン・クルーソーが無人島で一人で過ごした28年2ヶ月と19日には及びませんが、それでもとても長い期間です。
そのプレートには随分と辛い思いをさせてしまいました。

ゴミ箱からは剥がれましたが、プレートから両面テープが取れません

でも、問題は終りませんでした。
ゴミ箱からプレートは取れましたが、プレートにはしっかり両面テープがくっついていて、それが取れないんです。

プレートのペイントが落ちたら困ると思って、食器用洗剤はすぐに拭き取ってしまいました。
ならば、(1)に戻ってドライヤーで加熱するしかない!そう思って、ドライヤーを持ってきて、ひたすら熱風をあてました。
すると、確かにカチカチに固まっていた両面テープは、ふにゃふにゃになってきて、剥がれやすくなりました。
まるで、あたりめを火であぶっているみたいです。
でも全部剥がしきるためには、相当長時間熱風をあてなければならないようです。

それにしても、1997年当時、30歳だった僕は何故こんなにも頑丈な付け方をしたんでしょうか?
両面テープを使った長さはおよそ22cmにもなります。
ただのゴミ箱を安定させるためなんだから、そんなに使わなくても良かったはずです。
重さ1kgのプレートを取り付けるためなら、おそらく長さ3cmとか4cmでも十分だったはずです。
おそらく取り付ける時は、外す日が来るなんて想像もしなかったんでしょう。
外す時の事を少しでも考えたら、こんな、無駄に強力な接着の仕方はしないですよ。
まるで幼稚園児の工作のようです。

トラブル発生!延長コードが焼き切れてしまいました。

そういう事を思いながら、忍耐強くドライヤーで熱風を浴びせていたら、トラブルが起こりました。
バチン!!という大きな音がして、後方で火花が飛び散りました。
一瞬何が起こったのかわからなくなりました。
きっとその時に反射的にドライヤーを止めたんだと思いますが、ドライヤーを止めたという記憶はありません。
電源コードを見てみると、延長コードが焼き切れていました。

やってしまいました。
電源コードを繋ぐ時、たこ足は良くないと聞きますが、こういう事だったんですね。
壁のコンセントに長さ5mの延長コードを付け、それに電気ストーブを付けて暖を取っていました。
そして同じ延長コードにドライヤーをつけて、熱風を出し続けていました。
見てみると電気ストーブの出力は1100Wで、ドライヤーは1500Wです。
つまり、合計2600Wです。
電力会社が供給している電力は、電圧が100ボルトです。
そして、(電力)=(電圧)×(電流)なので、延長コードに26アンペアもの電流が流れていた事になります。
これはさすがにヤバイですね。

導体に電流が流れると、ジュール熱という熱が発生します。
この熱で導体の温度があがり、焼き切れてしまったんです。
焼き切れただけではありません、火花が散った直後には煙も少し出て、振り返っていると、床の上に、オレンジ色の高温の金属の玉が落ちていました。
まるで線香花火の玉みたいでした。
それを見て正直あせりました。
火事になると思ったので、すぐに洗面台に行って手のひらに水を汲み、そこに撒きました。
でも、狙いははずれ、関係ない床が濡れただけでした。

鹿野一郎
鹿野一郎

しまった!はずした!!

と思いましたが、その線香花火の玉はすぐに黒くなって大人しくなりました。
床材が燃えにくい材質で良かったです。
もしウールの絨毯だったら、家を失う事になっていたかも知れないです。
考えるだけでも恐ろしいです。
目の前にバケツでもあれば水を汲んでかける事が出来ると思いますが、何もなかったので、絨毯が燃え始めたら逃げるしかなかったかも知れないです。
本当に床材が燃え難い材質で良かったです。

妻にばれると、激しく怒られるので、何もなかった事にするしかありません。
すぐに電気ヒーターの電源を切りました。
ドライヤーも止めようと思いましたが、もう止っていました。
そして延長コードの焼き切れた部分を見てみようと思ったら、またバチンと音がして小さな火花が飛びました。
まだ通電しているので、延長コードを壁のコンセントから抜かなければなりません。
そのためには家具を一つどかさなければならないんですが、やるしかないので、どかして、コンセントから外しました。
そうです、壁のコンセントが家具の背中に隠れてしまっているので、延長コードを繋いでいたんです。

もうそのコードは使えないので、捨てるしかありません。
ネットで調べてみると、どうやらゴミの分類は「金属類・小型家電」に属するようです。
月に2回しか捨てられる日がないので、ちゃんと覚えておかなければなりません。

延長コードは、コードと、接続端子のつなぎ目(壁側でなくて、電気ヒーターやドライヤーのコードを差し込む方)で焼き切れていました。
冷静に考えればそうなるはずです。
導体に電流が流れた時に、1秒間に発生するジュール熱は、(抵抗値)×(電流)の2乗 で表されます。
長さ5mのコード部分を例えば50等分して、長さ10cmのエリアに区切った時、第1のエリアから第50のエリアまで抵抗値は同じ値になるので、すべてのエリアでの発熱量も同じになります。
導線は確か銅で作られていたと思います。
銅は抵抗率が小さい金属なので、導線に使われています。
なので、第1エリアから、第50エリアまではすべてのエリアで均等にちょっとずつ熱を出している事になります。
でも、導線を接続端子に繋ぐ時、おそらくハンダ付けや溶接みたいな方法で他の金属を使ってくっつけると思います。
その金属は銅より抵抗率が大きいはずなので、同じ26アンペアの電流が流れれば、その溶接部分では他より大きなジュール熱が出る事になります。
なので、他より高温になって焼き切れたんだと思います。
外に飛び出した金属の玉は、溶接に使われた金属かも知れないです。
高温になるのは分かりますが、何故外に飛び出してきたのかはわからないです。

昔小学校でも同じ事をやらかしました

実は僕は小学校でも同じ事をやった事があります。
1年生の時か、2年生の時かは覚えていませんが、間違いなくそのどちかの学年の時です。
理科の授業で、電流回路のキットが配られました。
それらを使って豆電球を光らせる回路を作るように先生から指示されました。
キットには導線、乾電池(ソケット付き)、スイッチ、豆電球が入っていました。
物凄く簡単な問題なので、僕はすぐに回路を組み上げて手を上げました。
そして、正解と言われました。
でも、他の友達は苦戦していました。
どうやっても電球が光らないとうめいているんです。

鹿野一郎
鹿野一郎

なんでやねん?

と思って見てみると、何と、閉回路になってなくて、始まりと終りがある、長さが有限の回路(閉じていないんだから、そもそも回路とは言わないですね)になっていたんです!
例えばこんな感じです。
電池から始まって、導線、スイッチ、導線、豆電球 これで終りです。
これじゃあ、スイッチを閉じても電流が流れる訳がないです。
実はその授業の狙いは、電流は「わっか」になっていないと流れないという事を学ぶ事にあったようです。

先生がそのように説明している時、僕はあまりにも暇だったので、いたずらをしました。
電池のソケットのプラス側とマイナス側を導線でつないだんです。
そして友達にこれ見よがしに自慢しました。

鹿野一郎
鹿野一郎

これでちゃんとわっかになっているから、目に見えないけど間違いなく電流は流れているんだよ。

そう言って勝ち誇ったように笑っていると、一筋の煙があがるのが見えました。
なんだ、こりゃ?
と思ってみてみると、今日と同じです。
導線が焼け焦げていました。

鹿野一郎
鹿野一郎

何故なんだ?何で焦げてるんだ?

とパニックを起こしました。
周りの友達もざわついて、やがて先生が僕の所にやってきました。
どうしてそんなことをしたんだ?と聞かれたので、わっかを作るためですと答えました。
でも、そんな説明は無駄でした。
いつものパターンで、僕はその先生のゲンコツを喰らう羽目になりました。
1年生、2年生の時に担任だった先生は、良い先生だったと思いますが、とても厳しい先生で、僕は少なく見積もっても400発はゲンコツを喰らいました。
あの時先生は、「そんな事をしたらショートするからダメだ。」と言って怒っていましたが、1年生か2年生の子供には、ショートすると言われても意味がわからないし、何故導線が焦げたのかもまったくわかりませんでした。

ようやく全員揃いました

何はともあれ、これでNIPPYOのプレートは、12人全員が揃いました。
これでダンベルやバーベルの重量のセッティングはこれまでよりやりやすくなります。
今までは大変でした。
例えばバーベルの両側に2kg、3kgを付ける事は出来ましたが、両側に4kgをつけようと思ったら、左は2kg2枚、右は3kgと1kgという具合にするしかありませんでした。
でもこれからは左右に3kgと1kgを1枚ずつ付けて、4kgにする事が出来ます。

ようやく16人全員揃いました。

今日は全身筋肉痛なので、トレーニングはしませんでしたが、明日はフロントレイズ、アップライトロー、フロアプレスなどをする予定です。
バーベルを組み立てるのが今から楽しみです。

もう使わないと思って、ゴミ箱の背面に強力に貼りつけてしまったプレートを24年5ヶ月後に救出しました。
両面テープで貼りつけた事は覚えていましたが、三角形に貼りつけていたのは全く覚えていませんでした。
ちょっとしたタイムカプセルのようでした。

ありがとうございました。

内部リンク「僕のダンベル その6(ゴミ箱とプレート)

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