うさぎ跳びと背筋運動

トレーニング

こんにちは、鹿野一郎です。
僕は昭和42年生まれのおじさんです。
小学校、中学校、高校での体育の授業ではほぼ毎回、うさぎ跳びと背筋運動をしていました。
もちろん腕立て伏せやスクワットもやっていました。

1 うさぎ跳びと巨人の星

それから月日が流れて、うさぎ跳びは何の効果もなく、むしろ膝を炒める危険性があるから最近はやらないと聞くようになりました。
そしてうさぎ跳びはこの世から消滅したと思っていました。
昔見ていた野球アニメの「巨人の星」では、少年の星飛雄馬と星一徹が2人でうさぎ跳びをしている場面が何度も出てきたと思います。
そして、「新・巨人の星 パート2」(要するに続編の続編)では、星一徹が自宅の部屋で座ったまま人生を終える直前に、下を向いて目を閉じ、少年だった飛雄馬と2人でうさぎ跳びをしている場面を思い出し、そして寿命を迎えるのでした。
あの頃僕は高校生か大学生ぐらいだったと思いますが、あの厳しい鬼父親の星一徹が、最後の瞬間に息子の飛雄馬と共にプロ野球選手を目指してうさぎ跳びをしている場面を思い出したというのが、どうにも堪らなくて、泣いてしまった覚えがあります。
そういう意味で、うさぎ跳びにはそれなりに思い入れはあるんですが、足腰を鍛える効果がなく、膝を痛める危険性があるとなっては、学校の授業でやるわけにはいかなくなったんでしょう。

今、文章を書いていて思い出しましたが、高校の体育の授業では、うさぎ跳びをやらない代わりに、アヒル歩きというのをやっていました。
しゃがみながら歩くんですが、それを1人でやるんじゃなくて、班ごとに一列縦隊になって前の人の肩に手をかけてやっていました。
大体一つの班は6人ぐらいでした。しかも班ごとにスピードを競わされ、勝てないチームは何度もやらされた事がありました。
あのアヒル歩きは当時の僕には脚が燃えるようなキツさがあり、どうしても長距離歩けず、周りの人に迷惑をかけた覚えがあります。

そういえば、倒立もやらされましたね。
全員で倒立1分をやるんですが、1分間できなかった人はまた最初からやり直しになります。
しかも班ごとの連帯責任で、1人でもできない人がいた班は全員でやり直すんです。
あれはとてもキツかったですね。

おっと、話が逸れてしまいました。

2 背筋運動

昔、うさぎ跳びと合わせて、学校の体育の授業で背筋運動というのをやっていました。
床にうつ伏せに寝て、パートナーに足首を押さえてもらい、上半身をそらして頭を持ち上げる運動です。
子供の頃、これをやりながら、「何の意味があるんだろう?」と思っていました。
腹筋運動はそれなりにキツくて、よほどやる気のある時でないと100回はできなかったもんですが、背筋運動はおそらく1000回やってもキツくないと思います。なので今時の高校の体育の授業では背筋運動なんてしないと思っていました。

3 ところが

僕は予備校で講師をしているので、高校生や浪人生とは毎日接するんですが、先日授業が早めに終わったので、うさぎ跳びと背筋運動について聞いてみました。今時の高校生はうさぎ跳びなんていう言葉すら知らないだろうと思って聞いたんですが、なんと、およそ半数の生徒は今でも学校でうさぎ跳びや背筋運動をやっていました。
これは信じられませんでした。
わずかな時間で軽く尋ねただけなので、体育の授業でやっているのか、部活動でやっているのかまでは確認しませんでしたが、たまにやる事があるそうです。

ついでに、バーベルでベンチプレスをした事があるかと尋ねてみたら、これも半数の生徒がやった事があると答えました。
大体50kgぐらいでやっているようです。
僕が通っていた高校にはバーベルなんかありませんでした。
今時の高校は昔と違って設備が整っているんですね。

学校にバーベルがあるならば、なんで背筋運動なんかするんでしょうか?
背中を鍛えるなら、デッドリフトをすれば良いのにと思います。
僕の主観としては、後背筋を鍛えるなら懸垂かベントオーバーロー、脊柱起立筋を鍛えるならデッドリフトが良いと思います。
でも、体育の授業でバーベルを使うのは危険なのかも知れないですね。
一部の男子はふざけて危険な真似をするかも知れないです。
そして怪我人が出るかも知れないです。
そう考えると確かに背筋運動の方が安全なのは間違い無いと思います。

4 懸垂は?

ところで、思い返してみると、体育の授業で懸垂をやった記憶はあまり無いですね。
体力テストなどでやった事があるような気はしますが、普段の体育の授業では懸垂はやった事がないと思います。
背中を鍛えるなら、とても効果的な種目だと思うし、校庭には鉄棒があるので、懸垂はやろうと思えばできますよね?
でも、全員で一斉にやるのは無理ですね。
そういう理由なんでしょうか?

小学生、中学生の頃は懸垂がスイスイできた人でも、中年になると一回もできなくなるものです。
普段からジムで鍛えている人は別として、特に運動をしていない中年の人は、おそらく懸垂は一回もできないでしょう。
僕もそうでした。35歳ぐらいの時、ジムで懸垂をしようと思ったら、一回もできなくなっていて驚きました。
その時一緒にトレーニングをしていた友達は、自分の学習塾を経営していて、塾の生徒たちに懸垂をやらせてみたそうです。
友達が生徒に「懸垂をやってみろ!どうせできないだろ!」という調子でやらせてみると、「何回やればいいんですか?」という面倒くさそうな返事が返ってきて、目の前であっさり10回やったそうです。
友達は次々と生徒に懸垂をやらせたそうですが、女子生徒でも軽々10回はやっていたと言います。
そんな具合で、誰でも子供の頃は懸垂が出来たんですよね?

でも大人になって出来なくなるならば、やっぱり中学、高校のうちにしっかり鍛えておいた方が良いのではないでしょうか。
全くの無反動で、広背筋の力だけで体を引き上げる懸垂ならば、中学生や高校生でもかなりきついと思います。
これをしっかりやっておいた方が良いのではないでしょうか?
まあ、大人になってからやっても良いですが。

僕は30台の頃は懸垂が一回も出来ませんでしたが、その後、懸垂もトレーニングメニューに加えて、今では自重で無反動で16回は出来るようになりました。
まだまだ弱いです。もっと強くしたいですが、最近はバーベルを使ったベントオーバーローばかりやっていて、懸垂はやっていません。
ベントオーバーローは、100kgから120kgぐらいの重さでやっています。

5 体育の授業

思い出してみれば体育の授業ではいろいろな事をやりました。
マット運動、跳び箱、走り幅跳び、走り高跳び、サッカー、バスケットボール、バレーボール、水泳、短距離走、長距離走、砲丸投げ、剣道などです。
でも空手はやりませんでしたね。
なんで空手はやらないんでしょうか?
上段蹴りを出すためには柔軟性が必要だし、全身運動なので、剣道より良いと思います。
剣道をやるのは好きではありませんでした。
剣道自体は面白かったですが、他人の防具を借りて身に付けるのがとても嫌でした。
剣道の防具を持っているのは剣道部の部員だけなので、全員剣道部の部員から防具を借りてやっていました。
それも部員から生徒へ1対1の対応で貸し借りするのではなく、学校が部員から一括で借り上げて、それを体育の授業の時に生徒に割り当てていました。
あれは本当に嫌でしたね。

6 最後に

今後、機会を見つけて、最近の体育授業がどのように行われているのか、もっと詳しく聞いてみたいと思います。
学校の勉強も昔と今で違うように、体育の授業もきっと違うんでしょう。
昔は小学生が英語を勉強するなんて考えられませんでしたが、今ではプログラミングまでやっているんですからね。
僕の娘は小学生ですが、学校でパワーポイントを使って発表をしているそうです。
小学生がですよ。
もうそういう時代なんですね。

ありがとうございました。

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