僕のダンベル その1(友達に勧められてポリアレイを買う)

ダンベル

こんにちは。鹿野一郎です。
昭和59年(西暦1984年)、僕は初めてダンベルらしきものを買いました。
高校二年生の時でした。
ハリウッドスターのシルベスター・スタローンに憧れて、体を鍛えたいと思ったのが始まりです。
子供の頃は、ブルース・リーが世界で一番筋肉がある人だと思っていました。
真似をしてヌンチャクを振り回したりしていました。
高校時代に「ランボー」「ランボー怒りの脱出」「ロッキー4」を見て、自分もあんな風になりたいと思いました。

友達からポリアレイというものを勧められて、買いました。
鉄アレイの形をした大きめのポリ容器で、水を入れると3kgになります。
砂を入れると5kgになり、水と砂を入れると6kgになるというものでした。
色は灯油を入れる赤いポリ容器と同じ色でした。

それをどこで買ったのかは、36年前の事なので覚えていません。
当時は、今と違ってインターネットもなく、通信販売も今ほど盛んではなかったので、どこかの店で買ったのでしょう。調べてみたら、今でも類似商品は売っていました。ウォーターダンベルという名称で売っています。

初めは水を入れて3kgで使っていました。
翌日には人生初の上腕二頭筋筋肉痛になりました。
上腕二頭筋という名称は、今の時代だったらおそらく誰でも知っているだろうと思いますが、当時の僕はまだその言葉を知りませんでした。
力こぶが筋肉痛になるなんて、それまでの人生で経験がなかったので、とても刺激的で、うれしかったです。
翌日は左右の上腕二頭筋にトクホンを貼りました。
トクホンは肩に貼るものと思っていたので、上腕二頭筋に貼る事が新鮮でした。

話が少しそれますが、僕が初めて上腕二頭筋という言葉を聞いたのは大学生の時でした。
高校生だった弟が怪我をして、整骨院に行った時に先生から「上腕二頭筋が発達しているね!」と言われたそうです。
僕も思わず、何それ?と聞き返しました。
それまで筋肉に名前があるなんて知りませんでした。
もちろん弟も同様でした。

話を戻しましょう。
ポリアレイを買って、人生初の上腕二頭筋筋肉痛になって喜んでいましたが、筋力がつくと重さ3kgのポリアレイはすぐに物足りなくなりました。
なので砂を入れしばらく使い、さらに水も入れて重くしましたが、それでもあっという間に物足りなくなってしまいました。
初心者はあっという間に筋力が増強するのです。

そこでとうとう決断したのです。
本物のダンベルを買おう!と。
でも、本物のダンベルを買ったのは、もう少し後で、大学に入ってからでした。
おそらく高校時代はお金がなくて、ダンベルを買う事など出来なかったのでしょう。

僕が高校生だった頃は、まだ体育の授業でうさぎ跳びをしていました。
なんの効果があるのか、当然わかっていませんでしたが、その当時は腕立て伏せをするとどこの筋肉が鍛えられるかすら知りませんでした。
筋肉に詳しい友達は、腕立て伏せは胸を鍛える種目だと言っていました。
手幅を広くすると胸が鍛えられて、狭くすると腕の後側(上腕三頭筋)が鍛えられると教えてくれました。
その当時は、その友達が特別な人に見えました。
それほどに、当時の僕にはトレーニングの知識がなかったのです。

ポリアレイをどのように使っていたのかはよく覚えていませんが、おそらくカールしかやっていなかったと思います。
ショルダープレスもしていたかも知れませんが、6kgでは軽すぎてトレーニングにならなかったのではないかと思います。
当時はサイドレイズ、フロントレイズ、トライセップ・キック・バックなども知らなかったし、やっていなかったと思います。
しかし、これが僕にとっての最初のダンベル(らしきもの)でした。

ありがとうございました。

僕のダンベルその2へつづく

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