こんにちは、鹿野一郎です。
今日は2022年8月25日の木曜日です。
今日は男の一人旅の3日目で、予定通り八幡平に行ってきました。
八幡平には29年前に行った事がありますが、当時はあまり印象に残りませんでした。
仲間と3人で行ったんですが、その中の1人がどうしても八幡平に行きたいというので、行ったという感じでした。
今日は自分の意志で行ってきました。
とても疲れましたが、素晴らしく快適なドライブでした。
直線距離20km、道のり90km
朝、9時過ぎに秋田県の休暇村乳頭温泉郷を出発しました。
八幡平というのはかなり広い範囲の土地を指す名称なので、カーナビになんて入力すれば良いかわからなかったので、候補で出てきた、「八幡平温泉郷」を目的地にしました。
すると、直線距離はおよそ20km、道のりはおよそ90kmと表示されました。
目を疑いましたよ。
そんなことがあるのかと思って、画面を広域の表示に切り替えてみると、まるで円周の5分の4を行くようなものすごい遠回りをしています。
乳頭温泉郷と八幡平温泉郷はほぼ同じ緯度にあり、方向的には真東に移動すれば良いんですが、間に山脈でもそびえているんでしょう、道がないので、直進は出来ないんです。
ナビをよく見てみると、乳頭温泉郷から、一旦岩手県の盛岡市に入って、それから八幡平に北上します。
ものすごい遠回りなので、やめようかとも思いましたが、盛岡市街にも行ってみたかったので、行くことにしました。
連日の運転で体が疲れていました。
もし体力が持たなかったら、盛岡で引き返せば良いと思いました。
そして出発しました。
出発するとすぐに雨が降り始めました。
結構強めの雨でした。
ひたすら山道を進み、やたらとトンネルが多かったです。
山の斜面は急で、土砂崩れでも起きたら終わりだなと思いながら運転していました。
もともと八幡平にはそんなに行きたい訳でもないし、こんなに疲れているなら、宿でゴロゴロしていた方が良かったかも知れない。
そもそも3泊というのは体力的に無理があったのかも知れない。
そのようなことを考えながら眠気を堪えて運転していました。
トンネルに入ると暗くなるので、ますますまぶたが重くなります。
トンネル内では眠気と戦い、外に出ると大雨に洗われるという楽しくないドライブでした。
いや、辛いドライブと言っても言い過ぎではなかったでしょう。
やがてとても長いトンネルを抜けると岩手県に入りました。
岩手に入ると雨は小降りになりました。
出発してから1時間ぐらいで盛岡市内に入りました。
道の左側にAEONが見えてきたので、そこに寄って休憩することにしました。
盛岡のAEON
AEONは本当に日本中どこにでもあります。
もちろん千葉にも一杯ありますが、茨城にも栃木にも、福島にも、山形にもありました。
もちろん秋田にもあるし、岩手にもあります。
果たして岩手のAEONはどんな感じなのか?
そう思って中に入る事にしました。
思っていたよりも随分とおしゃれな感じでした。
飲食店街には知らない店が多数ありました。
天井が高いのに通路の幅が狭くて、なかなか良い雰囲気だと思いました。
そしてケンタッキーフライドチキンを発見しました。
僕が知る限りでは、AEONの中にはKFCはありませんでした。
珍しいと思っていたら、なんとカーネル・サンダースがベンチに座っています。
立っていないサンダースを初めて見ました。
個人的には面白い発見でした。
飲食店街にはサイゼリヤもありました。
これはいつもの事で、珍しいことではありません。
サイゼリヤは千葉が発祥です。
随分前に、本八幡にあるサイゼリヤ1号店跡地を訪れた事があります。
岩手にもサイゼリヤがあるのかと思うと、何故か感慨がありました。
そして、そこで見た事がない物を見ました。
冷凍されたサイゼリヤのメニューが、冷凍食品として売られていたんです。
これは初めて見ました。
こういう事もやっているのかと、驚きがありました。
その後、店内を一通り回ってみると、本屋が知らない本屋でした。
千葉県だとAEONには、未来屋書店が入っている事が多いと思いますが、東山堂という本屋がありました。
アパレル関係の店でも、いくつか見た事も聞いた事もない店がありました。
やっぱり、千葉とはちょっと違うんだなと思いました。
AEONでは、トイレに行っただけで、他は何もせずに立ち去りました。
運転で疲れて眠くなっていたので、良いリフレッシュになりました。
八幡平温泉郷?
外に出ると、いつの間にか青空が広がっています。
日も差してきました。
さっきまでの陰鬱な天気とは違います。
運転席に座ってみると、八幡平温泉郷までは残り36kmとなっていました。
それをみて、よし!行くか!と決めました。
しばらく走っていると、左手に牧場が見てきました。
牧場の名前はよく覚えていませんが、岩手牧場だったと思います。
とてつもない広さで、走っても走っても左手には牧場があります。
さすが岩手!という広さでした。
一面グリーンで、土は見えませんでした。
動物の姿も見えませんでしたが、とても大きな鳥が20羽ぐらい飛び回っていました。
あの牧場はとても広かったです。
前半と違って快適なドライブになったので、IRON MAIDENの曲をかけながら快適に北上しました。
やがて左手に山が見てきました。
あれが八幡平かな?と思いながらさらに進みます。
やがて左折して山道に入ります。
その時に、山道に入る前にガソリンを入れた方が良いのではないかと思いました。
随分と残り少なくなっていました。
でも、構わずに山道に入りました。
すごくダイナミックな景色が展開されます。
八幡平パノラマラインという道路だったと思いますが、非常に快適なドライブでした。
どんどん山を登っていき、涼しくなってきました。
そしてとうとう、目的地に着きました。
でもそこは、「八幡平温泉郷」というよりは、八幡平ロイヤルホテルというホテルでした。
このホテルが八幡平温泉郷なのかな?と思いました。
それよりもっと驚いたのは、その八幡平ロイヤルホテルが潰れていた事です。
バリケードにより、中に入れないようになっていました。
コロナ以降、宿泊業界は大変だと聞いていますが、そのせいなんでしょうか?
ああいうのを見ると、胸が痛みます。
ところで僕が今泊まっている休暇村乳頭温泉はたくさんのお客さんで賑わっています。
夕飯や朝食の時、テーブルが足りないからという事で、一部の人はロビーのテーブルで食事しているぐらいです。
八幡平ロイヤルホテルは、僕が行きたかったところではありません。
なんというキーワードで検索すれば良いのかわからなかったからこうなったんですが、運転中に八幡平山頂という道路表示を見つけたので、今度はそこを目指せば良いんです。
でも、ガソリンが残り少なくなっていたので、まずはガソリンを入れようと思いました。
こんな山の上では、目で探してもなかなか見つからないだろうから、カーナビで検索することにしました。
機械は所詮機械
周辺のガソリンスタンドを検索してみると12件ヒットしました。
一番近いところは7kmです。
おお、こんなに近くにあるのかと喜んで、そこを目的地にセットしました。
そして走り始めてしばらくしてから異常事態に気がつきました。
最初は7kmと言っていたのに、走り始めると、残りの距離が38kmになっていたんです。
所要時間も1時間程度になっていました。
どうしてこんなことになるんだ???
絶対にあり得ないだろ!と思って、一度ナビをリセットすることにしました。
もしかしたら、八幡平山頂を検索し、それがナビに残っているのかも知れないと思ったからです。
それにしても、「八幡平山頂」という検索をしたかどうかを覚えていないというのはどういう事でしょうか?
恐るべき物忘れです。
で、ナビをリセットしてまた近くのガソリンスタンドを検索しました。
今度は一番近いガソリンスタンドまで5.4kmとなっています。
なのに走り出すとあと30kmと言います。
一体どういう事なのかと思って車を止めて、画面表示をどんどん広域に変えていって、ようやく事態が飲み込めました。
なんと、そのガソリンスタンドは高速道路のサービスエリアにあるんですよ!
だから、最寄りのインターチェンジまで行って、高速道路に乗り、そのサービスエリアに行くように案内されていたんです。
お前は馬鹿か!
高速道路のサービスエリアのガソリンスタンドを紹介する奴がいるか!
それじゃあ、目の前にあっても意味がないだろ!
と思いました。
人間だったら絶対にこんなポカはやらかしません。
機械は所詮機械です。
腹を立てていると、あることを思い出しました。
そのガソリンスタンドを目的地に選んだ時に、
この目的地は有料道路沿いにあります。目的地を有料道路上に設定しますか?
という質問が出ました。
意味がわからないので、「いいえ」と答えました。
このメッセージでは、有料道路「沿い」にガソリンスタンドがあると言っています。
有料道路「上」または「内」にあるとは書いてなかったと思います。
それに、高速道路内にあるガソリンスタンドを紹介するなんて、機械は所詮機械です。
人間だったら絶対にそんなことはしません。
それに、そもそも高速道路上のガソリンスタンドは候補にあげるべきではないと思います。
さらに、直線距離ではなくて、目的地までの「道のり」を表示すべきではないでしょうか?
この旅行の前に交換したばかりの最新のカーナビなのに、これはがっかりです。
他は申し分ないんですけどね。
別のガソリンスタンドを検索すると、2km先にあるというので、無事にガソリンを入れる事ができました。
セルフスタンドではなく、有人のガソリンスタンドでした。
今時珍しいです。
さて、車も満腹になったので、あらためて八幡平山頂を目指すことになりました。
快適だった八幡平アスピーテライン
八幡平アスピーテラインという道路を走って山頂を目指します。
どんどん高度が上がって雲が増えてきます。
気温もどんどん下がってきます。
山の景色がとても綺麗でした。
ところどころで、下の写真のようなドームがありました。
これはトンネルではありません。
なんでこんなドームがあるのか不思議でしたが、もしかしたら八幡平というのは火山なのかも知れないです。
何箇所にもこういうドームがありました。
(ここに07を貼る)
12時58分に山頂の駐車場につきました。
でもここは29年前に来た場所とは違うと感じました。
あれは一体どこだったんだろうかと不思議に思いました。
周囲は雲に囲まれていて、あまり景色はよく見えませんでした。
建物の中に入って食事をすることにしました。
中には結構人がいましたが、みんな長袖長ズボンで帽子までかぶっています。
どうみても登山の装備です。
それに対して僕は、タンクトップに半ズボンというラフな服装でした。
山頂はとても寒く、おそらく気温は15度ぐらいしかなかったと思います。
食事の後は、おもやげを買って、休暇村に帰ることにしました。
帰り道を検索すると、来た時とは違うルートを示されました。
距離は76kmです。
来るときは円周の5分の4を走るようなルートで来ましたが、帰りは違います。
来るときは、「八幡平温泉郷」を目指してきましたが、そこからさらに30kmぐらい走って、今は「八幡平山頂」にいます。
来るときは山脈の南側を迂回してきましたが、帰りは北側を迂回していくようです。
出発してすぐに「八幡平山頂入口」という表示を見つけて、全ての謎が解けました。
この駐車場は本当に山頂ではなく、ここから歩いて登った先に本当の山頂があるんです。
だから、他の人々は全員登山の服装をしていたんです。
そして僕が友達と29年前に行った山頂も、そこなんでしょう。
すべてがつながりました。
でも、もうすでに帰るつもりで出発してしまったし、駐車場は有料だったので、今から戻って山を登ることはしませんでした。
そのまま帰路につきました。
その後
休暇村に戻ったのは午後4時ごろでした。
疲れ切っていたので、しばらくひっくり返っていました。
明日はいよいよ千葉に帰る日です。
オール一般道で570kmのドライブです。
帰りはナビを見ないで帰るつもりです。
もう道は覚えました。
今夜は早めに寝て明日に備えないといけません。
八幡平は、それほど積極的に行きたかった場所ではなかったんですが、とても面白かったです。
ナビで手間取って最初はロイヤルホテルに行ってしまいましたが、そのおかげで盛岡市街にも行けたし、八幡平をたくさん走る事ができて、良かったです。
田沢湖、八郎潟、八幡平、どれもとても面白かったです。
昨日の投稿で、昔の八郎潟には木立がなかったのに、今は木立の急いで地平線が見えないと書きましたが、あこ木立は桜だそうです。
花見の時期はかなり見事だそうです。
どなたかが書いたブログで読みましたが、「東北の桜は随分見てきたけど、あそこが一番」と書いてありました。
そういう事なら仕方ないですね。
今夜はこの辺です。
ありがとうございました。