こんにちは。鹿野一郎です。
平成9年(1997年)、29歳で一人暮らしを始めた僕は、ひょんな事で1kgのプレート1枚とお別れをしてしまいました。
手放した訳ではないのですが、二度とダンベルのプレートとしては使えない状態にしてしまいました。
新居のリビング用に買ったゴミ箱は、富士山を逆さまにしたような形で、底面は小さく、上に行くほど半径が大きくなっていく物でした。
富士山ほど大袈裟な広がり方ではありませんが。下がそのゴミ箱の写真です。
このゴミ箱は、一人暮らしを始めたときに買ったもので、今でもうちにあります。
そのゴミ箱はとにかく不安定で、ちょっとでも足がぶつかるとすぐにひっくり返って、中のゴミが散乱してしまいました。
あるとき、業を煮やして解決策を打ったのです。
ダンベルの1kgのプレートを両面テープでゴミ箱の背面に貼り付けてしまったのです!
この時はダンベルが置き物と化していたので、1kgのプレートが使えなくなっても別に構わないと思いました。
プレートを背面に貼りつけてしまうと、ゴミ箱は抜群に安定し、二度と倒れなくなりました。
それから10年の月日が流れて妻と結婚しました。
妻はそのゴミ箱を初めて手に取った時、「なんでこんなに重いの?」と尋ねました。
まあ、当然ですよね。
ゴミ箱の背面にダンベルのプレートが貼り付けてあるなんて誰も思いませんからね。
妻は驚き、変だから外してくれと言います。
仕方なく、マイナスドライバーを持ってきて、外そうとしましたが、10年間もくっついていたので、どうやっても引き離せませんでした。
おそらくゴミ箱をバラバラに破壊しない限り、取れないのでしょう。
そのぐらい、強力にくっついてしまっていたのです。
それからさらに14年が経過した2021年現在、そのプレートはまだゴミ箱の背面についたままです。
とてもかわいそうな事をしました。
プレートはトレーニングの他にもいろいろな用途で使います。
例えば仕事で使う封筒をのり付けしたとき、乾くまでの間、上にプレートを載せておくと、ぺちゃんこに潰れて綺麗にくっつきます。
また、回収に出す段ボールをヒモで縛るとき、段ボールを折り畳んでもすぐに膨らんでしまうので、上にプレート達を置いておくこともあります。
丸一日置いておけば、膨らまなくなります。
さらに、2011年3月11日の東日本大震災のときもプレートが活躍してくれました。
地震が発生した時は、家族三人で動物園にいたんですが、家に帰ってみると色々なものが床に落ちていました。
この時、結婚祝いで貰ったホームベーカリーを救ったのがプレート達でした。
ホームベーカリーは当時、三段のカラーボックスの上に置いてありました。
そしてカラーボックスには何故か何の荷物も入っていませんでした。
ホームベーカリーは作動すると結構音を出し、激しく振動するので、不安定で危ないと思っていました。
でもホームベーカリーを床に直接おくわけにも行かないし、どうしたものかと思って、カラーボックスの一番下の段にプレートを置く事にしたのです。
これならばまずホームベーカリーが床に落ちる事はないだろうと思ったからです。
で、地震後に家に帰ると、ホームベーカリーはカラーボックスごと、場所が1m程ずれていましたが、倒れる事なくホームベーカリーは無事でした。
妻はそれを見て、ホームベーカリーをより安全な場所に移しました。
このように、プレートには本業以外の使い道がある思いますが、それでも、ゴミ箱の背面に貼り付けるなどという行為は、絶対にするべきではありませんでした。
これはとても後悔しています。
この時点でうちにあったダンベルは、バーが1本、プレートは7.5kgが2枚、5kgが4枚、3kgが2枚、2kgが2枚、1kgが2枚でしたが、1kgのプレート1枚は使えなくなってしまったのでした。
子供が生まれるとジムに行く訳にも行かなくなり、自宅でダンベルをやるようになりましたが、この1kgのプレートが一枚使えないために、ダンベルやバーベルを組むときの重量設定で不自由しました。
本当にばかな事をしました。
もし、将来ゴミ箱を買い換える事になれば、その時はゴミ箱を破壊してでも1kgのプレートを救い出したいと思います。
でも、ゴミ箱を買い換えることなど永遠にないかも知れません。
今ではメーカーのNIPPYOは存在しないので、同じ1kgのプレートを買うことはできません。
それと、今は1kgのプレートというのはなかなか存在しないです。
1.25kgならよく見かけますが、1kgのプレートというのは珍しくなってしまったようです。
貼り付けたときは惜しいと思いませんでしたが、後になってこれほど後悔するとは思ってもいませんでした。
また、貼ったが最後、取れなくなるとも思っていませんでした。
まさに後悔先に立たずでした。
ありがとうございました。
僕のダンベル その7へつつづく