こんにちは、鹿野一郎です。
昨日、2021年4月11日の投稿で、バーベルシャフトに付属のカラーの重さを測ったら、左右で違っていたという話を書きました。
カラーの重さは465gと495gでした。
軽い方の重さを100とすると、重い方は106でした。
こんなに違うものかと思ったので、今日は僕が持っているプレート達の重さを測ってみました。
僕のプレート達の体重測定
僕が持っているプレートの中で、今日重さを測ってみたのは、ALEXの15kgのペイントプレート4枚と、ボディーメーカーの20kgのペイントプレート4枚です。
自宅の体重計で測ってみました。
体重計なので、表示が正しいとは限りませんが、もしプレートの重さにばらつきが出るならば、重さが一定でない事は確実になります。
測ってみたら、予想よりばらつきが大きかったです。
まず、ALEXのプレートは軽い方から順番に14.6kg、14.9kg、14.9kg、15.1kgでした。
一番重いものと一番軽いものの差は500gありました。
15kgに対しておよそ3.3%の誤差です。
次にボディーメーカーのプレートは軽い方から順に20.1kg、20.2kg、20.2kg、20.9kgでした。
一番重いものと一番軽いものの差は800gで、20kgに対して2.5%の誤差です。
どちらも誤差がありますが、ボディーメーカーの方がわずかに誤差の程度が小さかったです。
これはたった4枚のプレートの重さでの話なので、ALEXよりボディーメーカーの方がばらつきが小さいとは言えないと思います。
もし400枚とか4000枚ぐらい調査しても同じ結果ならば、そのような結論が出せると思いますが。
そしてもうひとつ、マーシャルワールドのバーベルシャフトの2つのカラーでの重さのばらつきは、軽い方を基準にして6%でした。
プレートの重さのばらつきは、カラーの重さのばらつきよりは小さかったです。
これには少しホッとしました。
軽いのは安いから?
それにしてもこの測定結果は、ALEXのプレートが安い理由を物語っているような気がしました。
僕が2014年10月にALEXのプレートを買った時の値段は、1kgあたり266円でした。
一方、ボディーメーカーのプレートの値段は、2017年1月に買った時は1kgあたり324円で、2018年2月に買った時は1kgあたり339円でした。
買った時期がずれているので、単純比較はできませんが、ALEXのプレートがかなり安かったのは事実です。
ALEXのプレートにはとても満足していて、不満はないですが、ペイントに若干ムラがあり、ボディーメーカーのプレートと比べると、少しだけ仕上げが劣る感じはしました。
僕は他にNIPPYOのプレートを7.5kg2枚、5kg4枚、3kg2枚、2kg2枚、1kg2枚持っています。
これは1987年に買ったもので、今とは物価が違うので比較は難しいですが、このNIPPYOのプレートは1kgあたり800円しました。
とても高いプレートですが、やっぱり値段の違いの分だけ、より仕上げが丁寧だと思います。
なので、高いものは程度がよく、安いものはそうではないということなのでしょう。
さらに今回の測定でもうひとつ気になった点がありました。
体重計の表示が正しいかどうかはちゃんと確認する必要がありますが、とりあえず体重計の表示が正しいと仮定した場合、ALEXの15kgのプレートは4枚中3枚が15kgを下回っていて、平均の重さは14.875kgでした。
それに対してボディーメーカーの20kgプレートは4枚全てが20kgを超えていて、平均の重さは20.35kgでした。
つまり、安いプレートは重さも足りないということが言えるようです。
正直なところ、これはちょっとショックでした。
つまり、僕のバーベルは全部プレートをつけると194kgになりますが、実際にはこれより少し軽いということです。
仮に3%軽いとすると188kgしかないことになります。
これは結構な違いです。
正直、ちょっとショックでしたが、でも家庭用のバーベルプレートなので、こんなもんでしょう。
僕のバーベルは表示より少し軽いけど、問題はないです。
僕はパワーリフティングをしていますが、自宅ではスクワットとベンチプレスができないので、自分のバーベルではデッドリフトだけをやっています。
(もちろん、肩、腕などの種目でバーベルはガンガン使っていますよ。)
僕が194kgだと思って挙げているバーベルが188kgしかないと仮定すると、試合会場のバーベルが自宅のバーベルより重く感じることになります。
でも、現実には逆で、自宅のバーベルよりも試合会場のバーベルの方が軽く感じるんです。
だから、バーベルが軽い問題は、ショックでしたが特に問題はないんです。
試合会場で、「こんなはずではなかった!」と悔しい思いをする事はないんです。
では、なぜ本当は軽い自宅のバーベルの方が重く感じるのか。
これには理由が二つあります。
(1)自宅のプレートは試合会場のプレートより半径が小さいので、バーベルシャフトの位置が低く、バーベルが重く感じる。
(2)自宅のバーベルシャフトは短く、試合会場のようなワイドスタンスのフォームが取れないので、バーベルが重く感じる。
まず(1)について。
僕のボディーメーカーの20kgのプレートの半径は200mmですが、試合会場のプレートの半径は225mmで、25mmの差があります。
デッドリフトをするときは、シャフトの位置が低い方がバーベルが重く感じるので、この25mmの差は大きいんです。
そして(2)について。
デッドリフトをする時、体の位置が低くなればなるほどバーベルは軽く感じ、体の位置が高くなるとバーベルは多く感じます。
なので足を閉じて立つより、足を大きく開いて立つ方が上体が低くなり、バーベルを持ち上げやすくなるんです。
僕のバーベルシャフトは160cmですが、試合会場のバーベルシャフトは220cmあるので、60cmも違います。
足幅がこれだけ変わると上体の高さもかなり変わるので、持ち上げやすさが変わるんです。
これらのことより、デッドリフトに関しては、自宅のバーベルの方が試合会場のバーベルより重く感じます。
だから、バーベルが実は軽かったと言われても、そんなに深刻な問題ではないんです。
世間の誤差はどんなものなのか
ところで、世間一般でもこのぐらいの誤差はあるんでしょうか。
例えば一升瓶に入った日本酒を何本も買ってきて、重さはを測ったら、このぐらいのばらつきはあるんでしょうか。
今回はALEXの15kgプレートで3.3%のばらつき、ボディーメーカーの20kgプレートで2.5%のばらつきがありました。
(最も軽いものを基準とした誤差の程度です。)
僕は日本酒はよく飲みますが、一升瓶ではなく1.8Lの紙パックで買っています。
重さはおよそ1.8kgでしょう。
体重計で測るには軽すぎるし、キッチン測りで測るには重すぎます。
では、缶ビールはどうでしょうか?
僕はノンアルコールビールは毎日飲んでいるので、今度まとめて買ったてきたときに全ての缶の重さを測ってみようと思います。
これならばキッチン測りではかれます。
多少のばらつきはあると思いますが、果たしてプレートと同じ程度の誤差が出るんでしょうか。
ちょっと興味があります。
他にシャンプーやボディーソープ、牛乳や缶ジュース、またはマーガリンやドレッシングなどもちゃんと測れば重さのばらつきはあるんじゃないでしょうか。
パワーリフティングの競技用プレート
UESAKAというメーカーが作っているパワーリフティングの競技用のメタルプレートは20kgのもので、25300円もします。
(UESAKAのホームページで今日確認した値段です。)
その代わり、重量制度はプラスマイナス0.25%ということです。
さすがに競技用なので精度が高いです。そしてとても値段が高いです。
個人で自宅トレーニング用に買う人は、果たしているんでしょうか。
20kgの0.25%というとプラスマイナス50gですよ!なんという精度でしょうか。
僕は安いプレートで満足です
競技用のプレートの重量の精度が高いのはわかりますが、やっぱり個人で自宅用に買う値段ではないですよね。
やっぱり安いものは作りがちょっと粗くて、重さもちょっと足りない。
高いものになる程、仕上げが綺麗になって、重さも正確になっていくということなんでしょう。
では、どういうプレートを買うか、それはその人のニーズに応じて自由に決めれば良いんでしょうね。
僕は安いプレートが欲しかったから、安いプレートを書いました。
そして、満足しています。
ありがとうございました。
僕のバーベル その13へつづく