僕のバーベル その10(新型コロナウィルスとジム通い)

ダンベル バーベル

こんにちは。鹿野一郎です。
2020年は新型コロナウィルスの感染拡大で、散々な一年でした。
今回は新型コロナウィルスによる感染拡大とジムが良いについて話したいと思います。

1 SARS(2002年)と新型インフルエンザ(2009年)

2019年の年末に中国の武漢で謎の肺炎が流行しているというニュースが出た時から、この事を気にしていました。
2002年頃に中国でSARSと呼ばれる病気が流行しました。
中国で多数の死者を出し、不安を感じましたが、日本にはほとんど入って来なかったと記憶しています。
調べてみたらSARSとは、Serve Acute Respiratory Syndromeの略だそうですが、難しくてわかりません。
日本語では、重症急性呼吸器症候群というそうです。これもなかなか覚えられません。
SARSでは、8069人が感染して、775人が亡くなったそうです。

そして2009年、今度は新型インフルエンザが流行し始めました。
あの当時のテレビでの扱いは、新型インフルエンザが世界を滅ぼすというぐらいの勢いだったので、本当に怖かったですが、月日の経過とともに、それほどでもない事がわかってきました。
やがて人々の認識は、「新型インフルエンザはただの風邪だ!」というものに変わって行ったと思います。
僕もそう思っていました。新型インフルエンザは世紀の大空振りだったと思っています。もちろん空振りで良かったんですけどね。
なので、今度の新型コロナウィルスも、大きな問題になるかも知れなけど、日本は大した被害は受けないだろうと思っていました。

2 新型コロナウィルス(2020年)

でも感染はしたくないので、予防策は取りました。
手洗いマスクは当然として、なるべく電車に乗らないようにし、ジムに行くのもやめました。
僕は19歳の5月5日から日記をつけていますが、日記に初めて新型コロナウィルスという言葉が出てくるのは、2020年の1月27日でした。
この日はゴールドジムでトレーニングをするはずだったんですが、新型コロナウィルスが怖いから、ジムに行かなかったと書いてあります。
中国の武漢が都市封鎖されたのは、この4日前の1月23日でした。
日本ではまだ感染者が6人しか確認されていませんでしたが、それでもコロナが怖くてジムに行きませんでした。

あの当時は、何の対策も取らなければ日本で40万人が死ぬとも報じられていました。
そんな事を言われたら、ジムでバーベルやダンベルを触るなど、怖くて出来ません。
さらに僕が普段行っていたジムは、地下にあり、換気が良いとは思えなかったんです。
機材がびっしり置いてあって、人もたくさんいます。
パワーラックを使うのに30分待ったこともあったぐらいでした。
なので、当分の間、ジムには行かれないと思いました。
そして結果として僕は、半年以上もジムには行きませんでした。

2月25日、千葉県市川市のジム(実名は伏せます)で新型コロナウィルスの感染者が三人確認されました。
政府は同じ日にこのジムにいた600人を濃厚接触者として追跡する方針を発表しました。
このニュースを聞いて僕は、「やはり!」と思いました。
ジムで感染が拡大する事は容易に想像できましたが、それが現実になったんです。
ですが、僕が通っていたジムでは、僕が知る限り感染者は出なかったようです。
つまり通い続けていても平気だった事になります。結果論ですが。
通っていたと言っても、会員になっていた訳ではなく、毎回ビジターで入っていたので、行くのをやめるのは簡単でした。
なんの手続きも要らず、ただ行かなければ良いだけだからです。

3 ゴールドジムのクレジットカード

新型コロナウィルスが上陸するまで、僕が通っていたのはゴールドジムでした。
会員になっていなかったのは、その方が安く済んだからです。
ゴールドジムの会員になると、月に10000円の会費がかかります。
ビジターは毎回2700円払わなければならないので、週に一回通うならば、会員になった方が安いということになります。
でも、ゴールドジムのクレジットカードを作ると、チェックインの時にそのカードを見せるだけで、ビジター料金が1620円になるんです。
差額はなんと1080円です。
本当にそんなに割引が効くのかと店頭でお姉さんに聞いてみたら、本当だというので、すぐにそのカードを作りました。
年会費は500円です。
そういう事情で、僕は毎回1620円でゴールドジムを利用していました。
2019年は1年間で39回ゴールドジムに行っているので、払った総額は63180円でした。
会員になっていたら12万円払っているはずなので、こっちの方が僕にとっては好都合だったんです。
こういう事情で、僕はゴールドジムの会員にはならず、毎回クレジットカードを提示して、ビジター利用をしていました。

4 緊急事態宣言(2020年)とジム

2020年4月7日に日本政府は緊急事態宣言を発出しました。
これによって僕の仕事も全て休みになり、娘の学校も休みになりました。
ずっと後になって知ったんですが、緊急事態宣言が出されて、街中のジムも軒並み閉鎖されたそうです。
僕は1月から6月後半までジム通いを自粛していたので、ジムが閉鎖されている事を知りませんでした。
筋肉系のユーチューバーのコアラ小嵐さんが、動画の中で、ジムが閉鎖されてしまったため、世の中の筋肉たちが、ダンベルを買い求めて、軒並み品切れになっていると言っていました。
世の中の筋肉たちが鉄の奪い合いをしているというのです。
それを聞いて驚きましたが、僕は自宅にバーベルがあって本当に良かったと思いました。

職場にも筋トレにハマっている人が何人かいますが、その中には自宅にパワーラックを持っている人までいます。
自宅にパワーラックがあったら、スクワットも懸垂もやり放題で、そもそもジムに行く必要がありません。
実にうらやましい話です。

5 内閣総理大臣による、小中高、特別支援学校の休校要請(2020年)

話が少し戻りますが、2020年の2月28日、内閣総理大臣が全国の小学校、中学校、高校、特別支援学校を休校にするように要請しました。
これにより、娘の小学校も突然休校になりました。
休校は春休みまで続き、そのまま春休みに続きました。
春休みが明けて、4月6日に娘は久し振りに学校に行きました。
長い春休みが明けたと思ったら、4月7日に緊急事態宣言が出されて、学校は再び休みになりました。

緊急事態宣言が解除されたのは5月25日です。
娘にとっては2月末から、ほぼ3ヶ月のとても長い休みになりました。
この3ヶ月はどこにも出かける事ができなくて、とにかく暇だったので、ウッドデッキの塗装、家の床のワックスがけ、換気扇の掃除、ベランダのカビの掃除などをしました。ウッドデッキの塗装は大変でしたが、とても楽しかったです。
特に娘が嬉しそうでした。
床のワックスがけは大変でした。
床が無垢材なので、まずはサンダーで表面を削って行きましたが、これが結構しんどい作業でした。
音がうるさくて、だんだん頭が痛くなってくるんです。手もサンダーの振動でだんだん痺れてきます。
一階の廊下、脱衣所、リビング、ダイニング、キッチンの全ての床にサンダーがけをしたので、最後の方は放心状態になっていました(笑)。

うちでは犬を飼っているので、犬の散歩には毎日朝晩行きますが、自粛期間中はこれがとても良い気分転換になりました。
犬の散歩は家族三人で揃って行っていました。
歩く距離は日に日に長くなり、一番多い時は一回の散歩で14000歩ほど歩きました。

新型コロナウィルスによる犠牲者は、なんの対策もしなければ40万人とも言われていたので、緊急事態宣言も人の流れを止めるための、かなり思い切った内容になったのだと思います。
しかし、経過を見てみると2020年の1年間で新型コロナウィルスで国内で亡くなった人は3500人程度でした。
桁が二桁違います。
しかも亡くなるの方の大部分は高齢者で、しかも高血圧や糖尿病などの基礎疾患を抱えている人だという事でした。
全て僕には当てはまりません。
そして緊急事態宣言は5月25日に解除されました。

6 地元の24時間ジムに入会

緊急事態宣言も解除されたし、どうやら自分や家族がコロナで死ぬことはなさそうだから、そろそろジムに通っても良いだろうと思い、家の近くの24時間ジムに入会しました。近くて安いし、安全だと思ったので、そこにしました。
僕が選んだコースは夕方までしか使えないコースで、しかも更衣室もシャワーも使えないコースです。
会費は1ヶ月5000円なので、とてもリーズナブルです。
BULLのパワーラックが2台あり、BULLのスミスマシーンも1台あります。さらにBULLのハーフラックも最近入りました。
ベンチプレス台は1台で、これもBULLです。
ダンベルは2kg刻みに60kgまで置いてあります。これもBULLです。
他にレッグエクステンション、レッグプレス、レッグカール、ラットプルダウン、フライなどのマシーンがあります。
他にも多数ありますが、僕は使わないので、よく知らないです。
僕は平日の昼間しか行かないので、いつもジムはガラガラで、パワーラックを使うのに、待つことなどありません。
さらにそのジムは一時間にジム内の空気を7回も入れ替えるほど換気能力が高いので、安心できます。
もちろんジム内ではマスク着用で、バーベルやダンベル、ベンチなどは使うたびに、会員自らが消毒をしなければいけません。
消毒液をスプレーして、タオルで拭き取らなければならないんです。
ここまで対策がしっかりしているならば、安心できます。

7 コロナ禍でのパワーリフティング千葉県大会

2020年はパワーリフティングの千葉県大会が2回開かれました。
春の大会は一旦は中止になりましたが、9月27日にその代替大会をする事が突然発表されました。
僕は出場しましたが、選手はとても少なかったです。
完全無観客試合で、選手以外は会場に入る事ができません。
建物の中は完全に飲食禁止で、食事をするなら外に出なければなりませんでした。
試合会場にはビニールシートが多数張られていて、選手も本番の試技の時以外はマスクの着用が義務付けられていました。
この試合では、僕が所属しているチームからの出場は僕だけで、他に誰もいなかったので、寂しかったです。
いつもの試合とは明らかに雰囲気の違う試合でした。
この試合で僕はデッドリフトで185kgを引き、自己ベストを5kg更新しましたが、スクワットとベンチプレスはダメでした。

もう一つの試合は12月6日に開催された冬の試合でした。
この試合から、冬の試合は国体の予選と位置付けられ、国体に参加意思の選手以外は出場できないことになりました。
当初は、過去に公式試合に出た人に限定され、初めて出る人は拒否されていましたが、エントリーした人数があまりにも少なく、全階級で37人しか集まらなかったので、公式試合に出ていなくても、国体に参加意思がある人は出て良いということになりました。
僕は出たかったんですが、国体に出られるレベルではないので、いろいろ考えて参加を見送りました。
コロナの事を考えれば、試合は短時間で終わらせた方が良いです。
国体など夢のまた夢の僕が、自己ベストを伸ばしたいから出場するというのは、周りに迷惑をかけるだけだと思ったんです。

つい最近のことなんですが、改めて文章にすると、とても異様な感じがします。
早く元の生活に戻りたいです。SARSも新型インフルエンザも収まったんだから、新型コロナウィルスも必ず収まるはずです。
今回は被害がとても大きいですが、元に戻れる日が来ると信じるしかないですよね。

どこにでも自由に旅行に行けて、試合会場にはチームのみんなが全員揃って、また以前のように冬と夏に合同トレーニング、親睦会をやりたいです。


ありがとうございました。

僕のバーベル その11へつづく

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