僕のバーベル その1(アルミパイプで似非バーベルを作る)

バーベル

こんにちは。鹿野一郎です。
平成27年(2015年)の2月15日、ホームセンターで長さ150cm、太さ28mmのアルミパイプを買ってきて、似非バーベル(えせバーベル)を作ってみました。
この4ヶ月前に、15kgのプレート4枚を買い足し、僕が持っているダンベルのプレートの合計重量は、28mm規格品が107kg、規格外品が57kgで、合計164kgになっていました。ダンベルバーは2本持っていました。


28mmの規格品のバーが1本と、規格外の26mmの細いバーでした。
しばらくは大変満足していましたが、ある時からバーベルが欲しいと思うようになったのです。
これだけプレートがあるならば、デッドリフトも自宅でできるじゃないかと思ったからです。

実際にアルミパイプにプレートをつけてみると、28mm規格品のプレートはちゃんと入りました。
穴が大きすぎることも小さすぎることもなく、ぴったりです。


しかし、規格外品のプレートは穴が小さくて装着できませんでした。
なので、似非バーベルは最大で107kgまでしか組めないことが判明しました。
カール、ショルダープレス、ベントオーバーロー、アップライトロー、フロアプレスをするならば、この重量でも大丈夫でしたが、デッドリフトをしようと思ったら、足りませんでした。

アルミパイプにプレートを通しただけでは、使っているときにプレートが外れてしまうので、そうならないように固定します。


それには、家具が滑らないように、床と家具の間に敷くゴム製の滑り止めを使いました。
細く切って、プレートの両側に巻き付け、その上から物干し台にタオルなどを干すときに使う、大きめの洗濯バサミで挟みます。
これでプレートは外れませんでした。

これは物干し竿です


洗濯バサミの大きさがちょうど良かったので、おそらく物干し竿の太さも28mmなのでしょう。

ダンベルの場合は、カールなどで激しい動きをすると、プレートが外れそうになることがあるので、滑り止めのゴムと洗濯バサミで止めるなどということは危険極まりないですが、バーベルではそんなに激しい動きをしないので、これで問題ありませんでした。

この日から、僕はダンベルよりも、むしろバーベルを中心とした自宅トレーニングをするようになったのです。


上述の7種目に加え、フロントレイズもバーベルでやるようになりました。
また、上腕三頭筋を鍛えるのには、ライイング・トライセップ・エクステンションをするようになりました。
ダンベルでやるトレーニングは、サイドレイズぐらいになってしまいました。
ダンベルとバーベルを比べると、なんと言ってもプレートの付け外しの手間が違います。


ダンベルの場合は、2個同時に使うので、ダンベルAの右側と左側、ダンベルBの右側と左側のプレートを付け外しをしなければなりません。
でもバーベルの場合は一本ですから、左右のプレートを付け替えるだけで良いのです。
つまり、手間が半分で済みます。
なので、尚更バーベルを使ったトレーニングに移り変わっていきました。

何故、ちゃんとしたバーベルシャフトではなく、アルミパイプを買ったかというと、値段が安かったからです。


アルミパイプは400円強で買えました。ちゃんとしたバーベルシャフトを買うとなると、金額が張るので、妻に相談して許可が降りてから出ないと買えません。
それではいつになるかわからなかったので、まずはアルミパイプを買ったのです。
400円の買い物ならば、文句を言われる事はないです。

通常、ジムにあるバーベルはオリンピックシャフトと言って、長さは220cm、重さは20kgあります。
ですが、僕が買ったアルミパイプは長さ150cmです。重さは測ったことがないですが、プレートの重さと比べたら、ないに等しいと言って良いでしょう。
家にはベンチがないので、ベンチプレスではなくフロアプレスをしましたが、とても快適でした。
やはり、ニセモンとは言え、バーベルがうちにあるという高揚感がありました。

この似非バーベルを使って以下のようなトレーニングをしていました。
腕を鍛える種目は、カールとライイング・トライセップ・エクステンション、肩を鍛える種目は、ショルダープレス、フロントレイズ、アップライトロー、背中を鍛える種目はデッドリフト、ベントオーバーロー、胸を鍛える種目はフロアプレスです。
ダンベルを使うのは、肩を鍛えるサイドレイズと、胸を鍛えるフライだけになりました。
自宅でバーベル、ダンベルを使ってのトレーニングとなると、どうしてもスクワットはできないので、ジムに週に一回は通う必要がありました。
バーベルを担いだスクワットに拘らないのであれば、自宅でダンベルを持って、ブルガリアンスクワットをするなど、鍛え方がありますが、僕はスクワットと言ったら、バーベルを担ぐスクワットしかイメージがなかったので、ブルガリアンスクワットやその他のスクワットを継続的にやったことは一度もないです。

脚以外のトレーニングで非常に満足していましたが、この似非バーベルには大きな欠点がありました。
それは強度です。
何ヶ月か使っていると、次第にアルミパイプが変形して、曲がってきているのがわかりました。
アルミパイプの変形は月日の経過とともにひどくなり、ある時、危険を感じました。
これ以上使っていたら、ある時にパキッと折れてしまうのではないかと。
そのひん曲がった似非バーベルの写真を撮っておけば良かったんですが、その当時はそんな事を思いつきもせず、写真は取りませんでした。
アルミパイプとプレートと、滑り止めのゴムと洗濯バサミで組み立てられた似非バーベルは、それはそれは貧弱な物でしたよ。
そしてアルミパイプまでひん曲がっていたんですから、見事にみすぼらしかったです。
でも、その当時はそれを使って喜んでトレーニングをしていたんです。
なんか、思い出すと、当時の自分がいじらしく思えてきます。

今から思えば、バーベルが欲しいと思った時点で、妻に話をしてシャフトを買えば良かったじゃないかと思いますが、あの当時は何故かそれが言い出せなかったんです。
結局この似非バーベルは一年ほど使って、ちゃんとしたバーベルシャフトを買う事になるんですが、よく1年間もあんなものを使っていたなと、我ながら思います。
そして、そんな貧弱な機材で1年間もトレーニングをしていた事を、とても懐かしく思います。

ありがとうございました。

僕のバーベル その2へつづく

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