筋肉痛のはなし

ダンベル その他

こんにちは、鹿野一郎です。
今回は筋肉痛の話をしたいと思います。
でも、ただの雑談で、特に学びのあるような内容ではありません。

筋肉痛は、ウエイトトレーニングなどのように強い力を繰り返し使った後に現れる痛みだと思っていますが、きちんと定義するのはとても難しいと思います。
なので、ここではそんなことは考えないことにします。
昔、僕が若かった頃、筋肉痛が起こる原因は次のように説明されていました。
激しい運動をすると筋肉に疲労物質である乳酸が溜まり、血液が流れにくくなるため痛みを感じるというような感じでした。
でも今インターネットで調べてみたら、最近は学説が変わったようです。
乳酸菌はエネルギーとして再利用できる事がわかってきて、乳酸菌の蓄積が原因という説はしぼんでいったようです。
そして今(2021年4月)言われているのは、運動による筋繊維の損傷を修復する際に、炎症が起こって痛みを引き起こすという事だそうです。

1 中学時代の筋肉痛

僕が中学生だった昭和の頃は、腕立て伏せを何回もやると筋肉痛になるという認識でした。
そして、筋肉痛というのは単に嫌なもので、ならないに越したことはないと思っていました。
あの頃はバーベルもダンベルもなかったし、トレーニング機材も見たことすらなかったので、トレーニングは全て自重トレーニングでした。
中学生の頃にトレーニングをしていた訳ではないですが、体育の授業で、腕立て伏せやスクワット、腹筋運動などをやらされていました。
そして筋肉痛になっていました。

中学の時、「風呂上りにトレーニングをすると筋肉が付きやすい」と言う友達がいました。
風呂上りというと、柔軟運動をするタイミングだと思っていましたが、風呂上りにトレーニングをすると筋肉がつきやすいとその友達は言うのです。
おそらくどこかから聞いてきたんでしょう。
で、試してみたら翌朝ものすごい筋肉痛になったと言っていました。
それを聞いて僕は試してみようとは思わなくなりました。
筋肉がつくのは嬉しいですが、筋肉痛は嫌だなと思ったからです。
素人考えだと、風呂上りは血行がよくなっているだろうから、疲労物質は血管に溜まりにくいだろうと思っていました。
なので、なんで風呂上りにトレーニングをすると筋肉痛になるのかわかりませんでした。
果たしてこの友達が言っていたことは本当なのか、インターネットで調べてみましたが、特に風呂上りのトレーニングで効果が増大し、筋肉痛も増大するというようなことは書かれていませんでした。
要するに、単なる噂レベルの話だったのでしょう。

2 大学時代の筋肉痛

僕は大学生の時に初めてダンベルを買って、自宅でカールなどをするようになりました。
上腕二頭筋が筋肉痛になったときは感動しました。
それまでの体育の授業では、上腕二頭筋が筋肉痛になるようなことはなかったので、人生初めての経験でした。
もちろん痛いのは嫌でしたが、それで筋肉がつくならばむしろ歓迎だと考えられるようになりました。

大学のトレーニングルームには、トレーニングマシーンが何台かあったので、それでベンチプレスなどをするようになり、大胸筋も筋肉痛になるようになりました。
ただ、腹筋だけはどんなにトレーニングをしても筋肉痛になった記憶があまりないです。
腹筋のトレーニングは腹筋台を使ってやっていました。
角度をつけてやっていましたが、最も熱心にやっていたときは90度の傾斜で腹筋をしていました。
それでも筋肉痛にはなった事がないと思います。

大学時代に一度、アルバイト先で野球の試合がありました。
僕は学習塾で数学を教えるアルバイトをしていましたが、そこで校舎対抗の野球の試合があったんです。


僕を含めてほとんどの人が普段野球はやらないので、試合の内容は酷いものでしたが、それでもとても盛り上がって楽しい試合でした。
やっぱり、三振をするのはみっともない事でしたが、両チームを合わせて1人だけ2回三振をした人がいて、大いに盛り上がりました。
で、その翌日。
僕はいつものように塾に出勤しましたが、なんと僕以外ほぼ全員ひどい筋肉痛になっていて、階段の上り下りができないぐらいになっていました。
「どうしてあんな程度の運動で?」と思いましたが、普段全く体を動かさない人は、野球の試合を1試合するだけで、全身ボロボロになるようです。
僕はウエイトトレーニングで一年中筋肉痛になっていましたが、野球の試合では負荷が足りず、筋肉痛にはならなかったんです。
筋肉痛にならなかった人がもう1人いました。
同じ塾でアルバイトをしている友達で、普段僕と一緒にトレーニングをしていた人です。
その彼も全く筋肉痛にならなかったと言っていました。
彼はトレーニングを始めたばかりで、ベンチプレスは40kgでトレーニングをするレベルでしたが、周りの人々が苦しんでいる中で、自分は全く筋肉痛にならなかった事が嬉しかったようで、とても満足そうでした。

3  ビリーズブートキャンプによる筋肉痛

腹筋が(正確には腹直筋ですね)が初めて筋肉痛になったのは、今から10年あまり前にビリーズブートキャンプをやった時です。
ビリーズブートキャンプというのは日本ではダイエットプログラムという認識で広まったと思いますが、DVDを見て同じように体を動かして、体を鍛え、エネルギーを消費するというプログラムです。格闘技の動きが多く取り入れられていました。
上で述べた筋肉痛にならなかった友達がビリーズブートキャンプのDVDを買って、それを見ながら同じように体を動かしていたんですが、しばらくしたら飽きてしまって、やらなくなったようだったので、借りる事ができました。


記憶ではDVDは4枚あったと思います。
そのうち一枚は腹筋プログラムというもので30分の収録時間でした。
他のDVDは60分ぐらいあったと思いますが、それだけは短かったです。
でも、この腹筋プログラムはとてもキツかったです。
全て自重トレーニングなのに、とにかくきつくて、やり通すのが大変でした。
腹筋ばっかり30分も鍛え続けるんですが、いろいろなメニューがあり、よくこんなにいろいろ思いつくものだと感心してしまいました。
そして翌日にはひどい筋肉痛になりました。
それだけでなくこの筋肉痛は1週間も続きました。
腹筋が筋肉痛になることもあるんだと思いましたが、まさかそれが1週間も続くとは思いませんでした。

4 アームレスリングによる筋肉痛

大学一年生の時、シルベスター・スタローンの映画「オーバー・ザ・トップ」が公開されて、アームレスリング(腕相撲)が少しブームになりました。
そして僕は友達に誘われて、小さな試合に出ることになりました。
錦糸町にある遠藤光男トレーニングジムで、小さな試合が開かれました。
確か1987年の事だったと思いますが、日付までは覚えていません。
当時の服装からすると季節は夏だったと思います。
同じ日に後楽園ホールで全日本クラスの大きなアームレスリングの試合があったのは覚えています。
なので、根気よく調べれば日付を特定できるかも知れませんが、今はやめておきます。

大学の友達と2人で参加しましたが、それでも参加者は全部で12人でした。
この12人でトーナメントを組んで試合をしました。
僕は12人中4位でした。
僕を誘ってくれた友達は1回戦負けだったと思います。
この日、僕の4位が決まるまでに出た試合の数は7試合ぐらいだったと思います。
優勝した人は、重機のような怪力で人間とは思えませんでしたが、その人以外もみんな強い人ばかりでした。


試合の後、せっかく皆が集まったので練習会をしましょうという流れになり、何度も何度もいろいろな人と対戦しました。
1日で何回戦ったのか分からないぐらいでした。
試合そのものよりも、その後の練習会の方がはるかに長かったような気がします。
僕は右の上腕二頭筋と大胸筋がボロボロになって帰りの電車に乗りました。

翌日から経験したことのないひどい筋肉痛になり、この筋肉痛は1週間治りませんでした。
腕相撲で強くなろうと思ったら腕相撲をするに限る、とこの時思いました。
どんな筋トレよりも、腕相撲をする方が強くなれると確信しました。
そしてあの日、あの会場に来た人々は、おそらくほぼ全員、普段の私生活では負けなしの強さを誇っているんだろうと思います。
ああいう人達が集まって合同で練習をするのは素晴らしいことだと思いました。
そのジムでは毎週土曜日の夜に2時間の練習会をしているということでしたが、家から遠かったので行くことはできませんでした。
でもあの試合に出たことは生涯忘れない思い出になったと思います。
余談ですが、僕は一回だけ東京ドームで野球をした事があります。
それも貴重な経験ですが、僕にとってはこのアームレスリングの試合の方がずっと貴重な経験でした。

5 肩の筋肉痛の話

2015年2月11日、僕はゴールドジム津田沼千葉で、当時ボディービル日本選手権を5連覇中だった、鈴木雅選手によるセミナーを受けました。
現役のチャンピオンに会えるだけでも嬉しいのに、セミナーを開いてくれるというので、喜んで参加しました。
セミナーは全て講義で最初の1時間がトレーニングの話、後半の1時間が栄養の話でした。
その中で鈴木選手は「肩って鍛えても重くなるだけで、なかなか筋肉痛にならないですよね。筋繊維がたくさんあるからそうなるんですよ。」とおっしゃっていました。これを聞いて、そういえば肩の筋肉痛って経験ないな、と思いました。
いくら鍛えても重くなるだけというのは、言われてみればその通りでした。
ショルダープレスやサイドレイズをいくらやっても肩の筋肉痛にはなりません。
でもある日、初めてフロントレイズをやってみたら、次の日は筋肉痛になりました。
「あ!肩が筋肉痛になったぞ。」と思いましたが、それは初回だけで、次からは筋肉痛にならなくなりました。
肩というのは筋肉痛になりにくい部位なんですね。

6 パワーリフティングを始めてからの筋肉痛

2016年12月にパワーリフティングを始めてから、僕にとって筋肉痛といえば脚の筋肉痛のことになりました。
スクワット、ベンチプレス、デッドリフトの3種目の合計重量で順位を競うので、どうしてもトレーニングはこの3種目が中心になります。
スクワットをきっちりやるとかなりきつい筋肉痛になります。
階段の上り下りは当然辛いし、娘が戯れてくっついてくる時も、太腿の上に乗っかられると悲鳴を上げるほど痛いです。
デッドリフトでも脚が筋肉痛になります。
デッドリフトでは他に僧帽筋や広背筋も筋肉痛になりますが、やっぱり脚がきついです。
年中脚が筋肉痛なので、だんだん走るのが遅くなってきているような気がします。
常に筋肉痛なので、とにかく走るのが嫌になります。
どんなときも走らずに歩いて移動します。
そして妻と買い物に行くと、待っている間は椅子を見つけるとすぐに座ってしまいます。
用もなく立っているのが辛いからです。

本当は、健康のことを考えたら、こんなに筋トレばかりやるのではなく、水泳とか空手などのような全身運動もやった方が良いと思いますが、現状ではそこまでの時間は取れないので、ウエイトトレーニングしかしていません。

今回は筋肉痛というテーマでなんとなく文章を書き始めましたが、書き始めるといろいろ出てきます。
まだまだ続きそうですが、今回はひとまずこの辺で終わりにしたいと思います。

ありがとうございました。

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