こんにちは。鹿野一郎です。
いよいよ10月24日のパワーリフティングジュニア及びマスターズ千葉県大会まであと2日になりました。
今日はジムに行って、スクワットとデッドリフトの最終調整をして来ました。
調整というより、確認という方が正しいでしょう。
試合の二日前にジムに行くのは今回が初めてですが、今回は怪我をしてしまったため、仕方がないんです。
今から11日前の2021年10月11日の月曜日に、ジムでスクワットをしていたら左股関節を怪我してしまいました。
怪我をした時は気づかなかったんですが、だんだん痛み始め、次の日は何も担がなくても、ただしゃがむことが出来なくなってしまいました。
試合まであと12日というタイミングで、最悪のハプニングです。
その日は普段より股関節が固かったのか、今一つしゃがみが浅かったんです。
それをわかっていたのに十分にほぐすこともせずに、60kg、100kg、140kgとバーベルを重くして行き、160kgでスクワットをしたときに、左内股を痛めました。
怪我から5日後、ジムでスクワットをやってみましたが、60kgで1回、80kgで1回が限界でした。
それ以上重いバーベルに挑戦すると、怪我をした箇所をもっと痛めてしまいそうで、それ以上は踏み込めませんでした。
そのまま試合に行くのはあまりにも不安なので、今日、ジムに行って、何kgまで挙げても怪我の影響がないのかを確認して来たんです。
結果はスクワット160kg、デッドリフト190kgでした。
今日のスクワット
ジムに着いたらまずスクワットをしました。
今日はトレーニングをしに行ったのではなく、スクワットとデッドリフトで、どこまで挙げても大丈夫かを確認するのが目的だったので、1時間もしないで帰ってくることになると思っていました。
まずは何も担がずに、しゃがんでみました。
調子は良いです。どこも痛くありません。
次は20kgです。
20kgで連続5回やっても、痛くありません。
そして次は60kgです。
これも5回やってみましたが、痛くありませんでした。
その次は100kgにしました。
先週の土曜日は怖くて80kgまでしか担げませんでしたが、今日は土曜日より遥かに調子が良かったので、80kgを飛ばして100kgにしました。
100kgは3回挙げましたが、わずかに左内股が痛みます。
立ち方は、やっぱりつま先を外側に向ける逆ハの字で立ちました。
そうしないとしゃがみが浅くなってしまうので、多少痛むけれど、逆ハの字で立つしかありませんでした。
次は120kgです。
ここからはすべて1回にしました。
120kgは問題なく出来ました。
その次は140kgにしましたが、何故か始める前にとても緊張しました。
140kgのバーベルでスクワットをしたら怪我した箇所がさらに悪化するかも知れないと感じたからです。
140kgからパワーベルトを締めることにしました。
僕は普段のスクワットでは、勢いよくストンとしゃがむんですが、それで怪我をしたので、今日はすべて恐る恐るゆっくりしゃがんで、ゆっくり立ち上がりました。
ゆっくりスクワットをするよりも、ストンと落とした方がボトムでの切り返しが楽なんですが、今回はそれをする訳には行きません。
勢いよく落とすとボトムで膝関節のクッション、バウンドを利用して立ち上がることができるので、少し楽になります。
今回の試合ではそれが使えないのは残念です。
140kgのバーベルを担いでゆっくりしゃがんで、ゆっくり立ち上がると普段より大分重く感じましたが、ちゃんと出来ました。
怪我をした箇所もそれほど痛みません。
これなら150kgも行けると思いました。
そして次は150kgです。
150kgは、やってみると140kgより軽かったです。
怪我をした左内股は少し痛いですが、問題はなかったです。
いよいよ次は160kgです。
この160kgで怪我をしているので、やっぱり怖かったです。
怪我をした時は勢いよくストンと落としましたが、今日はそんなことをする訳には行きません。
160kgのバーベルを担いで、顔を上げて、息を大きく吸って、ゆっくりしゃがみます。
そしてゆっくり切り返して立ち上がります。
この160kgは重かったです。
150kgと160kgの間に随分差があるように感じました。
160kgがちゃんと挙がったところで、スクワットは終わりにしました。
もし170kgに挑戦していたら、怪我をしている左内股に結構な負担がかかり、場合によっては悪化させてしまうかも知れないと思ったからです。
もともと今回の怪我がなくても、試合本番では180kgが挙がるかどうかという状況でした。
今回の怪我で試合前の3週間はスクワットがまともに出来なくなりました。
この段階で、もう180kgへの挑戦は不可能になったと思っています。
となると試合での試技は160kg、170kg、175kgで良いかと思っています。
どうしても180kgに挑戦するならば、170kg、175kg、180kgで行くべきだと思いますが、3週間まともにトレーニングしていない上に、怪我もまだ完全には治っていないので、180kgを目指すのは現実的ではないと考えました。
もし170kgから始めるとなると、試技の前の精神的プレッシャーはかなりのものになるでしょうから、160kgから入った方が良いと考えました。
怪我がなければ、絶対に170kg、175kg、180kgで行きました。
当初の予定は170kg、180kg、190kgでしたが、試合で190kgを挙げられる可能性はほぼゼロだということが、減量の進行とともにわかって来たので、怪我がなければ170kg、175kg、180kgだったと思います。
でも、怪我をして3週間トレーニングが出来なかったことと、怪我がまだ完治していないことから、160kg、170kg、175kgで行こうと思います。
今日のデッドリフト
スクワットの後は、デッドリフトをやりました。
デッドリフトは普段は自宅のバーベルでやっているんですが、試合で使うバーベルはシャフトの長さも、プレートの直径も違うので、ジムで試しておきたかったんです。
試合での試技は190kgから始めるつもりでいますが、本当に190kgから始めて大丈夫なのか?という恐怖もちょっとあったので、ちゃんと190kgが挙がることを確認しておきたかったんです。
まずは60kgのバーベルから試しました。
たったの60kgですが、普段と違うバーベル、環境なので緊張しました。
しかもジムの床が意外と滑るので、思い切ったワイドスタンスは取れませんでした。
バーベルを引き上げたときに足が滑ったら大怪我をする可能性があるので、ちょっと怖かったです。
最初の60kgはとても軽かったです。
まるで重さを感じませんでした。
まあ、60kgなので当然ですが、それでもとても軽かったです。
僕は普段自宅でデッドリフトをする時は、バーベルのプレートとプレートの間の間隔が110cmしかないので、足幅も110cmで立っています。
今日、ジムでBULLのバーベルを見て来ましたが、バーベルとバーベルの間隔は135cmぐらいでした。
160cmぐらいあるのかと思っていましたが、それは間違いでした。
大体135cmぐらいです。メジャーがないので測れませんでしたが、BULLのホームページを見ても、大体135cmぐらいです。
そして今日の僕の足幅は125cmぐらいだったと思います。
左右ともに爪先からプレートまで5cm程の余裕がありました。
もし足が滑らなかったら、135cmぎりぎりの足幅も試してみたかったですが、今日は無理でした。
さて、次は100kgです。
これも1本挙げて終わりにしましたが、信じられないぐらい軽かったです。
前から思っていましたが、やっぱり自宅の僕のバーベルは、公式のオリンピックシャフトで組んだバーベルよりも重いです。
デッドリフトの場合だけですが、間違いなく自宅のバーベルの方が重いです。
理由は、シャフトが短くて足幅が広く取れないことと、プレートが小さくてシャフトの位置が低くなることです。
今日は足幅を普段より15cm広く取ったので、それで体の重心が少し低くなります。
また、プレートの半径が2.5cm大きくなるので、シャフトの位置もそれだけ高くなります。
ジムのデッドリフトでの100kgはとても軽かったです。
次は140kgを挙げました。
これも1本でしたが、とても軽かったです。
そして次は180kgです。
僕の試合でのベストは185kgですが、かつて本八幡のゴールドジムで190kgを2回挙げたことがあります。
でもあれは僕の中では無効です。
ゴールドジムにあるシャフトはIVANKOの物なんですが、シャフトが柔らかくてしなるので、硬くてぜったいにしならないシャフトに比べると、デッドリフトが挙がりやすいんです。しかも本八幡で僕がデッドリフトをやった時は足元のクッションが柔らかくて、バーベルを持ち上げようと思うと足が結構深く沈みました。
足が沈むという事はそれだけシャフトの位置が高くなる訳だから、引きあげやすくなるんです。
でも今日僕が扱ったバーベルはBULLのもので、試合で扱うバーベルと同じです。
このBULLのシャフトは本当に固くて、200kgぐらいの重さではびくともせず、まるでしなりません。
そのバーベルで190kgを挙げることが今日の目的でした。
少し話がそれますが、パワーリフティングのチーム、バーベル野郎!の合同練習会で、チームの検見川さんが個人で作ったジムを使わせもらった事が2回ありました。
検見川さんのジムにはROGUEのバーベルがあるんですが、僕は検見川さんのジムでは1回も180kgのバーベルでデッドリフトを挙げたことがないんです。
初めてお邪魔した時も、2回目にお邪魔した時も、ROGUEの180kgのバーベルがものすごく重くて、まるで床に接着されているみたいでした。
なので、一時期は競技用バーベルの180kgに恐怖心を持っていました。
さて、180kgです。
持ち上げた時、重いとは感じませんでしたが、手が開くのがわかりました。
握力が持たなかったんです。
でも180kgは重くなかったです。軽かったとは言いませんが、重くありませんでした。
次はいよいよ190kgです。
公式のバーベルで190kgを挙げた事は一度もありません。
去年9月の試合では190kgは床からわずかに浮いたところで力尽き、戻してしまいました。
180kgで手が開きそうになったので、握る位置を変えることにしました。
バーベルシャフトにはローレットというギザギザが部分的についています。
それは滑り止めです。
ローレットがないつるつるのところを握ってデッドリフトをしたら簡単に手が開いてしまうでしょう。
僕の場合は肩幅でバーベルを握ると、ローレットがないところを握ることになってしまいます。
なので190kgのときはもう少し手幅を広くして、手の半分はローレットのあるところを握るようにしました。
全部ローレットのあるところを握ると、手幅が広くなりすぎて、ストロークが大きくなってしまうので、半分で握ることにしました。
そして190kgの試技に入りました。
190kgは意外と簡単に挙がりました。
重くないです。
でも手が開きます。
体が直立になったところで、すぐにバーベルを下ろしたため、バーベルが手から落ちる事はなかったですが、試合だと少し危ないです。
試合ではデッドリフトで引き切って直立姿勢になったと、主審が「ダウン!」の合図をしてからでないとバーベルを下ろすことが出来ません。
そして床に下ろす前に手から抜けて落ちてしまったら失敗になります。
普段は自宅ではリストストラップを使っているので、握力のことは気にしていませんでした。
でも、ハンドグリップで鍛えていたので、手が開いてしまうのは悔しいです。
試合会場ではリストストラップを使う事はできませんが、代わりの滑り止めを使うことが出来ます。
以前は白い粉末でしたが、今はそれは禁止になっています。
おそらく感染症対策だと思います。
粉末ではなく、歯磨き粉のチューブのようなものからドロドロしたものを手に取って使うタイプのものになっています。
試合会場に用意してあるので、自分で用意する必要はありません。
自分で用意しても、協会が用意したものしか使えません。
それの滑り止めはかなりのグリップ力があるので、あれを使えば手が開くこともないだろうと思っています。
初めてそのチューブから出るドロドロタイプの滑り止めを使った時は、分量がわからなかったので、大量に取りすぎてしまって困りました。
手がベトベトになってしまったので、タオルで拭いてから試技に入ったのを覚えています。
今日の感じからすると、デッドリフトをするのに怪我の影響は全くないようです。
手が滑らなければ200kgも挙がるんじゃないかと思います。
目標は210kgですが、それはちょっと今日の感触では行けそうかダメそうかまではわかりません。
でも、デッドリフトは予定通り190kgから始めることにしました。
予定通り190kg、200kg、210kgと挑戦できそうです。
デッドリフトとハイソックス
試合ではデッドリフトをする時はハイソックスを履かなければならないルールになっています。
そのため、ハイソックスを持たずに試合会場に行ったら、失格になると思います。
パワーベルトを忘れていった場合は、ベルトなしで試合に出ることが出来ますが、ハイソックスがなかったらデッドリフトの試技は出来ません。
理由は感染症対策です。
今、このご時世で感染症対策というと、新型コロナウィルスの感染対策と解釈されてしまうと思いますが、それは違います。
コロナ以前から感染症対策でハイソックスは必須なんです。
デッドリフトでバーベルを引き上げる時やスタートポジションで、バーベルシャフトをスネに擦ることがあります。
それで擦り傷が出来ると、傷口を介して感染症が広がる可能性があるようです。
なので、スネを完全に覆い隠すぐらいのハイソックスを履かないといけないようです。
決してスネ毛を隠すためにハイソックスを履くわけではないんです。
この文章を書いていて思い出しましたが、僕は以前はデッドリフトでよく擦り傷を作っていました。
それはバーベルを握る左手の親指が左の太腿に擦って、爪で傷が出来るというものでした。
重いバーベルになればなるほど、そうやって怪我をしていました。
いつの間にかその悪い癖は治りましたが、以前はそうやって毎回怪我をしていました。
滑り止めの正体は炭酸マグネシウム
デッドリフトで手に塗る白い滑り止めについてネットで調べてみたら、炭酸マグネシウムだそうです。
炭酸マグネシウムそのものに滑り止めの効果がある訳ではなく、手の汗を吸い取って滑りにくくするものだそうです。
どうやら高校野球の選手たちが使っているロージンバッグと同じもののようです。
体操の選手も使っていますね。
では、あのチューブから出てくるドロドロのものは何なのでしょうか?
水分を吸い取ると言いながらも、ドロドロで水分まみれで出て来たら意味がないですよね。
もしかしたらドロドロしているのは、水分ではなくアルコールなのでしょうか?
そうだとすればすぐに乾燥して、粉だけが手に残るのかも知れないです。
調べてもよくわからないので、明後日試合会場でよく見て来ようと思います。
今日はこれから妻を連れて、ユニクロに買い物に行って来ます。
ありがとうございました。