住宅地でカルガモの親子と遭遇!? 

その他

こんにちは、鹿野一郎です。
今朝、愛犬の散歩をしているときに、あり得ないものを見てしまいました。
なんとカルガモの親子が道路を歩いていました。
ただの住宅地ですよ。
とても驚きました。
母親と思われる、カルガモと思われる鳥の後を、10羽のとても小さいヒナが一列縦隊で歩いていました。
後を着いて行くと、表通りに出ました。
通りの反対側には広い公園があります。
どうやらそこに行きたいようでしたが、車通りがあるので、無理です。



母親が歩き出すと、ヒナたちもついて行きますが、車が来ると母親は引き返します。
そしてヒナたちも引き返します。
車が行った後、再び横断を試みますが、反対側から車が来ると、諦めて戻りました。
かなりハラハラして見ていましたが、どうやら車にひかれる心配はなさそうです。

しばらくすると母親は公園に渡るのを諦めたようで、住宅地の方へ戻っていきます。
僕は愛犬を連れて、あとをつけます。
カルガモの親子はゆっくりとよちよち歩きます。
僕と愛犬のことを警戒していないのかなと思いましたが、そうではありませんでした。
ヒナたちがついて来られるスピードでしか歩かないようです。
もし母親だけだったら、あっという間に飛んで行ってしまうでしょう。
ヒナたちを守るために、ヒナたちのペースで歩いているようです。


母親はちょっとした段差を上り、草むらに入ろうとします。
でもヒナたちは体が小さいので、うまく段差を登れません。
やがて母親は草むらを諦めて、道路に戻り、ヒナたちと歩いていきます。
僕は遠くからそれを見ていました。


すると、ある家の玄関の脇の植え込みの中に姿を隠し、母親も10羽のヒナも全く見えなくなりました。

うまく隠れるもんだなと思って、その場から離れると、またぞろぞろと出てきます。
そして、向かいの家の敷地内に入って行ってしまいました。
なので、僕の追跡もそこで終わりになりました。

庭が広い家ならば、ミミズや虫などはいくらでも捕まえられるでしょう。
でも、池がなくて大丈夫なのでしょうか?



ヒナたちが飛べるようになるまで、餌を確保することができれば、あとは飛んでどこにでも行けるのかも知れないと思いました。
帰宅して調べてみると、ヒナたちが飛べるようになるのに60日はかかるそうです。
もし今日、仕事が休みならば、母親もヒナたちも全員捕獲して、池がある公園まで運んで行ってあげる事も出来たと思います。
一番近いところで、1キロの距離に池のある公園があります。

うちからバケツを持ってくれば、ヒナたちを手掴みでバケツに移すことはできるでしょう。
でも、ヒナに手を出したら、母親が襲って来るだろうから、まずは母親を確保しなければなりません。
その場合は、ズタ袋を頭から被せてしまえば簡単です。
ただ、頭から被せる前に襲われるかも知れないですが、腕を噛まれたり、頭を突かれたりしたら大怪我をするかも知れないです。
それと、うちにバケツはありますが、ズタ袋はないです。
以前はあったんですが、庭の石を集めて捨てるときに全部使ってしまいました。

池のある公園まで運んであげれば、もう心配はないと思うんですが、公園に渡ることすらできず、住宅地にいるのはとても心配です。
餌の問題もありますが、最大の問題は猫ですよね。
猫に見つかったら万事休すではないでしょうか。
そう思うと、いてもたってもいられませんでした。

初めのうちはヒナが車に轢かれてしまうと心配しましたが、車よりも猫の方が怖いです。
現在時刻は午後10時半です。
僕がカルガモたちを見てから12時間が経過しました。
彼らはいまどこにいるんでしょうか?
まだあの住宅地のどこかに潜んでいるんでしょうか?

そもそもどうして、住宅地にカルガモの親子がいたんでしょうか?
色々考えてみましたが、筋が通りそうな仮説は以下の通りです。

産卵を控えた母親が、なんらかの原因で群からはぐれてしまい、しかも羽に怪我を負ってしまったため、住宅地に降り立ち、動けなくなってしまった。
そして、そのまま産卵を迎えてしまったので、どこかの家の庭の隅に巣を作って孵化を待っていた。
全ての卵が孵化したので、引っ越しを始めた。

僕は今回の一件で、最初はとても驚きましたが、生まれたてのヒナがあまりにも可愛くて、見惚れてしまいました。
そして、自分だけ逃げずに子供を守ろうとする母親の強さも目の当たりにして感動してしまいました。
でも、猫に遭遇したらどうなってしまうんだろうと思うと、心配で心配でならないです。
母親はヒナたちを守るために必死で戦うかも知れませんが、相手が大きな猫だったらどうにもならないと思います。
そういう思いがぐるぐる渦巻いて、どうにも落ち着かない気分でした。

今日は浪人生の授業3つと、高校2年生の授業1つをやってきましたが、4クラス中3クラスでこのカルガモの話をしました。
渦巻く思いを吐き出さないと、授業をする心境になれなかったんです。
生徒たちも、住宅地でカルガモの親子を見たと言ったら、驚いていました。

今日は1週間で一番疲れる日で、帰ったらすぐに寝るのがいつものパターンですが、今夜はどうしてもこのカルガモの親子のことを書いておきたくて、パソコンを開きました。
なんとか無事に生き延びて欲しいです。
もしまた会うことがあったら、池のある公園に運んであげたいです。

短いですが、こんなところです。
ありがとうございました。

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