こんにちは、鹿野一郎です。
今回はパワーリフティングのノーギアの全国大会について話したいと思います。
ジャパンクラシックマスターズ選手権大会のあらまし
パワーリフティングにはノーギアとフルギアがあります。
競技人口はノーギアの方がかなり多いと思いますが、フルギアの方が良い結果が出ます。
ノーギアというのは普通の服装の選手がスクワット、ベンチプレス、デッドリフトをする競技を指しますが、フルギアというのは非常に弾力のあるぱつんぱつんのシャツやズボンを身につける事により、その反発力でより重いバーベルをあげる競技を指します。
フルギアのシャツやズボンは普通の人は持っていないし、着たり脱いだりするのが大変なので、フルギアをする人は少ないんだと思います。
こういう僕はフルギアのシャツやズボンを身につけた事はありませんが、似たような経験ならあります。
川でラフティングをする時に、気温が低かったので、ウェットスーツを着た事がありますが、パワーリフティングをしている都合上、普通の人より腕や脚が太いので、着るのがとても大変でした。
自分一人で着るのは無理なので、お店の人2人に手伝って貰いました。
おそらくフルギアのシャツやズボンはあれよりもきついでしょうから、到底1人で着たり脱いだりするのは無理ではないかと予想しています。
全日本パワーリフティング選手権大会は、フルギアの試合です。なのでノーギアの選手は出る事ができません。
ノーギアの全国大会は、ジャパンクラシック選手権大会と言います。
なのでノーギアの強い選手たちはこの試合に向けてトレーニングを積んでいるんだと思います。
パワーリフティングにはマスターズの部があります。
40歳代がマスターズ1(M1)で、50歳代がM2、60歳代がM3、70歳代以上がM4です。
でも、マスターズの全国大会は、ジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会の中のマスターズ部門として行われるのではなく、ジャパンクラシックマスターズ選手権大会という別の大会として開催されています。
全国大会ですが、パワーリフティングは競技人口が少ないので、都道府県大会で優勝しなくても、標準記録と呼ばれるものをクリアしていれば出場する事ができます。
僕はM2の選手で、普段は74kg級に出ているんですが、その場合だと標準記録はスクワット、ベンチプレス、デッドリフトの合計で380kgです。
例えば、スクワット130kg、ベンチプレス100kg、デッドリフト150kgだと合計380kgになるので、50歳代の人が都道府県大会でこの記録を出せば、ジャパンクラシックマスターズに出場できます。
有効期間は試合の開催日から逆算して一年以内です。
一年以内に都道府県大会で標準記録を超えれば出場できます。
僕は今週の日曜日にパワーリフティング千葉県大会に出場しましたが、スクワットで170kg、ベンチプレス105kgを挙げた後、デッドリフトは190kgで1本目、2本目を失敗し、3本目は棄権したため、失格になり、記録なりになりました。
このため、今のところ来年のジャパンクラシックマスターズへの参加資格はありません。
どうしても出ようと思ったら、おそらく4月に開かれるであろう千葉県大会に出場して、ちゃんと記録を残さなければなりません。
もちろんそのつもりですが、もしかしたら4月の試合に出られなくなる可能性もあります。
来年4月の試合に出られないかも知れません
それは、娘が習っているトランポリンの千葉県大会も、4月の上旬に試合があるからです。
もし日程が重なってしまったら、娘のトランポリンを優先します。
自分より娘を優先するのは親として当然ですが、娘のトランポリンは、僕のパワーリフティングより才能があると思います。
娘は1年生の9月に小学校の体育館でやる体操教室に通い始めました。
トランポリン、マット運動、鉄棒、跳び箱をやるんですが、娘はトランポリンが大好きになり、1年生の2月に試合に出ました。
1年生と幼稚園児のトランポリンの部に出場して37人中3位で銅メダルを取りました。
その後、もっと本格的にトランポリンをやりたいという事になり、世界選手権に代表選手を送るほどのクラブに移りました。
はじめてそのクラブに行った時は、周りの子たちがうますぎて仰天しましたが、娘もどんどん上達し、日本体操協会のトランポリンバッジテストの5級から1級までを4ヶ月ですべて合格しました。
その後、クラブが定めているパワーアップというテストを受ける事になりした。
パワーアップには7つの種目があり、全部合格すると上級コースに上がることができます。
例えば、背落ち→腹落ち→立つとか、腹落ち→背落ち→立つなどの技をやります。
娘はこのテストを1年ですべて合格して上級コースに上がりました。
上級コースではひたすら宙返りの練習をしますが、今は前方捻り宙返りの練習をしています。
後方宙返りは随分前にできるようになりました。
娘は怪我やコロナで欠場したり、試合がなくなったりして、試合から遠ざかっています。
来年の春に試合があるならば、ぜひとも出場させてあげたいです。
話を元に戻しますが、もし僕が来年4月の千葉県大会に出られなかったら、自動的にジャパンクラシックマスターズにも出られなくなります。
そうなると僕の次の試合は一年後になってしまうかも知れません。
なんとか日程がずれて欲しいと思います。
ジャパンクラシックマスターズの開催地
僕は2016年の12月からパワーリフティングをしていますが、それ以降の開催地は以下の通りです。
2017年 兵庫県明石市 9月16日、17日
2018年 兵庫県明石市 11月23日、24日
2019年 岐阜県美濃加茂市 9月14日、15日
2020年 兵庫県明石市 12月19日、20日
2021年 岡山県赤磐市 7月17日から19日
こうしてみると、5回中3回が兵庫県明石市ですが、これには理由があります。
2018年は9月に北海道江別市で開催予定でしたが、北海道地震が起きたため、一旦中止になって、12月に兵庫県明石市で開催されました。
2020年は7月に愛媛で開催予定でしたが、新型コロナウィルスの感染拡大のため、一旦中止になって、12月に兵庫県明石で開催されました。
地震や感染症で中止になってしまったものが、後日明石で開催されているという事です。
パワーリフティングは競技人口が少ないので、このような偏りが出来てしまうんだと思います。
東京都や千葉県、神奈川県などは比較的競技人口が多くて、大会運営が安定していると思いますが、地方に行くと、試合に出るだけで表彰台とか、試合に出るだけで金メダルという事もあり得なくないです。
選手がとても少なくて、小規模で地方大会をしている場合は、全国大会を引き受けるのは難しいと思います。
こういう理由から、全国大会を開催できる都道府県が限られてくるんだと思います。
中止になった大会を、兵庫県明石市が2度も引き受けているところをみると、兵庫県は競技人口も多く、大会運営も安定しているんでしょう。
となると今後も兵庫県でジャパンクラシックマスターズが開かれる事が多そうです。
僕は千葉県民なので、千葉、東京、神奈川などでジャパンクラシックマスターズが開催されれば大喜びで参加します。
でも兵庫、岐阜、岡山となるとちょっと気が引けてしまいます。
出てもどうせビリの方だし。
アンチドーピング講習会
パワーリフティングの千葉県大会と関東大会に出た事がありますが、どちらもアンチドーピングの誓約書を提出しなければなりません。
誓約書と言っても大袈裟なものではなく、書類にサインして提出するだけです。
その書類には、「日本アンチドーピング機構が定めるドーピング防止規定及び関係規則類並びにJPAのドーピング防止規定を遵守します。」と書かれています。
ドーピング検査は全員検査ではなく、サンプル検査なんですが、もしドーピング検査の対象に選ばれた場合は、速やかに応じなければならず、検査を拒否したら出場資格の停止などの重い処分が下されるというような内容です。
千葉県大会や関東大会はこれで終わりですが、ジャパンクラシック、ジャパンクラシックマスターズに出場するためには、これだけではなく、アンチドーピング講習会を受けなければならないんです。
僕は今までに一度も受けた事がないので、詳しいことは分かりませんが、以前は講習を受ければ2年間有効だったそうです。
それが、去年あたりから有効期間が1年間に短縮され、毎年アンチドーピング講習会を受けなければならなくなったそうです。
これを嫌がっている人は同じチームにも結構いました。
アンチドーピング講習会がどういう形で実施されているのか、僕は知りません。
もし、大会の開催とは別日程で、別の場所で講習が行われるんだったら、ちょっと面倒です。
大会の日とは別に日程を確保しなければならないし、わざわざ講習会のために出かけて行かなければならないからです。
でも自動車免許証の更新みたいに、大勢が大挙して訪れる訳ではないので、もっと手軽に出来るのではないかと想像しています。
例えば、大会の開催日に大会の開催場で30分程度で済ませるという物だったらとても楽で助かります。
大会の日程が二日間とか三日間あっても、自分の試合は1日だけなので、開催期間中毎日講習会を開いてくれれば、一日だけ日程を開けておけば講習会にも大会にも出られます。
おそらくこういう仕組みなのではないかと、勝手に考えています。
ジャパンクラシックとジャパンクラシックマスターズの開催地
ジャパンクラシックにマスターズ部門があるのではなく、ジャパンクラシックとジャパンクラシックマスターズは別の試合で、日程も違うと書きましたが、ジャパンクラシックと、ジャパンクラシックマスターズでは、開催地も違うようです。
ジャパンクラシックの開催地と日時は以下の通りです。
2017年 愛知県岡崎市 2月25日、26日
2018年 沖縄県那覇市 2月10日、11日
2019年 茨城県つくば市 2月9日から11日
2020年 中止
2021年 兵庫県明石市 2月20日、21日
2022年 鹿児島県沖永良部島 3月11日から13日
ジャパンクラシックマスターズは主に兵庫で開催していますが、ジャパンクラシックはそうでもないんですね。
2020年の大会は愛知県岡崎市で3月に開催予定でしたが、新型コロナウィルスの感染拡大のため一旦中止になりました。
代替大会を7月に同じ愛知県岡崎市で開催する予定でしたが、それも中止になって、完全に中止になりました。
僕は知らなかったんですが、ジャパンクラシックで良い成績を収めた選手は、国際大会クラシックパワー部門に出場できるそうです。
この年はジャパンクラシックが中止になったため、選手選考は技術委員会で書類選考する事になったそうです。
これは当事者の選手の皆さんにとってはただごとではありませんね。
標準記録について
標準記録もジャパンクラシックマスターズとジャパンクラシックでは違います。
男子74kg級で見てみると、ジャパンクラシックの標準記録は580kgで、マスターズはM1が425kg、M2が380kg、M3が260kgです。
M1とはマスターズ1のことで、40歳以上50歳未満の人を指します。同様にM2が50代の部、M3が60代の部になります。
ちなみにフルギアの、全日本パワーリフティング選手県大会の標準記録は男子74kg級は620kgです。
ジャパンクラシック(ノーギア)と40kgも違いますね。
ジャパンクラシック、ジャパンクラシックマスターズの標準記録は、2020年に改正されて、それまでより重くなりました。
理由は、参加選手が増えすぎて一つの都道府県で大会を開催するのが難しくなって来たからだそうです。
今回調べてみて初めて知ったんですが、元々は全国大会は一つだったようです。
でも参加人数が増えたため、人数を分散するために全日本(フルギア)とジャパンクラシック(ノーギア)に分かれたようです。
となると、ジャパンクラシックとジャパンクラシックマスターズも元々は同じ大会だったのが、人数の増加を原因に二つに分かれたのかも知れません。
運営側としてこれ以上の参加人数の増加を抑える必要が生じて、標準記録を引き上げたんだと思います。
日本パワーリフティング協会のホームページに掲載されている標準記録の説明では、そのように読み取れます。
この改正で、一般部の標準記録は大幅に引き上げられました。
74kg級男子の場合は475kgから580kgまで、一気に105kgも引き上げられました。
この改正で、ジャパンクラシックに出られなくなってしまった選手の方も大勢いたのではないでしょうか。
でもマスターズの標準記録は特に変更がなかったようです。
とはいうものの、今後競技人口が増えていくような事になれば、同じように標準記録の引き上げが行われるかも知れません。
そうなる前にぜひ一度出てみたいです。
なるべく近いところで開催して欲しいです。
ありがとうございました。