こんにちは、鹿野一郎です。
今日は2022年3月4日の金曜日です。
物凄く久し振りにYouTubeでシルベスター・スタローンを見ました。
僕が筋トレを始めたのは、スタローンみたいになりたいと思ったからでした。
高校時代にスタローンのファンになり、随分多くの映画を見てきましたが、最近はすっかりご無沙汰しています。
そして、その間に物凄く長い時間が経過していました。
YouTubeで見たのは、映画「ロッキー」シリーズの、トレーニングシーンだけを集めたもので、20分程度の長さでした。
音声は英語ではなく、別の言語に吹き替えられていましたが、それが何語なのかはわかりません。
ただ、久し振りにロッキーを見て、
物凄く古い映画だな。
と思いました。
僕が初めて「ロッキー」を見たのは高校2年生の時でした。
今から37年前です。
高校生の時は、古い映画だと思いませんでしたが、37年後の今見ると、完全に昔の映画です。
これは「男はつらいよ」シリーズでも同じことが言えると思います。
子供の頃から「男はつらいよ」は知っていましたが、僕が大学生の時に、世の中にビデオデッキが広く普及し、街中にレンタルビデオなる店が次々に誕生していたので、大学生の時に「男はつらいよ」シリーズは、第1作から当時の最新作まで全部見ました。
その時は、第1作を見ても特に古いと感じなかったんですが、今見ると完全に昔の映画ですね。
とらやのお風呂は、なんとガスではなくて、薪なんですよ。
これは数年前に改めて見た時に衝撃を受けました。
こんなに古い映画だったっけ?
と思いました。
そして今度は、ロッキーですよ。
ロッキーまでもが、そうなってしまいました。
時代の流れというのは、本当に恐ろしい物ですね。
どんなものもすごい勢いで過去に押しやられ、昔の物になってしまいます。
まあ、それがあるからこそ、絶望的な精神的ダメージからも立ち直れるんですが。
今回、「ロッキー」シリーズの動画を見て、色々感慨深いところがあったので、それを述べたいと思います。
一番感慨深かったのは、「ロッキー2」だと思いますが、スタローンがサイドレイズをやっている場面でした。
映画「ロッキー」のとの出会い
映画「ロッキー」が公開されたのは、1976年です。
僕が9歳の時でした。
当然、9歳の子供がハリウッド映画に興味を持つはずがないので、映画館には行っていないです。
でも、ロッキーというボクシングの映画がヒットしているということは、その後、なんとなく知りました。
中学2年の時、同じクラスの友達が、映画館に「ロッキー3」を見に行くと言っていました。
理由は、主演のシルベスター・スタローンが物凄く筋肉質にうまれ変わっているからだと言っていました。
「あんなに筋肉がついているなら、見に行くしかない。」と言っていました。
僕はその頃は、ジャッキー・チェンにハマっていたので、ボクシングの映画には全く興味を示しませんでした。
興味があったのは中国拳法でした。
中学時代は友達と「師弟出馬(ヤングマスター)」(1980年)「ドラゴンロード」(1982年)を見に行きました。
僕が高校2年生だったある日、テレビで「ロッキー」が放送されました。
僕は友達(上述の友達とは別の友達)から、絶対に見ろ!と強い推奨を受けました。
映画館で見るのと比べて、テレビだと言葉が吹き替えられているし、本編の一部はカットされるし、コマーシャルは入るし、かなり劣るけど、それでもあの映画は十分なインパクトがあるから、絶対見ろ。
お前は絶対にあの映画にハマるから、見ろ。
と言われました。
僕は中国拳法に凝っていて、ボクシングなんか興味ないので、嫌だったんですが、あまりにも友達がしつこいので、見ることにしました。
登場人物はみんな貧乏な感じがして、しかも落ちぶれていて、ロッキーも真面目にボクシングをしていません。
なんだ?この映画は?と思いながら見ていましたが、最後まで見たら、もう感動してしまって、本当に友達が言うように、どハマりしました。
物凄く感動しました。
ロッキーっていうのは、こういう映画だったのか!
全く知らなかった。
もっと早く観ればよかった。
と思いました。
次の日、僕はその友達に「感動した。」と伝えましたが、クラスの中には、ずっとロッキーのテーマを口ずさみながら、友達にパンチを繰り出している人もいました。
僕以上にハマっていたようです。
もちろんパンチは本気じゃないですよ。
大学生になると、我が家にもビデオデッキがやってきました。
僕はアルバイトで稼いだお金で、家のビデオデッキとは別に、自分の部屋にビデオデッキ2台とテレビを買って、自分の部屋でダビングをできる環境を作りました。
そしてレンタルビデオで借りた映画を片っ端からダビングしていきました。
「ロッキー」は、レンタルビデオで借りて英語で見ると、さらに面白かったです。
「ロッキー2」も、面白かったです。
「ロッキー3」は、なんと言ってもスタローンとハルク・ホーガン(というプロレスラー)のエキシビジョンマッチが面白かったです。
「ロッキー4」は、ドルフ・ラングレンの猛烈な筋トレが話題になっていました。映画のために15kgも増量したと聞いています。
ロッキー1、2、3はビデオをダビングしただけでしたが、ロッキー4はレーザー・ディスクを買いました。
そう、当時の僕はレーザー・ディスクのプレーヤーまで持っていたんですよ。
でも、ロッキー5はレーザー・ディスクを買った覚えはないです。確か、ビデオを買ったように思います。
今思えば、何故レーザー・ディスクを買わなかったのかは疑問です。
「ロッキー・ザ・ファイナル」は映画館で見ましたが、レーザー・ディスクもビデオも買っていないです。
その後、DVDが開発され、レーザー・ディスクは廃れました。
もし今でもプレーヤーとディスクを持っていれば、自宅で見られたはずですが、プレーヤーもディスクもどちらも巨大で、場所を取るので、長年お蔵入りした後に捨ててしまいました。
そうです。思い出しました。
DVDが再生できるハードディスクレコーダーを買ってしまったら、もうレーザーディスクなんて使うはずがないので、それを契機に全て処分したんでした。
日記を調べたら書いてありました。
レーザーディスクがお蔵入りしたのは2007年12月18日で、処分したのは2011年9月26日でした。
ディスクも20枚ぐらい持っていたと思いますが、全部処分しました。
一枚8000円以上する高価な物だったのに、勿体ないことをしました。
ちなみにプレーヤーは20万円以上しました。
本当にもったいないことをしました。
久し振りにロッキーのトレーニングシーンを見て
久し振りにロッキー1、2、3、4、6のトレーニングシーンを見て、結構な違和感がありました。
ロッキー5では、ロッキーは試合に出ないので、トレーニングシーンはありませんでした。
ロッキー2ではスタローンがダンベルを使ってサイドレイズをしていました。
昔はサイドレイズなんていう種目も知らずに映画を見ていました。
今回気が付いたんですが、僕がパワーリフティングを始めた2016年12月以降、ロッキーシリーズは全く見ていなかったんです。
ロッキー2でスタローンがサイドレイズに使っていたダンベルの重さは多分12kgだと思います。
ロッキーはヘビー級のボクサーなので、いくらなんでも12kgは軽すぎると思いました。
しかも、ボディービルダーがやるような、丁寧な効かせるトレーニングではなく、ブンブン振り回すようなやり方です。
そのやり方だったら30kgぐらい挙げてほしいなと思いました。
スターロンが縄跳びをする場面も何度も出てきますが、スタローンの二重跳びはあまり美しくないですね。
多分、縄跳びは苦手なんでしょう。
スタローンは僕の憧れであり、ヒーローですが、縄跳びだけは僕の方がうまいと思います。
高校時代は3重跳びが10回跳べました。
ロッキーシリーズのトレーニングシーンで、バーベルを扱う場面も出てきますが、明らかに演出が入っていると思います。
あれが現実だったらパワーリフティングの世界チャンピオンになれるだろうと思います。
映像を止めてしっかり確認した訳ではないですが、パッと見ても異常にバーベルが重いのはわかります。
一番すごいのはロッキー・ザ・ファイナルでのバーベルスクワットです。
恐ろしい数のプレートがついていて、推定300kgはあります。
それをとっくに引退していて、エキシビションマッチをやることになった老体のロッキーが挙げるシーンがあります。
そんなにたくさんプレートがついているのに、シャフトはしなっていません。
そして、パワーラックではなく、ハーフラックを使っていやっています。
映画館でこのシーンを見た時はパワーリフティングをしていなかったので、なんとも思いませんでしたが、今見ると明らかにおかしなシーンです。
ロッキー4で、相手役のドラゴ(ドルフ・ラングレン)もバーベルを挙げていましたが、その挙げ方が変わっています。
床に置いてあるバーベルをハイクリーンで鎖骨の上まで持ち上げるんですが、その後にやるのはジャークではなく、ショルダープレスです。
ジャークはウエイトリフティングの種目で、鎖骨の上に乗せているバーベルを、反動を使って押し上げ、足を前後に開いて重心を低くして、腕を伸ばし、バーベルを頭の上まで持ち上げます。
僕はジャークはやったことはないですが、思い切り反動を使うので、ショルダープレスよりはかなり重い重量を扱えると思います。
でも、ドルフ・ラングレンがやっているのは、ジャークではなくて、ショルダープレスです。
ショルダープレスをするなら、ハイクリーンなんかしないで、パワーラックを使えば良いと思います。
それに映画の中でやっているのは、例えば10回3セットというようなトレーニングではなく、あくまでも1発狙いです。
どうしても挙がらなかったバーベルが最後の最後でやっと挙がったという流れになっています。
MAXの1発狙いしかしない筋トレなんて普通はしないと思います。
そして、重複になりますが、ショルダープレスをするならば、わざわざハイクリーンをしないでラックを使えば良いと思います。
僕はラックを持っていないので、自宅でショルダープレスをする時はハイクリーンをしてからショルダープレスを始めます。
(バーベルをキャッチするときに重心を落とさないので、正しくはパワークリーンでしょうか?)
でも、ドラゴはソビエト連邦を代表するボクサーで、ドーピングまでして強化されているので、パワーラックぐらいあるでしょう。
とても違和感のあるトレーニングです。
しかも、扱っているバーベルが物凄く重そうです。
見た目で判断すると200kg近くありそうです。
ショルダープレスで200kgを上げる人間なんて、この世にいるんでしょうか?
ロッキー・ザ・ファイナルでは、老人となったロッキーがトレーニングをしますが、ケトルベルを扱っていました。
あれがボクシングとどう関係あるのかわかりませんが、流行り物は積極的に取り入れていたようです。
ロッキー4ではスタローンが雪山を頂上まで駆け上がり、ガッツポーズをとって、「ドラゴー!ドラゴー!」と叫ぶ場面がありますが、あれはとても危険な撮影ではないかと思います。
ドローンなんかない時代なので、ヘリコプターから撮影していると思います。
そして今ほどCGが発達していない時代なので、合成映像ではなく、本物の映像だと思います。
スタローンがガッツポーズをしている場面では、足場がほとんどなく、周りは全て下りの急斜面の雪山です。
万が一、風にあおられて滑落したら、非常に危険なことになると思います。
おそらく見えないように命綱とかをつけて安全は確保しているんだと思いますが、それでもとても危険な撮影だと思いました。
「ロッキー」が公開されたのは1976年で、今から46年前です。
あの当時は今ほど筋トレの知識も世の中になかったので、トレーニングの仕方も、今の常識から見るとかなりおかしなものが含まれているんでしょうね。
スタローンが丸太を両肩で担いでうさぎ跳びをしているのを見て、目を疑いました。
また、丸太をノコギリで切る場面もありますが、あれはどういうトレーニンングの効果があるのでしょうか?
昔の映画を改めて見ると、色々と違和感のある点が多かったです。
でも、とても懐かしかったです。
スタローンの映画を集めようと思います。
僕がシルベスター・スタローンの映画で見たことがある映画を列挙したいです。
(1)ロッキー(1976年) ビデオを持っていました。 (2)ロッキー2(1979年)ビデオを持っていました。 (3)ロッキー3(1982年)ビデオを持っていました。 (4)ロッキー4(1985年)レーザーディスクを持っていました。 (5)ロッキー5(1990年)映画館で見て、ビデオを持っていました。 (6)ロッキー・ザ・ファイナル(2006年)映画館で見ました。 (7)ランボー(1982年)レーザーディスクを持っていました。のちに映画館でも見ました。 (8)ランボー怒りの脱出(1985年)レーザーディスクを持っていました。のちに映画館 でも見ました。 (9)ランボー怒りのアフガン(1988年)映画館で見ました。 (10)ランボー最後の戦場(2008年)DVDをレンタルして見ました。 (11)コブラ(1986年)レーザーディスクを持っていました。 (12)オーバー・ザ・トップ(1987年)映画館で見て、ビデオも持っていました。 (13)デイライト(1996年)映画館で見ました。 (14)ロックアップ(1989年)ビデオを持っていました。 (15)クリフハンガー(1993年)映画館で見ました。 (16)ジャッジトレッド(1995年)映画館で見ました。 (17)ドリヴン(2001年)映画館で見ました。
こうして見てみると、DVDを1枚も買っていないのがわかります。
ビデオテープは全て経年劣化で何も映らなくなったので、ビデオデッキごと捨ててしまいました。
そして先述の通りレーザーディスクも捨ててしまいました。
つまり、現在、僕の手元にはシルベスター・スタローンの映画は何もないんです。
せめて、ロッキーとランボーだけでも全部揃えようかと思います。
ランボーのシリーズには2019年に「ランボー・ラスト・ブラッド」という作品があるそうです。
まだ見ていません。
恥ずかしながら、存在自体知りませんでした。
ランボーの第一作はアメリカの「ファースト・ブラッド」という小説が原作のはずです。
直訳すると、「最初の血」ですが、ランボーがテレビで放映される時、解説の水野晴郎(みずのはるお)さんは、「どっちが先に仕掛けたか?」という意味だと説明していました。
原作では最後の市街戦でランボーは頭を撃ち抜かれて死ぬそうですが、スタローンは映画ではランボーを生かしました。
グリーンベレー時代の上官に説得されて、自首するという結末でした。
実は僕はスタローンの映画の中で、この「ランボー」が一番好きです。
彼が山で警官隊に追われ、崖に追い詰められた時、決死の覚悟で崖から木の上に飛び降り、上腕に大怪我をするシーンがあります。
怪我をした後、大きな岩の影に隠れ、ナイフの柄の中かから針と糸を取り出して、麻酔もなしに自分の腕を縫うシーンがあります。
あの場面は友達の間でも話題になりましたが、僕はあれを見た時に全身がしびれるほどに、「かっこいい!」と思いました。
絶対に負けない不屈の男に見えました。
友達が話題にしていたのは、そういうところではなく、傷を縫う間、心臓の動きに合わせて、ドクン、ドクンと傷口から血が流れ出るのが、とてもリアルだという事でした。
スタローンの映画はDVDかブルーレイで揃えたいですね。
まさかこの後、さらに新しい記録媒体が登場して、DVDとブルーレイが世の中から退場するなんて事はないと思います。
そんな思いはレーザー・ディスクだけで十分です。
知らない間に、長い年月が過ぎています
映画の中のスタローンはとても若く、今の僕より年下です。
年上だったスタローンがとても若々しいです。
スタローンの映画を見なくなってから、こんなにも長い年月が過ぎていたのかと、唖然とする思いです。
時間がどんどん過ぎているのに、あまりそのことを自覚できていませんでした。
もっと時間を大切にしなければいけないですね。
中学の3年間はあっという間でした。
高校の3年間もあっという間でした。
大学は、僕は6年通ったので、長かったですが、4年で卒業した人々は、あっという間だったと言います。
大学を出て予備校講師になりましたが、キャリアはもう29年になりました。
あっという間の29年でした。
時間を大切にしたいです。
ありがとうございました。