こんにちは、鹿野一郎です。
年末なのに暗い話題です。
昨夜、僕は初めて6年生の娘に、ビンタをしました。
これまで娘に体罰を加えたことは一度もありませんでしたが、今回ばかりはもう言葉の注意ではどうにもならないと思ってビンタをしました。
フルスイングで、手加減はしていません。
娘はふっとんで、ソファーに倒れ、しばらく茫然自失になっていました。
やがて起き上がると、「ぶったよね?」と聞きます。
「ぶったよね?本気でぶったよね?虐待だよ。」と目に涙を浮かべて訴えます。
僕は「だからどうした?」と言いました。
妻は娘に向かって、「それぐらい怒っているっていうことだよ!」と言います。
妻は、体罰には常に反対していて、絶対にダメだという立場でしたが、娘が目の前にいたからなのか、僕の側について娘に反省を促していました。
もちろん後で、ビンタはするべきじゃなかったと言われましたが、でも同時に妻は、あの場合、どうするのが正解だったのか?それがわからない様子でした。
妻が娘に対してこのビンタは虐待じゃないと説明しても、娘は「子供が虐待だと思ったらそれは虐待なんだ。学校で習った。」と言います。
そして、「明日、警察に通報する。」と言って、泣きながら階段を登って行きました。
僕は後から、「もうお前はうちの子じゃない。」と言いました。
昨夜の10時頃の話です。
少し前の娘だったら、10時にはとっくに寝ていましたが、最近どんどん夜が遅くなって、こんな時間に起きている事も珍しく無くなってきています。
これまでの経緯
娘は5年生のクラス替えで、仲の良かった友達と離れ離れになりました。
コロナ自粛で学校も長期間休みだったので、友達も出来ず、しばらくはクラスで孤立していたようです。
でも、ある時に仲の良い友達が出来ました。
ウサギちゃんという子です。
昨日の出来事にはこのウサギちゃんが関わっています。
娘は5年生の夏頃、つまり去年の夏頃から妻に対して反抗的な態度を取るようになりました。
反抗期の始まりです。
僕は中学2年の途中から中学を卒業するまで、ひどい反抗期で、毎日母親を怒鳴りつけ、玄関の壁にパンチをして穴を開け、わざとではありませんでしたが、弟の顔に怪我をさせてしまいました。
その経験があるため、荒れる娘を見ても、一過性の風邪みたいなもんだと思っていました。
一方、妻には反抗期がなかったそうで、荒れる娘をひどく心配し、何がなんでも元の姿に戻そうと躍起になっていたようです。
でも、妻の対応は、まるで兄弟喧嘩で、子供を叱る母親の姿には見えませんでした。
娘は僕に対しては全く反抗的な態度を見せませんでした。
なので、長い間妻は1人でじっと耐えていたのかも知れないです。
妻からは何度も何度も、「どうしたら良いの?」と聞かれましたが、その都度僕は「反抗期が終わるまでやり過ごすしかないよ。」と言い続けてきました。
今年の夏、娘の金遣いが荒い事が気になりました。
僕が一番最初に異変を感じたのは、娘と印旛沼に水辺の風景の写真を撮りに行った時でした。
その日はとても暑い日だったので、ふるさと広場の自販機でジュースを買って飲もうという話になったんですが、僕は現金を持っていなかったので、諦める事にしました。
すると、娘はお金を持っているので自分が買ってくると言って売店に入って行きました
我が家の愛犬も一緒にいたので、僕は愛犬と共に外で待っていました。
で、戻ってきた娘は両手にソフトクリームを持っていました。
いくらするのか尋ねたら、2個で700円という返事だったので驚きました。
小学生がそんな高額なものをポンと買うのか?と思いました。
これが発端で、次々と金遣いの荒さが露呈してきたので、絶対に何かがおかしいという話になり、妻ともずいぶん話し合いました。
結局、娘は家のお金に手をつけていました。
なんと25000円もくすねていたんです。
娘はそれを認めて謝ったので、全額返済させてその話は終わりにしました。
娘は親の財布からお金を盗ったのではありません。
我が家では、何箇所かに分けて、クローゼットや食品庫の中に、封筒に入ったお札が保管されています。
それは妻がやっている事で、大災害が起きて、電子決済がダウンし、銀行も取り付け騒ぎでお金が下せなくなった場合に、自宅に現金があった方が良いという考えに基づいています。
物凄い心配性ですが、一理あるので、別には反対はしていませんでした。
ですが、お金の保管場所はすべて娘にバレていて、封もしていない封筒の中に1万円札が何十枚も入っていれば、2、3枚盗ってもわからないだろうという心理になるのは、理解出来ます。
なので、妻と話して、封筒はすべてセロハンテープで閉じて、中にいくら入っていたのかを封筒に書いておく事にしました。
ここまでやれば、再発はないでしょう。
11月末の金曜日、僕は浪人生の授業が終わって、別の校舎へ移動するところでした。
もう一つの校舎で高校生の授業を2時間半やって、それから帰るはずだったんですが、大変な事が起こったので、高校生の授業は休講にしてもらって家に帰りました。
娘が妻に暴力を振るったというんです。
娘から多数のLINEが届いていて、妻の呼吸が苦しそうだとか、ボコボコにやっつけてしまったとか、いつかこういう日がくると思っていたとか、家出するなどと書かれていました。
救急車を呼んだとも書いてありました。
でも、家に電話をしても繋がりません。
妻のスマートフォンに電話してもつながりません。
急いで帰宅すると、妻はぐったりした様子でリビングで横になっていました。
ゲームの利用時間をめぐって口論になり、やられたと言います。
妻は無抵抗を貫いたんですが、娘の攻撃は執拗で、キッチンにいた妻を殴る蹴るして廊下まで追い出し、さらに脱衣所まで追い詰めて、最後は脱衣所のクローゼットの中で妻が倒されたそうです。
妻は、そのまま死ぬかも知れないと思ったそうです。
僕が帰宅した時は、もう救急車はいませんでした。
呼吸が苦しいのは興奮による過呼吸ではないかという事と、脈拍、血圧、心拍数、体温に異常がないこと、さらには骨折はしていなさそうだという事から、救急隊は帰って行ったそうです。
この時、娘は反省した態度を見せませんでした。
謝るようにいうと、ものすごくふざけた言い方で、「どうも、すいませんでしたねえ。」というだけです。
その後、どうやって始末をつけるか妻と話し合いを重ねました。
僕はどうにも許せなくて、中学の3年間は山村留学に行かせるのが良いのではないかと思いました。
でも、妻は次のように言います。
不誠実な謝り方だけど、反抗期である事を考えればあれが精一杯だったんじゃないの。
一応謝ったんだし、今回私をここまでやっつけてしまったら、もう二度と暴力は振るわなくなると思うわ。
被害者である妻がそこまで言うならば、僕はそれを信じるしかありませんでした。
それで終わりになったと思っていました。
でも、違いました。
12月12日の日曜日、僕はベンチプレス栃木県大会に出場するため、千葉から栃木まで遠征していました。
試合が終わり、帰りの運転をしていると、知らない電話番号から電話がかかってきました。
僕は車を運転していましたが、iPhoneと車のナビゲーションがペアリングしてあるので、着信があるとナビの画面に相手の電話番号が表示されます。
知らない番号だったので、出ませんでしたが、しばらくしてまた同じ番号から電話がありました。
仕方なく、電話に出ました。
電話に出ると言っても、iPhoneはカバンに入ったままです。
ナビに映った「電話に出るボタン」を押すと、電話がつながり、相手の声が車のスピーカーから出ます。
僕が喋る声は、ハンドルのところについているマイクで拾われて、相手に伝わります。
つまり、両手はハンドルを握ったまま通話が出来るんです。
相手の声は女性で、何かモゴモゴ言っているので、「どちら様ですか?」と尋ねました。
すると相手は予想外に妻でした。
見覚えのない電話番号でしたが、妻はスマートフォンを2つ持っていたんです。
普段使っているスマートフォンとは別に、ただだからという理由で楽天モバイルのとても小さいスマートフォンを持っています。
そっちでかけてきたようです。
用件は何かと思ったら、また娘に殴られたと言うんです。
普段使っているフマートフォンは娘に破壊されたと言います。
顔も殴られて口の中は血だらけだと話していました。
僕はその話を聞きながら高速道路を運転していました。
危ないから家に着いてからにして欲しいと思いましたが、状況が状況なので、周囲に気をつけて最後まで話を聞きました。
ことの成り行きを簡単にまとめると以下のとおりです。
その日、娘は美容院に行きたかったから、それを妻に話して美容院代を貰おうと思っていたそうです。
そう思っていると妻は愛犬の散歩に出かけてしまいました。
帰ってくるのを待っても全然帰ってこないので、妻のスマートフォンに電話をしたそうです。
30回ぐらい電話しても一向に出ないそうです。
娘は妻の帰りを待ちきれなくなり、テーブルの上にメモを残して家を出ました。
メモの内容は、美容院で髪を切って来るから、あとでお金をくださいというものでした。
そして娘が美容院から戻ると、妻はダイニングでスマートフォンを見ていたそうです。
娘は妻に、お金を払ってくれと頼んだそうですが、妻は「後で」というばかりで取り合わなかったそうです。
その日、妻は愛犬の散歩に2時間も行っていたそうです。
なるべく娘を顔を合わせないために長時間の散歩に行っていたと言います。
娘からお金を請求されても、取り合わずに「後で」を繰り返したのは、普段娘にそういう態度を取られているからだそうです。
娘がゲームを始めてしまうと、「荷物を部屋に持って行きなさい」「玄関の水筒を片付けなさい」と言っても「後で」というばかりで全く取り合わないと言います。
自分がそれをされたらどういう気持ちになるのか教えるために、そういう態度を取ったそうです。
それで娘がだんだんイライラして来て、妻を掴んで体を揺するような行動に出たので、妻はテーブルの上にあったメモ帳で、軽く頭をパシッと叩いたそうです。
それが引き金になって、娘の攻撃が始まりました。
11月の時と違って、今回は顔も殴られたそうで、口の中が切れて血だらけだと言います。
妻はその騒ぎの後、しばらくしてまた愛犬を連れて散歩に出ました。
夕方のことです。
僕に電話をかけてきたのは、家から少し離れた公園のベンチからでした。
家にいたくないから愛犬を連れて家を出て、公園のベンチに1人で座っていると言います。
僕は車の運転をしながら妻とこれまでの事を話しましたが、結局、妻が言っていた、
不誠実な謝り方だけど、反抗期である事を考えればあれが精一杯だったんじゃないの。
一応謝ったんだし、今回私をここまでやっつけてしまったら、もう二度と暴力は振るわなくなると思うわ。
は間違いだったという事になってしまいました。
妻は家に愛犬を戻した後は、どこか外で時間を潰したいと言っていました。
栃木から千葉までは2時間以上かかりましたが、家の近くに差し掛かると、犬を連れた人が舗道を歩いているのが見えました。
犬は体が黒で、足が白です。
尻尾はくるりんと巻いてあって、表が黒で、裏が白です。
あんな犬はうちの愛犬しかいないと思って、車を止めると、やっぱり妻でした。
すでに真っ暗でしたが、車のライトで愛犬の特徴がわかりました。
妻によると、娘はパパのためにケーキを作っていると言います。
もともと今日は試合後の僕のためにケーキを作ってくれるつもりだったそうで、材料は用意してあったそうです。
でも母親と喧嘩して、再び暴力を振るったんだから、普通の感覚だったらもうケーキなんか作れるはずはないです。
妻と愛犬を拾った後は、ファミリーレストランに行って食事をし、その後は、近くのスーパーで食材を買って、それから帰る事にしました。
もう8時を過ぎていました。
家に向かう車の中で、自宅の電話から着信がありました。
娘がかけてきたんです。
娘はいきなり、「パパはママと一緒にいるの?」と尋ねました。
そうだと答えると、電話は切れました。
僕の帰りも遅すぎるし、妻の散歩も長すぎるから、2人が一緒にいると悟ったのでしょう。
果たして僕たちが帰宅した時、娘はどういう態度を取るのか、ちょっと怖かったです。
帰宅すると、娘はリビングにいましたが、ゲームをするわけでもなく、テレビを見るわけでもなく、ただそこにいました。
まず僕は自分の部屋に上がり、試合の道具を置いて、普段着に着替えて下に降りて来ました。
下に降りてきた時にはすでに妻と娘で壮絶な言い合いが始まっていました。
娘はカーテンの影に隠れて、泣きわめいています。
僕は強い口調で、娘に次のようなことを言いました。
前回、ママはトンボ(娘の仮名)に殴られた時に、トンボを許すと言ったんだぞ。
あれだけの事をしてしまえばもう二度と暴力を振るう事はないだろうし、内心は反省していると思うって。
それに、言い方はともかく、一応は謝ったんだかから、許す事にするって言ったんだぞ。
だけど、全然違ったんだな。
トンボは全然反省していないし、今回の事もなんとも思っていないんだろ。
放っておいたら何回でもこういう事を繰り返すんだろ?
それを聞いて娘は大泣きしながら反論しました。
「たった今、ママにごめんなさいって謝っていたんだよ。嘘だと思うならママに聞いてみてよ。」
ここで娘からいろいろな話を聞きました。
娘は終始カーテンの後に隠れて、泣きながら大声で話していましたが、次のように主張していました。
今回の件は自分がほとんど全部悪いのはわかってる。 ママよりも自分の方が何百倍も何千倍も悪いのはわかってる。 だから謝った。 でもママも自分が反抗期なんだという事をもう少し理解して、自分を挑発するような話し方や態度はしないで欲しい。 そして、どうせ無理だと思うけど、今まで散々挑発して来た事について、謝って欲しい。
僕はこれを聞いて、全くその通りだと思いました。
娘がもっと小さかったとき、妻の過干渉は気になっていましたが、言うと喧嘩になるので、なかなか言えませんでした。
この日初めて聞いたんですが、娘は3年生になった頃から妻に対して反感を持つようになったそうです。
妻から何かを注意された時、カッとなって言い返すと、妻も娘を挑発するような言葉を次々に繰り出します。
まるで兄弟喧嘩です。
娘はそれをやめて欲しいと言いいました。
今回、妻は被害者ですが、娘はすでに謝っているし、妻にも責任があると思ったので、僕は妻にも謝るように言いました。
でも、いくら話しても平行線で、結論には至りませんでした。
妻は、私は間違ったことはしていない、の一点張りでした。
前回、娘が妻に暴力を振るった時は、ほとんどお互いに話もしないままに、幕引きを図りました。
でも今回は娘はきちんと自分の考えを言葉にして訴え、自分のやった事をちゃんと謝りました。
僕も娘に対して、思っている事をきっちりと伝えました。
おそらくこれで娘は本当に反省したのではないかと思いました。
話が済んで、娘が部屋に引っ込んだ後、冷蔵庫を開けると、イチゴがたくさんのったホールのケーキが作ってありました。
僕と妻はそれを見て恐怖を感じました。
母親を殴り倒した後にどうしてこんなケーキを作れるんでしょうか。
妻は口の中を切っただけでなく、左の肩と右の太腿に大きなアザを作っていました。
炊飯器を開けると、ご飯が炊いてありました。
鍋を開けると味噌汁が作ってありました。
娘は3人でご飯を食べて、ケーキを食べるつもりだったようです。
母親を殴り倒して、逃げるように母親が犬を連れて外に出て行ったのに、その後でどうしてこんな事が出来るんでしょうか。
妻も言っていましたが、まるでホラー映画です。
もしかしたら僕もいつか娘に寝首をかかれる日が来るんじゃないかとすら思いました。
結局そのケーキは3日かけて娘が1人で全部食べました。
妻は、娘のことを発達障害なのではないかとよく言いますが、ここまで来ると二重人格なのではないかと思えてしまいます。
まるで、ジキルとハイドです。
今後のことを妻と話し合って、僕は山村留学に行かせることを提案しましたが、妻は鑑別所のカウンセラーに相談すると言います。
鑑別所?
なんで?
娘を鑑別所に送るつもりなのか?
全く意味がわかりませんでしたが、新聞の日曜版で、鑑別所のカンセラーによる、一般の人のカウンセリングをやっているのを知ったそうなんです。
まず妻が1人で行き、その後、僕や娘もカウンセリングに行くのが良いのではないか、という事でした。
妻が熱心に言うので、僕はそれに従う事にしました。
後日、妻は鑑別所に電話して、年末に訪ねて行く予約を取りました。
ですが、数日後に先方から、都合が悪くなったから年が明けてからにして欲しいと言われて白紙に戻ったそうです。
おそらく凶悪な少年犯罪が起こったんでしょう。
これまでに、これだけの事がありました。
特にこの半年での娘の変わりようは、信じられないぐらいです。
本当にこれがあの娘なのか!と、うろたえずにはいられません。
そして、昨日、とうとう僕は娘に手加減なしのビンタを喰らわせる事になってしまいました。
昨日の出来事
僕は予備校講師をしています。
今は冬期講習中で、1日に2つの校舎を回ります。
まず午前中に津田沼で授業を1つやって、次は夕方に千葉で授業を2つやります。
昨日、津田沼の授業を終えて、千葉に移動し、カフェでこのバーベルブログの投稿を書いていたら、妻から立て続けにLINEが届きました。
娘が朝の9時に家を出たきり、1時を過ぎても帰ってこないと。
娘は家を出る時に、さらっと「友達と散歩してくる。」と言って家を出たそうです。
そして1時過ぎまで帰って来ませんでした。
昼ごはんは外で食べたわけじゃないけど、いらないと言って食べなかったそうです。
外出をするならば、間際に言うんじゃなくて、前の日のうちに誰と遊ぶからどこへ出かけると、きちんと報告してから出かけるようにと、僕から娘に言って欲しいと言います。
いつものような甘い言い方ではなく、毅然とした態度ではっきりそう伝えて欲しいと言われました。
これまで僕は、娘の反抗期については寛大に対応して来たつもりです。
妻に言わせれば甘い対応です。
反抗期は、暴れている本人だってなんでそんなに頭に来るのかわからないんだから、本人を責めても仕方ないし、説き伏せても意味がないと思っています。
反抗期の子供に毅然とした態度で注意をするのは難しいです。
もしかしたら僕は今夜、娘に暴力を振るう事になってしまうかも知れないと思いました。
そうなるととても嫌な気分になりました。
おかげで夕方の授業は集中力のない物になってしまいました。
心配事があると、どうしてもいつものようには行きません。
生徒はきっと、普段の僕との違いなんて気づかなかったと思いますが、僕にとってはまるで違う授業でした。
気持ちが入っていませんでした。
授業後、帰宅しました。
昨夜はたまたま早く帰れたので、3人で夕飯の食卓に着きました。
そこで僕は娘にはっきりと伝えました。
出かけるならば、前日のうちに行き先と相手をきちんと報告し、ママが承諾したら出かけて良いと。
家を出る間際に、行き先をさらっと言って、そのまま家を出るはダメだと伝えました。
すると娘はめんどくさそうに、わかったと言います。
わかったと言ったので、この件はそれで終わりにしました。
しつこく言うと逆効果になるので、とりあえずこの話は終わりです。
あとは行動を見守るだけです。
ですが、夜になって問題が起こりました。
夕飯の後、僕はしばらくダイニングで妻とあれこれ話していました。
正月は娘を連れて実家に行く事は出来ないとか、もはや卒業式でハカマを履かせてあげるなんて論外だとか、僕は卒業式に出たくないとか、そんなことを話していました。
僕は翌日も早起きなので、寝る事にして部屋に引っ込みました。
すでに10時ぐらいだったと思います。
布団に入って部屋を暗くしましたが、しばらくすると隣の娘の部屋から話し声が聞こえてきました。
もしかして誰かと電話で話しているのか?と思いました。
娘はスマートフォンを持っていないので、家の電話の子機で話している事になります。
もうとっくに寝る時間を過ぎているのにまだ電話をしているのかと思っていたら、下から妻がすごい剣幕で上がってきて、娘を注意します。
僕も部屋の電気をつけて娘の部屋に行きました。
2人はにらみ合っていましたが、僕は娘の手から受話器をもぎ取りました。
一体何時だと思っているんだ!という話をしましたが、娘も一歩も引かないです。
もう夜が遅いから電話はダメだと言っても、通じません。
しばらくにらみ合いましたが、それ以上続けても仕方ないので、僕と妻は娘の部屋を出て下に降りて行きました。
今度こそ寝ようと思って、布団に入って電気を消しましたが、しばらくするとまた下から声が聞こえてきます。
妻の怒鳴り声です。
何かと思って降りていくと、また電話でした。
娘の友達のウサギちゃんが、うちに固定電話に電話して来ているんです。
娘はその電話に出るために、下に降りて行き、受話器を取りました。
それを妻が止めようとして揉めていたんです。
僕は下に降りて行き、その様子を見ていましたが、娘の態度があまりにも酷かったので、娘が妻を振り切って2階に上がっていこうとする時、両手で胸ぐらを掴んで、「おい!」と言いました。
娘はまるで、あんたなんか怖くないんだよ、と言わんばかりの顔で、「なあに?」と言います。
僕は頭に来て、右手で手加減なしの平手打ちを娘に喰らわせました。
娘は吹っ飛んでソファーに倒れました。
起き上がった後、自分がぶたれた事にとても衝撃を受けている様子でした。
虐待だ!と言っていたし、警察に通報するとも言っていました。
どの口が言っているんだ?という話です。
自分は母親に2回も暴力を振るって、何十発も殴ったり蹴ったりして、救急車を呼ぶほどの騒ぎを起こしているのに、父親に一発ビンタをされたら虐待なのか?
なんという自己中心的な考え方なのか!
娘は自分の部屋に戻った後、入り口のところでずっと立ったまま泣いていました。
呼吸が苦しいのか、過呼吸を起こしたのか、かなり息が苦しそうでしたが、5分か10分ぐらいずっとそこで立ったまま泣いていました。
僕は隣の部屋の布団の中でその声をすべて聞いていました。
僕は娘にビンタを喰らわせたことは後悔していません。
間違ったことをしたとは思っていません。
妻からは暴力だ絶対ダメだと言われましたが、ではどうすれば良かったのか?
それを考えると他に方法はなかったのを妻も認めています。
ただ、本気でやる必要があったのか?とは思いますが、でも手加減したら結局意味がなかったとも思います。
ちょっともやもやしますが、間違ったことはしていないと思っています。
ただの反抗期なら僕だって黙って見ています。
でも、今の娘の乱れた生活は、反抗期の範疇を超えていて、完全に不良娘に向かってまっしぐらです。
一体何がどうなってしまったんでしょう?
ようやく娘が泣き止んで、これで眠れると思ったら、下で固定電話の着信のメロディーが鳴っているのが聞こえます。
自分の耳を疑いましたが、下に降りていくと妻が誰かと話しています。
電話が切れた後、事情を聞くと、娘と僕が上にあがって行った後、すぐにウサギちゃんから電話があったそうです。
すでに10時半になっていたので、妻は電話に出ませんでした。
留守電のメッセージが再生されると、ウサギちゃんは電話を切りました。
すると、すぐにまた電話がかかって来たそうです。
たまらず妻が電話に出て、こんな夜中に電話をしてこないでと伝えました。
娘にも取りつがないというと電話は切れたそうです。
なのに、またすぐに電話がかかってきたそうです。
家の固定電話にです。
妻は電話に出て、ウサギちゃんに、お母さんに代るように言いました。
でもお母さんはまだ仕事から帰っていないというので、代わりにおばあさんに出てもらいました。
妻がおばあさんに事情を話すとおばあさんもウサギちゃんの乱れた生活に手を焼いているようで、ひたすら謝っていたそうです。
電話を切った後、僕と妻はそこでしばらく話しましたが、全く信じられない話です。
小学生が夜の10時半に友達の家の固定電話に電話をしますか?
しかも母親はまだ仕事から帰っていないと言います。
お母さんは長時間労働が常態化したブラック企業で働いているんでしょうか?
それとも水商売でもしているんでしょうか?
ウサギちゃんの両親は離婚していて、ウサギちゃんは母親に引き取られて、母親の実家に戻りました。
それが今のウサギちゃんの家です。
僕は会ったことがないですが、妻によるとウサギちゃんはファッション大好き、お化粧大好きで、およそ小学生とは思えない外見だそうです。
お小遣いはおばあさんから何万円ももらって自由に使っているようです。
家の門限は存在せず、夜遅くまで外で遊んでいることも多いそうです。
妻が言うには、もしかしたらお母さんは、離婚したという負い目があるからウサギちゃんのことをきつく叱れないんじゃないかと言います。
確かにそういう側面はあるかも知れないです。
それにしても凄過ぎます。
こんなことは言いたくないですが、もう二度とうちに娘に関わって欲しくないです。
これからの生活
これからどうなっていくんでしょうか。
妻は、前に言っていました。
私は2回も娘から暴力を振るわれているのに、今後どういう心持ちで母親として娘に接すれば良いのか?と。
それを鑑別所のカウンセラーの教えて欲しいのだそうです。
確かにそれは深刻な問題です。
あり得ない仮定の話ですが、もし娘が僕よりも遥かに強くて、喧嘩では絶対に勝てない相手だった場合、例えばゴリラみたいに強くて、怒らせたら半殺しにされるというような場合、僕はどうやって娘と接する事になるんでしょうか。
単に強いというだけでなく、すでに2回も実力行使をされて、救急車まで呼んでいるとなると、相手の存在は脅威です。
その相手に対して親としてどうやって接すれば良いのか?
確かにこれは難しい問題です。
僕は今まで、娘は反抗期なんだから多少荒れるのは仕方ないと思ってきました。
でも、今回初めて限度を超えたと思ったので、実力行使をしました。
これから先、どうなるのかはわからないです。
反抗期なので、心を入れ替えて態度を改めるということは期待出来ないと思います。
親に対して反抗的な態度を取るだけならば、受け入れますが、朝からふらっと出かけて帰ってこないとか、夜遅くまで友達と電話で話しているとか、そういう事は認められません。
どうしたらいいのかなんて、わからないです。
おそらく考えても正解なんてわからないでしょう。
妻といろいろ話し合って、その場その場で出来ることをして行くしかないんだと思います。
僕は子供の頃、父親からゲンコツはたくさんくらいました。
少なく見積もっても200発は食いました。
小学校では1年生、2年生の時の担任の先生がとても厳しくて、2年間で400発はゲンコツを喰らいました。
でもビンタをされたことは一度もないです。
一年生から五年生まで無理やり習字を習わされて、毎週書道教室に行っていましたが、毎週怒られにいくような物でした。
さすがに書道教室ではゲンコツはもらいませんでしたが、本当に怒られにいくだけでした。
今の時代は子供を叩くと虐待になります。
外に追い出しても虐待になります。
物置に閉じ込めても虐待だし、昔のように、「晩飯抜き」のお仕置きをしても、ネグレクトという虐待になります。
では言うことを聞かない子供をどうやってしつけるのか?
辛抱強く話すしかないと言われても、親子だとそうも言っていられないです。
もちろん僕だって、好きでビンタをしているわけじゃありません。
そんな事はしたくないです。
でも今回のことで、僕がいろいろ考えていたプランはすべて白紙になると思います。
いつか娘とスキーに行きたかったし、娘と焼肉食べ放題の店にも行きたかったし、来年の夏は富士急ハイランドにも行きたかったです。
でも、もう無理だと思います。
今回僕が本気でビンタをしたことは、娘にどう伝わったのでしょうか?
娘が階段を上がっていくときに、背中から、「もうお前はうちの子じゃない。」と言ったのは言い過ぎだったと思います。
あれを僕の本心だと思ったのでしょうか?
これからいろいろと難しい時期を迎えますが、大切な局面なので、面倒がらずに、先送りせずに、きちんと対応しなければなりません。
なんか、まとまりのない文章をだらだらと書いて来てしまいましたが、文章を書くことで、気持ちが落ち着いて来ました。
明日や明後日はどんな日になるんでしょうか?
僕はやっぱりブログの投稿をするんでしょうか?
果たしてバーベルや筋トレの文章を書けるんでしょうか?
そんな気分になれるんだったら、まだ良いです。
しばらくこんな感じの文章が続いてしまったら、辛いですね。
娘に手加減なしのビンタを喰らわせたことは、やっぱり心に引っかかっています。
でもあそこで娘を止める方法は他になかったような気がします。
ビンタをしないで、電話そのものを破壊するという方法もありましたが、それもちょっとやり過ぎかと思います。
どっちが良かったのかわかりませんが、今後、我が家では夜9時を過ぎたら、電話線を抜く事になると思います。
妻とそう話しました。
夜の9時なら、僕は仕事で家にいないので、妻が抜き差しをする事になります。
でもそれはやがて娘に気づかれるでしょうから?
根本的な解決にはならないと思います。
まだまだ考えなければならないことはたくさんあります。
今回はこの辺で失礼します。
その2 へつづく