こんにちは、鹿野一郎です。
今回の投稿は、以前に投稿した、「僕のバーベル その13 (ハーフラックが欲しい)」の続編になります。
僕は兼ねてから、パワーテックのハーフラックが欲しいと思っていました。
パワーラックではなく、ハーフラックです。
パワーラックは家の中に置くには大きすぎて場所を取りすぎます。
なのでハーフラックが欲しいと思っていました。
中でも一番欲しいのはパワーテックというメーカーのハーフラックです。
他のメーカーのハーフラックと比べても、とても省スペースで、家の中に置くならば、場所の面で最も優れていると思っています。
ただ、大きな欠点があり、セーフティーバーがとても短いんです。
あの短いセーフティーバーでスクワットをするのはとても怖いです。
160kgとか170kgぐらいだったら別に怖くないですが、180kgとか190kgのバーベルであのラックでスクワットをするのは、怖くて無理です。
でも筋肉系ユーチューバーのコアラ小嵐さんは、そのハーフラックを自宅に持っていて、スクワットも自宅でやっています。
彼のコメントでは、スクワットをする時よりもベンチプレスをする時の方がフォームの制限が大きいそうです。
スクワットはそんなにやりにくくないと言います。
パワーテックのハーフラックを以下では、WB-HRシリーズと呼ばせていただきますが、WB-HRシリーズは普通のパワーラックやハーフラックと違ってフレームが床に対して垂直ではなく、傾いています。
その傾きのせいで、バーベルを受けるフックから、セーフティーバーの先端までの水平距離はセーフティーバーの長さプラス10cmぐらいにはなるとコアラ小嵐さんは言っています。
彼は僕よりも背が高いので、僕が使う場合は、プラス10cmにはならず、プラス8cmぐらいだと思います。それでも結構違うと思います。
WB-HRシリーズのセーフティーバーの長さは19cmでした。
そこに8cmプラスされれば、27cmになります。これならなんとかスクワットが出来るのではないかと思っていました。
なので最近はジムでスクワットをする時もバーベルをラックアウトしてから、余り後ろに下がらずに、靴一足分ぐらいしか下がらないでやっています。
それで別にやりにくいことはないので、きっとWB-HRシリーズでも出来ると思っていました。
1 偶然発見したブログで
僕はこれまでこのハーフラックのことを常に、「パワーテックのハーフラック」と呼んでいました。
欲しくて仕方ないのに、製品名を覚えていませんでした。
でも偶然発見したブログで、見てしまいました。
コアラ小嵐さんも動画の中で最近のシリーズはセーフティーバーの長さも改良されて、バーベルの受けも鉄製ではなく樹脂製のものが出ているので音がうるさく無くなっていると言っていましたが、言葉で聞くのと写真を見るのとでは大違いでした。
そのブログを書いた人は、ビバ筋という人で、ブログのタイトルは「50代からの筋トレ<Viva!筋トレライフ!>です。
ビバ筋さんは自宅のガレージに、WB-HR14(WB-HRシリーズの過去の製品)を設置し、5年間使った感想をブログに書いてくれていました。
その中で現行型のWB-HR19ではセーフティーバーの長さが19cmから28cmに変更されたと書いてありました!
なんとおよそ1.5倍です。
28cmあれば、フレームの傾斜を加算するとおよそ36cmになります。
これだけあれば不足はありません。
こうなるともう俄然欲しくなってしまいました。
2 スクワットで潰れる時
スクワットをしていて潰れた事がない人は、どのように潰れるのか想像するのは難しいと思います。
僕はスクワットをしていて潰れた事は、10回以上あります。
試合会場で潰れたことも何回もあります。
思い出してみると2016年12月に初めて出場したパワーリフティング千葉県大会では、スクワットの第3試技で140kgのバーベルを担いでしゃがんだら立てなくなって、そのまま潰れました。
2017年4月の千葉県大会では、スクワットの3本目で155kgのバーベルを担いで勢いよくしゃがんだら、そのままバーベルを前に落としてしまって失敗になりました。
バーベルはセーフティーバーが受けてくれたので、床に落ちずに済みました。
セーフティーバーの高さは膝ぐらいでした。
バーベルを落とした時、ギロチンで首チョンパしたかと思いましたが、どこにも怪我はありませんでした。
もちろん会場は静まり返ってしまいました。
他にもまだたくさんありますが、思い出すのが面倒なので、話を続けます。
スクワットで潰れる時は、大きく分けて前に落とすか、後ろに落とすかです。
バーベルを後ろに落とす潰れ方は、今までに一回だけ見た事があります。
それも試合の時でした。
選手の真後ろに補助員がいましたが、その補助員ごと後ろに倒れたので、ひやっとしました。
大丈夫か!と緊張が走りましたが、幸い誰も怪我はしませんでした。
バーベルは床に落ち、すごい音がしました。
補助員は左右にも一人ずついたんですが、その人々も全員倒れました。
でも、後ろに倒れる事は滅多にないです。
余程の無理をしない限りありえないと思います。
試合では、余程の無理をするからそういう潰れ方もしますが、普段のトレーニングでそこまで限界重量を追求しないと思います。
少なくとも僕はしないです。
僕のようなトレーニングの仕方だったら、後ろに倒れる事は、めまいでも起こさない限りないと思います。
潰れる時は前に落とすんです。
なので、前に斜めのフレームがあって、そこに28cmセーフティーバーがついていれば、問題なくスクワットはできると思います。
僕は普段はスクワットはジムのハーフラックでやっています。
BULLのハーフラックで、セーフティーバーの長さは60cmぐらいです。
後ろに倒れる事はまずありえないので、60cmもあればパワーラックと同じぐらいの安心感があります。
でもその半分でも十分スクワットはできると思っています。
僕はスクワットで潰れる前は、重さに耐えられず、バーベルが担いだ位置から真っ直ぐ下に落ちるもんだと思っていましたが、そういう事はなかなかないです。
大概は前に落とし、ごくまれに後ろに落とすんです。
前に落とす分には、セーフティーバーは28cmでも大丈夫だと思います。
だから、今まで以上にWB-HR19が欲しくなったんです。
3 ハーフラックがあったら
僕は自宅にバーベルがあるので、スクワット、ベンチプレス以外は全て自宅でトレーニングしています。
自宅にはバーベルはありますが、ベンチはありません。
もちろんラックもありません。
ハーフラックがあったら、自宅でスクワットが出来るようになります。
これまでは週に1回ジムに行ってスクワットをしていましたが、もしかしたら週に2回スクワットをするようになるかも知れません。
補助セットを1日で5セットやるよりも、2日に分けて3セットずつやる方が多分楽だと思います。
それと懸垂が自由にできるようになります。
今は自重の懸垂は犬の散歩の時に公園の懸垂台やブランコのフレーム、うんていなどでやっていますが、自宅にハーフラックがあったら、プレートを腰に下げる加重懸垂も自在にできるようになります。
とても大きな変化です。
また、ハーフラックがあったら自宅でシュラッグができるようになるでしょう。
あれはラックがないととても出来ないです。
ラックなしでシュラッグをするならば、まずはデッドリフトの要領でバーベルを持ち上げてスタートポジションに持っていなかければなりません。
でも僕の場合はシュラッグのトレーニング重量が、デッドリフトのMAXとほぼ同じなので、ほとんどトレーニングをするのは不可能なんです。
でもラックがあれば可能になりますね。
後は、ショルダープレスが少し楽になります。
カールとかフロントレイズも少しだけ楽になります。
床に置いてあるバーベルを持ち上げるより、ラックにかけてあるバーベルを持ち上げる方が遥かに楽ですからね。
でも、部屋は猛烈に狭くなります。
僕の部屋は四畳半の和室です。
そこにハーフラックを置いたらかなり場所を取ります。
その部屋には家具はなく、置いてあるのは、20kgのプレート4枚、15kgのプレート4枚、7 .5kgのプレート2枚、5kgのプレート4枚、3kgのプレート2枚、2kgのプレート2枚、1kgのプレート1枚と160cm28mmのバーベルシャフト1本、ダンベルバー2本、22インチのテレビだけです。
僕はこの部屋で寝ていますが、寝る時は布団を敷き、起きたら布団は押し入れに片付けます。
ここにハーフラックを置いたら絶望的に狭くなりますが、おそらく問題はないと思います。
ハーフラックを買ってもベンチは買うつもりはありません。
場所がないからです。
4 ビバ筋さんの教え
ビバ筋さんは奥さんに相談せずにいきなりハーフラックとバーベルセットを買ったそうです。
そして組み立ててみると、バーベルの長さが足りずにプレートがバーベルを受けるフックに接触してしまったそうです。
ビバ筋さんは、あまりの興奮に、買う時にバーベルの内側サイズが130cm以上必要という説明を読み逃していたそうです。
ビバ筋さんが買ったバーベルはおそらく200cmのものだと思いますが、内側サイズは125cmしかなかったため、長さが足りなかったそうです。
でも彼はバーベルシャフトを買い換える事はせず、金属製のカラーをプレートより先に取り付けることにして、カラーがバーベルを受けるフックに乗るようにして問題を解決したそうです。
このようにすると何も問題なく使えるのだそうです。
僕はビバ筋さんのブログを読んでから、内側サイズが130cm以上ある28mm規格のバーベルシャフトはないものかと探しましたが、ありました。
それは、あのIVANKOのシャフトです。IB20がそれでした。内側サイズは131cmあります。
さすがIVANKOです。
僕が持っているプレートは全て28mm規格のものなので、50mm規格のオリンピックシャフトを買うというのはありえない選択肢です。
絶対に28mm規格のシャフトでなければなりません。
今使っているシャフトは160cmしかないので、WB-HR19で使うのは不可能です。
だから、WB-HRと一緒にバーベルシャフトも買う必要があるんです。
それはIVANKOのIB20です。
WB-HR19が9万6800円で、IB20が13200円です。合計11万円です。
ジムに毎月5000円払うなら、2年で元が取れます。
5 最大の障害は妻の同意
さて、この黄金コンビ(WB-HR19とIB20)を買うとなったら、最も厳しい障害は妻の同意を得ることです。
ほとんど不可能への挑戦です。
妻の同意を取り付けるのは、僕がスクワットで200kgを上げるより難しいかも知れません。
なんと言っても僕の部屋は木造住宅の二階です。
そこに現時点で合計200kgのプレート、バーベルシャフト、ダンベルバーが置いてあるのに、さらに45kgもあるハーフラックを買うなんて、認めてくれるはずがありません。
家は賃貸ではなく、持ち家で、6年前に新築したものです。
「あんたは家を壊したいのか?」と言われてしまったら何も言い返せません。
「壊すつもりはないけど、壊れちゃったらごめんなさい。」というのはあまりにも説得力のないお願いです。
ちなみにプレートも20kgのものをさらに2枚買い足す予定なので、そうなってしまうと四畳半の和室におかれるトレーニング機材の重さは300kgに達してしまいます。いくらなんでも難しいでしょうね。
僕の部屋が一階だったら、まだ説得の余地はあったかも知れませんが、ちょっと二階の部屋に300kgというのはきついような気がします。
でも欲しいです。
どうしても欲しいです。
新しいデスクトップパソコンも欲しいですが、ハーフラックの方が欲しいです。
新しい車も欲しいですが、ハーフラックの方が欲しいです。
妻を説得できる材料はないでしょうか?
家にハーフラックがあったら、雨の日に洗濯物を部屋干しするのにとても便利です。
我が家では雨の日に洗濯物を部屋干しする時は、必ず僕の部屋に干すことになっています。
別にそう決めたわけじゃないんですが、僕の部屋が一番洗濯物を干しやすいんです。
僕の部屋は四畳半の和室ですが、フスマを開けると隣の書斎と繋がります。
書斎は僕の仕事場兼隠れ家で、広さは3畳です。
この四畳半の和室と3畳の和室の間のフスマの淵に写真のように洗濯物を干すんです。
これはつけ外しが結構面倒です。
特に妻にとっては背が届かないので、一苦労です。
でもハーフラックがあれば、洗濯物を干すのはとても簡単ですよね。
バーベルシャフトを物干し竿にするのには抵抗を感じますが、買うための交渉ならば仕方ありません。
それで受け入れてくれるかどうかわかりませんが、いつか交渉してみたいと思います。
いつかです。すぐではありません。
6 欲しいから欲しい
最後に、WB-HR19を買いたい理由は、欲しいからです。
それを買ったらジムに行かなくて済むとか、ジムでは思うようにトレーニングができていなかったとか、そういう事情は全くありません。
ジムではBULLのハーフラックを使っています。
BULLのパワーラックもありますが、僕はハーフラックの方が気に入っています。
BULLのハーフラックは、製品としてはWB-HR19を遥かに凌ぐ高級な製品です。
BULLのハーフラックは、46万円を超える高価なもので、重さも210kgもあります。
値段が10万円弱で重さが45kgのハーフラックとはモノが違います。
しかもジムはいつも空いていて、使いたい時にハーフラックやパワーラックが使えなかった事は一度もありません。
スクワットをするにあたって、まさに理想に最も近い状態にあります。
でもそのジムには週に1回しか行かれません。
週に1回しか行かれないのは、家から遠いからではありません。
家からは車で10分かからないので、とても近いです。
でも、それでもやっぱり自宅に欲しいんです。
欲しいから欲しいんです。
WB-HR19とIB20を買ったらジムはやめます。
全て自宅だけでトレーニングをします。
それにしても「欲しい」という感情は偉大ですね。
昔、僕がまだ30代だった頃、Appleが発表したPowerBookG3というノートパソコンが欲しくて欲しくて仕方ありませんでした。
明らかに当時の僕には不釣り合いな高級機種で、スペック的には全く必要ない無用の長物でした。
だから諦めようと思っていたんですが、職場である先生に相談したら、「欲しいという気持ちはものを買う時の最大の動機ですよ。」と言われました。
僕はこれで目が覚めたような気がして、それを買いました。
50万円もする高価なノートパソコンを買いました。
(確か50万円だったと思いますが、記憶がはっきりしません)
その言葉を聞くまでは、ものを買うには合理的な理由がなければいけないんだと思っていましたが、欲しいから買うという買い方を初めて知ったように思いました。
そう。欲しいんです。欲しいから欲しいんです。
欲しいものを手に入れるために、努力をし、前に進むんだと思います。
(買い物の場合はお金を払うだけで手に入りますが)
なんだか訳のわからない文章になってきたので、この辺で終わりにします。
ありがとうございました。
内部リンク「僕のバーベル その13(ハーフラックが欲しい)」