敵前逃亡した男は、気楽な毎日を過ごしております。

トレーニング

こんにちは、鹿野一郎です。
今日は2024年6月8日の土曜日です。

気づけば随分と日が過ぎていました。
5月12日のパワーリフティング千葉県大会を、当日の朝になって欠場しましたが、その後は自由で気楽な日々を過ごしています。
散々このブログで強気なことを書いてきたくせに、いざとなったら欠場ですから、みっともないったらありゃしない話です。
全くその通りなんですが、僕の中には卑屈な気持ちは全くないですし、今回色々なことを学べたと思っています。
でも、今回の反省を活かして、今後は大口を叩かないように気をつけたいと思います。

試合の結果

僕は自分が出なかった試合の結果はそれほど気になっていなかったんですが、職場の英語の先生(50代男性)から試合結果について毎週聞かれるので、一応千葉県協会のホームページをチェクしていました。
その先生は自宅にパワーラックを持っているトレーニーです。
最近写真を見せてもらいましたが、バーベル1本とダンベル6本を所持しています。
プレートは全てラバープレートでした。
実に羨ましい環境です。


自らがトレーニーなので、試合の結果が気になっていたのでしょう。
僕は出なかったんですが。

で、試合の結果を見てみたんですが、実に興味深い結果でした。
僕がエントリーしたのは74kg級のマスターズ2です。
マスターズ2というのは50歳代の人が出る部です。

僕は前回12月10日のパワーリフティング千葉県大会で目標だったスクワットの175kgを成功させて、ガッツポーズをしましたが、当然優勝できると思っていたのに優勝できなくて悔しい思いをしました。
僕は過去に2回優勝しています。
たまたま強い人が出て来なかったから優勝出来ただけですが、2回勝っています。
でもその時は協会が財政難でメダルが出なかったんです。
なので僕は金メダルを持っていません。


銀メダルは2個持っているんですが、僕が優勝した時に限ってメダルが出なかったんです。
でも去年の12月の試合はメダルが出ることが発表されているたで、個人史上初の金メダルを手にする事ができると思っていました。


でも、ダメでした。

その12月の試合で優勝したのは今回も出場したCさんですが、Cさんはスクワットの第一試技の155kgがしゃがみが浅過ぎて失敗になりました。
これは12月の試合のことであって、5月12日の試合の事ではないです。
僕ははっきりと見ていましたが、明らかにしゃがみが浅かったです。
そのCさんはスクワットの第二試技で155kgできっちりしゃがみましたが、そのまま潰れました。
これじゃあ、三振して失格になってしまうなあと思って見ていましたが、驚いたことに第三試技は155kgできっちりしゃがみ、よろけながらも立ち上がり、成功させました。
これは見事な粘りだったので、僕も思わず拍手しました。

第一試技が終わって僕はスクワット175kg、Cさんは155kgでした。
次はベンチプレスです。
僕は肩を怪我していてベンチプレスは全く本調子ではありませんでした。
なので、80kg成功、90kg成功、95kg失敗で、90kgに終わりました。
普段なら悪くても105kgは挙がるんですが。

Cさんは第一試技を105kgで挑み、潰れました。
第二試技も105kgで挑み、潰れました。
せっかくスクワットを成功させたのに、今度はベンチプレスで三振してしまうのか?
と思ったのですが、第三試技は105kgをなんとか挙げて成功させました。
ものすごい粘りです。

この時点で僕は合計265kg、Cさんは260kgでした。
勝負は最後のデッドリフトで決まります。
僕は第一試技で170kgを挙げましたが、第二試技の180kgがなんと挙がりませんでした。
これには本当に驚きました。


一方のCさんは第一試技の160kgを難なく挙げ、第二試技の170kgも難なく挙げ、さらに第三試技の180kgも挙げました。
つまり、僕が第三試技で180kgを挙げれば僕が優勝ですが、挙がらなければCさんが優勝という状況になりました。


何がなんでも挙げてやると意気込んでバーベルに向かったんですが、180kgのバーベルが挙がりませんでした。
それで優勝を逃しました。
これが12月の試合の状況です。

そして今回、5月12日は僕とAさん(千葉県74kg級マスターズ2の最強の男)、Bさん(同じチームの人で、今年からマスターズ2になった強い人)、Cさん(前回の優勝者)の4人がエントリーしていました。
僕は減量が追いつかずに欠場したので、AさんとBさんとCさんの戦いになりました。


ホームページで結果を見て、えっ??と思ったのは、Cさんが失格になったことでした。

Cさんは第一種目のスクワットで155kgで三振して失格になりました。
なんで?
なんで同じ失敗を2回も繰り返すのでしょうか?


今回はよほど自信があったのだと思いますが、それでも第一試技は確実に挙がるところから始めた方が良かったのではないでしょうか?
これは意外でした。

優勝したのは最強のAさんではなく、同じチームのBさんでした。
Bさんはトータル482.5kgでAさんはトータル470kgでした。
これも意外でした。
これまでの持ち記録はAさんが505kg、Bさんが495kgです。
二人とも本調子ではなかったようです。

詳しく見てみると、Bさんはスクワットは第一試技で180kg成功、第二試技で190kg失敗、第三試技で190kg成功です。
さすがの強さです。


おそらく今回のこの190kgが新しいマスターズ2の千葉県記録になるでしょう。
これまでの千葉県記録はAさんの185kgでした。
でも、Bさんはベンチプレスが、第一試技100kg成功、第二試技102.5kg成功、第三試技105kg失敗でした。
普段なら120kgは挙げられる人なので、まだ肩の怪我が治っていなかったのでしょう。
とても胸板が厚く、髭面で見るからに強そうな人です。
でも、話すと気さくで面白い人なんですが。

もし彼が今回ベンチプレスで本来の力を発揮していたら、トータルで500kgは行ったと思います。
さすがの強さです。

一方、千葉県最強のAさんは470kgという記録でしたが、3種目の3回の試技を全て成功させています。
つまり、記録を狙いに来たのではなく、成功させることを目標にしていたのでしょう。
彼がトータル505kgの千葉県記録を作ったのはもう何年も前のことです。


彼は全国大会を中心に試合に出ていましたが、怪我をして数年間試合から離れていました。
そして57歳での復帰なので、記録を狙うより、試技を成功させることを選んだんだと思います。
実に手堅い戦い方だと思います。
スキンヘッドで、俳優の高橋克己に似た人です。

とても考えさせられる試合結果でした。


僕もカレンダーイヤーが57歳で、Aさんと同い年です。
もう年齢的に、記録更新を前提とした試合展開は難しくなっているんだと思います。
記録更新に夢中になりすぎると怪我をして、結局ダメになるんでしょう。
なので、これからは記録は毎回更新されるべきものという発想を捨てて、記録が更新できたら儲け物という考え方をしようと思うようになりました。
実に興味深い試合結果でした。

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義務から解放された日々

5月12日、朝体重を測ってみたらリミットを800gオーバーしていました。
やる気に満ち溢れている状況なら、800gぐらいなんとかしたと思いますが、もう僕はあの時点で戦闘意欲がなくなっていました。
何故そうなったのかは書くと長くなるし、前回の投稿に書いたと思うので、ここでは省略させてもらいます。

試合に行かないことについて、妻からはブーイングの嵐でした。
その日は結局庭の木を切ったり雑草を抜いたり、床に雑巾掛けをするなどして過ごしました。
月曜日は普通に仕事に行き、火曜日も仕事に行きました。
自由を感じたのは水曜日でした。
水曜日の朝目が覚めた時、今日はジムに行かなくても良いんだと思ったら、とても自由な気分になりました。

それまでは毎週水曜日はジムに行ってベンチプレスとスクワットをしなければなりませんでした。
毎週土曜日もジムに行ってベンチプレスとデッドリフトをしなければなりませんでした。
そういう暮らしを去年の12月から16週間送ってきましたが、試合が終わって全ての義務から解放されました。


12月から5月12日までは、パワーリフティングに特化するため、腕のトレーニング、肩のトレーニングなどは全くやって来ませんでした。
全てパワーリフティングのためにやって来ました。
もっと言うと5月12日の試合で金メダルを取るためだけに生活していたと言っても言い過ぎではありませんでした。

義務から解放されて、自由を満喫できるようになりました。
例えば朝ごはんを食べるときも、いつもは白米をピッタリ150グラムだけ測って食べていました。
もう茶碗に白米をよそるのに重さを測る必要はありません。
朝起きてすぐにパンツ一丁で体重を測る必要もありません。

外食をしたければ、しても良いんです。
夜中にお腹が空いたら、食べて良いんです。
あらゆる制限から解放されて、天国のようでした。

減量が終わってみると食べたいものがいくつかありました。
なんとサッポロ一番しょうゆ味(袋ラーメン)、ボンカレーゴールドです。
5月12日以降今日までにサッポロ一番しょうゆ味は6食分食べました。
ボンカレーゴールドは11食分です。


他に八千代市のこてメン堂というラーメン屋に3回行きました。
毎週木曜日はここで豚骨ラーメンを食べてから仕事に行くのが、流れになりました。

吉野家にも一回行きましたが、吉野家は1回で満足できました。
美味しいですが、カロリーが高すぎるので、おそらく11月24日の試合が終わるまで、もう行かないと思います。

サッポロ一番もボンカレーも子供の頃しょっちゅう食べていたので、今になってもそれが好きなんですね。
まさかこんなに安い食事で満足するとは思っていませんでした。


他に調理パンにも凝っています。
焼きそばパンやコロッケパンなどは食べたいと思った時に食べています。
特にはまっているのはフジパンのピザパンです。
先月生まれて初めて食べましたが、この世にこんなに美味しい食べ物があったのか?と思いました。
自由は良いですね。
最高です。

今は自由に筋トレをしています

試合が終わってから、毎週土曜日にジムに行くようにしています。
ベンチプレスはやっていますが、スクワットとデッドリフトはやっていません。
ベンチプレスは80kg5セットから始めて、毎週2.5kgずつ重くしていきます。
今日は85kgでやって来ました。


85kgで9回、10回、9回、8回、7回(合計43回)でした。
来週は87.5kgでやります。

毎週2.5kgずつ重くしていって、115kgまでやるつもりです。
おそらく115kgだと5セットやっても、1回、1回、1回、0回、0回という感じだと思いますが、それでもそこまでやってみようと思っています。


115kgのバーベルを扱うようになるのは、おそらく8月の末だと思います。

久し振りにバーベルカールをやると気持ち良いですね。
上腕二頭筋がパンプアップして自分がマッチョになったような気分になれます。
ライイング・トライセップ・エクステンションもそうですね。
腕がパンプするのは本当に久し振りの感覚でした。
こういうのが楽しいですね。


思い返せば今年の4月頃はもうトレーニングが楽しくなくなっていました。
試合で勝つことだけを考えて自分に次々に義務を負わせて、とても辛かったように思います。

肩のトレーニングも再開しました。
ショルダープレスは40kgから始めました。
立ち姿勢でのバーベルでのショルダープレスです。
これも毎週2.5kgずつ重くしていきます。
今日は45kgでした。


今日はベンチプレスをやって、サイドレイズをやってからショルダープレスをやったので、45kgのバーベルがとても重くて大変でした。
でも、こういう感覚も久し振りでとても楽しいです。

サイドレイズは20kgで10回5セットやりました。
次は22kgでやろうと思います。

フロントレイズは40kgのバーベルでやりましたが、これもとても久し振りで重かったです。

でも、一番苦労しているのはレッグエクステンションです。
去年の暮れの頃は300LBでも出来ていましたが、半年やらなかったら無惨に力が出なくなりました。
前回は140LBで10回、165LBで10回、190LBで10回、210LBで8回、7回、6回でしたが、今日は140LBで10回、165LBで10回、190LBで10回、210LBで10回、10回、8回できました。
前回よりは良くなっています。
次は230LBまでやろうと思っています。
こうやって徐々に回復していくのも楽しいですね。

年齢的に無理が効かなくなってきたのがわかります

今の僕の状況を例えて言うなら、期末試験が終わった後の高校生のような感じだと思います。
期末試験のために、2週間、3週間、睡眠時間も削ってもう勉強し、ようやく終わったので、ストレスを発散し、のんびりするというところでしょう。


12月10日の試合が終わってから5月12日の試合までの16週間、スクワット、ベンチプレス、デッドリフトは本当にサボることなく計画的にトレーニングをし続けました。
初めのうちは燃えに燃えていたので良かったんですが、だんだん精神的な疲れを感じるようになりました。

特に4月7日と思っていた試合が、発表されたら5月12日だったというのは精神的にかなりやられました。
あと1ヶ月だと思っていたら、あと2ヶ月になったんです。
それでもトレーニングは最後の最後まできっちりやりました。

2016年の12月からパワーリフティングをやっていますが、あんなに真面目に試合のためにトレーニングしたのは今回が初めてです。


ものすごく集中力の高い5ヶ月間だったと思いますが、今の僕には5ヶ月間は長すぎました。
精神的な疲労が半端なレベルではありませんでした。

これからはオンとオフを明確にして、オフの時は思い切りだらけてこの世の春を満喫したいです。
その代わりオンの期間は試合のことだけを考えて集中するつもりです。
今回の経験で僕には5ヶ月という期間は長すぎたことがわかったので、次は3ヶ月間の集中トレーニングで試合に臨みます。

体重管理も3ヶ月かけてじっくりやります。
5月12日の試合は日程的にかなり無理のあるものでした。
この春から中学3年生の娘が岡山県の離島に離島留学に行っているんですが、その離島留学のフリースクールの見学のために去年の9月に娘と二人で岡山まで旅行に行きました。
旅行に行くと体重が増えるのは言うまでもないです。

今年の2月中旬には新年度のメンバーの顔合わせと、地元の中学校のい説明会のために再び岡山に2泊の日程で行きました。
当然体重は増えました。


そして3月31日にいよいよ娘がフリースクールに入所しました。
その時も2泊して車で岡山まで往復しました。
やはり体重は増えますよ。

そしてトドメは5月3日の島の運動会と懇談会です。
わずか1ヶ月の島での暮らしで娘が別人のように明るくなっているのを見て驚き、僕は幸福な気分に包まれました。
また、島の人々の幸せそうな暮らし振りにも感動しました。


そんなわけで、岡山から戻った5月4日の僕の体重は77.4kgでした。
試合の8日前で3.4kgオーバーです。

今思い返しても、あれは減量をする上で最悪なスケジュールでした。
次の試合は11月24日ですが、8月末から11月24日までの3ヶ月間、どこかに出かけなければならない予定は何もないので100パーセント試合に集中できると思います。
集中してベストを尽くすことができれば、それで満足です。

その時に本当に集中できるように、今は自由を満喫して、疲れた心を休めたいと思っています。

今回はこんなところです。
ありがとうございました。

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