安いバーベルと高いバーベル/安い家と高い家

自分のバーベル バーベル

こんにちは、鹿野一郎です。
僕は自宅にバーベルを持っています。
シャフトは160cm9kgの28mm企画のコンパクトなものです。
プレートはすべてペイントプレートで、20kg4枚、15kg4枚、7.5kg2枚、5kg4枚、3kg2枚、2kg2枚、1kg2枚を持っています。
ペイントプレートというのは鉄のプレートにペンキを塗っただけのプレートです。
この他にプレートがラバーで包まれた、ラバープレートというのがあります。


今回は、安いプレートと高いプレートについてちょっと述べたいと思います。
そして、それに絡めるように安い家と高い家についても述べたいと思います。
別に僕は家については詳しくないです。
家よりもバーベルの方が遥かに良く知っていると思いますが、6年前に今の家を建てた時に、その打ち合わせの過程で、安い家と高い家の違いが分かってきたので、その話もしたいと思っているんです。
家を建てる前は本当に、安い家と高い家の違いがまったくわかりませんでした。
安い車と高い車の違いならすぐにわかるんですが、安い家が何故安いのか?高い家が何故高いのか?全く分かっていませんでした。

安いプレートと高いプレート(重量の正確さ)

20kgのプレートの場合、安いものだと5000円を切る物もあり、高いものだと40000円近くするものもあります。
値段の違いは、重量の正確さ、形の正確さ、見た目の善し悪しで決まると思っていますが、まずは重量の正確さについて述べたいと思います。
20kgのプレートの重さは、20kgのはずなんですが、安いプレートになるとそうでない事があります。
20kgと表記してあるのに、実は19kgしかないという事も珍しくないようです。
少し前に筋肉系ユーチューバーのコアラ小嵐さんが、友達から貰ったという33kgの可変ダンベルの重さを、自宅の体重計で計って見たら31kg強しかなかったという事がありました。
その可変ダンベルは、ダイヤル式のダンベルで、元祖可変ダンベルのパワーブロックではありません。
元祖に比べると大分安いものだと思うんですが、安いとこういう事が起こりえます。

僕が持っているNIPPYOのプレートです。今ではNIPPYOというメーカーはありません。

僕もかつて、自分のプレートの重さを体重計で計った事がありましたが、重さに多少の誤差はありました。
ただし、体重計そのものが正確なのかどうかがはっきりしないので、実際の重さはあくまでも不明です。
ただ、同じ重さの表記のプレートでも、重さにばらつきがあるのは事実です。
安いプレートだとこういう事が起こりやすくなります。
下に内部リンクを張っておきますので、プレートの重さのばらつきに興味がある方はどうぞ。

その一方で、試合で使う公式プレートは、重量の正確さが至上命題なので、それこそグラム単位での正確さが求められます。
そのため、値段も高くなって行くんですね。
普段、自宅でトレーニングをする時に、そこまで正確な重さにこだわる人も少ないでしょうから、重量の正確さについては、自宅でのトレーニング用ならば、あまり気にしなくて良いと思います。

僕は毎晩ウイスキーを飲んでいますが、アルコール濃度は40%で、内容量は700mlと表記されています。
それを見て、

鹿野一郎
鹿野一郎

果たしてアルコール濃度は本当に40%なのか?実は39%だったりしないのか?
内容量は本当に700mlなのか?実は690mlだったりしないのか?

とは考えません。
逆に、もしメーカーが、アルコール濃度は40.0000%です。内容量も700.0000mlです。その代わり値段は1本150000円です、なんていうウイスキーを売り出しても、絶対に買わないですよ。
そんな大金を払うんだったら、ちょっとぐらいの誤差は気にならないです。
そもそも酔っぱらってしまったら、結構な誤差があってもわからないでしょう。

安い家と高い家(耐震性)

家の話です。
高い家というのは、恐ろしく高いですよね。
前に人から聞いた話では、ちゃんとした家は坪単価100万円以上はするそうです。
僕は家の事はわからないので、判断は出来ません。
僕が今住んでいる家は、床面積が30坪ぐらいなので、坪単価100万円だと、3000万円という事になります。
うちはそんなに予算はなかったので、もっと安く建てました。
つまり、ちゃんとしていないようです。
一方で、僕がこれまでに新聞のチラシで見た事がある新築一戸建てで一番安い家は、40坪の土地付きの3LDKで、1600万円強でした。
しかも購入者にはもれなく軽自動車の新車をプレゼントするというオマケまでついていました。
さすがにそれは目を疑いました。
一体土地の値段はいくらなんだ?
建物の値段はいくらなんだ?
と思いました。

左から、NIPPYO、ALEX、ボディーメーカーです。

耐震性や断熱性、耐火性は大丈夫なんだろうか?と思いますが、不思議なもので安い家ほど、耐震保証、性能保証など、いろいろな保証がついています。
保証があるから大丈夫という考え方もあると思いますが、これはちゃんと内容をチェックした方が良いかも知れないです。

まずアンカーボルトは何本入っているのか?通し柱は何本あるのか?柱の太さはどうなのか?などです。

アンカーボルトというのは、基礎と建物を固定する金具の事で、基礎に埋め込まれています。
阪神淡路大震災の時は激しい横揺れで、建物が基礎から落っこちてしまって損壊するというケースが多かったそうで、その後、建物を固定するためにアンカーボルトの重要性が見直されたそうです。
アンカーボルトが4本の家と14本の家では比べるまでもなく、14本の家の方が強いです。

通し柱は説明しなくてもみなさん分かっていると思いますが、2階建ての家を建てるなら、通し柱が多い方が建物は丈夫になります。
通し柱が4スミに入っている家と、ない家では、構造が同じなら、4スミに入っている方が確実に丈夫と言えるでしょう。

また、柱の太さも重要ですね。
前に読んだ知識では9cmかける9cmの柱と比べると12cmかける12cmの柱は4倍強いそうです。
他にも、柱どうしを金具で強力に繋いでいるかなど、注意するポイントはたくさんありますが、耐震性がしっかりしていれば値段は高くなり、適当に作られていれば、安くなると思います。
そもそも、耐震保証というのはどういうものなんでしょうか?
調べた訳ではないので、想像で書きますが、耐震保証の内容が「絶対壊れませんよ。」という太鼓判ならば良いんですが、「壊れたらお金を払いますよ。」というものだったら、保証ではなくて、ただの保険ですよね。
果たしてどういう耐震保証というのはどういう内容なんでしょうか?
家を買う人はちゃんと確認した方が良いかも知れません。

安いプレートと高いプレート(形の正確さ)

プレートの話です。
安いプレートは形が一様ではなく、重ねるとすき間が出来ます。
僕はNIPPYO、ALEX、ボディーメーカーという3つのメーカーのペイントプレートを持っていますが、見ただけでNIPPYOの物が高く、ALEXの物が安いと分かります。
詳しくは後で書きますが、見た目でわかるんです。
でもそれだけでなく、ALEXの15kgのプレートは4枚重ねてもぴったり接合せずにすき間が出来ます。
それはプレートが平面ではなく、歪んでいるからです。
信じられないという方もおられると思いますが、本当に歪んでいるんです。
インターネットで口コミをみても、ALEXのペイントプレートが歪んでいるという声は結構あります。

ボディーメーカーの20kgのプレートです。

でも、これも気にしない人にとってはどうでも良い問題です。
僕は気にしないので、ALEXに不満はないです。
15kgで4000円という破格の安さだったので、文句はないです。
でも、気になる方は、もっと高いプレートを買った方が良いでしょう。
ボディーメーカーの20kgのプレートは20kgで8000円ぐらいでしたが、これはまったく問題なく、ゆがみは見られません。

それにしても、冷静に考えればプレートが歪んでいるというのは凄い事ですね。
例えば僕が新車を購入したとして、ドアが歪んでいるため、しめても半ドアになってしまうなんてことは、国産車ではあり得ないと思うんですが、バーベルのプレートの場合はそういう事が起こるんです。
そう考えると日本の自動車メーカーは優秀なんですね。

安い家と高い家(断熱性)

家の話です。
僕が以前住んでいた一戸建ては、冬は恐ろしく寒い家でした。
リビングはフローリングでしたが、フローリングが冷た過ぎて、裸足で歩けないぐらいでした。
なので冬場はスリッパを履いていたし、フローリングの上に絨毯を敷いていました。
絨毯の上を歩いても、裸足だと足の裏が冷たかったです。
絨毯の上にさらにホットカーペットを敷いていましたが、それでも電源を入れないと、寝ころんだ時に、ホットカーペットの下に冷たい物があるのがはっきりとわかりました。
あまりにも寒いので、ホームセンターに頼んで床下を見てもらいました。
すると、フローリングのすぐ下に20mmの発砲スチロールがはめ込んであるだけで、ところどころ剥がれている事が分かりました。
築30年近い古い一戸建てでした。
ホームセンターの人が床下に潜って、カメラとビデオで詳しく家中の床下を見せてくれました。
僕と妻はリフォームを依頼し、発砲スチロールをすべて取り除いてもらって、30mmのスタイロフォームという断熱材を貼りつけてもらいました。
さらに土の上に防湿シートも敷いて、床下の寒さはかなり低減しました。
でも、今どきの家は、床下に100mmから200mmぐらいの断熱材が入っているのが普通だと思います。

15kgと言いつつ、14.6kgです。ただし、体重計が正確だという保証はありません。

実際問題、今住んでいる家はそのぐらいの断熱材を入れてあるので、冬も平気で裸足で歩けるし、前の家とは全く違います。
もっと完璧に断熱材を入れている家だったら、日光だけで家の中が温まり、暖房器具などいらないのではないでしょうか?
断熱材にもいろいろな種類がありますが、良い断熱材が厚く入れてある家は、断熱性が優れていると思います。
特に床下と屋根裏の断熱材は注意した方が良いと思います。

安いプレートと高いプレート(見た目の善し悪し)

またプレートの話です。
僕が持っているNIPPYOのプレート(1kg800円)とALEXのプレート(1kg267円)では、NIPPYOのプレートの方が遥かに値段が高かったですが、それは見ただけでもわかります。
違いはペイントの奇麗さです。
NIPPYOのプレートにはペイントのムラがないんですが、ALEXのプレートには結構はっきりとしたムラがあります。
これも値段の差でしょう。
気になる人はALEXの粗いペイントは気になるかも知れないです。
でもボディーメーカーならほぼ問題なく、NIPPYOは全く問題ないと思います。
バーベルのプレートに、見た目の奇麗さを求めるかどうかというのは人によって意見が分かれると思いますが、僕はあまり気にならない方です。
でも、もし僕が新車を買ったとして、ボンネットの塗装にムラがあるのがはっきりとわかったら、さすがに文句を言うと思います。
これまで見てきた自動車で、塗装にムラがある車なんてないですよ。
自動車の場合はペイントにムラがないのは当たり前だと思いますが、プレートの場合は当たり前じゃないんです。

15kgと言いつつ、15.1kgです。ただし、体重計が正確だという保証はありません。

これからペイントプレートを買おうと思っている人は困ってしまいますよね。
ペイントのムラがどの程度なのか?形のゆがみがどの程度なのか?
それは実物を手に取ってみないとなかなか分からない問題だと思います。
写真だけではわからない違いがそこにあるんです。
もし東京、名古屋、大阪、福岡、札幌ぐらいに拠点があり、さまざまなプレートやトレーニング機器のサンプルを実際に見られるようだと、とても良いですね。

安い家と高い家(見た目の善し悪し)

今度は家の見た目の話です。
家の外壁を仕上げる時に、サイディングを張るだけにするか、モルタル仕上げにするかで、値段が大きく変わります。
うちは値段に負けて、サイディングで済ませました。
でも、モルタル仕上げの方が見た目はかなり奇麗だと思います。
もっとお金があれば、もっと奇麗な家に出来たんですが、なかったんです。
家の中もそうです。
いろいろな工務店を回って話を聞いて、壁は漆喰塗が良いなと思ったんですが、これもお金の壁に阻まれて、クロス張りになってしまいました。
クロスはホームセンターに行けば1メートル200円ぐらいで売っています。
でも職人さんに頼むと1メートルあたり1500円前後になります。
筋トレ仲間の1人が、自宅のトイレのクロスの張替えを自分でやったんですが、絶対にプロにやってもらった方が良いと言っていました。
汗だくになるし、物凄く時間がかかるし、全然奇麗に出来ないので、プロにやってもらった方が良いそうです。

クロス張りではなく、漆喰塗にすると1平米あたりの値段が3倍ぐらいになると聞きました。
そんなに違うんではさすがに諦めるしかありませんでした。

きわめつけはキッチン台です。
キッチン台はショールームに行って、現物を見て決めましたが、安い物と高いものを比べてどっちが良いか?という決め方をしてしまっては絶対にダメだと思います。
その決め方をすると、絶対に高い方が良いに決まっているので、次々に値段が上がって行ってしまいます。

AとBでは?Bが良い。
BとCでは?Cが良い。
CとDでは?Dが良い。

こうやって最後にZまでたどり着いてしまいます。
僕と妻はその方法で最終的に300万円のキッチン台にたどり着いてしまいました。
値段を見て目玉が飛び出しましたよ。
車が2台買える値段です。
当然そんなのは却下です。

まずはAを見て、それが自宅にあると考えて、耐えられるか?耐えられないか?を考えると良いでしょう。
耐えられるなら、Aに決めて、他のは見ないで帰ってくるべきです。
もしAが耐えられないなら、Bで耐えられるかを考えます。
そうしないとどんどん予算が上がってしまうんですよ。

よく芸能人が○億円の豪邸を建てたというニュースがありますが、都内で土地が高いだけでなく、耐震性、断熱性、耐火性、防音製などすべてこだわり抜いて、さらに装飾にもこだわって行くと、それほど大きな家ではなくても、何億円もの値段になるんだと思います。
こだわれば、ドア1枚で100万円なんていうものもありますからね。

最後にプレート選びについて一言

今回はプレートと自動車の比較もしてみました。
自動車だと部品に最初からゆがみがあるとか、ペイントにムラがあるというのはあり得ない話だと思いますが、バーベルのプレートだとそういうのは普通にあることです。
高いプレートだとそういう事はないと思いますが、安いプレートではあります。
では、どういう物を選べば良いのか?という事になりますが、あくまでも僕の主観で選ぶなら、ボディーメーカーのプレートは、多くの人にとって不満のない仕上がりだと思います。
一部の細かい人は、ボディーメーカーでも納得が行かないかも知れないと思いますので、そういう方は、IVANKOのプレートの方が良いと思います。
INANKOなら、不満を持つ人はほとんどいないと思いますよ。

そして個人的なおすすめとしては、まだバーベルを持っていない人ならば、ボディーメーカーのバーベルセットを購入する事をお勧めします。
理由はバラで買うより圧倒的に安いからです。
物の良さと、値段の安さを考えると、最もバランスが良いのはボディーメーカーのバーベルセットだと思います。

バーベル
ボディーメーカーのペイントプレートのバーベルセットです。安いです。

本当に最後にもう一言だけ。
今日は2022年1月9日の日曜日です。
僕は昨日、謎の腹痛にさいなまれ、熱も8度4分まで上がる、最悪な日でしたが、今日は朝から平熱で、おなかの痛みもほとんど無くなりました。
昨日と比べると別人のように元気になりました。
おそらく明日にはおなかの痛みも完全になくなって、完全復活出来ると思います。

今回はこんなところです。
ありがとうございました。

内部リンク「プレート達の体重測定

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