ペイントプレートのバーベルでデッドリフトをするときの騒音の問題。

バーベル

こんにちは、鹿野一郎です。
今日は2022年9月28日の水曜日です。
先週、自宅でデッドリフトをしていたら、妻からうるさいと苦情を言われました。
それもかなりきつい口調で言われました。
その時は僕もムッとしましたが、音の問題というのは、出している方は全く気にならないもんですが、聞かされている方のストレスは並大抵ではないです。
そんなにうるさかったかな?と考えてみると、かなりうるさかっただろうと思えるようになってきたので、解決策を考える事にしました。

ペイントプレートでのデッドリフト

僕は自宅にバーベルを持っているので、トレーニングは原則として自宅でやっています。
ジムには週に一回だけ行きます。
自宅ではスクワットが出来ないので、どうしてもジムに行く必要があるんです。

自宅にバーベルがあるというと、人によっては、トレーニングルームが完備されていると勘違いしてしまうようですが、そんな立派な設備はないです。
バーベルがあるだけです。
もう少し正確に言うと、バーベルシャフトと、ダンベルバーとプレートと、アジャスタブルベンチがあります。
アジャスタブルベンチというのはフラットベンチにもなるし、背もたれを立ててシートにもなるベンチです。

僕の家は木造の一戸建てで、僕の寝室は2階の6畳の和室です。
この部屋が寝室兼トレーニングルームになっています。
だからトレーニングをするときは、まず布団を片付けて、それからバーベルを組み立てます。

デッドリフトをする時、例えば150kgのバーベルを組む時は以下のようにしています。
まず、160cm9kg(28mm規格)のバーベルシャフトに500gのプレートを2枚つけます。
これで10kgです。
それに20kgのペイントプレート(鉄のプレートにペンキを塗っただけのプレート)を4枚つけて、さらに15kgのペイントプレートを4枚つけます。
こうすると150kgになります。
さらに両側に7.5kgのプレートをつけると165kg、さらに5kgのプレートをつけると175kg、さらに5kgのプレートをつけると185kg、さらに3kgのプレートをつけると191kg、2kgのプレートをつけると195kg、さらに1kgのプレートをつけると197kg、最後に500gのプレートをつけると198kgになります。
これが僕が持っている全てのプレートを装着したバーベルになります。



でも、これでデッドリフトをやると結構な音が出ます。
7.5kgとか5kgなどの小さいプレートの時はほとんど音が出ないんですが、20kgとか15kgの大きいプレートを使うと大きな音が出ます。
それは、プレートがバーベルの上下動で振動してしまい、隣のプレートとぶつかるからです。
シャフトの太さは28mmですが、おそらく20kgとか15kgの大きいプレートは、穴も大きめに作ってあるんでしょう。
穴の大きさがシャフトの太さとほとんど同じだった場合、1kgとか2kgのプレートをはめるのはそんなに苦ではないですが、20kgのプレートとなると、つけるのが大変になるので、穴を大きめにしてゆるくしてあるんだと思います。
でも、これが原因となってプレートが振動して、大きな音が出ます。
20kgのプレートや15kgのプレートを何枚もつけてやるトレーニングはデッドリフトだけなので、デッドリフトの時に大きな音が出るんです。

解決策その1 ラバープレートを買う

僕は音の問題の加害者なので、僕が改善しなければなりません。
ではどうしたら良いのか?
一番手っ取り早いのは、20kgと15kgのラバープレートを4枚ずつ買って、今使っている20kg、15kgのペイントプレートをお蔵入りさせることです。
お金はとてもかかりますが、これが一番効果的でしょう。
僕は以前からALEXの20kgのラバープレートが欲しいと思っていました。
1枚12000円強です。
15kgのラバープレートがいくらするのかは知らないですが、仮に同じ値段とすると、全部で8枚買うと96000円もかかります。
手っ取り早いですが、とてもお金がかかります。

お金はかかりますが、ペイントプレートがラバープレートに変わるだけで凄く気分は良くなると思います。
例えて言うならば、10年落ちの軽自動車に乗っている人が、2000ccの新車のセダンに乗り換えるぐらい違うんじゃないでしょうか?
この場合も、ものすごくお金がかかります。

いくら騒音問題を解決するためとは言え、10万円近くも放出し、今までお世話になってきたプレートたちとお別れするのはあまりにも辛いと思いました。
他に解決策はないかとさらに考えました。

ALEXの20kgのラバープレートです。(ロケ地 千葉ニュータウンのジョイフル本田)

解決策その2 サンドイッチ作戦

問題なのは、20kg、15kgの大型のプレートが隣どうしで装着されることです。
それさえなければ大きな音はしないはずです。
と言う事は、ラバープレートを4枚ずつ買わなくても、20kg2枚、15kg2枚で良いかも知れないです。
まずシャフトに20kgのペイントプレートをつけます。
そしてその外側に20kgのラバープレートをつけます。
そしてさらにその外側に20kgのペイントプレートをつけると、129kgのバーベルが組めます。
さらに外側に15kgのラバープレートをつけると、159kgです。
このようにしてサンドイッチ状にペイントプレートとラバープレートを装着すれば、音の問題は解決できます。

プレートが振動して隣のプレートとぶつかる音だけでなく、バーベルを床に下ろすときの音も軽減できます。
僕はデッドリフトをする時は、畳の上にトレーニングマットを敷いて、その上に木の板を置いて、そこにバーベルを置いています。
ペイントプレートの場合は、バーベルを下ろすたびに、鉄と木がぶつかる音がします。
でもラバープレートを買えば、ペイントプレートよりもラバープレートの方が半径が大きいので、鉄と木が接触する事は無くなります。
ラバーと木だったら、バーベルを下ろす時にほとんど音はしないでしょう。
これはとても良い方法です。
金額も半分に抑えられます。

でも、それでも使わなくなるペイントプレートは出てきます。
20kg6枚(ペイントプレート4枚と新規で買うラバープレート2枚)、15kg6枚(ペイントプレート4枚と新規で買うラバープレート2枚)を装着したら、それだけで219kgです。
今の僕のパワーでは、全く必要ない重さです。
どうしても無駄が出来てしまいます。
もっと良いてはないでしょうか?

解決策その3 ジョイントマットに穴を開けてプレート間に挟む

バーベルを使わない時は、畳の上にジョイントマットを敷いて、その上にプレートを平置きにしています。
なのでうちにはジョイントマットは結構たくさんあります。
これに28mmの穴を開けてしまい、プレートとプレートの間にマットを挟んだらどうでしょうか?
この場合、費用はゼロで出来ます。
しかも無駄になるプレートもありません。
ただ、全てラバープレートに買い換える場合と比べると、ペイントプレートとペイントプレートの間にジョイントマットが挟まっているのは、いかにも貧乏臭くて、見た目が良くないです。
例えて言うなら、10年落ちの660ccの軽自動車から、30年落ちの360ccの軽自動車に乗り換えるようなものでしょうか?

僕がこのアイデアを思いついた日、僕は予備校で電流計の授業をしました。
例えば10mAまでしか測れない電流計に、1本の抵抗線を繋いで、100mAまで測れるようにするにはどうしたら良いか?という内容です。
お金が豊富にあるならば、同じ電流計を9個買い足して、10個の電流計を並列に繋げば良いです。
10個の電流計の読みの合計が、測定したい電流になります。
電流計が全て同じものならば、理論的には全ての電流計が同じ値を示すはずなので、1つの電流計の読みを10倍すれば良いです。
でも、予算がないので、お金ではなく知恵を使って解決策を探すんです。
いわゆる「分流器」の話ですが、僕のプレートの問題もこれと同じでした。
お金に物を言わせるならば、ラバープレートに買い換えれば解決です。
でもお金を使わずに知恵を使うなら、ジョイントマットに穴を開ける事になるんです。

実際にやってみました。

実際にマットに穴を開けてみました。
500gのプレートをマットの上に乗せて、ボールペンで穴をなぞって円を描きます。
あとはカッターナイフで円に沿って切っていけば良いです。
結構大変な作業ではないかと思っていましたが、やってみたら簡単でした。


そしてデッドリフトをやってみました。
シャフトにまずは20kgのペイントプレートをつけます。
そして穴の空いたジョイントマットをつけます。
さらに20kgのペイントプレートをつけて、また穴の空いたジョイントマットをつけます。
そしてその外側に15kgのペイントプレートをつけます。
これで119kgです。
穴を開けたマットは4枚しか用意しなかったので、次は500gの小さいプレートをつけました。
そしてその外側に15kgのプレートをつけました。
おそらくこれでも15kgのプレート同士がぶつかることはないはずなので、音は出ないはずです。
このようにして150kgのバーベルを組んでデッドリフトをしてみました。


ズバリ、効果は絶大でした。
持ち上げるときに、カチャンカチャンカチャンと鳴る音が全くしなくなりました。
これなら妻から文句を言われる事もないでしょう。
あとはバーベルを下ろす時に静かに下ろせば、2階でデッドリフトをやっている事にすら気がつかないでしょう。
このようにして、ペイントプレートでのデッドリフトの騒音問題は解決しました。

もしこれから自宅用にプレートを買おうと考えている方は、予算に余裕があるならば、ラバープレートを買った方が良いと思います。
小さいプレートでも、予算に余裕がある人はラバープレートの方が良いと思います。
小さいプレートは、デッドリフトやフロアプレス、ベントオーバーロー、ショルダープレスみたいに、バーベルが水平を保って上下に動くときはほとんど音を立てませんが、ダンベルとして使うときはちょっと音がします。
カールとかサイドレイズをするときみたいに、円弧状に動作するときは、多少カチャカチャ言います。
やっている本人は気にならなくても、周りの人にとってはかなり迷惑な音になるので、お金に余裕がある方はラバープレートの方が良いと思います。

床を傷つけない?

ラバープレートの宣伝文句を見ていると、「床を傷つけない」という言葉を目にすることが多いです。
一体、どこの誰がこんな宣伝文句を考えたのだろうかと、昔から思っています。
ダンベルを使うときに、ダンベルを直接床に置く人はほとんどいないと思いますよ。
大部分の人は、床にマットを敷いて、その上にダンベルやバーベルを置くと思います。
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もし、床に「置く」ことを想定しているのではなく、誤って「落とす」ことを想定しているとしても、現実的ではないです。
僕はこれまでダンベルでトレーニングをしていて、ダンベルを床に落としたことは一度もないです。
フラットベンチを使ってフライをしていて、最後の一回が上がらずに潰れるという場合は、状況によってはダンベルを床に落としてしまうかも知れないですが、それも滅多にないでしょう。
僕は経験がありません。

ラバープレートを宣伝するなら、やっぱりなんと言っても音の問題だと思いますよ。
ダンベルを持っていない人は、ペイントプレートのダンベルがどういう音を出すのかわからないので、動画でも作って、音の違いがはっきりわかるようにしてラバープレートを宣伝した方が良いと思います。



例えば、ずっと裕福な実家で生活してきた若い人が一人暮らしを始める時、部屋を値段だけで決めると、古いアパートになるかも知れません。
その時に周囲の人が、「断熱材が入っていないから冬は寒いと思うよ。」「壁が薄いから隣の音がうるさいと思うよ。」とアドバイスをしてくれたとしても、多分わからないと思います。
断熱材が入っていない家に住んだ事がない人は、冬がどれほど寒くて、床がどれほど冷たいのか、想像すら出来ないと思います。
音の問題もそうです。
恵まれた環境にある人は、恵まれていない環境を想像する事ができないと思います。
同じ立場に立たされて初めてわかるんだと思います。

僕は大学生の時にダンベルを買いました。
当時は今と比べてダンベルはとても効果な品物で、1kgあたり800円もしました。
あの当時買ったNIPPYOの7.5kg2枚、5kg4枚、3kg2枚、2kg2枚、1kg2枚のエンジ色のプレートは宝物で、一生手放すつもりはないですが、お金に余裕がある人はペイントプレートではなく、ラバープレートを買った方が良いと思います。
ラバープレートの方が見た目も良いし、音がまるで違います。
それにラバープレートは錆びないでしょう。
やっぱり値段の違いに見合う質の違いはあると思います。

僕が15kg、20kgのプレートを買ったときは、ズバリお金がなかったからペイントプレートを買いましたが、無理をしてでもラバープレートにしておけばよかったのではないかと今は思います。

ペイントプレートを35年間使っている人間として言わせていただきます。
ラバープレートのメリットは、床を傷つけない事ではなく、音が圧倒的に静かだという事と、見た目が綺麗だという事です。

終わりに

せっかくジョイントマットを挟むことによって音の問題が解決したのに、今日はデッドリフトがほとんどできませんでした。
一昨日のスクワットの疲れが、ありありと残っていて、150kgのバーベルがとても重かったです。
150kgを3回挙げたあと、172kgに組み変えましたが、1回引くのが精一杯でした。
なので、今日のデッドリフトはやめにしました。
土曜日にまたやりたいと思います。
とりあえず今回は、騒音問題が解決したという話でした。

ありがとうございました。

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