こんにちは、鹿野一郎です。
今日は2021年12月30日の木曜日です。
僕は今日が仕事納めです。
今日、これから津田沼で1つ、千葉で2つの授業をしたら、今年の冬期講習は終わりです。
冬期講習自体は年明けも続きますが、僕の仕事は今日で終わりです。
今は津田沼のバーガーキングにいて、軽食を取り、コーヒーを飲みながらこの文章を書いています。
もうしばらくしたら校舎に入ります。
僕は普段は外食をしないし、バーガーキングの店に入ったこともなかったですが、今は仕事が忙しくて弁当を作る精神的な余裕がないので、外食で済ませてしまっています。
きっと、太ります。
いや、絶対に太ります。
今朝はクラシック・ホットドックとホットコーヒーを注文しました。
そのときに、コーヒーの器は紙コップか、それとも普通のマグカップなのか店員さんに尋ねました。
というのは、僕が普段利用しているカフェ、ベローチェでは、Lサイズを頼むと紙コップにプラスチックの蓋がついて出て来て、Mサイズを頼むとマグカップでコーヒーが出てくるからです。
僕はマグカップの方が良いので、サイズによって器が違うのか尋ねました。
すると店員さんは紙コップを2つ手に持って、こっちがLサイズで、こっちがMサイズですと教えてくれました。
なるほど、どっちも紙コップなのかと思いました。
僕が紙コップのコーヒーが好きでない理由は二つあります。
一つ目は、蓋がついていると邪魔で飲みにくいからです。
二つ目は、紙コップだと安っぽい感じがして嬉しくないからです。
蓋が付いていると飲みにくいというのは、共感してくれる人が結構いるんじゃないかと思いますが(その前にこの文章を読んでくれている人がいるのか?という問題がありますが)、プラスチックの蓋に開いている、小さな穴からコーヒーを飲むのがなんか好きでないし、それに猫舌なので、熱くて飲みにくいんですよ。
そう思ったので、僕はLサイズを頼んだ時に、プラスチックの蓋はいらないですと言いました。
もっと言うなら、クラシック・ホットドックにかけるチーズもいらなかったんですが、そこまでは言いませんでした。
商品は順番に用意すると言うことなので、しばらく待ちます。
やがて僕の番号が呼ばれて振り向くと、コーヒーのカップにプラスチッックの蓋がついていました。
でも僕がカウンターに着く前に、店員さんがプラスチックの蓋を外してゴミ箱に入れました。
それを見て、「もったいない。」と思いました。
僕は別に環境活動家ではないですが、物は大切にする方です。
大学受験で使っていた鉛筆は今でも使っています。
理由は、使い終わらないからです。
職場ではチョークを使いますが、もう20年以上新しいチョークは一本も下ろしていないです。
短くなって捨てる予定のチョークをもらって、それで授業をしています。
チョークは、パチンコ玉より小さくなるまで使ってから捨てていましたが、今は捨てずにためています。
パチンコ玉より小さいチョークを大量の集めて人に見せたらさぞ驚くだろうと思って、どんどんためています。
さて、昨今海に捨てられるプラスチックゴミが問題視され、スーパーではビニール袋が有料になり、ファーストフードの店ではストローがプラスチックから紙に変わりました。
では、紙コップのあの蓋はどうなんでしょうか。
あのプラスチックの蓋は、ストローよりかさばると思います。
ストローをなんとかする前に、あの蓋をなんとかした方が環境に良いのではないでしょうか?
そして紙コップを使い捨てにするよりも、マグカップを洗って使い続ける方が良いのではないでしょうか?
こんなことを言い始めると、ファーストフードの店そのものが成り立たなくなってしまうので、店の努力にも限度があると思いますが、環境への配慮という面でいうと、昔ながらの駅の立ち食いそばの方が大分良いと思います。
食器はすべて洗ってまた使うし、割り箸も廃材利用であって、環境破壊の要因にはなっていないと聞きます。
でも、燃やすと二酸化炭素が出るので、再利用可能なハシの方がもっと良いかもしれないです。
最近のカフェは電源が使えて、Wi-Fiも使えるようになっていますが、これも結局電力使用量の増加に拍車をかけていると思います。
スマートフォンのバッテリーがなくなってしまったら、「今日は使い過ぎたな。明日はもっと節約しよう。」と思う方が、環境には優しいような気がします。
それと、夜間のエスカレーターや照明は、人感センサーで作動するようにした方が電力消費がかなり減ると思います。
夜、誰もいない駅やマンションの通路や駐車場で、ずっとエスカレーターが動き続け、ずっと照明が明るく輝いているのは、物凄い電気の無駄遣いだと思います。
そもそもエスカレーターは必要なんでしょうか?
昔はなかったんだから、階段で十分のような気がします。
車椅子の人や杖をついている人のためのエレベーターが用意されていれば、エスカレーターはなくても人々は暮らせると思います。
決して環境活動家ではないですが、ちょっと目を向けるだけで、そこかしこに電気の無駄遣いが転がっているように思えます。
ちょっと前置きが長くなり過ぎましたね。
本題に入ります。
小学校の卒業式と袴(はかま)
僕には6年生の娘がいます。
来年の3月には卒業します。
ある日、卒業式で袴を着たいと言い出しました。
僕は最初は、小学生が何を言っているんだ?としか思いませんでした。
聞くと娘の友達の4、5人が袴で卒業式に出ると言っているのだそうです。
娘はもともとファッションには興味がなく、常にGパンとトレーナーで済ませるタイプの体力優良児でしたが、最近付き合っている子たちがことごとく、おしゃれ大好き、お化粧大好きの子達で、その子たちの影響を強く受けています。
最近は、あれほど嫌がっていたスカートも履くようになったし、アイプチというアイテムを使って、一重のまぶたを二重に変えたりしています。
ノリを使ってまぶたをくっつけるアイテムですが、
そんなことまでして二重になりたいのか!
と驚くばかりです。
まあ、娘は筋トレをしている僕をみて、「そんなことまでして筋肉をつけたいのか!」と思っていると思うんですが。
初めのうちは袴なんて、僕も妻も冗談としてしか聞いていませんでした。
僕は結婚式で袴をつけましたが、自分で着ることは出来ず、二人の介添さんに全部やってもらいました。
それでも着るのに結構時間がかかりました。
それに一度着てしまったら、もうトイレには行かれません。
そんなものを身につけて卒業式に出る子なんて、日本中探してもその4人しかいないだろうと思っていました。
娘の友達の1人、カリルちゃんは袴を6万円でレンタルして、お母さんが着付けをして卒業式に出るそうです。
たった1日の卒業式のために、6万円も払うのか!
全く信じられない話でした。
僕が持っている総重量195kgのバーベルの値段が8万8000円ですからね。
恐ろしく高いと思います。
ところが、職場でその話をすると、驚く話が次々に出て来ました。
中学2年生の娘さんを持つシマ先生に、卒業式はどうしたのかと聞いてみると、袴だったと言います。
驚いて詳しく聞かせてもらうと、袴をレンタルして、頭は美容院でセットしてもらったので、卒業式の日は朝早くから大騒ぎだったと言います。
シマ先生は大反対だったそうですが、奥さんと娘さんがどうしてもというので、脇で見ていたそうです。
えらくお金がかかったと言っていました。
スマートフォンで写真を見せてもらいましたが、校門の前に袴姿で直立している姿は、確かに写真としてとても綺麗でした。
写真を見ると、なるほどと納得してしまいそうになります。
お金を出すのもわかるような気がします。
でも高いですよ。
そういう話をしていると、脇の女性の先生から次のように言われました。
もう、お金のことは女の子が生まれた段階で諦めないと。
小学校の卒業式で8万円、成人式で20万円。
私の見立てではこの辺が平均値だと思いますよ。
なんというブルジョワな人々なんだろうかと思いました。
その日、帰宅して妻にその話をすると、鼻で笑っていました。
妻は妻で、ママ友に話を聞いてみたそうですが、去年息子さんが卒業したお母さんによると、去年は娘が通っている小学校の卒業式で袴をつけていたのは、5、6人だったと言います。
大部分はフォーマルなスーツを着ていて、中学校の制服で来る子は少なかったそうです。
なるほど、そういうことか。
危なく踊らされるところだった、と思って翌日、シマ先生に、「うちの学校では袴は学年で5、6人だそうですよ。」と話しました。
すると、シマ先生はとても驚いて、「え?たったの?」と言います。
シマ先生は千葉市に住んでいるんですが、千葉市だと卒業式に出る女の子の7割以上は袴を身につけていて、スーツ姿の子の方が目立つそうです。
中学校の制服で出る子はいないのかと尋ねたら、渋谷幕張中学(千葉県最難関の私立中学)に合格した子は制服で来るけど、地元の中学校に上がる子は制服では来ないという返事が返って来ました。
袴が7割というのは驚異的な数字で信じがたいですが、渋谷幕張中学に合格したら制服で卒業式に出るというのも驚きました。
一体、卒業式とは何なのでしょうか?
親が見栄を張るためのイベントなんでしょうか?
お金がある人は袴で見栄を張り、子供が優秀な家は制服で見栄を張るんでしょうか?
それとも子供自身が、「渋谷幕張に合格したんだから、制服で卒業式に出たい!」というのでしょうか?
僕は佐倉市に住んでいて、娘が通っている小学校は2クラスしかない小さな学校です。
一学年で50人程度しかいないので、そのうち5、6人が袴だと、袴率は10%から12%ということになります。
でも千葉市だと、7割を超えるそうです。
翌日、もう1人別のG先生にも話を聞いてみました。
G先生にも6年生の女の子がいて、うちの娘と一緒に遊園地などに遊びに行った事があります。
そのG先生の娘さんも卒業式には袴で出るそうです。
G先生は武蔵小杉のタワーマンションに住んでいますが、その地域では女の子が袴で卒業式に出るのは当たり前の話だそうです。
佐倉市では学年で5、6人と言うと、とても驚いていました。
でも、驚くのはこっちですよ。
一体いつから世の中はそんなにリッチになったんでしょうか?
G先生が住んでいるタワーマンションにはママ友の強力な情報網があり、誰もこぼれることなく袴レンタルを利用できるそうです。
恐ろしい世界です。
そういう環境に入ってしまったら、逆らえそうにありません。
袴にも2種類があるそうです。
絹でできた本物の袴と、ポリエステルでできた似非袴(えせはかま)です。
似非袴なら1万円程度で買えるそうです。
見た目もそんなに悪くないそうですが、絹の袴と並べたら、違いは歴然とするそうです。
娘はその安い似非袴でも良いから袴を着たいと言います。
でも、娘の普段の態度があまりにもよろしくないので、娘の希望を叶えるつもりは今のところはないです。
というより僕は、そもそも卒業式に出たくありません。
卒業式に出るということは、ネクタイを締めて革靴を履くということになります。
僕は普段授業をするときはGパンにジョギングシューズなので、ネクタイなんて今更締めたくないです。
娘にも卒業式に行きたくないと言いましたが、娘は卒業式に親が出るのは当然だと言います。
決して、出て欲しいとは言わないです。
ならば、やっぱり出たくないですね。
さすがに中学の入学式には行こうと思いますが、卒業式は興味なしです。
そういえば、娘が幼稚園を卒業する時の卒園式では、幼稚園の先生方がみんな袴を身につけていました。
やっぱり袴は大人が身につけるものだと思います。
地域による差(格差?)
それにしても、千葉市(のシマ先生の娘さんが卒業した小学校)では袴率が7割を超えていて、佐倉市(の僕の娘が卒業する小学校)では袴率が1割程度というのは、地域差なんでしょうか?
サンプルが少なすぎるので、統計的な意味が全くないですが、少し考えみると、袴レンタルの店の多さが関係しているような気がします。
千葉市にはそういう店が結構あるんだと思いますが、佐倉市にはほとんどないと思います。
それが原因かもしれないです。
もし、娘が通っている小学校の隣に、袴レンタルセンターという巨大な店が出来たら、事情がガラッと変わるんじゃないでしょうか。
単にレンタルするだけでなく、着付けまで出来るセンターがあったら、爆発的に広がるかもしれないです。
個室が30室ぐらいあって、同時に30人の着付けが出来る設備が整っていたら、小学校を卒業する女の子が全員押し寄せてもさばけます。
本物の袴をレンタルする店はどのくらいあるのでしょうか?
インターネットでちょっと調べてみたところ、佐倉市には3軒はあるようです。
どれも小さな店です。
大規模な店はありません。
おそらく千葉市だったらもっとはるかにたくさんあるでしょう。
まあ、佐倉市と千葉市では人口も違いますからね。
佐倉市の17万人に対して、千葉市は97万人ですから、店の数も多いでしょう。
僕が聞いた限りでは、卒業式で娘さんに袴を履かせた人々は、全員本物の袴をレンタルしていて、似非袴を買って着せた人はいなかったです。
似非袴だとやっぱりかなり見劣りするんでしょうか?
幼稚園の卒園式と袴
この冬期講習はすっかり袴の話題に支配されていましたが、極め付けは習志野市に住んでいるブリジストン先生の話でした。
ブリジストン先生には2人の息子さんがいて、小学生と幼稚園生ですが、上の子の幼稚園の卒業式では、女の子は全員袴だったそうです。
全員だそうです。
たった1人の例外もなく、幼稚園児が全員袴を着て出席していたそうです。
もうこれは、お人形さんごっこなんじゃないでしょうか?
本人が着たいというより、母親が着せたいんでしょう。
それにしても全員というのは恐ろしい世界です。
本音では園服で出席させたいお母さんがいたとしても、そういう環境ではやむなく袴を着せるしか無くなってしまうでしょう。
これは無意識のうちの多数派の暴力とも言える現象のような気がします。
娘の小学校では袴を着る子が5、6人という事ですが、逆に袴を着ない子が5、6人だったら、うちも自動的に袴を着せることになると思います。
ここまで来るとPTA活動みたいなもんですね。
PTA活動なんて誰もやりたくないと思いますが、みんながいやいややっているから、自分も仕方なくやるという感じでしょう。
もし、PTA活動をする父兄が全体の1割しかいなかったら、おそらく翌年にはゼロになると思います。
花火大会と浴衣、初詣と和服
卒業式でそこまで袴が大ブームになっているならば、全国的に和服が見直されているんでしょうか?
でも花火大会で浴衣の女の子はそんなに多くないと思います。
数えたことはないですが、感覚的には1割から2割ぐらいでしょう。
おそらく2割よりは、1割に近いと思います。
それに初詣でも和服の女性はほとんど見ないです。
1割もいないんじゃないでしょうか?
成人式だとほぼ全員、ものすごく豪華な和服を着ていますが、花火大会や初詣ではまだまだですね。
卒業式、成人式という「式」がないとダメなんですかね?
和服の業者としては、初詣や花火大会で和服や浴衣を着てもらえるように力を入れてプロモーションをしていくと良いのではないでしょうか?
例えばドラマとタイアップして、初詣のシーンは全員和服にする、花火大会のシーンは全員浴衣にするなどです。
それよりも主人公が毎日和服で生活するようなドラマを流した方が効果的かもしれないです。
おっと、最近の若い人はテレビを見ないんでしたね。
となるとYouTubeですか。
僕はいつも筋肉系YouTubeばかり見ていますが、和服系YouTubeというのはあるんでしょうか。
調べてみると、ありますね。
和服でのトイレの行き方など、実に気の利いた動画がありますね。
本当に便利な世の中です。
おそらくその気になれば、袴の着付けもYouTubeだけで勉強できるんでしょうね。
いや、驚きました。
卒業式には出たくないですが、袴を着てくる子たちがどんな感じなのか、見てみたい好奇心はあります。
やっぱり卒業式に行くかも知れないです。
今回はこんなところです。
ありがとうございました。