2020年9月パワーリフティング千葉県大会に出場

パワーリフティング

こんにちは。鹿野一郎です。
令和二年(2020年)9月27日、パワーリフティング千葉県大会に出場し、74kg級マスターズ2の部で優勝しました。
僕にとっては5回目の千葉県大会でした。
優勝したと言っても、74kg級のマスターズ2(50歳代)にエントリーしたのが僕だけだったので、ちっとも自慢になりません。
全て失敗して失格にならない限り優勝というわけです。
本当は春に試合があるはずだったんですが、新型コロナウィルスの感染拡大により、日本政府が緊急事態宣言を発出していたので、試合は一度は中止になりました。
でも9月になる頃に、代替大会を実施すると発表があったので、出る事にしました。
今回はさすがに人数が少なかったです。
試合は完全無観客試合で行われ、選手以外は会場に入ることができませんでした。
友達や家族であっても入場はできませんでした。
僕が所属しているチーム「バーベル野郎!」からこの試合に出たのは、僕だけでした。寂しい限りです。

1 試合結果

試合の結果は、体重73.0kg、スクワット160kg、ベンチプレス105kg、デッドリフト185kg(BEST)でトータル450kgでした。
トータルでは前回より記録を2.5kg落としてしまいました。
かっこ悪い限りです。
一応、優勝しましたが、金メダルは貰えませんでした。
メダルの代わりにプロテインを貰いましたが、金メダルの方が良かったです。
金メダルは永遠に残りますが、プロテインは飲んだらなくなってしまいますからね。
今回優勝できたのは、一重に参加者が少なかったからです。
参加者が少なかった理由は、おそらく新型コロナウィルスが感染拡大している事と、試合が急に発表された事が大きいと思います。
普段だったら、千葉県の74kg級マスターズ2で優勝するためにはトータル500kg近く挙げないと無理です。
なので今回は運が良かっただけでした。

2 それぞれの減量

今日の試合は新型コロナウィルスの感染拡大で中止になった春の大会の代替大会でした。
試合開催の発表から試合まで六週間しかなかったため、みんな減量が大変だったようです。
僕は6週間で5.6kg落としました。
78.6kgから73.0kgまでです。
74kgぎりぎりに合わせるつもりでしたが、73.0kgまで減ってしまいました。
減量は難しいです。
今回の減量では、米を食べないというような無茶はせず、三食必ず米を食べていたし、試合前日の晩ご飯も、試合当日の朝ご飯も食べたので、減量前と同じ力が出ると思っていましたが、そうは行きませんでした。
やはり体重が減るとパワーダウンするようです。
最初の1kg、2kgを落としたあたりではパワーダウンは全く感じませんが、最後の1kgで急激に力が落ちたように思います。

減量で力が落ちるのは僕だけではなく、みんな同じでした。
今日、同じ74kg級で戦った、大学生の山梨君は、スクワットで210kgを三本連続失敗して失格になってしまいましたが、減量前は210kgを3回連続で挙げられたそうです。
しかし、急激な減量で力を落とし、210kgを三本とも失敗してしまったそうです。
あんなに強い人でもそういう事があるのかと思いました。

また、以前120kg超級に出ていた栃木さんは、今回83kg級に出ていました!
40kgも減量したことについては、ただただ敬意を表しますが、その結果、力はかなり弱くなっていました。
あんなに強かった人でも、体重を40kg落とすと力が落ちてしまうんですね。

同じ74kg級の静岡さんは、前日に水抜きをして、脚の筋肉がまだ痙攣していると言っていました。
68歳にもなる人が、そこまでして試合に出る事にすごみを感じました。
また、59kg級のマスターズ1の神奈川さんは、検量のとき全裸で体重計に乗っていました。
パンツ一枚を履くだけでオーバーしてしまうぎりぎりのところだったのでしょう。
他にも、よそのお兄ちゃん達が、「早く水が飲みてえ。もう汗も出ねえよ。」とか、「二日間水と塩を抜いたら筋肉痛が全く治らない」などと言っていました。

今回の僕の減量は、酒とお菓子は完全にやめましたが、米はずっと食べていました。
外食は全くせず、昼も夜も弁当を作って持って行きました。
夕飯は妻や娘とは別メニューで、シャケ、ブリ、ホッケでローテーションを組んでいました。
最後まで米を食べても減量できたことはとても大きな成果だと思っています。

今回の減量は特に厳しい空腹も感じなかったし、めまいや立ちくらみ、脱力感を感じることもありませんでした。
非常に理想的な減量だったと思いますが、それでも試合では力が出ませんでした。
73kgまで痩せると、腹筋のカットも大分はっきりしてきて、理想の体型に近付いた感じがしました。
おそらく70kgまで落とせば、バキバキの腹になるだろうと思います。ならないかな?

3 徹底した感染拡大防止策

今回の試合は、市原ゼットエー武道場で開催されましたが、新型コロナウィルスの感染拡大の中で開かれたので、徹底した対策が取られていました。
まず、完全無観客試合で、会場に入れるのは選手本人だけでした。
家族や友達でも入る事はできません。
開会式は普段とは違い、人が集まる事なく、放送のみで行われました。
また、武道場の中は完全に飲食禁止になっていました。
アリーナで飲食が禁止なのではなく、会場内での飲食が禁止です。
客席で食事をするのもダメで、外の廊下で食事をするのもダメでした。
食事をするときは外へ出るようにと言われたので、減量明けで飢えた選手たちは、車まで戻って食事をしていました。
水を飲むのも外に出なければならないというのは非常に厳しいルールだったと思います。
もちろん、全員検温をし、健康状態を申告した上で会場に入りました。

選手と主審の間にはビニールシートがありました。
また、換気のために扇風機が何台か置いてありました。
選手も審判も会場内ではマスク着用が義務でしたが、選手は本番の試技の時だけマスクを外して良い事になっていました。

3 第一種目、スクワット

試合の話をしましょう。
スクワットは第一試技で160kgを挙げました。
しかし、この第一試技はとても不安でした。
試合前は170kgが確実に挙がっていたので、今日は第三試技で175kgまで挑戦するつもりでしたが、試合会場に着くと臆病風に吹かれてしまいました。
もし160kgを失敗したら、再び悪夢の三振かと、恐怖を感じました。
第一試技の重量申請をした後、申請重量を変更できることを知っていたので、155kgに下げようかと思って、係員の人に話しましたが、重量変更の期限は過ぎたので、もう変更できないと言われました。
こうなったら絶対に160kgを挙げないと行けません。
不安で仕方なかったですが、160kgは簡単に挙がり、白旗が3本上がりました。
一安心です。
本当に挙げられて良かったです。

第二試技は170kgの予定でしたが、慎重になり165kgに変更しました。
しかし、それがまさかの失敗です。165kgが挙がらずに潰れてしまいました。
ここで、大きく予定から外れてしまいました。
気を取り直して第三試技に臨みましたが、やはり165kgで潰れてしまいました。
スクワットは最終結果が160kgで、前回より5kg下げてしまいました。
でもこれは仕方ないです。
この2020年は、新型コロナウィルスの感染拡大のため、僕は年初から6月下旬まで一度もジムに行っていなかったんです。
自宅にバーベルはありますが、ラックがないので、自宅でスクワットはできません。
なので半年もスクワットを休んでいたんです。
6月22日からスクワットを再開しましたが、初めのうちはただのリハビリなので、9月末の試合で本調子にもっていくのは簡単ではありませんでした。
なので、結果が伴わなくても仕方ないと思っています。

4 第二種目、ベンチプレス

ベンチプレスは第一試技の100kgを軽く挙げました。
第二試技の105kgも軽く挙がりました。
なので第三試技は110kgに挑戦しました。
これまで何度も潰れている重さで、挙がれば自己ベストです。
しかし、今回もバーベルを胸に下ろしたらそのまま挙がらなくなってしまい、潰れてしまいました。
ベンチプレスの最終結果は105kgで、前回より2.5kg下げてしまいました。

自宅にバーベルはありますが、ベンチプレスの台はないので、自宅ではベンチプレスはできません。
なのでベンチプレスも一月から6月まではやっていませんでした。
でも自宅でフロアプレスをしていたので、それほど力が落ちているとは思っていませんでした。
フロアプレスというのは、床に寝っ転がって、ベンチプレスの要領でバーベルを押し上げる種目です。
バーベルシャフトが胸につく前に肘が床についてしまうので、ストロークが浅くなります。
なのでベンチプレスとは別種目ですが、全くの別物でもないです。

試合の一週間前にジムでベンチプレスの試技をしてみました。
試合のつもりで100kgを挙げ、105kgを挙げ、次に自己ベストタイの107.5kgに挑戦しました。
試合でこれを挙げたときはバーベルがとてつもなく重かったので、挙がらないかも知れないと思って臨みましたが、プレートをつけ忘れたのかと思うぐらい簡単に上がりました。これは喜ぶべき事ですが、ここで油断が生じました。
74kg級マスターズ2のベンチプレスの千葉県記録は112.5kgです。
107.5kgがこんなに簡単に挙がるんだったら、千葉県記録にも届くんじゃないかと思いました。
そしてその前にまず110kgを挙げようと思い、やってみましたが、今度は全く挙がりませんでした。
これは精神的な問題が大きいと思います。
何がなんでも挙げるというつもりで取り組んでいれば、挙がっていたかもしれないです。
なので試合の時は、この110kgに全てがかかっているというぐらいの意気込みで臨みましたが、それでもダメでした。
ジムで簡単に挙がる重さじゃないと、本番では挙がらないんですね。

5 第三種目、デッドリフト

デッドリフトは第一試技の180kgを挙げて、自己ベストタイです。
第二試技は190kgの予定でしたが、慎重になり185kgに変更しました。
そして第二試技も成功しました。
次は第三試技です。
74kg級のマスターズ2の千葉県記録は195kgなので、今回はそれを目標にしていました。
200kgまで挑戦するつもりでしたが、そんな挑戦ができる状況ではなかったので、195kgでタイ記録を狙うかどうかで迷いました。
そして、結局記録は諦めて190kgに挑戦しました。
試合の一週間前に自宅のバーベルで179kgを連続4回引いていましたが、190kgは重くて、床からわずかに浮いたところで力尽きてしまいました。
デッドリフトの最終結果は185kgで、自己ベストを5kg更新しました。
トータルは、450kgで、前回より2.5kg下げてしまいました。

6 試合を終えて

新型コロナウィルスの感染拡大のため、参加者は少なかったです。
チーム「バーベル野郎!」でこの試合に出たのは僕だけでした。
同じチームの人が一人もいないというのは、実に寂しいものでした。

感染拡大防止のため、表彰式もなかったので、一位の賞状と記念品のプロテインをもらって帰ってきました。
帰りの運転はお菓子を食べながらでした。
飲み物は500mlのお茶をコーヒーを合計四本持って行きましたが、足りませんでした。

家に着いたのは七時過ぎでしたが、妻と娘ご飯を食べないで待っていてくれました。
信じられません!
娘は僕へのご褒美として、「越の寒梅」の2合瓶を用意してくれていました!
信じられません!
しかも娘のお小遣いで買ってくれたそうです。
涙が出ますね。(実際には出ませんが)
娘が買ってくれたお酒はさっそく晩ご飯の時に全部飲ませてもらいました。
食事の後は、娘と二人で風呂に入りましたが、その時に体重を計ったら、76.2kgになっていました。
試合会場で体重を計ったときから3.2kgも増えていました(笑)。
鏡で体を見ると、笑ってしまうぐらいに太っていました。
明らかに腹の中に何か大きなものが入っているのがわかる体型でした。
娘も僕の腹を見て笑っていました。
朝は引き締まって腹筋が割れていて、ウエストも細くなっていましたが、風呂に入るときにはすっかりウエストが太くなり、腹筋のカットも薄くなり、
腹も出ていたからだです。
本当に笑ってしまうぐらい、半日で太りました。
次の試合はもっと頑張りたいと思います。

ありがとうございます。

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