2019年12月パワーリフティング千葉県大会の思い出

パワーリフティング

こんにちは。鹿野一郎です。
令和元年(2019年)12月8日、パワーリフティング 千葉県大会に出場し、74kg級一般部で4位に入賞しました。
僕にとって四度目の千葉県大会でした。
会場は、2019年春の大会と同様に、袖ヶ浦の臨海スポーツセンターでした。
僕の結果はスクワット165kg、ベンチプレス107.5kg、デッドリフト180kgで、トータル452.5kgでした。
トータルで、それまでの自己ベストを7.5kgだけ更新できました。

わずかな減量でもパワーダウン?

この試合に向けて、1ヶ月で1.5kg減量し、検量は73.35kgでパスしました。
前回の1ヶ月で7kgの過酷な減量に比べると、はるかに楽でした。
急激な減量による筋力低下もないので、自己ベストを大幅に更新できると思っていましたが、結果はわずか7.5kgの更新にとどまりました。
この当時は何故こんなことになるのかわかりませんでしたが、次第に減量が原因だと考えるようになっていきました。
今回は小幅な減量で、前回とは違いましたが、それでも一定ラインの体重を下回ると急激に力が出なくなるに違いないと思っていました。

でも、今回この投稿をまとめるにあたって、当時のトレーニングの内容を振り返ってみると、全然違うことがはっきりとわかりました。
当時はわからなかったことが、ずばり、トレーニング不足です。
それ以外の原因はありません。

当日の日記には以下のようなことが書いてあります。


74kg級には10人のエントリーがあったが、結果は4位だった。
一般部で入賞を果たしたのは初めてのことなので、嬉しかった。
トータルは452.5kgで、節目の450kgは越えたのも良かった。
しかし、結果には満足していない。
スクワットは170kgは挙がるはずだったが、挙がらなかった。
デッドリフトに至っては185kgが挙がらなかった。
信じられないことだ。
事前の予想ではスクワットは175kgは挙げられると思っていた。
180kgだと厳しいだろうが、175kgは挙がると思っていた。
デッドリフトは200kgは挙がると思っていたが、予想外に全く力が出なかった。
ベンチプレスだけは狙った通りの結果を出すことが出来て、満足行く内容だった。

それにしても不思議だ。
スクワットは好調だったが結果が伴わず、ベンチプレスはまれに見る絶不調だったのだが、自己ベストを更新した。
デッドリフトも何がどうなったのかわからないぐらいひどかった。
次の試合こそ納得のいく結果を出したいと思う。
おそらく四月の試合は(娘)の試合と重なって出られないだろうから、出るとしたら一年後の千葉県大会か、場合によっては九月の愛媛でのジャパンクラシックマスターズになるかも知れない。

450kgの節目を超えたのは確かに良かったですが、当日の日記を見ても、いかに過信していたかがわかります。

試合当時の僕の認識ではスクワットは170kgが挙がって当然と思っていました。
だから170kgが挙がらずに潰れた理由がわかりませんでした。
いくら考えてもわからないので、減量のせいにしていました。
でも今回、2019年当時のトレーニングの内容を調べ直して、はっきりとわかりました。
170kgが挙がって当然という認識が間違っていたんです。

スクワットは試合の10日前には170kgを1回だけ挙げることができました。
その前は3月20日までさかのぼらないと170kgを挙げていません。
もっというと、この2019年は1年間で170kgのスクワットはたったの4本しか挙げていなかったんです。
こんな状態で、170kgが挙がって当然と思うのは、どうかしています。
挙がったらラッキーぐらいに思うべきでした。
これまでの試合経験でなんとなく思うんですが、普段3回連続で挙げられる重さじゃないと、試合会場では挙がらないと思っておいた方が良いです。
少なくとも僕の場合は。

1年間のボリュームで見ても、2019年はスクワットのトレーニングが少なかったのがわかります。
ボリュームというのは重さと回数を掛け合わせたものです。
例えば150kgのバーベルを合計30回挙げれば、ボリュームは4500kgになります。
これを一年に50回やれば、年間のボリュームは22万5000kgになります。

僕のトレーニングのスクワットの年間ボリュームは、
2017年が13万0560kg、
2018年が12万9410kg、
2019年が10万1260kgでした。

なぜかどんどん減っているんです。
これでは力がつくはずがありません。当時は減量のせいにしていましたが、現実は違いました。
トレーニング不足が原因です。
170kgは挙がって当然の重さではなく、挙がったらラッキーな重さだったんです。

ちなみに2020年のスクワットの年間ボリュームは、13万6840kgでした。
これまでで最高ですが、この2020年は新型コロナウィルスの感染拡大のため、1月1日から6月21日までジムに行っていなかったので、この年間ボリュームは6ヶ月でこなした内容です。
2019年以前と違ってかなりのボリュームになっていますが、これは5/3/1プログラムを始めたことが理由です。
そして今年2021年は3月を終えた時点で、6万5120kgです。
このまま怪我することなくトレーニングを続けられれば、年間26万kgぐらいにはなりそうです。
5/3/1プログラムに興味がある方は、下にリンクを貼っておきますので、ご覧ください。

逆にベンチプレスはこの当時はやたら調子が悪かったんですが、試合では107.5kgを挙げて自己ベストを2.5kg更新できました。
これも当時は本当に不思議でした。本当に調子が悪かったのに、結果は自己ベスト更新したからです。
でもこれも不思議な事ではありませんでした。
これまでは107.5kgに挑戦したことはなく、110kgに挑戦し続けて、潰れ続けてきました。
今回初めて107.5kgに挑戦したら、かろうじて挙がったというだけの事です。

デッドリフトは180kgに終わったことが信じられないぐらいにひどいと書いてありますが、トレーニングの内容をみると何も不思議なことはありませんでした。
デッドリフトは自宅でやっているんですが、バーベルシャフトの重さが9kgなので、バーベルの重さは179kgとか189kgというふうに端数が出ます。
上の日記にはデッドリフトは200kgが挙がるはずだったと書いてありますが、一体その根拠はなんだったのでしょうか。

2019年のデッドリフトのトレーニング内容をみると、年間で179kgは8本しか挙げていません。
年間8本です。
189kgに至っては1本も挙げていないです。
169kgが年間45本で、159kgは177本でした。
もう少し続けると、149kgは193本、139kgは147本でした。
どうしてこのトレーニング内容で200kgが挙がると思えるんでしょうか。
自分のことながら信じられないです。
まるで夢でも見ていたようです。
あの当時、179kgのバーベルを連続2回挙げるのが精一杯だったんだから、試合で185kgが挙がらなくても、別に不思議はありません。
全て僕の思い上がりと勘違いだったんです。

あの当時は、どうしたらパワーアップできるのかわからなくなって、迷走し始めていましたが、今ははっきりわかります。
力が出なかったのはトレーニング不足だったからであり、目標に届かなかったのは、目標が現実離れした夢だったからです。
今回この投稿をまとめることで、この事に気付けました。
個人的にとても大きな収穫でした。

試合結果

今日の試合結果は以下の通りです。
体重73.35kg。
スクワット  160kg成功、165kg成功、170kg失敗、結果は165kg(BEST)
ベンチプレス 100kg成功、105kg成功、107.5kg成功、結果は107.5kg(BEST)
デッドリフト 180kg成功、185kg失敗、185kg失敗、結果は180kg(BESTタイ)
トータル   452.5kg(BEST)

スクワットとベンチプレスとトータルで自己ベストを更新しましたが、この時はちっとも嬉しくなかったです。
もっと行けると思っていたからです。
スクワットは160kg、170kg、180kgと挑戦するつもりでしたが、第一試技の160kgが重かったので、第二試技は165kgに変更しました。
第三試技の170kgも軽く挙がるつもりでいましたが、潰れました。
当時はこの理由が全くわかりませんでしたが、上で述べた通り、170kgが挙がると思う方がどうかしています。
自分に甘すぎますね。
僕はこれまでの人生で、大体において見通しが甘く、後で「こんなはずではなかった!」ということが多いです。
もう50歳を過ぎているんだから、いい加減に学習して、少しは謙虚さを身につけなければいけませんね。
自分でも本当に進歩がないと思います。
でも進歩がないことを受け入れてしまってはしょうがないので、今後は改めるように意識したいと思います。

全力を出し切ると筋肉がワナワナ言うみたいです

今日はスクワットを3本やった後、脚は全く効いていませんでした。
去年の12月の大会で170kgを3本挙げて、すべて失敗になったときは、脚がぱんぱんに張って辛かったんですが、今日は全くそんなことはありませんでした。
当時はこれが不思議でしたが、今ははっきりと理由がわかります。
2018年の12月は僕にとって170kgというのはギリギリの重さでした。
それを3本やったので、筋力を使い果たし、脚がワナワナ言っていたんだと思います。
でも今日は160kg、165kgを挙げた後、170kgで潰れているので、事実上2本しかスクワットをやっていないし、160kgも165kgも限界よりは軽かったので、そんなに脚が疲れかったんだと思います。
もし167.5kgに挑戦していたら、ギリギリ挙がったか、ギリギリ潰れたかのどちらかで、脚がワナワナ言ったと思います。

ベンチプレスは100kg、105kgと成功させた後、初めて110kgではなく107.5kgに挑戦しました。
バーベルはとても重く、物凄くゆっくり挙がっていきました。
バーベルは水平ではなく、左が大きく下がっているように感じました。
これじゃあ、押し切っても失敗だなと思いながらも、渾身の力を込めて押し切ったら、ようやく両肘がのびました。
「ラック!」の合図でバーベルを戻し、判定を見ました。
失敗だと思っていたら、予想外に成功になっていました。
自己ベスト更新です。
驚きましたが、もちろん嬉しかったです。
そして大胸筋はワナワナ言っていました。

あんなにバーベルが傾いていてもOKなんだと思いましたが、家に帰ってビデオを見てみると僕が思ったほど傾いてはいなくて、むしろほぼ水平でした。
でも、本当にバーベルの上昇がゆっくりで、見ている方が力が入りそうな試技でした。
本当にギリギリのところだったんだと思います。
これまでより小刻みに挑戦したから自己ベストを更新した訳ですが、次はちゃんと110kgを挙げて更新したいと思いました。

試合を終えて

74kg級には10人のエントリーがあり、結果は4位でした。
今回はマスターズの部がなかったので、一般部に出ましたが、一般部で入賞を果たしたのは初めてのことなので、嬉しかったです。
試合に出始めた頃は、毎回ほとんどビリだったのに、だんだん順位があがって来ています。
記録も節目の450kgを超えて良かったです。

今日の試合にはチーム「バーベル野郎!」からは、僕の他に平井さん(83kg級)と八幡さん(74kg級)が出ていました。
平井さんは体重がギリギリで、一週間はろくに水も飲んでいなかったから、足がつりやすくなったと言っていました。
一週間水を飲まないなんて、とても危険な事だと思いますが、そのぐらいするほど、皆さん試合に賭けているんだと思いました。
僕ももっと頑張りたいです。

スーパースターはやはり強かった

今回、スーパースターの渋谷さんは体重を増やして83kg級で出ていましたが、それでも優勝しました。そして千葉県記録も作りました。
本当に凄い人です。
渋谷さんは国体では660kgをあげて74kg級で優勝したそうです。
660kgというのは途方もない数字です。
本当に別次元の超人です。

トレーニングのボリューム管理

試合当日は、452.5kgという結果に納得がいかず、不機嫌でしたが、今は当然の結果になっただけだとわかります。
トレーニングのボリューム管理というのはとても大切だと思います。
2016年12月に初めてパワーリフティングの試合に出てから、2017年4月の試合にかけて、毎回のトレーニングでスクワット、ベンチプレス、デッドリフトは最大筋力の80パーセント以上の重さを合計30回挙げる事にしました。
そしてこれは全て表にまとめて管理していました。
結果としてこれは効果を発揮し、スクワットは強くなったと思いました。
でも80パーセント以上を合計30回というのはキツ過ぎたので、その後はやらなくなりました。

そして知らないうちにだんだんトレーニングのボリュームが減っていたんです。
2020年の初めに、2017年以降の全てのトレーニングの内容を調べ直して表にまとめ、年ごとの比較が出来るようにしました。
そしてもっとボリュームを稼ぐために、既存のプログラムを導入してトレーニングをしようと決めました。
線形ピリオダイゼーションと5/3/1プログラムを調べてみて、5/3/1プログラムにとても興味を持ちました。
最初は、こんなに少ないトレーニングで本当に強くなるのか?
と思いましたが、やってみると実によくできたプログラムだと思うようになりました。
僕は2020年6月末からこのプラグラムをはじめ、間も無く10ヶ月になります。
効果はかなり出ていると思うので、末長く続けるつもりです。

次の試合

本当は2021年4月4日のパワーリフティング千葉県大会に出る予定だったんですが、前日に家庭内で大きな問題が起こり、出場を断念する事になりました。
別に離婚とかではないです。大きな問題はもう解決しましたが、確かに試合に行ける状況ではなかったと思います。
残念ですが、次の機会は先になります。
千葉県大会は12月にもありますが、国体の代表選考会なので、僕のような弱い選手にはお門違いです。

次の試合は一年後かも知れません。
ありがとうございました。

内部リンク。「5/3/1プログラムの紹介

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