胃カメラを飲んできました。

ただの日記

こんにちは、鹿野一郎です。
今日、胃カメラを飲んできました。
そして、後日県立がんセンターで詳しく見てもらう事になりました。
もしかしたら手術を受ける事になるかもしれません。

今は午後8時過ぎですが、さっきまでずっと寝ていました。
今回胃カメラを飲む事になったのは、最近よく食事が喉に詰まるからです。
最初に異常を感じたのは7月のことでした。
昼ごはんで、卵かけご飯を食べていたら、突然喉に詰まってしまいました。
水で流そうと思って、冷めたコーヒー(朝の残り)を飲んだら、そのコーヒーも食道に詰まってしまいました。
すぐにゲップがでました。
おそらくコーヒーと一緒に飲み込んだ空気が出てきたんだと思います。
かなり慌てましたが、呼吸は出来ているので、命に関わる事はないだろうと思いました。
年寄りが餅を喉に詰まらせたときは、掃除機で吸い取ると良いと聞いたことがありますが、僕の場合は卵かけご飯だけでなく、コーヒーまで詰まっています。
掃除機はダメだと思って、パソコンで調べてみると、すぐに病院に行きましょうというアドバイスばかりでした。
胸をドンドンと激しく叩いても流れていかないので、最後はその場で小刻みに垂直跳びをして、ようやく流れていきました。

その後も何回か似た様なことがありました

そのときは、食事を飲み込むのが怖くなってしまいましたが、その後は大丈夫でした。
そして8月になると、また同じ様なことが起こりました。
最初の時ほど酷くはなく、垂直跳びをするまでには至りませんでしたが、同じ様なことが3回ぐらいあったので、とうとう病院に行く事にしました。
8月16日の金曜日に市内の病院に行ってきました。
そこで症状を話すと、食道癌はあり得ないと言われました。
食道癌だったら、一度詰まったら、その後もずっと詰まり続けるはずなので、あり得ないと思うと言われました。
内視鏡検査はしているのかと尋ねられましたが、長い間やっていなかったので、とりあえず検査をしましょうという事になりました。
それが今日、9月5日です。

鼻からの胃カメラと、口からの胃カメラ

内視鏡検査とは、いわゆる胃カメラの事ですね。
口から管を挿入する検査と鼻から管を挿入する検査です。
実は僕はこれはかつてやったことがあります。
2012年7月18日と2013年4月22日に鼻からの検査をし、2014年2月4日に口からの検査をしたことがあります。
2012年に胃カメラを鼻から入れることなったのは、人間ドックで胃に異常が認められたからです。
なので、鼻から胃カメラを挿入しました。
結果として胃の中は何も異常がなかったんですが、食道の一番上に小さなポリープ(医学的にポリープと言って良いのかどうかわかりませんが、ここではポリープと表記する事にします)が見つかりました。
それで経過観察という事になり、1年後にまた検査をする事になりました。
そして2013年にもう一度鼻から胃カメラを入れましたが、ポリープの大きさは変わっていなかったので、一安心しました。
でも、先生から念のために地元の大学病院に紹介状を書くので、そこで口からの胃カメラをやるようにと言われました。

実は、僕にとっては胃カメラというのは恐怖の医療行為でした。
例えば200kgのバーベルを担いでスクワットで潰れるよりも、胃カメラの方がはるかに怖かったです。
(200kgのバーベルだったら、僕に挙げられるわけがなく、絶対に潰れます)

鼻からの胃カメラと、口からの胃カメラでは、鼻からの方が遥かに楽だと聞いていたので、鼻からやってもらったんですが、とんでもない激痛でした。
まるで極太のプラスドライバーを力任せに鼻の中に突っ込まれる様な激痛でした。
僕は大きな呻き声を上げ、シーツをぎゅっと握り、全身から脂汗が吹き出しました。

この日の日記には以下の様なことが書いてあります。


鼻からカメラを差し込むのだが、聞いていたよりかなり辛かった。
まずは胃をきれいにする飲み薬を飲んで、その後、鼻にどろっとした液体の麻酔を入れた。
そして何かを鼻の穴に差し込んだのだが、これがこらえ切れない激痛だった。
まるで鼻の穴にプラスドライバーをむりやりねじ込まれたような感覚だった。
次にカメラを通すのだが、看護婦さんは「カメラはもっと細いですから心配要りません。」という。
しかし、目をちらっと開けるとそれは明らかに縄跳びより太かった。
僕は絶対に優秀なスパイにはなれないとその時に思った。拷問されても秘密を漏らさないなんてことは出来るわけがない。
カメラが鼻から入り、咽を通るときまではかなりの苦しみが有ったが、咽を通ってしまえば後は楽だった。
しゃべる事も出来たし、目の前のモニターに映った自分の消化器官を見ることも出来た。
先生は80以上と思われる高齢だったが、丁寧に胃の中を調べてくれた。
時計は見ていないが、カメラが胃の中に入っていた時間はかなり長く感じた。
胃壁が1箇所少し赤く変色していて、十二指腸もほんの少しだけ変色していたが、とてもきれいな胃だった。
しかし、恐ろしいのは食道に謎の突起があったことだ。
先生も「なんだろうな、これは?」と言っていた。
僕は真っ先に癌を疑ったが、先生は「肝硬変と言われた事ある?」と尋ねてきた。すぐに否定すると次のように言う。
「市の健診では見るだけでそれ以上の事は出来ないので、保険を使って(自腹を切って)サンプルを切除して調べてみるか?」
これ以上苦しい思いはしたくないと一瞬思ったが、次の機会に調べる事にすると、もう一度この辛い思いをしなければならないので、お願いする事にした。
カメラには針もついているようで、突起の3箇所をつまんでサンプルを切除した。
突起を切除するときは痛みは全く感じなかった。
突起の大きさは1cm程度と言っていた。
カメラを抜いた後も左の鼻に非常に強い違和感があった。
切除した部分からの出血を抑えるために緑色のどろどろの液体の薬を200ml飲まされた。
100mlはその場で飲んで、残りは帰宅してから飲むように言われたので、後で飲んだ。
薬の名前はアルロイドと言った。

この一年後に、同じ病院で同じ先生に胃カメラをやってもらったんですが、ポリープの大きさは変わっていなかったし、生検の結果は良性だったので、安心しました。
でも、念のためにもっと詳しく調べた方が良いと言われて、地元の大学病院で口からの胃カメラを飲む事になりました。

このときは、僕の人生で最大の苦痛を味わいました。
2014年2月4日の日記には以下のような記述があります。


胃カメラの検査は10時45分からだ。麻酔でマヒするから車では来ないように言われていたので,歩いて行った。
エディーバウアーのダウンジャケットを着込んで,フードをかぶり,両手はポケットに突っ込んで歩いて行った。

口から飲む胃カメラはかなりしんどいものだと聞いていたが,確かに最初はひどかった。
カメラを咽に入れるときは苦しさのあまり胃の中のものをすべて吐き出すのではないかと思うほどひどかった。
それが4回ぐらいあったが,カメラが胃の中まで入ってしまうと大したことはなかった。
鼻からカメラを入れる場合は,このような強烈な吐き気や苦しさというものはなかったが,とにかく激痛が走った。
一瞬にして全身から脂汗が出るほどの激痛だった。
どっちが楽かと言われたら,難しいが,やはり鼻の方が楽かも知れない。
しかし,口からだと太いカメラを入れることが出来,検査の幅もかなり広いということが実感できた。
何種類かの薬を散布したり,ポリープのサンプルを摂取したりしていた。
カメラを体内に入れている時間は意外と短かった。はい,お疲れ様でしたと言われたときは,もう終わりなのかと思った。

カメラを飲む前に,まず左の肩に注射を打った。
これは胃の働きを抑える薬だそうだ。
次は口の中に麻酔液を3分間含んでから飲み込んだ。
かなりどろっとした透明な液体だったが,これは口の麻酔だ。
カメラを飲み込むときの感覚を鈍らせるためのものだそうだが,麻酔をやったとは舌がひりひりして,喋るのも一苦労だった。

今日はかなり詳しく検査してもらったので,何らかの異常があれば必ず発見できるだろう。何も発見できなければ異常がないのだと考えて良いと思う。
健康が第一だ。

印西の牧ノ原公園です。本文とは関係ありません。

その後のスッタモンダ

2014年の話ですが、地元の大学病院で、口からの胃カメラでいろいろサンプルを取ったんですが、ポリープの正体がわからないので、今度はCTスキャンを撮ろうと言われました。
そして2014年2月28日にCTスキャンを撮りました。胃カメラを飲んでからおよそ3週間後です。
で、結果が出たら、ポリープが小さすぎてなんだかわからないという結論でした。
ポリープを切除した方が良いのか、経過観察で良いのかもうちではわからないので、千葉大病院に行くように言われました。
紹介状も書いてもらいました。
もし手術をする事になっても、腹腔鏡手術という新しい手法があるので、大きく切開しなくて済むという説明がありました。
要するに、穴をいくつか開けて、そこから細い棒の様なものを何本か差し込んで行う手術で、大きく切開しないから入院も短時間で済むという説明でした。
そのような説明を受けて帰ってきたんですが、数日後に「G大学附属病院で腹腔鏡手術の医療ミスで何人もの患者が亡くなっていたことが発覚しました。」というニュースが流れ、恐ろしくなって千葉大に行くのはやめました。
それ以来、食道上端のポリープはずっと放置していました。

さくら胃と腸のクリニック

今日僕が胃カメラをやってもらった病院は、さくら胃と腸のクリニックという病院でした。
インターネットで調べて行ったんですが、ここに行って良かったと思っています。
口からの胃カメラだというので、どうしてもいやだったんですが、鎮静剤を打てば苦しみがかなり減るという説明を受けていたので、鎮静剤を打つ事にしました。
その場合は車の運転が出来なくなるので、公共交通機関で来るか、誰かに送ってもらうように言われました。
鎮静剤についてインターネットで調べると、呼吸が弱くなるとか、意識レベルが低下するとか、血圧が下がると書かれていました。
まれに意識を失うこともあり、極々まれに命を落とすこともあるということでした。
とても嫌でしたが、あの口からの胃カメラの地獄の苦しみを思うと、鎮静剤を打つしか無いと思い、決心しました。

千葉県千葉市緑区、昭和の森の展望台から撮った写真です。本文とは関係ありません。

病院に着くとまず、胃の中の泡を消す薬を飲むように言われました。
白いシロップ状の薬で、甘かったです。量は50ccぐらいでしょうか。
その次は喉に麻酔をかけるからこれを舐めるようにと言われました。
ペットボトルのキャップぐらいの大きさの飴玉みたいなものです。
それを口に含んで、溶けるまで舐めます。やたら冷たい飴でしたが、吐き出すほどではなかったです。
だんだん喉の感覚が麻痺してきて、唾を飲み込むことが苦痛になるほどでした。
なんて言うんでしょうか、飲み込むという作業が自分の意志で出来なくなるような感覚でした。
看護婦さんに、「この状態は何時間続くんですか?」と尋ねると、1時間ですという返事がありました。
それには救われました。あの状態が続いたら、水を飲むことも食事をすることもできなかったと思います。

その後、処置室に入り、ベッドに寝かされます。
まずは右手の人差し指にパルスオキシメータのような装置をはめます。
そして左腕の前腕を消毒して鎮静剤を打たれました。
すると、横を向いて寝る様に言われ、口に輪っかをはめられました。
この輪っかの中から胃カメラを入れるんだなと思いました。
そしてとうとうカメラが入ります。
猛烈が激痛が襲ってくるものと覚悟していましたが、まったくそんなことはありませんでした。
ほとんど痛みもなく、するするとカメラは入っていきました。
これが鎮静剤の威力なのでしょうか。

前回胃カメラを飲んでから7年が経過しています。
この7年で医療が進歩し、胃カメラの苦痛が大幅に減ったようです。
または、鎮静剤はかなり効いていたのかもしれないです。
喉の麻酔も7年前よりかなり楽でした。
前回7年前に口から胃カメラを飲んだときは、もう2度とごめんだと思いましたが、今日は全くそんなふうに思いませんでした。
こんな検査なら毎日やっても大丈夫だと思いました。

カメラを抜いた後、先生から説明がありました。
食道癌ではなかったですが、やっぱり食道の上部にポリープがあります。
前より大きくなった様で、大きさは2cmと言われました。
そしてもっと大きな病院で処置をしてもらう様に言われました。
処置をする過程で何が起こるか、いろいろな可能性があるそうですが、何が起きても対応できる病院は、日本医科大学千葉北総病院、千葉大学病院、千葉県がんセンターの3つだと言われました。
その先生はそこのクリニックの院長先生ではなく、千葉大から手伝いに来ている先生のようでしたが、その先生が言うには、千葉県がんセンターのS先生はこの分野に精通している先生で、この先生に診て貰えばまず間違いないと言われました。
なので、千葉県がんセンターに行く事にしました。紹介状も、S先生宛で書いてもらいました。

僕は、このクリニックに来て良かったと思いました。
7年前の様に、念のために大学病院で診てもらうようにとか、切除した方が良いのか、取らなくてもよいのかわからないから、別の病院を紹介するという対応と違い、ずばりと対処法を示してくれたからです。しかも先生の名前まで名指しで紹介してくれるというのは、こっちとしては安心感があります。

鎮静剤の効き目

会計を済ませて帰ろうと思うと、自分がふらついているのがわかりました。
駅まで歩くのもしんどかったです。
階段を登るのは無理だと思ったので、エレベーターで登りました。
これが鎮静剤の効き目かと思いましたが、おかげで苦痛を味あわわなくて済んだので、良かったです。
感覚としては、熱が8度5分ぐらい出ている感じでした。
熱っぽくはないんですが、フラフラして体力が低下していました。
あの状態では、筋トレどころか、小走りに走ることすらできなかったです。

なんとかうちにたどり着くと、眠くて仕方なかったので、横になりました。
帰宅したのは1時過ぎだったと思いますが、8時になってようやく頭がすっきりして起き上がれるようになりました。

もしかしたら僕は今後も胃カメラを飲む事になるかもしれませんが、次からも必ず今日のクリニックに行って、口から胃カメラを飲みたいです。
もちろん鎮静剤は使います。
そしてこれから5年、10年と経過すると、胃カメラはますます楽になっていくんでしょう。

千葉県がんセンター

帰宅してすぐに千葉県がんセンターに予約の電話を入れようと思いましたが、日曜日は受付をしていないので、明日電話する事にしました。
今日の検査報告書を見てみると、僕のポリープの名称は、食道粘膜下腫瘤というそうです。
インターネットで調べてみると、手術をする場合は1日から3日は食事ができないそうです。
僕は予備校講師で、授業をするのが仕事なので、手術をする場合はもっと長く休まなければならなくなりそうです。
なんとか手術なしで対応できると良いのですが。
診察は月曜日と木曜日にやっているということなので、仕事を休んで病院に行く事になると思います。

もらった薬

今日は薬ももらってきました。タケキャブ錠という錠剤です。
僕は来月、パワーリフティング千葉県大会に出る予定です。
この薬がドーピング検査に引っかかってしまったら大変です。
インターネットでドーピング検査に対応している薬を調べてみたら、この薬は大丈夫でした。
とりあえず一安心です。
でも、もし試合前に入院して手術を受ける事になったら、試合はパーになるかも知れません。
出場はできるでしょうが、目標を達成することは不可能になると思います。
目標を達成するためには何もかもベストの状態でいかなければ無理だと思うからです。

めずらしい大根です。本文とは関係ありません。

今日も病院に行って、半日寝ていたため、予定していたトレーニングは出来ませんでした。
フロアプレスはもう3日もしていません。
一昨日は仕事の疲労で朝起きられなかったので出来ませんでした。
昨日は、デッドリフトでハイボリュームなトレーニングをしたら、フロアプレスまでやる気力が残っていませんでした。
そして今日は病院に行ったため、出来ませんでした。
明日は月曜日なので、ジムに行ってスクワットとベンチプレスをするつもりです。
明日になれば鎮静剤の影響もゼロになっているでしょう。

最後に

食動にあるポリープと、食事が喉に詰まる事には関係がないと思っています。
食事が詰まる位置は毎回、食道の中間あたりですが、ポリープがある位置は上端(喉のすぐ下)だからです。
8月16日のクリニックを訪れて、胃カメラを飲んだのが今日9月5日なので、明日電話をしてもすぐには診察してもらえないでしょう。
手術になるとしてもまだ先で、きっと試合が終わった後になるでしょう。
何はともあれ、試合には全力であたりたいです。

ありがとうございました。

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