こんにちは、鹿野一郎です。
親がやっているスポーツが子供に与える影響について、最近考えてしまいます。
なぜこんなことを考えるようになったかというと、娘がバスケットボールのクラブに入ったんですが、わずか2ヶ月で辞めてしまったからです。
娘はこれまで水泳、トランポリンを習っていました。
バスケットボールというのは娘にとって初めての集団競技だったんですが、わずか2ヶ月で辞めてしまいました。
もしかしたら僕の影響もあるのかなと思い、考えてしまうんですよ。
1 球技は大苦手でした
僕の父親は柔道をやっていました。
なので小さい子供の頃は、よく柔道の技を教えてもらって遊んでいました。
弟とも柔道ごっこをしていました。
当時は巴投げがとても好きでした。
僕は柔道をやったことはありませんが、これまでにやってきたスポーツは以下の通りです。
小学生の頃の町内会の野球チーム、中学でのバドミントン部(わずか半年)、23歳で始めた空手、30歳頃にやっていたマラソン、2016年からやっているパワーリフティング。
町内会の野球チームは小学校四年生、五年生の時にやっていましたが、友達がみんなそのチームに入ったので、僕も入るしかなかったという感じでした。
友達がみんな入ってしまって、遊び仲間がいなくなってしまったので、後を追うように入りました。
今は千葉県民ですが、その当時は東京の品川区に住んでいたので、よく多摩川沿いのグラウンドで練習や試合をしていました。
が、野球は大苦手で話になりませんでした。
キャッチボールが満足にできないレベルで、投げたボールはどこに飛んでいくかわかりません。
当然僕は外野を守っていましたが、外野からだと試合の状況が全くわからず、とにかく退屈でした。
チェンジになっているのに気づかずに地面に絵を描いているという酷さでした。
なので、やがて野球はやめました。
中学では僕はバドミントン部に入りました。
バドミントンがやりたかったわけではありません。
友達がみんなバドミントン部だったから、いつの間にか入る事になったんです。
入ったのは遅く、中学一年の秋でした。
でも長続きせず、中学2年に上がるときに辞めてしまいました。
中学では体育の授業でサッカーやバレーボール、バスケットボールをやりましたが、まったく苦手で話になりませんでした。
サッカーは必ずキーパーをやらされ、バスケットボールはどんなに走り回ってもボールに触ることすらできませんでした。
とにかく球技は苦手で、大嫌いでした。
2 空手は本当に楽しかったです
中学生の頃、ジャッキー・チェンの映画が立て続けに公開され、僕は全て見ました。
中国拳法に強く憧れましたが、実際に空手を始めたのは23歳の時でした。
道場に通って練習に初めて参加した時、生まれて初めて運動が楽しいと思いました。
それまでは運動といえば主に球技で、どれも苦手なものばかりだったので、苦痛でしたが、空手は面白かったです。
道場は週に1回でしたが、毎晩1時間半から2時間、近くの公民館の駐車場で空手の練習をしていたものです。
空手は十分にやったという気持ちがあります。
寸止めの空手を2、3年やってから、極真空手に移りました。
極真の道場には強い人がたくさんいて、とても楽しかったです。
強い人とスパーリングをして、ぶちのめされることもありましたが、もっと強くなってやる!という闘士がいつもメラメラと燃えていました。
やるだけやって、自分の限界を知り、辞めました。
空手は本当に楽しかったです。
3 パワーリフティングも楽しいです
結婚する少し前に空手はやめました。
結婚したら続けるのは無理だと思っていたし、自分としてはやり切ったという感覚があったからです。
やり切ったというのはあくまでも自己評価で、周りから見たら途中で投げ出したという風に見えると思います(笑)。
空手は基本的に毎日練習しないと技の鋭さが衰えるので、毎日練習しなければいけません。
柔軟運動やランニングも必要です。筋トレもやっていました。
こうなると忙しくて大変なんです。
結婚したらそんなに時間を取れないだろうと思い、結婚前にやめました。
そして子供が生まれたら、もう大変でした。
いつまでが夜でいつからが朝だったのかわからないぐらい大変でした。(妻からは非協力的だったと言われますが)
でも子供が幼稚園に上がると少しは自分の時間が持てるようになりました。
やがて筋トレを再開しましたが、筋トレを再開すると、何かの試合に出たいと思うようになりました。
なんでも良かったです。腕相撲でも良かったんですが、パワーリフティングの試合の要項を見つけて出る事にしました。
2016年の事です。
それ以来、現在もパワーリフティングを続けていますが、これはもう僕の生きがいと言っても良いぐらいです。
とても楽しいです。
4 子育てと親の運動能力
さて、子育ての時の話に戻りますが、僕もよく子供と公園でボール遊びをしました。
ボールを投げて手で取ることもあれば、足で蹴ることもありました。
でも僕は球技は全て苦手な人間なので、とても単調な遊びしかできませんでした。
よそのお父さんを見ると、おそらくサッカーをちゃんとやっていた人なんだと思いますが、足一本でサッカーボールを自由自在に操り、それを男の子がとても楽しそうに追いかけていました。
どうやってもボールを捕まえることができないんですが、とにかく楽しそうでした。
他にも親からリフティングを教わっている子などもいました。
ああいうのは僕にはできないなと思い、少し残念な気分にもなりました。
僕は球技が絶望的に苦手だったので、あのような子供を喜ばせるようなプレーはできなかったんです。
まあ、子供と一緒にフィールドアスレチックに行ったり、山に登ったり、海に行ったり、カブトムシを捕まえに行ったり、カブトムシの飼育をしたりしていましたが。
では何が出来たかというと、娘に空手の基本を教えることや娘の体重を利用した力技などでした。
娘を脚に乗せ、足首をしっかり守らせて足上げ腹筋をやると、娘は大喜びしていました。
僕はとても大変でしたが。
力技は娘が大喜びしてくれたので、とても良かったです。
高い高いをするときはとても高く娘を投げ上げ、キャッチしていました。
よそのお父さんには真似できないぐらい高く投げていました。
僕の部屋にはダンベルがあったので、娘はよくダンベルを組んで遊んでいました。
小さい頃からプレートに慣れ親しんでいたんです。
それだけでなく娘は僕の応援のためにパワーリフティングの試合を見に来たことが3回もあります。
普通の子供に比べたらダンベルやバーベルが身近な生活環境にあります。
このような育ち方をしたから娘も球技が苦手になってしまったのかもしれないと思っています。
もし僕の父親が元野球部だったら、僕は父親と一緒にキャッチボールや打撃練習などをして、野球が苦手にはならなかったのでしょうか。
そしてもし僕が野球やサッカーを苦手でなければ、娘が小さいうちにそれらを遊びに取り入れて、自然にボールに馴染むようになったのでしょうか。
なんか暗い文章になってきましたが、別に僕は今くらい気分でこれを書いているわけではなく、原因と結果を考えているだけです。
理由はこの後述べますが、僕は個人競技をやってきて良かったと思っています。
5 集団競技と個人競技
アスリートの子供がアスリートになるというのはよく聞く話ですが、同じ競技をしなくても、集団競技か個人競技かというのは、親子で遺伝するのではないでしょうか。
野球やサッカーをやっていた親の子は、バレーボールやバスケットボールなどの集団競技をするようになり、柔道、空手、パワーリフティングなどの個人競技をやっていた親の子は、剣道、水泳、体操などの個人競技をやるようになるのではないでしょうか。
僕は集団競技への憧れはあります。
1996年、アメリカのプロバスケットボール選手だったマジック・ジョンソンがエイズに感染した事により退団したときに残した言葉がとても印象できてした。
「引退する事になって何が一番残念かとよく聞かれます。それは、共通の目的のために戦う11人の仲間のうちの1人でいられなくなる事です。」
確かこんな言葉だったと思います。11人というところはもしかしたら数が違っているかもしれませんが、こんな内容の言葉でした。
これこそが集団競技の素晴らしさだと思います。
僕はこれまで集団競技というものはやったことがないので、純粋に憧れます。
でも、同時に集団競技は難しいと思います。
例えば僕がバスケットボールを始めたとして、空手に燃えたのと同じぐらい、パワーリフティングに燃えているのと同じぐらいの情熱をかけて練習したとしましょう。
チームがうまく一つにまとまるためには、その競技にかける熱量がチームの全員でほぼ同じであることが必要になるんじゃないでしょうか。
もし僕がバスケットボール第一の生活を送っていたとしても、他のメンバーにやる気がなかったら、チームは一丸となることができないと思います。
逆に僕がどんなに頑張っても、周りの人が凄すぎて、足を引っ張るだけだったら、やっぱりチームは一丸になることができないんじゃないでしょうか。
全員が同じ熱量で競技に取り組み、実力も大きくは違わない場合に初めてお互いの信頼関係が生まれるのではないかと思います。
そういう意味では集団競技は、うまく行ったときは最高だけど、うまくいくのが個人競技より難しいのではないかと想像してしまいます。
個人競技は良い時も悪い時も全て自分の責任なので、その辺は楽だと思います。
6 最後に
娘は今小学校六年生です。
来年には中学に上がります。
中学生になれば、おそらく部活動をやるでしょう。果たして何部に入るのか、気になるところです。
娘が進学する地元の中学にある運動部は、野球部、サッカー部、卓球部、テニス部、バレーボール部、バスケットボール部、陸上部です。
果たしてどれに入るのでしょうか。
もちろん口出しをするつもりはありません。
娘が何やろうとも応援するつもりです。
僕がパワーリフティングをしていることを娘が応援してくれているようにです。
普通だったら、父親がパワーリフティングをしているよりは、サッカーとかテニスなんかをしている方がかっこいいと思いますが、僕はパワーリフティングが好きなんです。なので娘が何をやっても応援するつもりですが、それが集団競技か個人競技からはとても気になるところです。
今回はこんなところです。
ありがとうございました。