こんにちは、鹿野一郎です。
今日は2023年4月29日の土曜日です。
今日は昭和天皇の誕生日ですね。
僕が小学生、中学生、高校生、大学生だった昭和の時代は、4月29日は天皇誕生日で祝日でした。
でも昭和64年に天皇陛下がご崩御されて、元号は平成に変わり、4月29日はみどりの日という祝日に変わりました。
昭和天皇が生前、植物の研究を熱心にされていたので、みどりの日になったんだと記憶しています。
昭和天皇が「雑草という名の草はありません。」とおっしゃられたという有名なエピソードがありました。
でも、いつの頃からか、みどりの日は5月4日に移ってしまい、4月29日は昭和の日になりました。
ちなみに11月3日の文化の日は明治天皇の誕生日ですよね。
なぜ大正天皇の誕生日が祝日でないのか、これは子供の頃からずっと謎です。
さて、今朝愛犬の散歩をしていたら、車の中から呼び止められました。
「鹿野先生ですか?」と問われたので、「はいそうです。」と答えました。
僕は予備校講師をしているので、このような形で見覚えのない人から声をかけられることがよくあります。
きっとこの人も昔僕の授業を受けていたんだろうと思いました。
でも、その人は僕の教え子ではありませんでした。
20年前に2回会っただけだと言います。
そこで15分ぐらい話し込むことになったんですが、驚きの連続でした。
僕に声をかけてくれたのは、39歳の男性でした。
先月ベンチプレスを始めたばかりだけど、自己ベストは115kgだと言います。
しかもベンチプレスを教えてもらっているのが、あの世界の児玉さん(ベンチプレスの世界王者)だと言います。
とても驚きました。
20年で60kg増量
僕は愛犬の散歩で、公園の前の細い道を歩いていました。
車同士が行き違いするのに難儀する道なので、僕は普段は車ではその道は通りません。
すると前方の角を白いクラウンが曲がってきました。
その車の窓は開いていて、黒い服を着た男性が運転していました。
そのクラウンは僕の横で止まり、「すいません。」と声をかけてきました。
道に迷ったのかと思って僕が運転席のところまで行くと、「鹿野先生ですか?」と聞かれました。
中年の男性ですが、顔に見覚えはありません。
でも、僕の授業を受けていた人なんだろうと思い、「はい、そうです。」と答えました。
すると彼は運転席に座ったまま話し始めました。
20年前に大学受験で浪人している時に、友達が僕の授業を受けていたというんです。
ということは、この人は文系の人で、僕の物理の授業は受けていなかったんだろうと思いました。
でも、そうではなく、友達とは予備校が別だったと言います。
たまたま友達を訪ねて友達の予備校に遊びに行った時に僕と立ち話をすることになったそうです。
20年前に2回ほど話したことがあると言いますが、彼がいうには20年前は体重が45kgしかなくて、今は105kgあるから絶対にわからないはずだそうです。
もちろん全くわかりませんでした。
彼は運転席に座ったまま話し続けます。
当時、僕を見た時、胸板の厚さに驚いたそうです。
今はそうでもないですが、20年前、35歳の時は確かに今とは段違いに胸板が厚かったです。
予備校講師なのになんでそんなに胸板が厚いんですか?と僕に質問して、僕は空手をやっていると答えたそうです。
2003年ならまだ僕はパワーリフティングは始めていませんでした。
空手をやめたのが2006年で、パワーリフティングを始めたのは2016年でした。
でも、2003年の頃は狂ったようにベンチプレスばっかりやっていて、胸板は確かに厚かったです。
彼は家が立川だけれども、10年前にお母さんがこっち(千葉県佐倉市)に引っ越してきて、今から行くところだと言います。
中学校から50mしか離れていないところに家があると言います。
しかも町名も、何丁目かも教えてくれました。
そこまで知ってしまえば、僕がその気になって愛犬の散歩のついでの付近の家の表札を片っ端から見て行けば、お母さんの家の場所がわかってしまうと思います。
結構おしゃべりな人だと思いました。
まあ、マンションだったら無理ですが。
彼はとても楽しそうに次々と話をします。
道幅が狭い道路に白いクランが止まり、僕は運転席の脇に立って、運転席の彼と話をしています。
車がもう一台来たら行き違いできないので、僕は少し離れて通路を確保します。
すると彼は「すいません。」と言って、車から降りてきました。
上下黒のスーツを着ています。
かなりの巨体です。
筋肉質ではなく脂肪が大量についている感じです。
確かに105kgぐらいありそうです。
彼は上下黒のスーツを着ていましたが、ジャケットのボタンが飛びそうでした。
確かに昔は痩せていたのがわかります。
でも、単に太っているだけではなく、胸板がかなり厚いので、聞いてみるとベンチプレスを最近始めたと言います。
まだ1ヶ月なのに自己ベストは115kgだといういうから驚きました。
彼はずっと以前から腕立て伏せを熱心にやっていて、1日に500回から1000回はやっていたそうです。
そしてついに自重トレーニングを卒業してバーベルを握ることにしたそうです。
教えてもらっているのが世界王者の児玉さんというので本当に驚きました。
簡単にいうと、児玉さんのジムで育った強い選手が、この近くにジムを開いたので、そこに通っているそうです。
そこには年に数回児玉さん本人が来て指導をしてくれるそうなんですが、ラッキーなことに入会してすぐに指導を受けられたそうです。
僕は浪人していた時は、おそらく体重が70kgぐらいでした。
39歳の時の体重は87kgぐらいでした。
およそ17kg太りました。
でもそこから減量して、最近は74kgから79kgぐらいの幅で推移しています。
パワーリフティングの試合には74kg級で出ているので、試合のたびに74kg以下に落としています。
彼は45kgから20年で65kgまで増量しました。
食生活がかなり乱れていたのでしょう。
来年は試合に出なよ。
ベンチプレスを始め、しかもあの世界の児玉さんに習っているならば、もう試合に出るしかないです。
今度千葉県大会に出なよと勧めたら、実は今回も誘われたんですよと言います。
明日試合があるんですが、あまりにも急なので今回は見送りましたと言います。
そうです。
明日試合があるんです。
明日、ベンチプレスとパワーリフティングの千葉県大会が同時開催されます。
僕も今回は出場を見送りましたが、10月に開かれるはずの千葉県大会では記録を更新したいと思っています。
彼と話していると、彼の左胸に小さい金色のバッジが付いているのに気がつきました。
ひょっとして弁護士か、議員なのかと思って尋ねてみると、どちらでもないそうです。
弁護士のバッジはもっと大きいですよと言っていました。
仕事の都合でつけているけれど、弁護士でも議員でもないと言います。
彼はお母さんの家に行く途中だと言っていましたが、上下スーツで胸にバッジまでつけていました。
ということは朝のうちに仕事を片付けて、その足で向かっているのでしょうか?
彼は10年前に母がこっちに引っ越したと言いました。
両親ではなく、母がということは、お父さんはいないのでしょうか?
彼と話していて一番疑問だったのは、彼はずっと立川に住んでいると言っていたことです。
彼は僕が勤めている予備校の名前を知っていました。
僕が理数系の科目を教えていることまで覚えていました。
そして僕の名前を正確に覚えていました。
空手をやっていたこと、胸板が厚かったことまで覚えていました。
なので、本当に昔会ったことがある人なんだと思いますが、立川に住んでいるなら、僕の授業を受けていた友達とはどこで知り合ったんでしょうか?
僕は2003年当時は2つの予備校で働いていました。
仮にA予備校とB予備校とします。
彼はB予備校の名前を出しました。
すると、2003年に僕が勤務していたのは津田沼校と松戸校です。
彼はそのどちらかの校舎に友達を訪ねて来たことになります。
でも違う予備校に通っているのだから、知り合った場所は予備校ではないはずです。
ならば2人は23区内の高校に通っていて、そこで知り合ったんでしょうか?
それならば筋が通ります。
きっとそうなんでしょう
彼はなぜか僕と話している間、本当にとても楽しそうでした。
なのできっと、来年にはベンチプレスの試合に出てくるでしょう。
ベンチプレスとパワーリフティングが同時開催されれば、試合会場で会うことになると思います。
そう思うととても楽しみです。
実は、試合会場でも同じように声をかけられたことがあります。
試合会場で僕に声をかけてきたのは、昔僕の授業を受けていたというお兄さんでした。
その彼は試合に出るのではなく、友達の応援で来ていると言っていました。
他に昔、柏校で教えていた男子が、大学に入ってからパワーリフティングを始めて、もう何度も試合会場で会っています。
その彼ももう大学4年生になりました。
時の流れは本当に早いと思います。
今日のそのクラウンの彼と話していて、ただ一つ、疑問な点もあります。
彼の話を聞いていると、本当に立川に住んでいるのか?と思わされる点がいくつかあります。
例えば、「この近くにジムを開いた」という言葉もそうです。
立川に住んでいるなら、佐倉の近くにジムを開いてもらっても遠すぎて通えないですよね。
今Googleマップで調べてみましたが、立川駅から今日彼と会った場所まで車で来るならば、高速道路を使っても1時間40分かかります。
どう考えても佐倉のジムに通うとは思えません。
それと、やたらとこの辺の土地勘があるのも不思議でした。
立川に住んでいると言っていますが、実は佐倉に住んでいるのではないかと思ってしまいます。
それに「明日試合がある」とも言っていました。
明日ベンチプレス、パワーリフティングの千葉県大会が開かれますが、立川に住んでいるならなぜ千葉県大会に出るんでしょうか?
もしかしたら明日東京都でも試合があるのかも知れないですが、僕がネットで調べた限りでは、明日は試合がないようです。
とても不思議です。
でも、彼が悪意のある人間で、僕を騙すために近づいて来たという可能性はないと思います。
僕は愛犬の散歩をしていたんですが、あの時間にあの場所を通ることを第三者が知るのは不可能です。
散歩に行く時間帯もバラバラだし、歩くルートもバラバラだからです。
もし彼が後から僕を追い越す時に声をかけて来たならば、家の前で張っていて、ずっと後をつけてきたという可能性も考えられますが、見通しが悪い直角のカーブの向こうからクラウンが現れて、僕を見て車を止めたんですよ。
あのタイミングで見通しの悪い反対側から車で現れるなんていうのは、大掛かりな組織が背後にない限り出来るはずがないです。
それに彼は20年前の僕の様子を知っていたし、彼は僕の個人情報を何も聞き出そうとしませんでした。
自分の事はぺらぺら喋るのに、僕のことは今でも予備校講師を続けているかということぐらいしか聞きませんでした。
なので、彼が悪意のある人間だとは思っていません。
ひょっとして僕が憧れの人なのか?
20年前に2回立ち話をしただけで、僕の名前まで覚えているというのは実に不思議です。
車を運転しているのにわざわざ車を止めて話しかけたりしますかね?
今から20年前というと、2003年です。
僕はその年の2月に上海に旅行に行きました。
ツアーの旅行でしたが、1人で参加しました。
僕の他にはおばさんの5人組や、中年夫婦、中年の男性の二人組、女子大生と思われる2人組などがいました。
でもその人たちの顔は全く覚えていないです。
20年が経過してそのうちの誰かが道で犬の散歩をしているのを偶然見かけても、絶対に気づかないと思います。
その旅行のツアーコンダクターは30歳ぐらいの中国人の男性でした。
日本語がとても上手で、下の名前は春雨と言います。
日本語読みだとハルサメなので、ハルサメ君と覚えてくださいと言っていました。
そのコンダクターとは2泊3日の間ずっと一緒でした。
およその顔は覚えていますが、今その彼が犬の散歩をしているところに偶然僕が居合わせたとしても、絶対にわからないと思います。
今日僕に話しかけてくれた男性は、1年間僕の授業を受けていたのではなく、2回立ち話をしただけの間柄です。
どうして彼は僕の名前まで覚えていたんでしょうか?
彼はしきりに僕の胸板が厚いと言っていました。
しかも腕立て伏せを500回から1000回やって鍛えていたとも言っていました。
浪人時代は体重が45kgしかなかったとも言っていました。
となると、もともと胸板の厚い人に憧れがあり、自分もそうなりたいと思っていたのでしょうか?
たまたま予備校で僕に会い、自分もそうなろうと思って腕立て伏せを始めたのでしょうか?
そのぐらい強烈な印象を与えたなら、僕のことを覚えていても不思議ではないと思います。
僕はシルベスター・スタローンの「ロッキー」と「ランボー」を見て、自分もあんな体になりたいと思い、筋トレを始めました。
僕にとってのスタローンの存在が、彼にとっては僕だったんでしょうか?
そんな訳ないよなと思いますが、そうでもない限り、20年前に2回会っただけの人が、僕の名前と顔を覚えていて、わざわざ車を止めて声をかけるのが理解できません。
彼はベンチプレスを始めたと言っていましたが、僕がパワーリフティングをやっていると言っても、どういう競技かわかりませんでした。
スクワットとベンチプレスとデッドリフトの合計重量を競う競技だと説明してもデッドリフトがわかりませんでした。
つまり、筋トレはしていないんですよ。
ベンチプレスだけをやっているということです。
残念ながら20年前の胸板の厚さは今の僕にはありません。
彼があんなに嬉しそうに話しているのを聞くと、申し訳なくなってきます。
今頑張ってベンチプレスをやっていますが、当時の筋肉の丘には程遠いです。
でも頑張りたいです。
今日のトレーニング
彼と話していて、トレーニングはどこでやっているんですか?と聞かれました。
自宅でやっていると答えると驚いていました。
でもスクワットだけはパワーラックがないと出来ないので、週に1回ジム行っていると伝えました。
ちょうど今日、これからジムに行ってスクワットをするんだとも話しました。
彼と別れた後、帰宅してからジムに行く支度をしましたが、とても気分が良かったです。
彼のおかげで僕が元気をもらった感覚でした。
いつもジムに行く前は、「スクワット、やりたくないな。」と思うんですが、今日はそんなこと微塵も思いませんでした。
とても気持ちよくトレーニングできました。
今まで、自宅でのトレーニングの時は、ワイヤレスイヤフォンで音楽を聴きながらやることが多かったですが、ジムではイヤフォンはつけたことはなかったです。
でも今日は気分が良かったので、初めてワイヤレスイヤフォンをつけてトレーニングをしました。
聞いていたのは米津玄師です。
僕は米津玄師のアルバムは、「diorama」(2012年)、「YANKEE」(2014年)、「Bremen」(2015年)、「BOOTLEG」(2017年)、「STRAY SHEEP」(2020年)を持っています。
これらの曲でプレイリストを作って、ランダム再生で聞いていました。
今日のトレーニングの内容は以下のような感じです。
ベンチプレス 70kg5回、90kg3回、100kg4回、
105kg2回、1回、1回、
90kg5回、5回
スクワット 140kg5回、160kg3回、180kg2回
140kg5回、160kg3回、180kg1回、1回
懸垂 自重8回、8回、7回、7回、7回(合計37回)
レッグエクステンション 230ポンド(およそ104kg)10回5セット
レッグカール 55kg10回5セット
フライ 26kg8回、8回、7回、7回
今年初めてスクワットで180kgをやりました。
1セット目の2回目は、途中で止まりそうになりましたが執念で立ち上がりました。
でも、次のセットからは1回でやめておかないと、2回目は潰れるとわかったので、2セット目と3セット目は1回ずつにしました。
これが今の限界です。
スクワットは来週と再来週も180kgに挑戦するつもりです。
フライは26kgだとちょっと重すぎるんだろうと思います。
24kgでやる時と比べると、ダンベルを下げる位置が高くなります。
24kgでやる時ほど低くまでダンベルを持っていけないんです。
それは、それ以上低い位置に持っていくと、自力で戻すことが出来なくなり、床にダンベルを落とすことになると感覚的にわかるからだと思います。
フライをする時にどこまでダンベルを下ろせば良いのか、よくわからないです。
もう一度YouTubeなどの解説動画を見て勉強し直さなければならないです。
最近は懸垂のフォームが少し変わってきました。
変わったのは以前より手幅が広くなったことと、胸を突き出すような感覚で引くようになったことです。
以前は肩幅と同じ程度の手幅でしたが、それではあまり良くないと聞いたので今は肩幅の2倍ぐらいの広さで握っています。
そして以前は、懸垂バーの上まで顎を引き上げる意識でやっていましたが、今は肩甲骨を寄せて、上体を後にそるようにして、懸垂バーに胸を当てに行く意識で引いています。
この方がきっちりと広背筋に刺激が入るように感じています。
来年には今日の彼もベンチプレスの試合に出てくる可能性があるので、また一つ張り合いができました。
今回はこんなところです。
ありがとうございました。